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リョウ外伝9【憑依】
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部屋を出ようとすると先程の声が耳を突き刺す
ж左へ行けж
(左へ?いや、私達は戻るために右へ行くが‥
さっきからあんたは一体誰なんだ?)
жチッ‥‥ж
ж…ァァめんどいのう
わらわに逆らうというか!
ならば‥こうしてやろうж
◆ズズズズズァ
先に部屋を出た兵士の影から骸骨が現れる
ラングレーはギブソンの背後に立ち剣を振りかぶる影を見て叫んだ!
「ギブソォーンッ!!」
ん?
ギブソンの首は微笑みながら下に落ちた
「このクソッタレ野郎がぁ!!」
ラングレーは渾身の力で打ち砕いた
しかし砕け散った骨は元に戻りまた骸骨を形成する
そのままラングレーに襲いかかった
◆ガキンッ
剣と剣が重なり合う
刃先の向こう越しに目をやると、一体また一体と地面から【不死の軍隊】が現れ、元に戻る道は完全に閉ざされた…
「ランガー!お前は左に行け!!」
「しかし」
「いいから俺の言うことを聞けっ!ここは俺が守る!
隊長命令だ!!」
「嫌だ!一緒に戦います。二人でここを脱出しましょう!」
「ランガ......
いいか、よく聞け。この状況では二人とも助からん、ここは危険すぎる。お前の気持ちは嬉しいが、俺がいてはかえって足手まといだ!
お前は強い!お前だけでもここから抜け出しシュウトウ殿と合流するのだ。そしてここから生きて帰り...俺の家族に伝えてくれ。
...... 勇敢に戦ったと」
「ラングレー殿......」
ラングレーの顔には覚悟があった
「分かりました。必ずや‥..... 」
「ああ、さあ行け」
「.....御免」
精一杯の笑顔で見送った
「さあて、クソ野郎ども俺が相手だ!!」
◆ガキンッ!キン!
スケルトンの連撃を受けてかわす
うおりゃー!
◆グワシャーン
スケルトンは砕けちった
しかし、また起き上がり歯を鳴らしながら襲いかかる!
◆バキィーン
すると受けた剣が折れた!
「くそ‥さっきの戦いで剣が疲労していたか‥」
ガシャン...
ガシャン...
ガシャン...
何体もの不死の軍隊が近づいてくる
‥ふっ
ラングレーはその場に座り込んだ
その時、走馬灯のように妻や子供の顔が浮かぶ‥
「メアリー‥息子を頼んだぞ
‥父親は立派だったと!」
◆シュッ
骸骨は兵士に剣を振り下ろした...
「'......?!」
ランガは何かを察し、階段を一気に駆け上がった所で立ち止まった
後ろを振り向くとスケルトンが追ってくる気配はない
「‥ラングレー殿」
ランガは涙を拭い振り向かず振り切るように走った
―最深部―
その通路は迷路のようにまるで蜘蛛の巣のごとく複雑に絡み合っている
ただ所々に光虫の淡い緑色の光が唯一の頼りであった
幾度となく角を曲がり、幾度となく部屋を突き抜けると、大きな扉の前にたどり着き中へと入った
高い天井全体に豪華な絵が描き込まれている
「こ....こは?」
目先の奥には玉座があった
そこへ近づこうとするとまた頭の中で声が響く
∵お久しぶりですね‥
古き友よ∵
(誰だ!?)
жええ、久しいですわね、フリューゲル・シュヴェルト‥ж
(何だ!?頭の中で声がする)
∵‥久しぶりにイラッとしましたね
私には主から頂いたエシュリオンという名がある!
名も無きオルクス・リングよ‥∵
жあら、ごめんなさい
私にもあるわ
ライアと言う名がねぇж
∵これは驚いた!?
自分で名を付けているのか…?
‥ほう、なる程
あれからかなりの邪念の血を吸ったとみえる
闇に埋もれ、己の野望を持ったというか∵
жええそうよ
名を付けることは存在理由の1つにもなるからねぇ
それにしても、さっきはよくも襲ってくれたわねж
∵フフフ、ちょっとした余興だよ、余興
久しぶりに客がきたのだから、もてなすのは普通のことでないのかね∵
жふん、この体に何かあったらどうするぞぇж
「ちょっと待ってくれ!??
一体誰なんなんだ!?」
жうるさいぞえ!
器の分際で!ж
◆ドクンッ
ランガの指が脈打ち、指輪の回りのトゲが激しく突き刺さる
「痛ぅ!?」
血管が膨れ上がり、指を這い、腕を這い、首までそそり上がる
うわわうわーっ
指輪を外そうとするが外れない
ж前の器はもう使い古してしまったからねぇ
今度はお前を使ってやろう!!
そして、あの娘を乗っ取れば容易にエステリオスに近づく事が出来るというもの
おほほほほほーж
◆ゴォォオ
ランガは闇の炎に包まれる
首をかきむしり、炎に苦しみながら床を転げ回った
∵‥おぞましい姿よのう全く、品のない∵
エシュリオンは事の流れを見つめていた
グワアアアァ
炎が修まると唸りを上げむくりと起き上がる
―ランガは支配されたのだ―
жふ~っ
馴染めば長く使えるだろう
そうだな…
俺の名は‥ランガ‥
今からランガだっ!!ж
ランガはコキコキと首を鳴らしながら近づく
∵今のお前には【邪心】以外何もなし∵
◆ボウッ
エシュリオンは魔気を放ち、敵意をあらわにした
ж待て!!エシュリオンよ!
