最強騎士の義兄が帰ってきましたが、すでに強欲な王太子に調教されています

春浦ディスコ

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第四話 騎士ユーゴの劣情

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 二人で愛すことを受け入れてから、初めて殿下がセーラを愛でているのを見た。自分が想像していたよりも遥かに、殿下はセーラを愛していると気づいた。

 二人がキスをしていても何故か嫌悪感はなかった。殿下が胸を揉んでいる。
 戸惑いと興奮。戸惑いが消えると興奮だけが残った。
 自分もと荒々しく口付けると、舌を絡ませてくる。セーラの大胆な動きに、すぐに硬くなるのが分かった。穏やかで慎ましい彼女が好きだった。こんなに大胆に舌を動かすセーラは知らなかった。
 夢中で口付ける。上気する顔が、強請っているように見えた。

「アレクサンダー様っ、んんっカロリーヌがっ」
「まだいたのか、さっさと失せろ」

 膝を持ち上げて内ももを夢中で舐める殿下は思い出したようにそう吐き捨てた。

 用無しの女を部屋から放り出して、釘を刺す。最終勧告だ。これ以上セーラに手を出せば、命が無いことを理解できればいい。
 放り出した女を尻目に扉を閉める。殿下が彼女を思い出すことは二度とないだろうと思いながら。

 寝台に戻ると殿下の指で絶頂したらしいセーラがぐったりとしている。殿下は愛液でてらてらと濡れる指を自分の口に含み味わっている。
 自分も寝台に腰掛ける。股を割かれ、再び足を舐められるセーラが嬌声を上げる。

「ああん!足、ばっかりっ」
「中に指を入れてやったろう?」
「んもう、殿下の意地悪……」
「ああ、俺は意地悪だ、どうして欲しい?お強請りは得意だろう?」

 殿下がニヤリと口角を上げながら足を舐め続ける。
 セーラの口の利き方が気になる。意地悪と、殿下にそんなことを言える人間はこの国には親である陛下と王妃しかいないだろう。セーラは王家の内側の存在になったのだと認識させられる。

 セーラははしたなく足を広げる。それに気づいた殿下があっさりと舐めるのを止めると、セーラは自ら膝を抱えて秘部を曝け出す。とっくに下着は取り払われていた。

「殿下の大きくて張り詰めた肉棒を、私のいやらしいお口に、入れてください……」
「入れるだけでいいのか」

 ズボンを寛げた殿下が竿を持ちながら秘部を上下に撫で付ける。蜜壷に入りそうで入らないもどかしさに体を捩らせている。どんどんセーラの理性が奪われていくのが分かる。

「やだあ、意地悪しないでえっ……いっぱい突いてほしいのっ!いつもみたいに、いっぱいぐちゃぐちゃにしてたくさん中に出してほしいのおっ」

 逃げていく肉棒をセーラが捕まえると、自分の中に誘導する。

「淫乱に育って嬉しいよ」

 誘導されるままに腰を沈める殿下。

「く、いいよ、ぎちぎちのとろとろだ……ユーゴに見られて興奮しているな?」
「んうっ、……はいぃっ、してるのっ興奮しちゃってるの!こんなにズプズプ咥えてるところ、見られちゃってるっ」

 殿下がゆったりと腰をグラインドさせる度にぐちょぐちょと、卑猥な音を鳴らす。

「ほら、ユーゴのを舐めてやれ」

 殿下がセーラをぐるんと体を反転させて四つん這いにさせた。
殿下に後ろで突かれながら、自分の股間に手を伸ばしてきた。硬く主張するそれをさわさわと上下に撫でる。

「セーラっ」

 セーラの手に我慢ができず、下着まで下ろすと反り返った一物が飛び出た。

「おっきい……」

 セーラが自分の浅黒いそれを目の前にしたのは初めてだった。出立前も帰ってきてから抱いた時も暗闇だった。

 セーラの細い指が竿に絡まると、躊躇すること無く先端にキスをした。
鈴口をチロチロと優しく刺激されると、亀頭を口に含んだ。根元を握りながら小さな口がチュポ、チュポンと出し入れする。積極的な動きに頭が痺れだす。

「はん、いやらしくて、ごめんなさいっ……」
「殿下に、こんなに愛されていたのか」
「んっ……言えなくて、ごめんなさい」

 謝りながらも竿に舌を這わす。

「こうやって、殿下のモノを舐めたのか」
「ん……、たくさん、舐めたのっ……」
「くっ」

 セーラの言葉に興奮した。反射的に強引にセーラの口の中に挿入してしまう。喉に当たったのか、辛そうな表情になった。
 腰を引くともう一度押し込む。それでも必死にしゃぶろうとするセーラの口をこれでもかと抽挿して犯す。

「んぐっ」

 腰のスピードを上げると殿下も強く腰を押し付けている。

「セーラ、締まりがすごいっ」

 殿下がイきそうなのか激しく腰を降ると、一際強く打ち付けた。

「あっ!セーラ!」
「くっ……!俺もっ」

 殿下の絶頂に遅れて自分もセーラの口内に精を吐き出した。
美味くはないだろう精液を嫌がるどころか、恍惚の表情で飲み干した。さらに竿を扱くように吸われると、尿道に残った汁まで搾り取られた。

