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決戦にて 魔石の切り札と僕の準備
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みんなも魔石も魔石に操られてる六人もジリジリと少しずつ位置取りを変えるくらいで、戦況が膠着状態になった。
僕達からすると魔石のまとっている黒い水の防御を超える攻撃手段が限られており、さらに下手に動いて魔石に操られるものが増えるのだけは避けたいから積極的には動けない。魔石側から考えると、単純に戦力は僕達の方が上で僕の魔法で新しい黒い水を生み出せないから魔石も攻撃手段が限られて動けない。操ってる青の竜人六人に僕達を牽制させてるのがその証拠。
僕はいつ戦況に変化が起きて魔石が僕達の嫌な行動をとっても対応できるように準備をするべきだと判断して、世界樹の杖から周りの樹林緑地界降臨で青の村のあちこちに生やした樹々達にお願いをする。……樹々達から了解や任せておけっていう意思が返ってきた。頼りになるね。
「くそっ、イライラするな!!」
「落ち着け、ガル。搦め手を使ってくる相手に冷静さを欠けば、すぐに嵌められるぞ」
「おっさんに言われなくてもわかってるよ!! 王城の時みたいに裏をかかれてたまるか」
「ガルの言う通りね。だけど、このままにらみ合うのは私もキツイわ……」
「私はこのままで大丈夫だと思います」
リンリーが確信を込めて言うと周りにいるもの達の視線が集まり、イリュキンが疑問を口にした。
「リンリー、それはどういう事だい?」
「ヤート君が何か準備しているみたいです」
「……ほう、何やらヤート殿を中心に青の村の広場周辺を魔力が巡っているようだ」
……みんなが僕をチラッと見てきて、その中でも三体がうなずいてくる。たぶん、僕が何かしてるのを感じたみたいだけど、僕から合図を送った方が良いのかな? でも、それで魔石に何かしら対応されるのも面倒だし、どうしよう……。そうやって迷ってたらラカムタさんの魔力が膨れ上がった。
「ヤート!! いろいろ任せて大丈夫か!?」
ラカムタさんが聞いてきたって事は正面突破をするみたいだね。それなら僕の答えは決まってる。
「問題ないよ。みんな好きに動いて」
僕の答えを聞いて、みんなから大量の魔力が放たれていく。……あっ、例外がいた。
「それでは私から動きます」
リンリーがみんなに何か言ってから静かにフッと消えるのを見て、リンリーの戦い方を知らない青のみんながギョッとしてた。そして次の瞬間にはみんなと向かい合ってた魔石に操られてる六人が、それぞれ別方向に吹き飛ぶ。もちろん六人を吹き飛ばしたのはリンリーで、リンリーはチラッと魔石を見た後にまた姿を消した。これで一気に戦況が動く。
「今じゃ!! 吹き飛んだ六人を個別に押さえ込め!!」
ハインネルフさんの指示を受けて、すぐさま六人に向けて青のみんなが走っていく。どうやら操られてる人一人に対して三人で押さえ込むみたいだね。合計で十八人の戦力を取られるの痛いと言えば痛いけど、気がかりを減らすという意味では正しいと思う。それに操られてる六人を押さえ込む役割以外のみんなが自由に動けるようになるから、僕達に有利な戦況の変化を引き起こす良い機会だ。
「ギィギャ!! ……ギィ」
魔石が自分の前から離された六人に対して叫ぶと、六人が強化魔法を発動させてむちゃくちゃに暴れだした。僕達の戦力を少しでも減らそうとしたようだけど、それでも魔石自身にとって戦況が悪い方向に動いてるのが判断できるみたい。魔石が向かってくるラカムタさんや三体達を見て苦々しい顔をしてる。
特に魔石は離れたところに現れたリンリーに僕と同じくらいの鋭い目を向けていた。まあ、魔石自身が望まない形で状況を動かしたんだから当然と言えば当然なんだけど……。
「純粋なる緑の魔弾」
「ギャ!! ギィ……」
なんか魔石にリンリーがにらまれるのは良い気がしないから純粋なる緑の魔弾を複数射ち込んだ。僕から意識がそれていた魔石は、まともに僕の魔法をくらい体勢を崩しながら僕をにらんでくる。
そのスキをついてラカムタさんや三体達が一気に近づき大量の魔力を込めた攻撃を魔石に加えた。狙ったわけじゃないものの、ラカムタさん達を良い感じに助けれたみたいだね。
「ヤート、よくやった!! おらあっ!!」
「ガアアア!!」
「ブオオオ!!」
「滅ボシマス!!」
「ギャギィアッ!!」
ラカムタさん達の総攻撃を受けた魔石は、まとっていた黒い水を大量に消し飛ばされた。その後もラカムタさん達が追撃を試みるも、魔石はすぐに飛び退いてラカムタさん達から離れて自分が動かないように黒い水で固定し目を閉じた。……何かするつもりかな?
