神様とツンデレ吸血鬼と恥ずかしがり魔皇のトリニティデスティニー 〜神様と吸血鬼の姉妹が転生して、気まぐれに世界を救います〜

ネコトーニャ

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【全ての始まり】

 

私の名前はローザ・ネクロ・ハートネット

 

産まれた時から私には不思議な力があった。

そのせいなのか最初は…優しかったはずで…

普通の家庭となんら変わりなかったはずの

両親の私を見る目が徐々に気味の悪い者を見る

視線へと変わっていき、恐怖、畏怖の感情を帯びていった。

 

 

そして気がついたら、私は一人になっていた。

おそらく捨てられたのでしょう。

 

 

ああ、でも…たしか…一人だけ…

私に近寄って仲良くしてくれた子がいましたっけ…?

 

たしか…そう…あれは…妹…そうです。妹です。

妹がいたような気がしますが…顔はもう覚えてません。



事故にあって私の目の前で死んでしまいましたが

特にこれといった感情は無かったですね

あの時の私は…悲しんだ……のでしょうか?。

 

妹の死を自覚しても涙は出ず……

かと言って喜んだ訳でも世界の不条理に怒った訳でもない……

 

産まれた瞬間から私の視界は灰色の世界で

心は機械のように冷たく無機質で何も感じなくなっていた。

何をしても何が起きてもそれは変わらず

全てがただただどうでもよかった。

 

それから天涯孤独となった私は

悪い大人に捕まって

下衆で悪い大人達の心の声を聞いて…

大人達を殺して…殺して殺して殺して殺して殺し尽くして

 

最終的に暗殺者として悪い大人達に雇われて

9歳の頃から徐々に世界の裏で現れ始めた

世界の脅威と言われる怪物を殲滅する

戦闘兵器として戦い続けました。

どうやら私は生まれつきの化け物で

ゾンビのようにしぶとい不死の存在だったらしい。

 

死にたくても死ねない体で怪物を秘密裏に殲滅する日々を過ごし

徐々に心が摩耗していき、呆然と死に場所を探しながら漠然と生きていた。

だんだん視界の灰色が強くなっていくのを感じた。

 

 

しかし、ある時、一人の少女と出会う。

その運命の出会いは彼女を悪魔から人間にした。

 

とある日の夜

 

いつものように依頼主に依頼された対象の暗殺を終えて

住処にしている森の奥にある洋館へ帰る途中に

私は路地裏で寝ている少女を見つけた。

 

 


「…………人が寝ている?」


「スヤァ…」

 

 

………何故でしょうか?

 

理由は不明ですが

彼女の寝顔を見た瞬間に

もうとっくに停止してるはずの心臓に電流が走り、動いたような気がした。

 

彼女がどうなろうとどうでもいいはずなのに

心臓に起きた異変が気になり

この少女を見ていると何故か放っておけなくなって

気がついたら館に連れて帰ってしまいました。

 

 

それからというもの、少女に合うサイズ

私の着ていた服を探し

少女を浴槽に入れて洗い、寝間着に着替えさせて

まだ目を覚まさずに寝ているので

少女が目覚めた時の為に

食事の準備をしながらとりあえずベットに寝かせた。

 

 

数時間後………



「ふわあ~~眠い~」

 

 



「あっ……起きましたか?」

 

 

「おん?ムニャムニャ…………

ありがと~見知らぬお姉さ~ん

ダンボールINした捨て猫ちゃんみたく

私を拾ってくれたのかな~?かな~?」

 


「貴女は……どうしてあんな所で寝ていたんですか?」

 

「んにゃ…?」

 

なんでだったかな~?

確か…いつものように神様らしく世界を護る為に戦って

いや、逆だったっけ?
いつものように魔王らしく世界をぶっ壊して……
あの切り札を使って……世界を………何したっけ?

破壊神として世界ぶっ壊してから…

それから~??お姉ちゃんと会うまでの記憶が曖昧だな~?

