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第10話 街へ
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アフタヌーンティをした際に、次に休日が重なるタイミングを確認されると、昼食を誘われた。
何年も仕事ばかりで、ただでさえ友人が少ないが、連続で伯爵家のご令息と会うなんて、人生不思議なものである。
待ち合わせ場所に向かうと、既にフィリップが待っていた。靡く金色の髪に、彫刻のような美しい顔、服の上からでもわかる立派な鍛えられた体に立っているだけで存在感が凄まじい。頭から靴の先まで麗しく、まるで欠点がない。
遠くから見つめていると、フィリップに二人組の女性が声をかけた。フィリップが途端に険しい顔になり、サラは急いで駆け寄る。
「お待たせしましたっ」
サラの声に振り向くと、ホッとしたように表情を緩めた。
「待っていないですよ、......今日の装いも可愛いですね」
恋人のふりだろうか。特に返事はせずにえへへと笑う。フィリップの言葉に女性達が諦めたように散って行った。
「サラ、今日は同僚に良い店を紹介してもらったんです」
「そうなんですね!楽しみです!」
「少し早いので、ぶらぶら歩きますか」
「そう言えば今日もナターシャ様は?」
「今日はリハビリの日なので」
「まあ、そうなのですね」
ナターシャがリハビリをしているのは知らなかった。
「前向きにリハビリをするようになったのはここ一年ですよ。それもサラのおかげです」
「とんでもないです!......でも前向きになっているのであれば、全力で応援したいです」
両手でぐっと拳を作ると、フィリップが優しく微笑む。この笑顔に弱い。うっかり好きになってしまいそうになる。いけないいけないと、話題を返るために、ありきたりだが天気の話をする。
「えっと、晴れてよかったですね。風が気持ちいいですね」
「サラ、髪を食べていますよ」
立ち止まるとフィリップが躊躇なく頬に触れる。嫌悪感がないと言うのは本当なのだろう。それだけで嬉しいのに、男性経験がなさすぎて、一々ドキドキしてしまう。貴重な友人枠に入れてもらえたからといって、調子に乗らないようにしないといけない。
雑貨屋に入ると、小物入れや、アクセサリー、文房具などが雑多に置かれている。
「普段、こういったお店に入ることはありますか?」
「ないですね。新鮮で興味深いですよ」
フィリップがキョロキョロと視線を動かす。
サラはゆっくりと店内をまわっていると、一つの髪留めに目が止まった。
黒地のベルベットのような布にまわりを囲うように小さな金色のビジューが縫い付けられており、その中に紅、橙、青紫といったカラフルなビジューが散りばめられている。シンプルな装いをする際に、アクセントになって可愛いだろう。
本物の宝石ではないだろうが、値札を見てみると気軽に買える値段ではなかった。今使っている髪留めで事足りているので、購入は諦めた。
「サラ、こっちに来て」
「なんですか?」
「ほら、自宅で簡単に飲める紅茶だそうですよ」
「カップにそのまま入れるのでしょうか」
「そのようですね。最近流行りのインスタント商品ですね。興味があったんで買っていこうと思って......サラはどれがいいですか?」
色んな茶葉があるようだ。
「お屋敷でいただいたダージリンやアッサムの他にも、無花果や葡萄の果物の風味まで......種類が多くて悩んじゃいますねえ」
「ではこれはどうですか?」
「柑橘系ですかね......?」
パッケージに柑橘類の果実の絵が描かれている。
「そのようですね」
「ではそれでお願いします」
フィリップが会計をしている間、店先で待つ。出てきたフィリップと、目的だったお店に向かった。
騎士の同僚に紹介されたというお店は、一見して料理屋だとはわからないような、お店だった。サラの働くサロン・ド・ルモアと同じで看板が出ていない。
テーブル席に案内されると、おまかせで料理が出てくるらしくメニューは置かれていなかった。
毎度のことながらテーブルマナーに自信がなく緊張していると、察知したように、周りを気にせずリラックスして食べていいとフォローしてくれた。
運ばれてきたのは、前菜のサラダに赤身の魚とベーコンを合わせたスパゲティと、焼きたてのパン。香ばしい香りが漂う。
二人で全て美味しく平らげた。