魔石の全身から黒紫色の光の放電が起こった。そしてその放電が魔石本体の全身を巡って目に集まり魔石の閉じた目の隙間から黒紫色の光が漏れてくる。僕はとうとう予想してた来るべき時が来たと判断して、世界樹の杖と周りの植物達に魔力を通す。そして魔石がまとっていた黒い水から露出して目を開けて溜めた光を放つのと同時に、僕は魔法を発動させた。
「ギィイイギャア!!」
「緑盛魔法・発光栗」
「まぶしいな!!」
「目がチカチカしますね」
「ギ? ……ギャギャ!!」
魔石の目から放たれた黒紫色の光と、青の村のあちこちに生えた発光栗の樹々が放つ白い光がぶつかり、バチンッとお互いを打ち消す。魔石は自分が思っていた現象が起きなくて困惑してたけど、すぐに僕が何かしたと理解して僕に呪い殺さんばかりの視線を向けてくる。
「お前は湖底に埋まってた時から、かなり離れた青の村にいた兄さんと姉さんを操る事ができた。それなら今この場でも近づかずに操る事ができるって考えるのは自然な事でしょ? 大人数を一気に操られて戦力差を逆転されるっていう僕達にとって一番最悪な事態を許すほど僕は優しくない」
「ギィイイイ……」
「兄さんと姉さんが大霊湖の水面にピカッと光ったのを見たって言ってたし、この戦いでお前は六人を操る時に目を光らせていた。お前の他者を操る手段が光ってわかったから、対策は僕も強い光を発する発光栗を準備するだけで良かったよ」
「ギャギィア!!」
魔石が固定を解くと残りの黒い水をまとい直し形状を変えていく。できあがった形は多面体で魔石は苔達の地面に転がると突然僕の方に加速してきた。どうやら多面体に固めた黒い水の一部を高速で伸ばして自分を押し出したみたいだ。
それにしてもここに来て完全に僕を標的にするのは、よっぽど僕が邪魔だと思ったんだろうね。まあ、そろそろ魔石とも決着つけたいと思ってたしちょうど良い。僕もお前が気に入らないから絶対に粉砕してみせる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
僕達からすると魔石のまとっている黒い水の防御を超える攻撃手段が限られており、さらに下手に動いて魔石に操られるものが増えるのだけは避けたいから積極的には動けない。魔石側から考えると、単純に戦力は僕達の方が上で僕の魔法で新しい黒い水を生み出せないから魔石も攻撃手段が限られて動けない。操ってる青の竜人六人に僕達を牽制させてるのがその証拠。
僕はいつ戦況に変化が起きて魔石が僕達の嫌な行動をとっても対応できるように準備をするべきだと判断して、世界樹の杖から周りの樹林緑地界降臨で青の村のあちこちに生やした樹々達にお願いをする。……樹々達から了解や任せておけっていう意思が返ってきた。頼りになるね。
「くそっ、イライラするな!!」
「落ち着け、ガル。搦め手を使ってくる相手に冷静さを欠けば、すぐに嵌められるぞ」
「おっさんに言われなくてもわかってるよ!! 王城の時みたいに裏をかかれてたまるか」
「ガルの言う通りね。だけど、このままにらみ合うのは私もキツイわ……」
「私はこのままで大丈夫だと思います」
リンリーが確信を込めて言うと周りにいるもの達の視線が集まり、イリュキンが疑問を口にした。
「リンリー、それはどういう事だい?」
「ヤート君が何か準備しているみたいです」
「……ほう、何やらヤート殿を中心に青の村の広場周辺を魔力が巡っているようだ」
……みんなが僕をチラッと見てきて、その中でも三体がうなずいてくる。たぶん、僕が何かしてるのを感じたみたいだけど、僕から合図を送った方が良いのかな? でも、それで魔石に何かしら対応されるのも面倒だし、どうしよう……。そうやって迷ってたらラカムタさんの魔力が膨れ上がった。
「ヤート!! いろいろ任せて大丈夫か!?」
ラカムタさんが聞いてきたって事は正面突破をするみたいだね。それなら僕の答えは決まってる。
「問題ないよ。みんな好きに動いて」
僕の答えを聞いて、みんなから大量の魔力が放たれていく。……あっ、例外がいた。
「それでは私から動きます」
リンリーがみんなに何か言ってから静かにフッと消えるのを見て、リンリーの戦い方を知らない青のみんながギョッとしてた。そして次の瞬間にはみんなと向かい合ってた魔石に操られてる六人が、それぞれ別方向に吹き飛ぶ。もちろん六人を吹き飛ばしたのはリンリーで、リンリーはチラッと魔石を見た後にまた姿を消した。これで一気に戦況が動く。
「今じゃ!! 吹き飛んだ六人を個別に押さえ込め!!」
ハインネルフさんの指示を受けて、すぐさま六人に向けて青のみんなが走っていく。どうやら操られてる人一人に対して三人で押さえ込むみたいだね。合計で十八人の戦力を取られるの痛いと言えば痛いけど、気がかりを減らすという意味では正しいと思う。それに操られてる六人を押さえ込む役割以外のみんなが自由に動けるようになるから、僕達に有利な戦況の変化を引き起こす良い機会だ。
「ギィギャ!! ……ギィ」
魔石が自分の前から離された六人に対して叫ぶと、六人が強化魔法を発動させてむちゃくちゃに暴れだした。僕達の戦力を少しでも減らそうとしたようだけど、それでも魔石自身にとって戦況が悪い方向に動いてるのが判断できるみたい。魔石が向かってくるラカムタさんや三体達を見て苦々しい顔をしてる。
特に魔石は離れたところに現れたリンリーに僕と同じくらいの鋭い目を向けていた。まあ、魔石自身が望まない形で状況を動かしたんだから当然と言えば当然なんだけど……。
「純粋なる緑の魔弾」
「ギャ!! ギィ……」
なんか魔石にリンリーがにらまれるのは良い気がしないから純粋なる緑の魔弾を複数射ち込んだ。僕から意識がそれていた魔石は、まともに僕の魔法をくらい体勢を崩しながら僕をにらんでくる。
そのスキをついてラカムタさんや三体達が一気に近づき大量の魔力を込めた攻撃を魔石に加えた。狙ったわけじゃないものの、ラカムタさん達を良い感じに助けれたみたいだね。
「ヤート、よくやった!! おらあっ!!」
「ガアアア!!」
「ブオオオ!!」
「滅ボシマス!!」
「ギャギィアッ!!」
ラカムタさん達の総攻撃を受けた魔石は、まとっていた黒い水を大量に消し飛ばされた。その後もラカムタさん達が追撃を試みるも、魔石はすぐに飛び退いてラカムタさん達から離れて自分が動かないように黒い水で固定し目を閉じた。……何かするつもりかな?
魔石の全身から黒紫色の光の放電が起こった。そしてその放電が魔石本体の全身を巡って目に集まり魔石の閉じた目の隙間から黒紫色の光が漏れてくる。僕はとうとう予想してた来るべき時が来たと判断して、世界樹の杖と周りの植物達に魔力を通す。そして魔石がまとっていた黒い水から露出して目を開けて溜めた光を放つのと同時に、僕は魔法を発動させた。
「ギィイイギャア!!」
「緑盛魔法・発光栗」
「まぶしいな!!」
「目がチカチカしますね」
「ギ? ……ギャギャ!!」
魔石の目から放たれた黒紫色の光と、青の村のあちこちに生えた発光栗の樹々が放つ白い光がぶつかり、バチンッとお互いを打ち消す。魔石は自分が思っていた現象が起きなくて困惑してたけど、すぐに僕が何かしたと理解して僕に呪い殺さんばかりの視線を向けてくる。
「お前は湖底に埋まってた時から、かなり離れた青の村にいた兄さんと姉さんを操る事ができた。それなら今この場でも近づかずに操る事ができるって考えるのは自然な事でしょ? 大人数を一気に操られて戦力差を逆転されるっていう僕達にとって一番最悪な事態を許すほど僕は優しくない」
「ギィイイイ……」
「兄さんと姉さんが大霊湖の水面にピカッと光ったのを見たって言ってたし、この戦いでお前は六人を操る時に目を光らせていた。お前の他者を操る手段が光ってわかったから、対策は僕も強い光を発する発光栗を準備するだけで良かったよ」
「ギャギィア!!」
魔石が固定を解くと残りの黒い水をまとい直し形状を変えていく。できあがった形は多面体で魔石は苔達の地面に転がると突然僕の方に加速してきた。どうやら多面体に固めた黒い水の一部を高速で伸ばして自分を押し出したみたいだ。
それにしてもここに来て完全に僕を標的にするのは、よっぽど僕が邪魔だと思ったんだろうね。まあ、そろそろ魔石とも決着つけたいと思ってたしちょうど良い。僕もお前が気に入らないから絶対に粉砕してみせる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
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