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第8幕【炎上:レダの街】
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街は風にたわめくシダのように人々は揺れている
悲鳴や怒号の中、幼き子は泣き叫び、その光景は終焉を迎えたかのごとく…
俺は…
ただ立ち尽くすしかなかった
城へと入った俺は地響きで思うように走れない
◆ドォォォン
これ以上立っていられない程の衝撃を受け、壁に体を打ちつける
「うっ‥」
揺れる壁にミシミシと音をたて亀裂が入る
それでも俺は向かう
王の元へ!
「王よ!ご無事ですか!?」
「ぉお…エステリオスよ」
レダの王は弱々しく両手を差し出した
俺は王を担ぎ、慌てて城を出た
「申し上げます!!」
1人の兵士が息を切らして走り寄る
「どうした!?」
「リグドラ国からの突然の同盟破棄!只今こちらに進軍中とのことです!」
「なんということ…」
王は悲しみの余り気を失った
「軍隊はどのくらいだ?」
「それがリグドラ国も既に滅亡とのこと」
「何!?」
「1人の者による謀反だということであります」
「まさか…」
俺は振り向き空を見上げ、稲妻の走る暗黒球を見据えた
するとその中心から高らかな笑い声と共に影が浮かび上がる
「おーほっほっほっ、エステリオスよ!
わらわのしもべになればよかったものを!」
「貴様か!!」
俺は剣を抜き魔導師に疾走する!
「そなたが苦しむ姿を見るのも楽しみ。レダと共に滅ぶがよい!」
魔導師は手を広げ、稲妻を発する
◆ドン!ドンッ!ドゥン!
俺は右に左にかわす
むっ!?
◆カキンッ!
横から殺気を感じた俺は、体をひねりながら放たれた小刀を剣で受ける
◆ズササー
後ろに跳びながら体制を立て直した
その先には見覚えのある鎧を着た男が剣を構え仁王立ちしている
「ジー----クッ!!!!」
俺は力の限り叫んだ
「エステリオー-スッ!!これが最後だ!ライア様につけ!!」
「貴様、血迷ったか!!」
ひゃ~はっはっはっは!
「闇はいいぞぅ、闇は。
この沸き起こる力!!今のお前など恐るるに足らんわーっ!
こちらにつかぬならここで死ね!!」
ジークは剣を振り回しながら迫る
俺もジークに迫った
◆ガキ--!!
触れ合った刃先は閃光を放ち弾けあう
明らかにジークの力は尋常ではなかった
両腕が痺れるぐらいだ
「闇の力を得た俺に、貴様は勝てんのだーっ!!
うりゃりゃりゃりゃ!!」
ジークは身体を反転しながら切り込んだ
俺はそれを半身でかわして上へと飛んだ
ジークの放った剣は地面をすりながら上へとすくい上げる
◆シュイーン!
俺はそれを紙一重でかわしながら力の限り振り抜いた!
◆シュバッ!!
その一撃は顎からこめかみにかけて切り裂き鮮血が噴き出す
「やっぱお前はつえ~な」
ジークは何事もなかったかのように振り向くと、深くエグられた傷はすぅっと消えていった
「ジーク!何をしているの!?わらわが与えた力を有効に使いなさい!」
ジークはライアを見る
「そうだな…本気出すか」
そう言って剣を地面に突き刺し、力を込め始めた
むぅぅぅん
ジークの身体から黒い炎が噴き始めると周りの木々は揺れ、足下の石は渦を巻き舞い上がる
血管が浮き出り、弾け、瞳は真っ黒になり赤い眼球が光る
うがががががっ
身体は肥大化し、もう人間としての面影はなくなった‥
シュ~ シュ~ シュ~…‥
口から炎が漏れ、その容姿は地の底から這い出た悪魔そのものであった
「闇に魂を売ったか…」
俺は双剣に持ち替えた
「グルルル…もう俺には剣など無用!」
ドシュ---
地獄の化身は剣を抜き、轟音と共に投げつける
◆ヒュン
とっさにかわしながら前に突っ込み
エステリオス
【†渾身の一撃!!】
◆ガシュッ!
それを左手で受け止められ、炎を纏った拳は俺を狙う!
◆ギュン!!!
一瞬早く身体をひねりながらもう1つの剣を化身の腕に這わしその首をとらえた!
うぉおおおお!!!
◆ガキーン!
振り抜いた剣は無情にも弾かれ
その瞬間、脇腹に激痛が走り俺の身体は後ろへと跳ばされる
◆ドカッ!
ぐはっ!
俺は血を吐いて倒れた‥
ぐぐぐぐ…
身体を起こそうとするが動かない
脇腹が何本か折れてるようだ
それでも俺は必死に立ち上がろうとする!
「はぁ、はぁ、…」
意識が飛んでいきそうなぐらいギリギリだ
「人間よ。いい太刀筋だが所詮は人の子…
我に傷1つつけることはできぬわっ!!」
どりゃー--っ!!
【†暗黒龍昇天打っ破!】
拳から放たれた闇の黒き炎は龍のごとく地面を割りながら向かってくる
ズォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ
最後の力を振り絞り渾身の力で受け止める
◆ビリビリバリバリッ
その衝撃に身体中切れ血が噴き出し、今にも引きちぎれそうだ
ぬうぉぉぉおお!
◆ドー-----ン!!
無残にも吹き飛ばされ後ろに転がった
ぐぐぐぐ…ごふっ
あばらが折れてうまく呼吸が…出来ない‥
地獄の化身は首をかしげた
「何ぃ!?俺の力が直撃したのに人間ごときが滅せぬとはどういうことだ??」
‥
‥…もう動けなかった
クソったれ…
地獄の化身にかなうわけないのか…
その時
意識の薄れる中…
頭の中で俺を呼ぶ声がした!