ラスボスをワンパンで倒してその際に自分で発生させた

ブラックホールに吸い込まれて~

この世界に流れ着いて~

ああ…そうだったそうだった!

 

 

私がこの世界に来てから数カ月経った頃だったかな?

5年前からどうやら世界の脅威とか言われる

怪物が現れているとかの噂を耳にして

その怪物が現れたら

確かいつもフラフラ~って寝てても勝手に体が動いて

創造主の本能のままに世界を護る為に色んな所に行って

怪物を殲滅して回ってたんだったわ…!

 

 

あの路地裏で世界を脅かす系の厄介な怪物が現れて
そいつをぶっ倒したら
破壊神と創世の力を使ったせいでお腹が空き過ぎて
疲れてそのまま寝ちゃったんだっけ?)

 

 
「ん~??ごめーーん☆

私って結構定期的に記憶喪失になるというか

鳥頭で忘れん棒なんだよね~

ぐーぐー寝てたら全部忘れちゃった☆」

 


「はあ……?」

(心を読んでも本当に…何も…無い???)

 
(まあ…悪い子では無さそうですね…)



彼女との同棲生活を続けていた不思議な少女





少女は気づいていた。 

彼女に取り憑いているであろう幽霊の存在に
しかし、幻覚だろうと、寝ぼけてるであろうと思って
彼女が部屋を出ていって一人になるまで心にも呟かずにいたが

その幽霊は今もなお確実に存在しているのであった。


なんかいる~!!可愛い女の子が
お姉さんの上プカプカ飛んでた~!!
てかまだいるーー!!なにこれー!?
ギャアアーーーッ目があったよ今!?


「あなた…私が見えるの?」

「え?まあ…うん普通に見えてるよ?」

私はこの幽霊少女に生前の話を聞いた。

拾ってくれたお姉さんの実の妹で
姉が成長するにつれて家庭環境が劣悪になっていき
最終的には姉妹で家を追い出されてしまい、事故に遭った。
姉を庇い死亡してしまったらしいが

それからというもの
幽霊にしては感情豊かで意識がはっきりとしていて
姉と同じく不思議な力を使えるようになったらしい。

しかしそのせいで実の姉にも
自分のことを忘れさせてしまったらしい。




どうやら更に話を聞いてみたところ
彼女の部屋には秘密の部屋があって
その部屋の更に向こう側に秘密の部屋があり
そこに彼女の遺影があって
何故か分からないが遺影には
血液がこびりついていて取れず
彼女の顔が分からないようになっているらしい。






ちなみに、遺影が保管されている
部屋の前の秘密の部屋は

後に写真保管部屋となり、

少女を拾って来てからという同棲生活を始めた数年間
ローザが少女の着替えやお風呂を手伝っている際に
隠し撮りした写真で溢れかえることになるのを
この時の彼女達は知る由もなかったのでした。




「どうやら君にしか私のこと見えないらしいんだ~
どうして貴女は私に気づけたの~?不思議~!」


「へえ~そうなんだ
それじゃ~見えたのも何かの縁だろうし、
私達今から友達になりまっしょ!」



「よろしくね!■■■■ちゃん!
私の名前はネムリン!お姉ちゃんの妹だよ!」

「まあいっか~よろしく!」


 



 

 

それからの数カ月間

ローザは不思議な少女と生活を共にした。

 

「……攫っておいてアレですが

貴女はここにいていいのですか?」

 

 


「いいんじゃねーかなー?

まあね~私もお姉ちゃんと一緒で家族知らない

天涯孤独ってやつ?だし~

 

お姉ちゃんが悪い人とは思えないからかな~

なにより一緒にいて安心するし。

ずっと拐われてお姉ちゃんと一緒に居たいな~って。

家族が居たらこんな感じなんだろうな~って思ったからかな~

要するにお姉ちゃんのこと気に入ったってこと」

 

「家族……」

 

 


「それじゃーこれから末永くよろしく

ローザお姉ちゃん!

まずは家族になったことだし改めて自己紹介しよっか!

私の名前は」

 

 

 

 


 

「………こうして

 

特に目標もなくただ生きていただけの

灰色の人生が〇〇〇〇ちゃんを拾ったことで

色鮮やかな人生に変わりました。」

 

 

 



「へーそうだったんだ~」

(おっ……重いにぇ…………想像してたより

私に会う前のお姉ちゃん過去が重かった…

なんで今まで言わなかったの?)

 


「なんで今まで言わなかったの?…ですか?

まあ…言う機会がありませんでしたもので~」

 



「まあ、それはそうとして…帰ってきたんだなぁ~

お姉ちゃんと出会って…

頑固な妹を数え切れないぐらい殴り合いの決闘して

連れ帰ってなんやかんやあって

三人でここから スタートして…

この旅が始まった全ての始まりの世界に。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ローザ・ネクロ・ハートネットの幼少期】







「これは…家族を失い暗殺者になる前の…

9歳の頃の私が少しの間だけお世話になった

とあるパン屋さんのお話です。」





私は生まれつきIQというモノが高いらしく頭脳が非常に良かった。

人の心を読める力を生まれつき発現させて

両親にも気味がられる始末で

友達といったモノも出来たことはありません。





そんな暗殺者になる前の…まだ比較的人の心があった頃の

私を拾って数カ月の間だけですが

私の両親と面識があったらしい人達で

私のことを気にかけて

親代わりのように…大切に育ててくれた

心優しいパン屋のおじさんとおばさんがいました。





「いらっしゃいませ~!」

 

「ローザちゃん今日もありがとうね~

今日はもう上がって良いよー

余ったパンも持っていっていいからねー」




「はい…あっ…それとすみません店主さん

帳簿の計算を間違ってしまいました。」



「帳簿?そんなの気にしなくていいよいいよー

むしろローザちゃんが来るまでは

帳簿、超適当にやってたし」




「……すみません。それではしつれいします。」





「いやーそれにしても

あのローザちゃんがミスするなんて珍しいこともあるんだなぁ」




「私も変だなぁと思って帳簿確認してみたよ。

あんた昨日の夜に帳簿に勝手に書き加えただろ。

それじゃあ計算が合わないはずよぉ。」

 

「ああ、そういえばそうだった!

すっかり忘れてたわ…」







「ローザちゃん…俺を庇って

自分のミスだって…まだ近くにいるかな…

俺、ローザちゃんに謝ってくる…!」


パン屋のおじさんはいてもたってもいられず
店を出て彼女を探しに行きました。

 

「おーーーーーーーい!!!ローザちゃ~ん!」



「……店主さん?」




「すまねえ!ローザちゃん

帳簿の計算が合わなかったのは俺のミスだった!」


「…そうだったんですね。」



 



一ヶ月後……………







この世界に突如として徐々に人間を襲う怪物の噂が流れ始め…

世間ではその怪物の正体は私ということにされてしまっていました。

 

まあ、実在していた怪物を日頃から殺して証拠を隠滅して回っていたので

間違いではないのかもしれません。

怪物より遥かに恐ろしい化け物…理を超えた人外の悪魔

それが私でした。






「いらっしゃい~焼き立てだよ~!美味しいよ!」

 

「お、坊主?今日は買っていかないのかい?」

 

 

「お母さんが…ここのパン買っちゃダメだって…

あのパン屋には街中で噂の恐ろしい化け物がいるからって……」

 

「え…??」

 


「……ローザちゃんの噂が流れてからというもの

売れなくなっちゃったねえ……」

 

 

 

「……すまねえ…俺の実力不足だ…

あの優しいローザちゃんが化け物なんて…そんなわけがねえんだ!

