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第19話 二着のドレス
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いよいよ二週間後に舞踏会が迫り、ドレスが出来上がったと連絡が入った。フィッティングをして最終調整をするために、フィリップと仕立て屋を訪れた。
フィリップの仕事が忙しく、丸一日一緒にいれるのは久しぶりだ。フィリップがガラス張りの扉を押して店内に入る。
「いらっしゃいませ!お二人のご来店をお待ちしておりましたわあ!」
「ドレスは出来ましたか」
「ええ、ええ!針子達が丹精込めて仕立てさせてもらいましたよ。さあさあサラ様、早速こちらへ」
サラが奥へ進むよう言われると、フィリップが繋いでいた手を引き寄せる。
「試着が終わったら呼んでくれ」
こめかみにキスをされると、手がほどかれた。試着室へ案内されると女店主がおほほとにやけている。
「おほほ、以前にも増してお熱いですわあ!」
「お見苦しくてすみません」
「何を仰いますか!どうぞ普段通りにお過ごしください。いつもはサントロ伯爵家のお屋敷に男性スタッフと共にお伺いするのですが、フィリップ様がこれほど表情が豊かだと初めて知りましたわ」
「実はお付き合いしたばかりなんです」
「まあまあ!ではこれからお屋敷でサラ様のお仕立ても担当させていただけるのですね!?なんという幸福でしょう!」
舞台女優のような大袈裟な話し方に苦笑する。しかし不思議なことにわざとらしくは感じないし、嫌な気もしない。女店主は話をしながらも、慣れた手つきでドレスを着せてくれている。もう一人のスタッフもにこやかに話を聞いている。
「それは、どうでしょう......?」
「んまあ!間違いないですわ!サラ様と一緒にいるフィリップ様の甘いこと甘いこと!前回来てくださった時のフィリップ様のご様子に、私も、長年針子をしているうちのベテランスタッフもとても驚いたのですよ?」
「前回はまだ付き合っていなくて、その直後に恋人同士になったんです」
「んまあ!そうですの?フィリップ様がサラ様を愛してらっしゃる様子は筒抜けでしたから、勘違いしておりました」
「ふふふ、そうですか?」
「以前、騎士団の出待ちの女性達に......やだ、私ったら余計な話をしてしまったわ」
「気になります!ぜひ聞かせてください」
「おほほ、フィリップ様には内緒ですよ?王宮に仕事で訪れた際にね、女性達に囲まれているのを拝見したんです」
公開練習の時に囲まれていたのを見たことがあるが、女店主の言葉に、サラは人気を再認識する。
「やっぱり人気なんですね……」
「おほほ、でも安心なさってください。好きな女以外にこんなことをされても鬱陶しいと、女性達に吐き捨てていましたわ。だから私、前回サラ様をお連れになった際に、好きな女性はサラ様のことだったのねと内心嬉しく思っていたのです」
「そんなことが......!それはいつくらいのことですか?」
「そうですね、二月ほど前でしょうか」
(そんな前から好きでいてくれたのね)
「貴重なお話を教えてくださり、ありがとうございます」
自分の知らないフィリップの話を聞けるのは嬉しい。顔がにやけてしまう。
「結婚式のドレスも、ぜひ!うちでお作りさせてくださいね!もうすべての職人を働かせる勢いでどこのドレスよりも素敵に仕立てる自信がありますので!」
「ふふ、そうなったら幸せですね。その際にはよろしくお願いします」
「さあさあ出来ましたわ、......いかがでしょうか」
「素敵......」
鏡に写るドレスに見惚れる。微光沢のある深緑色だ。大人っぽい落ち着いた色味が似合うか不安だったが、光沢のある生地の上にレースが幾重にも重なっており、柔らかな雰囲気もある。
首元はオーダーした通り、スカラップネックで波線になっている。ウエストは黒のリボンが結ばれている。胸元が開いている訳ではないが、ウエストが絞っていることもあり、強調された胸が大きいことは誰が見ても分かってしまう。しかし落ち着いた色味のおかげだろうか、女性らしい体のラインが美しく、自画自賛したくなるほどに似合っている気がする。
「サラ、着替えたかい......」
ノックの直後にフィリップが試着室に入ってきた。
「なんて素敵なんだ」
フィリップが近寄ってくると真正面に立ち、頭からつま先までまじまじと見つめられる。
「フィリップもとっても素敵」
二人で鏡に体を向ける。フィリップはドレスと共布で作られた深緑のタキシードを着ていた。上襟が黒のベルベットでアクセントになっている。ポケットに手を入れて反対の腕をこちらに差し出すフィリップ。何をしても様になってずるい。手を差し入れるとフィリップが口角を上げた。
「これほど美しいサラをエスコートできるなんて光栄だよ」
「それはこっちの台詞だけど......。」
「誰が見ても、恋人同士だとわかる。やはり色を合わせて正解だったな」
「誰に知られてもいいの?」
「願ったり叶ったりだね。むしろ知られたいよ。サラに好意を向ける目は早めに摘んでおきたいし、他の女性にはさっさと諦めてほしいからね」
「フィリップぐらいしか言えない台詞ね」
「そんなことないよ、アリアナさんだっけ?サラの先輩の」
「アリアナさんがどうしたの?」
「アリアナさんの恋人も、最近周りに言いふらしているよ。彼女と結婚するつもりだから他の女に興味ないって」
「やだ......!きゅんきゅんしちゃう!というよりアリアナさんの恋人を知ってるの?詳しく聞かせて!」
「後で話そうか」
「はーい」
「素直でよろしい」
フィリップがサラの頬に手を添えると、触れるだけのキスをした。
女店主が戻ってくると、最終補正をいれて、仕上がったドレスは伯爵家に届けてくれるそうだ。当日はサントロ伯爵家で侍女にドレスを着せてもらう予定になっている。
「フィリップ様、デイドレスのほうはいかがいたしましょう」
「一つは着ていくから残りは馬車に積んでくれ」
「畏まりました」
スタッフが奥から一着のドレスを持ってきて、壁に掛ける。クリーム色で袖が長く、首元まで詰めているデイドレスだ。胸元にフリルがついていて可愛い。誰のドレスだろうか。
「フィリップ、どうしたの?」
「デイドレスもお願いしてたんだよ。スタッフに着せてもらっておいで」
「え?私のドレスなの?」
「そうだよ、他の誰にドレスを贈るって言うんだ。この後デートに行こう。王立歌劇場の夜のチケットが送られてきたから」
「わあ本当!?嬉しい!」
「じゃあ着替えたら出ておいで」
「ありがとう!フィリップ......んっ」
口づけをされると、フィリップがしたり顔で試着室を出ていった。
(スタッフさんがいるのに……!)
にこやかなスタッフにデイドレスを着せてもらうと、お礼を伝える。女店主に挨拶をした後、二人は軽い足取りで店を出た。
フィリップの仕事が忙しく、丸一日一緒にいれるのは久しぶりだ。フィリップがガラス張りの扉を押して店内に入る。
「いらっしゃいませ!お二人のご来店をお待ちしておりましたわあ!」
「ドレスは出来ましたか」
「ええ、ええ!針子達が丹精込めて仕立てさせてもらいましたよ。さあさあサラ様、早速こちらへ」
サラが奥へ進むよう言われると、フィリップが繋いでいた手を引き寄せる。
「試着が終わったら呼んでくれ」
こめかみにキスをされると、手がほどかれた。試着室へ案内されると女店主がおほほとにやけている。
「おほほ、以前にも増してお熱いですわあ!」
「お見苦しくてすみません」
「何を仰いますか!どうぞ普段通りにお過ごしください。いつもはサントロ伯爵家のお屋敷に男性スタッフと共にお伺いするのですが、フィリップ様がこれほど表情が豊かだと初めて知りましたわ」
「実はお付き合いしたばかりなんです」
「まあまあ!ではこれからお屋敷でサラ様のお仕立ても担当させていただけるのですね!?なんという幸福でしょう!」
舞台女優のような大袈裟な話し方に苦笑する。しかし不思議なことにわざとらしくは感じないし、嫌な気もしない。女店主は話をしながらも、慣れた手つきでドレスを着せてくれている。もう一人のスタッフもにこやかに話を聞いている。
「それは、どうでしょう......?」
「んまあ!間違いないですわ!サラ様と一緒にいるフィリップ様の甘いこと甘いこと!前回来てくださった時のフィリップ様のご様子に、私も、長年針子をしているうちのベテランスタッフもとても驚いたのですよ?」
「前回はまだ付き合っていなくて、その直後に恋人同士になったんです」
「んまあ!そうですの?フィリップ様がサラ様を愛してらっしゃる様子は筒抜けでしたから、勘違いしておりました」
「ふふふ、そうですか?」
「以前、騎士団の出待ちの女性達に......やだ、私ったら余計な話をしてしまったわ」