悲鳴や怒号の中、幼き子は泣き叫び、その光景は終焉を迎えたかのごとく…
俺は…
ただ立ち尽くすしかなかった
城へと入った俺は地響きで思うように走れない
◆ドォォォン
これ以上立っていられない程の衝撃を受け、壁に体を打ちつける
「うっ‥」
揺れる壁にミシミシと音をたて亀裂が入る
それでも俺は向かう
王の元へ!
「王よ!ご無事ですか!?」
「ぉお…エステリオスよ」
レダの王は弱々しく両手を差し出した
俺は王を担ぎ、慌てて城を出た
「申し上げます!!」
1人の兵士が息を切らして走り寄る
「どうした!?」
「リグドラ国からの突然の同盟破棄!只今こちらに進軍中とのことです!」
「なんということ…」
王は悲しみの余り気を失った
「軍隊はどのくらいだ?」
「それがリグドラ国も既に滅亡とのこと」
「何!?」
「1人の者による謀反だということであります」
「まさか…」
俺は振り向き空を見上げ、稲妻の走る暗黒球を見据えた
するとその中心から高らかな笑い声と共に影が浮かび上がる
「おーほっほっほっ、エステリオスよ!
わらわのしもべになればよかったものを!」
「貴様か!!」
俺は剣を抜き魔導師に疾走する!
「そなたが苦しむ姿を見るのも楽しみ。レダと共に滅ぶがよい!」
魔導師は手を広げ、稲妻を発する
◆ドン!ドンッ!ドゥン!
俺は右に左にかわす
むっ!?
◆カキンッ!
横から殺気を感じた俺は、体をひねりながら放たれた小刀を剣で受ける
◆ズササー
後ろに跳びながら体制を立て直した
その先には見覚えのある鎧を着た男が剣を構え仁王立ちしている
「ジー----クッ!!!!」
俺は力の限り叫んだ
「エステリオー-スッ!!これが最後だ!ライア様につけ!!」
「貴様、血迷ったか!!」
ひゃ~はっはっはっは!
「闇はいいぞぅ、闇は。
この沸き起こる力!!今のお前など恐るるに足らんわーっ!
こちらにつかぬならここで死ね!!」
ジークは剣を振り回しながら迫る
俺もジークに迫った
◆ガキ--!!
触れ合った刃先は閃光を放ち弾けあう
明らかにジークの力は尋常ではなかった
両腕が痺れるぐらいだ
「闇の力を得た俺に、貴様は勝てんのだーっ!!
うりゃりゃりゃりゃ!!」
ジークは身体を反転しながら切り込んだ
俺はそれを半身でかわして上へと飛んだ
ジークの放った剣は地面をすりながら上へとすくい上げる
◆シュイーン!
俺はそれを紙一重でかわしながら力の限り振り抜いた!
◆シュバッ!!
その一撃は顎からこめかみにかけて切り裂き鮮血が噴き出す
「やっぱお前はつえ~な」
ジークは何事もなかったかのように振り向くと、深くエグられた傷はすぅっと消えていった
「ジーク!何をしているの!?わらわが与えた力を有効に使いなさい!」
ジークはライアを見る
「そうだな…本気出すか」
そう言って剣を地面に突き刺し、力を込め始めた
むぅぅぅん
ジークの身体から黒い炎が噴き始めると周りの木々は揺れ、足下の石は渦を巻き舞い上がる
血管が浮き出り、弾け、瞳は真っ黒になり赤い眼球が光る
うがががががっ
身体は肥大化し、もう人間としての面影はなくなった‥
シュ~ シュ~ シュ~…‥
口から炎が漏れ、その容姿は地の底から這い出た悪魔そのものであった
「闇に魂を売ったか…」
俺は双剣に持ち替えた
「グルルル…もう俺には剣など無用!」
ドシュ---
地獄の化身は剣を抜き、轟音と共に投げつける
◆ヒュン
とっさにかわしながら前に突っ込み
エステリオス
【†渾身の一撃!!】
◆ガシュッ!
それを左手で受け止められ、炎を纏った拳は俺を狙う!
◆ギュン!!!
一瞬早く身体をひねりながらもう1つの剣を化身の腕に這わしその首をとらえた!
うぉおおおお!!!
◆ガキーン!
振り抜いた剣は無情にも弾かれ
その瞬間、脇腹に激痛が走り俺の身体は後ろへと跳ばされる
◆ドカッ!
ぐはっ!
俺は血を吐いて倒れた‥
ぐぐぐぐ…
身体を起こそうとするが動かない
脇腹が何本か折れてるようだ
それでも俺は必死に立ち上がろうとする!
「はぁ、はぁ、…」
意識が飛んでいきそうなぐらいギリギリだ
「人間よ。いい太刀筋だが所詮は人の子…
我に傷1つつけることはできぬわっ!!」
どりゃー--っ!!
【†暗黒龍昇天打っ破!】
拳から放たれた闇の黒き炎は龍のごとく地面を割りながら向かってくる
ズォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ
最後の力を振り絞り渾身の力で受け止める
◆ビリビリバリバリッ
その衝撃に身体中切れ血が噴き出し、今にも引きちぎれそうだ
ぬうぉぉぉおお!
◆ドー-----ン!!
無残にも吹き飛ばされ後ろに転がった
ぐぐぐぐ…ごふっ
あばらが折れてうまく呼吸が…出来ない‥
地獄の化身は首をかしげた
「何ぃ!?俺の力が直撃したのに人間ごときが滅せぬとはどういうことだ??」
‥
‥…もう動けなかった
クソったれ…
地獄の化身にかなうわけないのか…
その時
意識の薄れる中…
頭の中で俺を呼ぶ声がした!
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