俺がそんなくだらねえ噂なんかに負けねえパンを作ればいいんだよ…!」

 


「………ローザちゃんは優しい良い子よ。

あの子を拾った時は私達も歳も歳だし

大丈夫かな…って最初は不安だったけど…

今はあの子と一緒にいれるのが嬉しいのよね…」

 

 

「俺なんかよりずっと頭もいいしなぁ

あの馬鹿野郎…こんなに優しくて良い娘を捨てやがって…!

いつか会ったらローザちゃんを捨てたことを後悔させてやる!

 

うおおおおおおお!!!これから頑張るぞー!!!」

 

「そうね!アナタ!ローザちゃんと一緒にがんばりましょう!」

 

 

「あ…あの……」

 



「おわっ!?ローザちゃんいたの!?

えーと、今日は上がっていいわよー

余ったパンも持って帰っていいからね~」

 

「あの……誠に勝手ながら

一身上の都合で来月から辞めさせていただきます…。」

 

 

「えっ…………?ローザちゃん噂のことは……」



「いえ………すみません誤解させてしまいました。

 

実は…〇〇〇〇〇〇学園への入学が決まりました。

実は夜にコツコツ勉強していまして…

試験の結果が良かったので

〇〇〇〇〇〇学園にて飛び級して
特待生として迎え入れられるそうです。 」

 

 
「あ、ああ…………そっちか~……

おめでとう!

それはもう先生から聞いているよ。

でもローザちゃん、入学は来年からだよね?」

 

「はい…入学に備えて勉強しようと思いまして

学園でやっていけるか不安で…

………やっぱり急過ぎましたか?

もう少し働いた方が良かったですか?」

 

「あ、ああ…そういうことなら仕方ない…のかな?

応援してるよ!ローザちゃんならやっていけるさ!」

 
「はい、しっかり勉強してきますね。

それでは失礼します。」


彼女はパン屋のおじさんとおばさんに
ニコッと愛想笑いを浮かべながら
パン屋にそう遠くない別れを告げたのでした。

 

 

「ああ………引き止められなかった…………」



「………本当に頭の良い子………

まだあんなに小さな子供なのに……」

















それから月日は経過し

 

「……おじさんとおばさん…

〇〇〇〇学園に合格出来まして…

これからは学費免除や特待生特権として学園からの支援金等で

一人でもちゃんとした学園に行けるようになりました。」

 

 
「おおー!スゲエじゃねーか!

〇〇といえばよく分からねえが

すげえところなんだろう?

そこに飛び級しちまうなんて

やっぱりローザちゃんはスゲエよ!



しっかしそんなにスゲエ ローザちゃんを

捨てた親は見る目がねえなぁ!

こんなにスゲエのを逃したことを後悔させてやろうぜ!

 

気にするな!ローザちゃんがいつ帰ってきてもいいように

この店は俺達が守ってみせるからよ!

安心して行ってくれ!」

 

「ちょっと寂しいねえ…

ローザちゃんを拾った日を

まるで昨日の事のように感じますね…

ですが、私達はローザちゃんを応援します。

応援してっから新しい世界でもっと凄くなって頑張ってきな!」

 

「ありがとうございます…」

 

 

 

 

 

それから7年の月日が過ぎて………………

 

「実はオススメのパン屋さんがあるんです

もう最後にお店を見た日から6~7年ほどでしょうか?

最後に見た時は閑古鳥が鳴いてたぐらいボロボロで

何年も行ってませんので

今もお店が残ってるかは知りませんけど。」

 
「何年も行ってないのにオススメなんですか?」

 


「長い時が流れても

記憶に今でも結びついてるほどの思い出がそのパン屋にあるのだろう。」

 

「ふーん…お姉ちゃんに

そんなお気に入りのお店があるなんて初耳なんだが???」
 

 

「まあ…美緒ちゃんと出会うより昔の時期でしたし

それに私も意固地といいますか…

なかなか素直に顔を見せられない時期がありまして…

 