「近くに大きな本屋がありますよ、寄りましょうか」
断る理由もないため、たわいも無い話をしながら本屋に向かう。
「この本とかどうですか?」
それぞれ見て回っていると、フィリップが二冊の本を持ってやってきた。
「わ、隣国の本ですか?」
「隣国の洋服の歴史みたいですね」
フィリップがペラペラと捲っているのを覗き込む。年代順に、男女別の服装がイラスト付きで載っている。
「わあ!すごい、ノーカラーのシャツはここから流行ったのですね、モダンな雰囲気になって好きなんですよね……あ、帽子の歴史まで」
フィリップに本を持ってもらっていることも忘れて、ペラペラと捲る。ざっと最後のページまで行くと、フィリップがもう一つの本を開く。
「こちらの本は近代の調度品を紹介している本のようです」
「模様が参考になる……」
じっくりと眺めていると、フィリップは何も言わずに寄り添ってくれた。
二冊目も最後まで捲ると、我に返る。
「す、すみません!集中してしまって……。ずっと持たせてしまってごめんなさい」
「大丈夫ですよ、前回刺繍の本に興味を持っていたので、この二冊もどうかなと思って」
「最近作業ばかりで、インプットが足りていない自覚があったのでとても嬉しいです……わざわざ探してくれたのですか?」
サラがフィリップの目を見つめると、フィリップが目を逸らした。
「……サラが気に入ったのであれば、プレゼントします」
「いえいえ自分で買います!素敵な本を見つけてくれただけで……」
「他に気になる本はありませんでしたか?」
「あ、えーっと……」
フィリップに話を逸らされたような気がするが、二人で本屋を見て回る。サラの趣味の本ばかり話して退屈ではないか心配したが、自分も勉強になると返された。
(こんなスマートに気づかいが出来ちゃう所を知られたら、もっとモテてしまうだろうなあ)
なんとも複雑な気持ちを抱えながらぼんやりと本を眺めていると、あっという間に会計を済ませたフィリップに紙袋を渡される。
「お代はいくらですか?」
フィリップが眉間を寄せて驚いた顔をしている。
「もちろんいりませんが、まさか、俺がお代を取る男だと思われているのですか?」
「違います!そういう訳ではありませんが、昼食も払っていただいたし......自分の分は自分で払います、よ?」
フィリップの険しい顔に語尾が小さくなっていく。
「俺の隣にいる間、財布を出させる予定はありませんよ」
「年下の友人に、奢ってもらうばかりでは気が引けます」
「う、......そこは男の意地を張らせてください」
なんだかフィリップが、がっかりとした様子で髪をかきあげた。フィリップの表情が忙しい。
「では、今回はお言葉に甘えて……ありがとうございます」
渡された二つの袋を持ち上げると雑貨屋の紙袋がかさかさと音が鳴る。不思議に思い覗きこむ。雑貨屋で買ってもらった紅茶が、いくつも入っている。
「なんだか多いですよ?」
「私が飲もうと思った茶葉も合わせて入っています。ぜひ飲んでください。美味しいといいのですが」
「わあ、大切に飲みます」
「インスタント商品なので、気軽に飲んでください。美味しければ、また買いにいきましょう」
次の機会があるような口ぶりだ。
「……残念なことに、実は仕事が立て込んでしばらく休みがないんです。その間しっかり食べていてくださいね」
「これでも大人ですから、大丈夫ですよ」
「......せっかく、出掛けられるようになったのに寂しいです」
「え?」
「サラに会うと心が休まるので」
フィリップの手が髪に触れる。急接近に驚く。
サラの横髪を耳にかけるようにかきあげると、パチンと音がした。
「良かったら貰ってください」
「あ、え?」
耳の上の違和感に触れると、硬い感触。
「髪留め……?」
フィリップが小さく頷く。
「先程、気に入っていたようなので」
「わ、貰えません!いいお値段でしたし......!」
「騎士の給金もありますが、家の仕事もしていますし、お金には困っていませんよ。......迷惑でしたか?」
そう言われてしまうと断れない。
「いえ、作業する時に髪を留めることが多いので、嬉しいです」
「では遠慮せずに貰ってください。貴重な休みを一緒に過ごしてくれたお礼です」
「こちらこそ、楽しい時間でした。たくさん買ってもらっちゃったし……」
「……仕事が落ち着いたら、連絡します」
「はい」
