神様とツンデレ吸血鬼と恥ずかしがり魔皇のトリニティデスティニー 〜神様と吸血鬼の姉妹が転生して、気まぐれに世界を救います〜

ネコトーニャ

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3.5話 少女は悲劇の運命を告げられる。

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私は教会にきて神々の祝福を受けることになった。


私の次は…シャルロットの番ね



私は祈りを捧げるように手を合わせると

周囲の時間がゆっくりになって

私の意識は真っ白な空間へと誘われる。



「ここは……?」



「やあ、はじめまして……かな?
私の名前はバーミスト。この世界を創造した主神です。」

そこには銀髪の優男のような
美しい容姿をしている男性が立っていた。


「は…はじめまして…貴方がバーミストさま…でしょうか?」


「人の子よ。まずは神々の祝福を授けられるまで生き永らえて
おめでとうと言いたいところだが

そなたは聖女ではなかった。
しかし、それ以上に残酷な運命が待ち受けている。」


主神バーミストはモルドレッドに残酷な言葉を投げつけた。



「結論を言いましょう。
貴女の姉妹と共にずっと一緒にいたい、
今世こそは幸せになりたいという望みは叶わない。
貴女達、姉妹は引き裂かれる運命。
これから貴女には悲劇が待ち受けることでしょう。」



「ど……どういうことよっ!」



「14歳の誕生日の0時、満月の夜に僅かな時間ですが

千年に一度だけ現れると言われる白銀の満月

神話の時代にかつて存在したとされる創世の月が現れます。


そして双子となり別れた二つの魂。
貴女と妹の魂は合わさり一つとなる因果が存在します。」



「ど……どうしてよっ!」

「定められた運命……としか言い様がありません。
これは私達神々でもどうにもならないことなのです。」


「前世での貴女は違いましたが

転生した今の貴女のその魂は本来

輪廻転生の輪に入ることなく

あそこで終わるはずでした。

しかし、シャルロット・レガリアのせいで因果が捻じ曲がりました。


貴女がこの世界に転生されることはあり得ないことだったのです。

ですから、シャルロット・レガリアと違って


死亡から転生までにかなりの期間を有しました。

貴女は妹の願いによって

生み出された偽りで虚構の存在なのです。


本来、貴女は存在するはずがなかった

妹の方も存在してはいけないはずだった。

しかし、イレギュラーが発生し彼女はこの世界に産まれ
その願いによって造られた偽りの命……それが
モルドレッド・レガリア……貴女なのです。
世界が整えられれば、偽りの魂は消え失せて
元ある形に変えられる。
元々存在しない貴女は消え失せる運命なのです。」


「うそ………うそよ……そんなの…信じないわっ!」

「信じなくない気持ちも分かりますが
これはどれだけ足掻こうが変えられない運命なのです。
貴女達、二人の姉妹は本来存在してはなりません。

時が来れば
白銀に輝く月の浄化の光が世界を照らし

世界が自然の摂理に従い
この歪んだ世界を本来の形に整えます。 


二つの魂は書き換わり貴女達は全くの別人となり消滅します。 
そうしてこの世界は正常の流れを取り戻し
この世界の因果は整えられます。


ご心配なく、消滅した瞬間に
貴女達がこの世界で生きた歴史は
貴女達が最初から産まれなかった世界に改変され

創世の神の転生など起こらず完全に朽ち果て
関わった人々の記憶も都合の良いモノへと書き換えられますから。


どうして、創世の月が現れたのか……
その理由ですがこの世界は醜く歪んでいる。
貴女達が誕生したせいで数々の因果に異常が生じているのです。

遥か未来の世界から敵意を持っている何者かをこの世界に幾度もいざない
本来起こらない悲劇を遠くない未来で幾度も引き起こします。



それ以上に、貴女達は
ちっぽけな人の身でありながら神の力を行使している。
神々の世界にて許しがたい禁忌を犯し
その身に最も禁忌とされている破壊の神の力を宿している大罪人なのですから
いわば、貴女達は世界のシステムを壊すバグのような存在なのです。

特にアナタが宿している神の力は
神々の世界では禁忌とされている禁断の力。

唯一不滅不変である神々を完全に滅ぼすことが出来る
禁断の破壊神がアナタなのです。

そんな存在がいつまでも世界に留まっていられるわけがありません。

どうしてもこの世界に留まりたいというのなら
どちらかが生き残る唯一の方法を教えましょう。
二人を一つの人間として融合する魔術を使い
貴女を全くの別の存在にし
世界が改変される瞬間に貴女か妹の存在を消滅させる
この神術を貴女かわたしが行使する方法です。
そうすれば本来は二人揃って消滅する運命ですが
貴女の代わりに妹を生かすことも
妹を殺して貴方が生き延びることも出来ます。」



「う…うそ………わたしが……シャルロットを……
殺さなきゃ………いけないの………?」

「はい、残念ながら
それが出来なければ、貴女達二人諸共消えるだけです。
貴女の意志もない、妹でもない別人になりたくないのなら
死力を尽くして抗ってみせなさい。」


「それ以外に方法はありません。
せいぜい、残り少ない人生を悔いの無いように過ごすことを願います。」


「ま………待ってよ……待ちなさいよっ!!!!」


彼女の声は届かず、現世に意識が戻される。


「はあ………はあ……はあ……はあ…………はあ………」

過呼吸になりかけるが肩で息をしながら
私はグチャグチャになった感情を抑えようとする
抑えないと……また…力が暴走しちゃう………


そうして、わたしは動揺を悟られないように

妹の元へと歩みを進めるのであった。

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