「んっ……はあっ、濃いの……」
「殿下、俺も貫きたいです」
「ああ、自由にしろ。式まではな」

 殿下は簡単に身なりを整えると、立ち上がり部屋を出た。

「セーラ、入れていいか?」

 ひっくり返して仰向けにさせる。

「ん、……嫌いに、なった……?」
「なってない、セーラしか愛せない」

 ぐぷぷと埋め込むと、セーラの愛液か殿下の精液か分からないが、恐ろしく滑りがいい。

「あああっ、……いっぱい、抱かれたのに、本当に、嫌いになってない?」
「ああ。セーラは、俺が好きか?」
「ん、好きいっ……でも、アレクサンダー様も、好きなのっ」

 罪悪感のせいか、愉悦のせいなのか、セーラの目から涙が零れる。

「俺のことが好きなら何も問題はない。これからも愛すよ、殿下と共に」

 涙を舐めてやると、安心したのか足を腰に絡めだした。

「よかっ……た、嬉しいっ」
「セーラ、愛している」

 そこで言葉を交わすのを止めた。腰を振ることだけに集中すると、セーラも快感に集中するかのように自分に合わせて腰を振り出した。
 慎ましやかなセーラはもういない。かわりに、自分から股を開き男の肉棒によがる女になってしまった。しかし、そんなセーラに狂おしいほど興奮した。
 バチュン、バチュンと腰がぶつかる。

「出すよ、出す」
「ん、いっぱい、出して……」
「セーラっ!」

 絶頂するとセーラの中でビュク、ビュクと精子を注いだ。息を整えながら、口付けを交わす。

「愛してるよ、セーラ」
「私も、ユーゴ……」

 ズルりと萎えた陰茎を引き出すと、セーラの蜜壷から二人分の白濁とした精液がとろとろと流れ出した。

 いつの間に戻ってきたのか、殿下が寝台の傍にある一人掛けのソファでゆったりと葡萄酒をくゆらせている。

「ああ、やはりいいな。最高に興奮するじゃないか。……セーラ」
「はい……」

 呼ばれたセーラは、寝台から足を降ろすと、殿下に近寄る。

「おいで」

 その言葉一つで、セーラはドレスの腰紐と首の結び目を解き、バサリとドレスを床に落とした。

「アレクサンダー様……」

全裸になったセーラが殿下のズボンから剛直を取り出す。

 愛しい物にキスをするように何度も口付けては、裏筋を舐め上げた。舌を出して亀頭をくるくると回すように舐めながら、殿下を見上げている。殿下が頭を撫でると、セーラが笑みを浮かべた。口に収めるとジュポジュポと卑猥な音を立てながらしゃぶっている。

 その光景だけでイきそうだった。自分のモノがいつの間にか再び熱を帯びている。寝台に座りながら手で扱いた。

 セーラが殿下の肉棒から手を離すと、立ち上がり膝を跨ぐ。
 手を添えながら、自分の蜜口に充てがうと、ゆっくりと腰を下ろした。

「ふうんっ」

セーラが殿下の肩に手を置きながら腰を上下に動かすと、ぱっくりと殿下を咥える様子がよく見える。あれほど大きいモノを咥えられるのか。

「いいの、っん、……んっ」
「気持ちいいよ、セーラ」
「あうっ、よかった……あん」
「ユーゴも興奮している、ほら」

 こちらを見るよう促すと、セーラが振り返る。二人を眺めながら陰茎を擦りあげる自分が視界に入ると、堪らないとでも言うように一層顔つきがいやらしくなった。

「ああん、嬉しいの、アレクサンダー様も、ユーゴも興奮してくれて、嬉しいっ……!」

 殿下が胸に吸い付いた。舌を出しながら、乳首を小刻みに舐める。両方の乳首をレロレロと舐められると、セーラの腰を振る動きが速まった。

「んあっ、気持ちいのっ」
「どこが、気持ちいい?」
「んっ、乳首とっ、……下のお口がっ」
「なぜ気持ちがいい?」
「アレクサンダー様がっ、舐めてくれてるからっ」
「それで?」
「おっきい棒が、奥に当たってるから、気持ちいいのおっ」
「では、もっと気持ちよくなりなさい」

 殿下がぐっと腰を持ち上げた。

「ああああん!深いい」

 国を離れている間、こうやって、はしたない言葉を何度も言わされて来たのだと容易に想像が出来た。
 セーラの限界が近いのか、肌がぶつかる音が大きくなる。

「あ、イきますっ、イくっ、二人に見られながら、イっちゃ……うううん!」

絶頂したらしいセーラが腰をがくがくと震わせたかと思うと、殿下に垂れかかるように脱力した。

「では私の番だ」

 殿下は絶頂した直後のセーラを下から突き上げる。

「ああんっ!駄目えっ、またイっちゃ、あああああああ!」
「可愛いセーラ、これからが楽しみだ」

セーラが突かれながらもう一度絶頂して、腰を仰け反らせた。
その腰を抱くように容赦せずに腰を打ち付ける。

「おがしく、なっちゃう、ああ、あああ」
「おかしくなればいい」
「こんな、ああっ、いやらしくて、嫌われちゃうう」

 セーラが涎を垂らしながら、突かれる度に体を揺らされている。

「どんなセーラも愛してるよ。この関係を受け入れたユーゴもそうだろう」
「んあっ、あっ、ほんと……?嫌いにならないでえ?」
「セーラこそ、嫌にならないか、不安だよ」

 俺の愛が重すぎて、という言葉と同時に殿下が腰を持ち上げて、抉るように奥を突き上げた。

「ああああん!」

 セーラの腰を掴むと強く打ち付ける。セーラの豊満な乳房が無防備に揺らされている。

「出すよ」
「はいっ、たくさん、満たしてくださいいっ」

 殿下は一際強く腰を振ると、腟内で射精した。
 二人の淫らな性交に、自分も程なくして果てた。


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