帰ってから、一度髪留めを外してみると、ビジューが沢山ついたあの髪飾りだった。もう一度髪を留めて、手鏡を見る。
そうして、しばらく鏡を眺めては今日の余韻に浸った。
何年も仕事ばかりで、ただでさえ友人が少ないが、連続で伯爵家のご令息と会うなんて、人生不思議なものである。
待ち合わせ場所に向かうと、既にフィリップが待っていた。靡く金色の髪に、彫刻のような美しい顔、服の上からでもわかる立派な鍛えられた体に立っているだけで存在感が凄まじい。頭から靴の先まで麗しく、まるで欠点がない。
遠くから見つめていると、フィリップに二人組の女性が声をかけた。フィリップが途端に険しい顔になり、サラは急いで駆け寄る。
「お待たせしましたっ」
サラの声に振り向くと、ホッとしたように表情を緩めた。
「待っていないですよ、......今日の装いも可愛いですね」
恋人のふりだろうか。特に返事はせずにえへへと笑う。フィリップの言葉に女性達が諦めたように散って行った。
「サラ、今日は同僚に良い店を紹介してもらったんです」
「そうなんですね!楽しみです!」
「少し早いので、ぶらぶら歩きますか」
「そう言えば今日もナターシャ様は?」
「今日はリハビリの日なので」
「まあ、そうなのですね」
ナターシャがリハビリをしているのは知らなかった。
「前向きにリハビリをするようになったのはここ一年ですよ。それもサラのおかげです」
「とんでもないです!......でも前向きになっているのであれば、全力で応援したいです」
両手でぐっと拳を作ると、フィリップが優しく微笑む。この笑顔に弱い。うっかり好きになってしまいそうになる。いけないいけないと、話題を返るために、ありきたりだが天気の話をする。
「えっと、晴れてよかったですね。風が気持ちいいですね」
「サラ、髪を食べていますよ」
立ち止まるとフィリップが躊躇なく頬に触れる。嫌悪感がないと言うのは本当なのだろう。それだけで嬉しいのに、男性経験がなさすぎて、一々ドキドキしてしまう。貴重な友人枠に入れてもらえたからといって、調子に乗らないようにしないといけない。
雑貨屋に入ると、小物入れや、アクセサリー、文房具などが雑多に置かれている。
「普段、こういったお店に入ることはありますか?」
「ないですね。新鮮で興味深いですよ」
フィリップがキョロキョロと視線を動かす。
サラはゆっくりと店内をまわっていると、一つの髪留めに目が止まった。
黒地のベルベットのような布にまわりを囲うように小さな金色のビジューが縫い付けられており、その中に紅、橙、青紫といったカラフルなビジューが散りばめられている。シンプルな装いをする際に、アクセントになって可愛いだろう。
本物の宝石ではないだろうが、値札を見てみると気軽に買える値段ではなかった。今使っている髪留めで事足りているので、購入は諦めた。
「サラ、こっちに来て」
「なんですか?」
「ほら、自宅で簡単に飲める紅茶だそうですよ」
「カップにそのまま入れるのでしょうか」
「そのようですね。最近流行りのインスタント商品ですね。興味があったんで買っていこうと思って......サラはどれがいいですか?」
色んな茶葉があるようだ。
「お屋敷でいただいたダージリンやアッサムの他にも、無花果や葡萄の果物の風味まで......種類が多くて悩んじゃいますねえ」
「ではこれはどうですか?」
「柑橘系ですかね......?」
パッケージに柑橘類の果実の絵が描かれている。
「そのようですね」
「ではそれでお願いします」
フィリップが会計をしている間、店先で待つ。出てきたフィリップと、目的だったお店に向かった。
騎士の同僚に紹介されたというお店は、一見して料理屋だとはわからないような、お店だった。サラの働くサロン・ド・ルモアと同じで看板が出ていない。
テーブル席に案内されると、おまかせで料理が出てくるらしくメニューは置かれていなかった。
毎度のことながらテーブルマナーに自信がなく緊張していると、察知したように、周りを気にせずリラックスして食べていいとフォローしてくれた。
運ばれてきたのは、前菜のサラダに赤身の魚とベーコンを合わせたスパゲティと、焼きたてのパン。香ばしい香りが漂う。
二人で全て美味しく平らげた。
「近くに大きな本屋がありますよ、寄りましょうか」
断る理由もないため、たわいも無い話をしながら本屋に向かう。
「この本とかどうですか?」
それぞれ見て回っていると、フィリップが二冊の本を持ってやってきた。