キサマと戦いに来たのではない
地位協定に来たのだж
ランガは立ち止まりニヤリと腕をくんだ
ж左へ行けж
(左へ?いや、私達は戻るために右へ行くが‥
さっきからあんたは一体誰なんだ?)
жチッ‥‥ж
ж…ァァめんどいのう
わらわに逆らうというか!
ならば‥こうしてやろうж
◆ズズズズズァ
先に部屋を出た兵士の影から骸骨が現れる
ラングレーはギブソンの背後に立ち剣を振りかぶる影を見て叫んだ!
「ギブソォーンッ!!」
ん?
ギブソンの首は微笑みながら下に落ちた
「このクソッタレ野郎がぁ!!」
ラングレーは渾身の力で打ち砕いた
しかし砕け散った骨は元に戻りまた骸骨を形成する
そのままラングレーに襲いかかった
◆ガキンッ
剣と剣が重なり合う
刃先の向こう越しに目をやると、一体また一体と地面から【不死の軍隊】が現れ、元に戻る道は完全に閉ざされた…
「ランガー!お前は左に行け!!」
「しかし」
「いいから俺の言うことを聞けっ!ここは俺が守る!
隊長命令だ!!」
「嫌だ!一緒に戦います。二人でここを脱出しましょう!」
「ランガ......
いいか、よく聞け。この状況では二人とも助からん、ここは危険すぎる。お前の気持ちは嬉しいが、俺がいてはかえって足手まといだ!
お前は強い!お前だけでもここから抜け出しシュウトウ殿と合流するのだ。そしてここから生きて帰り...俺の家族に伝えてくれ。
...... 勇敢に戦ったと」
「ラングレー殿......」
ラングレーの顔には覚悟があった
「分かりました。必ずや‥..... 」
「ああ、さあ行け」
「.....御免」
精一杯の笑顔で見送った
「さあて、クソ野郎ども俺が相手だ!!」
◆ガキンッ!キン!
スケルトンの連撃を受けてかわす
うおりゃー!
◆グワシャーン
スケルトンは砕けちった
しかし、また起き上がり歯を鳴らしながら襲いかかる!
◆バキィーン
すると受けた剣が折れた!
「くそ‥さっきの戦いで剣が疲労していたか‥」
ガシャン...
ガシャン...
ガシャン...
何体もの不死の軍隊が近づいてくる
‥ふっ
ラングレーはその場に座り込んだ
その時、走馬灯のように妻や子供の顔が浮かぶ‥
「メアリー‥息子を頼んだぞ
‥父親は立派だったと!」
◆シュッ
骸骨は兵士に剣を振り下ろした...
「'......?!」
ランガは何かを察し、階段を一気に駆け上がった所で立ち止まった
後ろを振り向くとスケルトンが追ってくる気配はない
「‥ラングレー殿」
ランガは涙を拭い振り向かず振り切るように走った
―最深部―
その通路は迷路のようにまるで蜘蛛の巣のごとく複雑に絡み合っている
ただ所々に光虫の淡い緑色の光が唯一の頼りであった
幾度となく角を曲がり、幾度となく部屋を突き抜けると、大きな扉の前にたどり着き中へと入った
高い天井全体に豪華な絵が描き込まれている
「こ....こは?」
目先の奥には玉座があった
そこへ近づこうとするとまた頭の中で声が響く
∵お久しぶりですね‥
古き友よ∵
(誰だ!?)
жええ、久しいですわね、フリューゲル・シュヴェルト‥ж
(何だ!?頭の中で声がする)
∵‥久しぶりにイラッとしましたね
私には主から頂いたエシュリオンという名がある!
名も無きオルクス・リングよ‥∵
жあら、ごめんなさい
私にもあるわ
ライアと言う名がねぇж
∵これは驚いた!?
自分で名を付けているのか…?
‥ほう、なる程
あれからかなりの邪念の血を吸ったとみえる
闇に埋もれ、己の野望を持ったというか∵
жええそうよ
名を付けることは存在理由の1つにもなるからねぇ
それにしても、さっきはよくも襲ってくれたわねж
∵フフフ、ちょっとした余興だよ、余興
久しぶりに客がきたのだから、もてなすのは普通のことでないのかね∵
жふん、この体に何かあったらどうするぞぇж
「ちょっと待ってくれ!??
一体誰なんなんだ!?」
жうるさいぞえ!
器の分際で!ж
◆ドクンッ
ランガの指が脈打ち、指輪の回りのトゲが激しく突き刺さる
「痛ぅ!?」
血管が膨れ上がり、指を這い、腕を這い、首までそそり上がる
うわわうわーっ
指輪を外そうとするが外れない
ж前の器はもう使い古してしまったからねぇ
今度はお前を使ってやろう!!
そして、あの娘を乗っ取れば容易にエステリオスに近づく事が出来るというもの
おほほほほほーж
◆ゴォォオ
ランガは闇の炎に包まれる
首をかきむしり、炎に苦しみながら床を転げ回った
∵‥おぞましい姿よのう全く、品のない∵
エシュリオンは事の流れを見つめていた
グワアアアァ
炎が修まると唸りを上げむくりと起き上がる
―ランガは支配されたのだ―
жふ~っ
馴染めば長く使えるだろう
そうだな…
俺の名は‥ランガ‥
今からランガだっ!!ж
ランガはコキコキと首を鳴らしながら近づく
∵今のお前には【邪心】以外何もなし∵
◆ボウッ
エシュリオンは魔気を放ち、敵意をあらわにした
ж待て!!エシュリオンよ!
キサマと戦いに来たのではない
地位協定に来たのだж
ランガは立ち止まりニヤリと腕をくんだ
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