素直になる前に貴女達と出会って

貴女達との旅で頭がいっぱいになって

すっかり行く機会がなんだかんだ遠のいて…

美緒ちゃんの気まぐれで

この世界に行くことを提案されるまで

忘れそうになってた所でしたよ。」



「 ふーん、まあいっか。場所はなんとなく覚えてるん?」

 

「はい、なんとか覚えてますよ。案内します。

たしか~地図を見ると

 

現在地のここからちょっと遠くまで歩いて

レンガで造られた家が多くあった場所で…

ここら辺のエリアにあって…

目印に大きなパン屋の看板があったはずで…

おそらくこの近くだったはずです。」

 

 

記憶を頼りに地図の赤い丸で囲ったエリアに

行ってみることにした異世界旅行者の御一行。

 

「……やっぱりお店潰れたんじゃね??

どう見てもさっきの情報とは真逆のパン屋が建ってるんじゃがーマン…」

 

 

そこには毎日売れ切れる程の人気があり

TVに登場したことで更に有名になったパン屋で

ここのパンを買い求めるお客で長い列ができていた。

 

 

「…確かに私の記憶と違いますね…

でも看板にあるパン屋の名前やパンの香りは

記憶と同じ気がしますね…気のせいでしょうか?」

 

「まあ…お姉ちゃんが来なくなった後になんやかんやあって

人気店になった可能性が微粒子レベルで存在してたのかもしれないじゃん(汗)」

 

「そうですね…ここからでも届く

焼けたパンの香ばしい匂いでお腹空いてきました。

ここのパンを買っていきましょう。」

 

 

「さんせーーい」

 

 

 

カランカラン

 

店内には種類豊富なパンが並んでおり

この空間にいるだけでも非常に食欲を唆られる。

 

4人はトレイとトングを持ち

それぞれ食べたいパンを自由に取っていく。

 

売れ切れ続出の人気のパンは

このバイキング形式のコーナーにはなく

 

その人気のパンを買いに来たお客さんらは

パンを作っている店主のおじさんとおばさんに

直々に話しかけて注文しその場で値段を払い

ガラスケースに入れられたパンを取り出しお買上げなさった。

 

 
「そんじゃ~ワタシはチョココロネいっぱい~

ピザパンに~クロワッサン~それからそれから~

全部美味しそうで迷うな~」

 

 

「私は…この外はカリっとして中はふわふわなメロンパンに

チョココロネにホットドッグにドーナツパンにカレーパンに…それからそれから…」

 

 

「……抹茶味のパン…いっぱい…嬉しい」

 

「こ………このパンはっ!?

昔、私が店主さんに考案した気がする

子供なりに考えた最強アイディアパンじゃあ~ないですか!

そうなると………やっぱりここは………」

 

 

 

 

 

…………各々、お好みのパンを買い、お会計を済ませると…

 

4人はお客や従業員がいなくなるまで

彼女のパン屋での思い出を聞きながら

外でゆっくりと時間を待つことにした。

 


「……やれやれだぜ。

お姉ちゃん恥ずかしがりやなんだから…しゃーないなぁ…

 
おーーい!パンのおばちゃーんパンくれー!」

 

「ああ…すまないねぇ…小さいお嬢さん

もう今日は店仕舞いでね
お店終わっちまって空いてないんだ

また明日来るといいさね。」

 

2人に背中を押されながらももじもじしながら
彼女がパン屋のおばさんの前になんとか現れて
 

「あ………あの、お久しぶりです……

覚えています…でしょうか?」

 

 



 



 






「…………え!?うそ!?

 

おーーーーーーい!!おじさん!!おーーい!

 

ローザちゃんが!!!!ローザちゃんが!!!

ローザちゃんが!帰ってきたんだー!!!!!」



 

「なあああんんだってえええ!?!?!?

わおっ!?マジで!?マジじゃん!?

ローザちゃん久しぶりー!!!!