「気になります!ぜひ聞かせてください」
「おほほ、フィリップ様には内緒ですよ?王宮に仕事で訪れた際にね、女性達に囲まれているのを拝見したんです」
公開練習の時に囲まれていたのを見たことがあるが、女店主の言葉に、サラは人気を再認識する。
「やっぱり人気なんですね……」
「おほほ、でも安心なさってください。好きな女以外にこんなことをされても鬱陶しいと、女性達に吐き捨てていましたわ。だから私、前回サラ様をお連れになった際に、好きな女性はサラ様のことだったのねと内心嬉しく思っていたのです」
「そんなことが......!それはいつくらいのことですか?」
「そうですね、二月ほど前でしょうか」
(そんな前から好きでいてくれたのね)
「貴重なお話を教えてくださり、ありがとうございます」
自分の知らないフィリップの話を聞けるのは嬉しい。顔がにやけてしまう。
「結婚式のドレスも、ぜひ!うちでお作りさせてくださいね!もうすべての職人を働かせる勢いでどこのドレスよりも素敵に仕立てる自信がありますので!」
「ふふ、そうなったら幸せですね。その際にはよろしくお願いします」
「さあさあ出来ましたわ、......いかがでしょうか」
「素敵......」
鏡に写るドレスに見惚れる。微光沢のある深緑色だ。大人っぽい落ち着いた色味が似合うか不安だったが、光沢のある生地の上にレースが幾重にも重なっており、柔らかな雰囲気もある。
首元はオーダーした通り、スカラップネックで波線になっている。ウエストは黒のリボンが結ばれている。胸元が開いている訳ではないが、ウエストが絞っていることもあり、強調された胸が大きいことは誰が見ても分かってしまう。しかし落ち着いた色味のおかげだろうか、女性らしい体のラインが美しく、自画自賛したくなるほどに似合っている気がする。
「サラ、着替えたかい......」
ノックの直後にフィリップが試着室に入ってきた。
「なんて素敵なんだ」
フィリップが近寄ってくると真正面に立ち、頭からつま先までまじまじと見つめられる。
「フィリップもとっても素敵」
二人で鏡に体を向ける。フィリップはドレスと共布で作られた深緑のタキシードを着ていた。上襟が黒のベルベットでアクセントになっている。ポケットに手を入れて反対の腕をこちらに差し出すフィリップ。何をしても様になってずるい。手を差し入れるとフィリップが口角を上げた。
「これほど美しいサラをエスコートできるなんて光栄だよ」
「それはこっちの台詞だけど......。」
「誰が見ても、恋人同士だとわかる。やはり色を合わせて正解だったな」
「誰に知られてもいいの?」
「願ったり叶ったりだね。むしろ知られたいよ。サラに好意を向ける目は早めに摘んでおきたいし、他の女性にはさっさと諦めてほしいからね」
「フィリップぐらいしか言えない台詞ね」
「そんなことないよ、アリアナさんだっけ?サラの先輩の」
「アリアナさんがどうしたの?」
「アリアナさんの恋人も、最近周りに言いふらしているよ。彼女と結婚するつもりだから他の女に興味ないって」
「やだ......!きゅんきゅんしちゃう!というよりアリアナさんの恋人を知ってるの?詳しく聞かせて!」
「後で話そうか」
「はーい」
「素直でよろしい」
フィリップがサラの頬に手を添えると、触れるだけのキスをした。
女店主が戻ってくると、最終補正をいれて、仕上がったドレスは伯爵家に届けてくれるそうだ。当日はサントロ伯爵家で侍女にドレスを着せてもらう予定になっている。
「フィリップ様、デイドレスのほうはいかがいたしましょう」
「一つは着ていくから残りは馬車に積んでくれ」
「畏まりました」
スタッフが奥から一着のドレスを持ってきて、壁に掛ける。クリーム色で袖が長く、首元まで詰めているデイドレスだ。胸元にフリルがついていて可愛い。誰のドレスだろうか。
「フィリップ、どうしたの?」
「デイドレスもお願いしてたんだよ。スタッフに着せてもらっておいで」
「え?私のドレスなの?」
「そうだよ、他の誰にドレスを贈るって言うんだ。この後デートに行こう。王立歌劇場の夜のチケットが送られてきたから」
「わあ本当!?嬉しい!」
「じゃあ着替えたら出ておいで」
「ありがとう!フィリップ......んっ」
口づけをされると、フィリップがしたり顔で試着室を出ていった。
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