「わ、隣国の本ですか?」
「隣国の洋服の歴史みたいですね」
フィリップがペラペラと捲っているのを覗き込む。年代順に、男女別の服装がイラスト付きで載っている。
「わあ!すごい、ノーカラーのシャツはここから流行ったのですね、モダンな雰囲気になって好きなんですよね……あ、帽子の歴史まで」
フィリップに本を持ってもらっていることも忘れて、ペラペラと捲る。ざっと最後のページまで行くと、フィリップがもう一つの本を開く。
「こちらの本は近代の調度品を紹介している本のようです」
「模様が参考になる……」
じっくりと眺めていると、フィリップは何も言わずに寄り添ってくれた。
二冊目も最後まで捲ると、我に返る。
「す、すみません!集中してしまって……。ずっと持たせてしまってごめんなさい」
「大丈夫ですよ、前回刺繍の本に興味を持っていたので、この二冊もどうかなと思って」
「最近作業ばかりで、インプットが足りていない自覚があったのでとても嬉しいです……わざわざ探してくれたのですか?」
サラがフィリップの目を見つめると、フィリップが目を逸らした。
「……サラが気に入ったのであれば、プレゼントします」
「いえいえ自分で買います!素敵な本を見つけてくれただけで……」
「他に気になる本はありませんでしたか?」
「あ、えーっと……」
フィリップに話を逸らされたような気がするが、二人で本屋を見て回る。サラの趣味の本ばかり話して退屈ではないか心配したが、自分も勉強になると返された。
(こんなスマートに気づかいが出来ちゃう所を知られたら、もっとモテてしまうだろうなあ)
なんとも複雑な気持ちを抱えながらぼんやりと本を眺めていると、あっという間に会計を済ませたフィリップに紙袋を渡される。
「お代はいくらですか?」
フィリップが眉間を寄せて驚いた顔をしている。
「もちろんいりませんが、まさか、俺がお代を取る男だと思われているのですか?」
「違います!そういう訳ではありませんが、昼食も払っていただいたし......自分の分は自分で払います、よ?」
フィリップの険しい顔に語尾が小さくなっていく。
「俺の隣にいる間、財布を出させる予定はありませんよ」
「年下の友人に、奢ってもらうばかりでは気が引けます」
「う、......そこは男の意地を張らせてください」
なんだかフィリップが、がっかりとした様子で髪をかきあげた。フィリップの表情が忙しい。
「では、今回はお言葉に甘えて……ありがとうございます」
渡された二つの袋を持ち上げると雑貨屋の紙袋がかさかさと音が鳴る。不思議に思い覗きこむ。雑貨屋で買ってもらった紅茶が、いくつも入っている。
「なんだか多いですよ?」
「私が飲もうと思った茶葉も合わせて入っています。ぜひ飲んでください。美味しいといいのですが」
「わあ、大切に飲みます」
「インスタント商品なので、気軽に飲んでください。美味しければ、また買いにいきましょう」
次の機会があるような口ぶりだ。
「……残念なことに、実は仕事が立て込んでしばらく休みがないんです。その間しっかり食べていてくださいね」
「これでも大人ですから、大丈夫ですよ」
「......せっかく、出掛けられるようになったのに寂しいです」
「え?」
「サラに会うと心が休まるので」
フィリップの手が髪に触れる。急接近に驚く。
サラの横髪を耳にかけるようにかきあげると、パチンと音がした。
「良かったら貰ってください」
「あ、え?」
耳の上の違和感に触れると、硬い感触。
「髪留め……?」
フィリップが小さく頷く。
「先程、気に入っていたようなので」
「わ、貰えません!いいお値段でしたし......!」
「騎士の給金もありますが、家の仕事もしていますし、お金には困っていませんよ。......迷惑でしたか?」
そう言われてしまうと断れない。
「いえ、作業する時に髪を留めることが多いので、嬉しいです」
「では遠慮せずに貰ってください。貴重な休みを一緒に過ごしてくれたお礼です」
「こちらこそ、楽しい時間でした。たくさん買ってもらっちゃったし……」
「……仕事が落ち着いたら、連絡します」
「はい」
帰ってから、一度髪留めを外してみると、ビジューが沢山ついたあの髪飾りだった。もう一度髪を留めて、手鏡を見る。
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