ずいぶんと美人さんになったなーー!!」

 

「アハハ……お久しぶりです…。

すみませんずっと顔を出せずに…」

 

「いやあ、たまげたわ~

大きくなったねえ~

今日はどうしたんだい?」

 

「はい、久しぶりにここに帰ってこれたので

新しい家族…友達が出来たので

お二人に紹介しようかと思いまして…」

 

「ワーハッハッハ!!さっきも買ったが…!

パン買いに来たぞ!」
 

 

「ハッハッハ!そりゃそうだ!

今日は好きなだけ食べていってくれ!

ローザちゃんおかえり記念で本日限定で全部タダだ!」

 
「わーい!やったぜ!タダ飯大好きだぜー!」

 

「……後でお代は支払いますね…」

 

それからというもの
4人はありとあらゆる種類のパンを食べまくったり
パン屋のおじさんからお話を聞いたり
それぞれの時間を過ごした。 
 

 
「ローザちゃんの噂は聞いてるよ~

学園を主席で卒業してお国の偉い人達から贔屓されてるって

 

 

主人はあれから

いつもローザちゃんは凄いんだーって話ばっかりしてて~」

 

「うっ…ううっ…」

 

彼女の瞳から自然と涙が溢れる…




「ローザちゃん…?」

 


「いえ…私は今まで…ずっと独りだと思ってましたが

あの子達だけでなくあなた達にも支えられてるから

私は生きてこられたんですね…って思いまして」

 

「俺達もローザちゃんに支えられたから

ここまでお店を大きくて出来て

お店を守るって約束を守れたんだ!



まずは一口パンを食べてみてくれ!

俺達もあれから成長したんだぜー!」

 

 
「はい………(モグモグ)

 

あっ…………前より美味しく感じます…」

 

 

「美味しくなったでしょ?

あれから私達もローザちゃんに負けないように

パンの研究をしたの

ローザちゃんがいつ帰ってきても大丈夫なように…」

 

 

「いやー!目標があると頑張れるもんだな!

ローザちゃんのおかげで

毎日売れ切れるくらいの店に成長できた!」



「フフフ…何が功を奏するか分からないものですねえ…」

 
「まったくだ!ハッハッハ!」

 

「ワッ!?本当に美味しいですよこれ!

皆さんも食べてみてください!」


「マジ?それじゃーいただきマンモ~ス

(モグモグ)

 

ふあっ!?なんじゃこりゃー!!!

 

う………ウッマアアアアアア!?

美味すぎるぞーーー!?!?」

 

「………チョーヤベーイパン…?」

 
「はむっ…………こんなに美味しいパンを食べたのは…

多分はじめて…かも…?

 

ここで三日分のパン…買って…これからも買いにいこう…」

 

 

 
「フフフ……ところで~おっちゃん?

新商品としてローザお姉ちゃんモチーフのパンとかいかがかな?

お姉ちゃんのおっぱいみたく…これぐらいの大きさで二つ……」

 

「いやーもっとデカくてもいいだろー

さっきユサッって音がしたぞ……」

 

 
「ほうほう……これはなかなか…

次の問題は手触りと柔らかさだな…

あの白いパンよりモッチモチに出来そう?」


「フフフ…もちろんそこは拘るさ☆
米粉を加えるとモッチモチになるんだ!」



「フフフ…ワーハッハッハ!!

いいね!いいね!最高だねえー!

最強のパンが出来てしまったぜえー!!」



「二人はなんの話をしているんですか……?」


「まったくだ……(モグモグ)」

 

 

 

 

 

 

 

 


「いやー!楽しかったねー!

あのパン屋さんまた行きたいねー!」

 



「フフフ…そうですね。」

夕焼けが煌めくこの街へ歩を進めて帰路に着いた4人




実はあの場にはもう一人いたのだがそれが判明するのは
まだ後のお話なのでした…………。


「フフフ………お姉ちゃんよかったね……。」


緑色の髪を風に揺らしながら
彼女を見守っている幽霊の少女はそう言葉を紡ぎ、微笑んだのでした。




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