甘い短編集

僕が欲しいなら...

『僕が欲しいなら、自分から腰振りなよ。』

冷たい声が部屋に響く。

「やっぁ……できないょ…」

蕩けそうな程甘い声を出しながら

乙女は拓海の上で瞳を潤ませていた。

それは散々に焦らされた愛撫で

トロトロに溶かされてしまった乙女が

果てたくて仕方がないからだ。

『…イキたいんだろ？
奥まで咥えこんで
食いちぎりそうな程
締め付けてるくせに…』

拓海は、乙女の頭に手を添えて

ぐいっと引き寄せると

耳に甘噛みしながら、低い声で囁いた。

「あぁぁぁぁぁぁ…やぁ…もぉ…」

乙女はビクンｯと身体を震わせて

拓海にしがみつく。

拓海はそのまま首筋に強めに唇を押し当てて

kissをした。

首筋を甘噛みしたり舐めあげながら

乙女が果てれるように

突き上げる。

「ひゃぁぁ！」

その刺激で乙女は仰け反った。

『ｸｽｸｽ…』

拓海は乙女が快楽で歪ませる顔を

愛おしいそうに眺めながら

深く激しく突き上げる。

「たくみ…た…くみ…やぁぁ…もぉ…らめぇ…」

『いいよ。イキな。』

拓海はそう優しげに囁くと

より一層腰を激しく突き上げる。

「ぁぁぁぁ…イクっ！いやぁ…イクぅー！」

乙女は甘い声で啼き叫ぶようにして

真っ白な世界に突き落とされた。