2 / 115
番外 0.2話 新米勇者と黄昏の魔王
しおりを挟む夢なのでしょうか?
夕日が眩しい荒野
そこにあるのは伝説として語り継がれてきた英雄達の巨大な銅像
その銅像の中心には壮厳な魔王の銅像があった。
久遠零ちゃんが立っていた。
「・・・懐かしい…」
『不思議ですね…何処か懐かしく感じます。
何故か今の貴女とは初めて出会った気がしません。』
「ここは終焉の世界…世界が滅び
何もかもが終末を迎えた世界の成れの果て」
「自己紹介を含め、今からある記憶を流し込む。
貴女にはこの私と契約し魔王の力を真に継承し
何かを守る為に立ち向かえる覚悟が本当にあるのか…試させてもらう」
『うわッッッ!!!』
私に向けて手を翳した瞬間、
ある人物の記憶を脳に流しこまれ、溢れ出してくる。
あの時のように日常が急に崩れ去り
怪物が突如として溢れ出し世界の崩壊を止められず
目の前で雄一の大切な友達を失い
魔王に目覚めた少女の記憶。
世界の敵になり5000年以上孤独に戦い続け
ある日、突如やってきた少女に
一方的に付きまとわれ友達になれと言われ
異世界を巡る旅に同行、無だった心に
少しずつ感情を取り戻す魔王の物語。
そして、幾度も繰り返される
久遠零とシャルロットの喧嘩のような戦いの記憶。
お互い、魔王としては同格の存在であり
シャルロットちゃんはブラックホールを用いた攻撃を主に使用していて
ゼロちゃんと同様に高速移動やショートワープを使っていた。
完全に死角からの高速移動しながらの攻撃を完全に避けているので
未来予知も出来ているようだ。
互いのありとあらゆる攻撃が一切効いておらず
お互い、一撃毎に銀河を破壊する攻撃をしているにも関わらず無傷。
宇宙を統べる伝説の聖剣を使ったにも関わらず
それでも常に久遠零が剣技や体術等の技術面では優勢だった。
二人の魔王としての力は互角で決着が付かず圧倒的だった。
何度映像を見てもやっていることは凄まじいのは分かるが
この映像を見せられている理由は私には理解できなかった。
悲劇を繰り返さぬよう大切な者を守る為ならば
絶対に勝てない敵に挑む覚悟を示せということなのだろうか?
「覚悟は出来たか?・・・・ゆくぞ。」
大地を大きく引き裂き、亀裂から
燃え滾るマグマが溢れ出し禍々しい機械仕掛けの神を形成する。
神々しい金の光輪と禍々しい黒の光輪が全身を何重にも包み込み自身を拘束。
それを破壊する事で究極の魔王の力が解放される。
魔力の残滓である黒い靄が全身を覆い
赤黒い瞳だけが薄っすらと見える。
力を解放した余波だけで私は吹き飛ばされた。
吹き飛ばされながら私は態勢を整え戦闘に入る。
『最初から全力で行きますよ!覇王創世煌星斬!!!』
彗星のように燃え滾り
煌めく青白い星々を出現させ
一つの斬撃が大量に分散する斬撃を星弾と共に放つ。
攻撃は全て手を翳されただけで完全に停止し消滅する。
手を翳しただけで掌から黒金色の衝撃波を放ち
凄まじい痛みと共にかなり遠くまで吹き飛ばされる。
雷神剣の力で高速で移動。すぐに戦前に戻り攻撃するが
因果律を操作し異なる座標に瞬間移動され
裏拳を喰らってしまう。
魔王は足で大地を踏み抜き
大地に悪魔の紋章の形をした大きな亀裂が走り
赤黒い燃え滾るマグマが溢れ出す。
高エネルギーを纏い赤熱化した足で
裏拳で飛ばされている最中の私が蹴り飛ばされる。
凄まじい痛みと吐き気を感じ、気がついたら
痛ましい量の血を吐いていた。
このままでは死んでしまうかもしれない。
接近戦をしようにも
あの記憶の中ではロストちゃんは
因果律を操作することによってあらゆる攻撃を拒んでいた。
ハデスちゃんはおそらく因果律操作に
空間操作とブラックホールを使い
虚無崩壊を引き起こして無理矢理突破したのだろうが
半身になったと言っても
因果律やブラックホールの操作に未来予知
それらを用いた高速移動やショートワープ等は
完全に彼女由来の能力らしく
魔王の細胞が半分混ざった程度で扱えるものではない。
全てを無に帰す禁忌の聖剣と
闇と光の聖剣と乱神剣を召喚し試してみる。
黒、白、紫の三色の斬撃を放ち
乱神剣の剣先に巨大な塔を創造し
全力で振り下ろし、押し潰そうとするが
「私を倒すことは不可能だが…
私の力の一端を知りながらよくここまで戦った。
褒美をくれてやろう。」
手を翳しただけで世界の時が完全に停止し
掌を開いただけで何もかもが消滅した。
気がついたら小鳥の声で目が覚め
私はベットの中だった。
体を確認したが何も変化が起きていない。
やっぱり…ただの夢だったのでしょうか?
0
あなたにおすすめの小説
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【リクエスト作品】邪神のしもべ 異世界での守護神に邪神を選びました…だって俺には凄く気高く綺麗に見えたから!
石のやっさん
ファンタジー
主人公の黒木瞳(男)は小さい頃に事故に遭い精神障害をおこす。
その障害は『美醜逆転』ではなく『美恐逆転』という物。
一般人から見て恐怖するものや、悍ましいものが美しく見え、美しいものが醜く見えるという物だった。
幼い頃には通院をしていたが、結局それは治らず…今では周りに言わずに、1人で抱えて生活していた。
そんな辛い日々の中教室が光り輝き、クラス全員が異世界転移に巻き込まれた。
白い空間に声が流れる。
『我が名はティオス…別世界に置いて創造神と呼ばれる存在である。お前達は、異世界ブリエールの者の召喚呪文によって呼ばれた者である』
話を聞けば、異世界に召喚された俺達に神々が祝福をくれると言う。
幾つもの神を見ていくなか、黒木は、誰もが近寄りさえしない女神に目がいった。
金髪の美しくまるで誰も彼女の魅力には敵わない。
そう言い切れるほど美しい存在…
彼女こそが邪神エグソーダス。
災いと不幸をもたらす女神だった。
今回の作品は『邪神』『美醜逆転』その二つのリクエストから書き始めました。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる