甘い短編集

雪夜叉

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好きだから

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「ねぇー、私のこと好き?」

真剣に雑誌を読む優斗の背後から
雪菜は抱きつき、頬を擦り付ける。

「すきじゃなかったら、一緒にいない。」

雑誌から目を離さずに淡々と告げる。

「なら、もっと構ってぇ」

雪菜は優斗の腰に回した腕に少し力を入れる。

「後でな。」

それでも優斗は動じない。

雪菜は構ってくれない優斗に
モヤモヤした感情をぶつける。

「いつもいつも、私が言わなきゃ、優斗は構ってくれないじゃない。ほんとはすきじゃないんでしょ…」

最後は涙声にまでなった雪菜。

優斗は小さくため息をついて雑誌を閉じると
雪菜と向き合い抱きしめた。

「好きでもない女のためにわざわざ、今すぐ来てって言われて来るかよ。」

そう言いながら
額にKissをして、涙が溢れる瞳にもKissをする。

その度に雪菜の身体は小さく震える。

(……可愛いやつ。そうやっていっつも俺の事だけ考えて泣いて…飽きないわ)

優斗はそう思いつつ
雪菜の唇にKissをした。

「フッん……/////ゆうとぉ/////」

軽く口付けた後、角度を変えて深く口付けると
雪菜の声は甘い吐息を混ぜた。

優斗は優しく頭を撫でた後

唐突に雪菜の耳を甘噛みする。

「ひゃぁ/////」

「俺が誰が好きなのか、その身体に教えてやるよ。」

そう耳元で妖しく囁いただけで
雪菜はビクッビクッっと
身体を震わせ優斗にしがみついた。

優斗はさらに耳を舐め、甘噛みし、たまに息を吹きかける。

その度に雪菜はビクッっと身体を震わせた。

けれどそれだけじゃ足りるはずもなく。

耳を責めていた優斗が顔をあげて雪菜を見つめると
雪菜の目は潤んでいてそれだけで
充分すぎるほど優斗を誘う。

「もっとしたい?」

優斗は意地悪く笑いながら
雪菜に聞く。

「やぁ/////はずかしいから/////聞かないで/////」

雪菜は手で顔を隠してしまった。

そんな行動が優斗をさらに煽って悪戯心に火をつけるとも知らないで。

「そう。言わないなら…」

優斗は小さく呟いて雪菜の胸を少し強めに揉む。

「ンン/////ぁ…///ゆ、ゆうとっ…///」

雪菜はぱっと手を外して口元を押える。
それを見逃さなかった優斗は
今度は執拗にその雪菜の口元にある指を舐め始めた。

必死に声を押し殺す雪菜を可愛く思いつつ
優斗の愛撫は加速する。
首筋を舐め、強めにKissをして所々
紅い痕を残していく。
そのまま鎖骨を甘噛みして雪菜に声をかける。

「もっと…したい?」

優斗がそう言うと雪菜はビクンっと大きく身体を震わせた。

「っ…///し…たい…///」

そう答えをかえされ優斗は優しく
服を脱がして行く。

ぷるんとした大きめの胸を
優斗は愛おしそうに揉みながら
片方の胸に唇を寄せ
雪菜を快楽へと引き込む。

けれど雪菜が1番触れて欲しい箇所には触れず
焦らすだけ焦らす。

雪菜は足をモジモジさせて
潤んだ瞳で優斗を見つめる。

「ゆうとぉ…下もさわって…」

そう懇願する。

「しょうがないな。」

優斗はクスクス笑いながら下着越しに
雪菜の敏感な箇所に触れる。

「なに?もう、濡れてるの?」

優斗は下から上に撫であげわざと言葉にして
雪菜の羞恥心を煽る。

「んっ…///だってぇ…///」

雪菜は恥ずかしさのあまり足を閉じ顔を背けた。

「ほら、足開いて?」

「やっ…///む…り/////」

優斗はなかなか足を開かない雪菜の足を
強引に開かせた。

そしてゆっくり下着をずらして指を入れる。

「ヌルヌルしてる。」

わざと言いながら優斗は雪菜の秘部に
指を挿れた。

「んっ/////ぁぁん/////」

ゆっくりと緩急をつけ、たまに中を指で掻き混ぜる。

それだけで雪菜は軽くイってしまった。

「はぁ…はぁ…」

雪菜は乱れた呼吸を整えつつ優斗に抱きつく。

「雪菜…挿れたい…」

優斗は雪菜の耳元で囁く。

「ぅん…///優斗の挿れて…///」

雪菜の言葉を待って、優斗は雪菜の下着も取り去り
ゆっくり愛液を絡めて雪菜の中へ挿っていく。

「ぁっ…///ンン/////」

「雪菜の中あったかい…」

優斗は少しずつ腰を動かし始める。
けれどそれは、ゆっくりと焦らすように
先まで抜いてズンっと突き上げるだけで
雪菜を絶頂へは導いてはくれない。

雪菜は蕩ける声で
優斗を呼ぶ。

「ゆうとぉ/////ゆうとぉ…/////」

「んー?」

優斗は返事を返しながら雪菜の胸を揉む。

「はぁん…///もぉ、イキたい…///」

そう雪菜が言うと

優斗のモノを咥えこんでいる入り口が
きゅぅとしまる。

「うっ…もってかれそう…」

優斗はそう呟き
腰の動きを速める。
緩急をつけ追い立てる。

「あぁぁぁぁぁ/////ゆうとぉ/////もぅ/////」

雪菜は快楽で身体を震わせ
ぎゅぅぅとシーツを握りしめた。

「いいょ。イケよ。俺の熱いの奥に注ぎ込んでやるから」

優斗はそう言うと
荒々しく腰を振り雪菜を突き上げる。

「やぁぁぁぁん///イクっ/////イクぅー/////あぁぁぁぁぁ/////」

雪菜がイった瞬間、優斗も果てる。

そして耳元で

「雪菜、好きだ。愛してる。」

そう囁いてイキ続ける雪菜を快楽の淵へ
突き落とした。

                                                       END
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