神様とツンデレ吸血鬼と恥ずかしがり魔皇のトリニティデスティニー 〜神様と吸血鬼の姉妹が転生して、気まぐれに世界を救います〜

ネコトーニャ

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霊神祭 後編

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ウァルルとサウァナとの戦いが始まった瞬間

周囲の空間が歪み暗黒に包まれた謎の空間に誘われる。

出口は存在せず、彷徨っている。

徐々に生命エネルギーを吸われているのか

この空間を彷徨って数時間が経過しているが

明らかに体が重く、衰弱してきたような気がする。


ウァルルとサウァナの幻術に苦しめられる

このままではマズイと悟った


ティナは神之刃武神を媒介として
武人之神を一時的にその身に降ろすことにより
ティナを世界最強の剣豪に変貌させる切り札。
武神覚醒を使うしかないと判断した。


神之刃武神を納刀し……再び抜刀する。
そして、ティナの宝石のように美しい瞳は
紅月のように赤く染まり、武人の神眼を開眼する。



 

彼女の体を黒い靄のようなものが包み込む。


瞳が禍々しい血のような赤に輝く。


靄に包み込まれた体が変化していく。

その瞳は暗く紅く怪しげに輝き

背には黒いマントがたなびいている。

 


靄の中から一振りの刀、武神が姿を現す。

ティナはそれを掴むと、ゆっくり鯉口を切る。

わずかに露出した刀身に自身の顔が映し出される。




武人之神の神の魔力により周囲の色が無くなり
モノクロな夜の世界へと変えていく。


円月殺法により刀を弧を描くように回し、紅い月を顕現させる。



禍々しい紅き闇を宿した刀が幻術を切り裂く。


ウァルルとサウァナは手を結び

漆黒の斬撃を防ぐ為

霊神の巫女の秘術による強固な結界を張るが

結界はいとも容易く切り刻まれてしまった。 







「フォッフォッフォッ…中々やりおるわい」


「それじゃあ、次はワシが相手をしよう。」



「ハアアアアアアアッッッ!!!!」



雄叫びをあげ、魔力を解き放つと

營珱の筋肉が肥大化し


神々しい白銀と虹色の輝きを放ち

力を解放した余波だけで大気が激しく揺れる。


老いぼれの姿から一気に体が巨大化し

両腕の拳には常に神々しい光を宿している。

武の達人のような佇まいをした筋肉の超人へと姿を変える。




「な…!?」




「がんばれ~弟子~殺られても骨は拾ってやるから~」


「師匠っ!?勝てるように応援してくださいよ~!」


「あっはっはっ!まあ…がんばれ!」


師匠は霊神の力を解放する為の鍵を投げ渡します。

それを受け取った私は、瞳を閉じて

魂の奥底に眠る力を解き放つ。




【神人武神覚醒】

ティナの勇者として……神人としての力が覚醒し
潜在能力を最大まで引き出し
常に神人の光を纏うことにより、宇宙最強の力に匹敵する
凄まじき勇者の神光をその身に宿した。


更に限界を超えて全能力が一万倍強化されて
物理攻撃力は一億倍まで強化される。

そして、武神覚醒も併用して同時発動させることにより
ティナは伝説の勇者レガリアの力を完全に引き出し
世界最強の剣豪、武人之神と成り

創世の神を超えかねない凄まじい神化を遂げる。


神之刃武神の刀身が禍々しい魔力を纏いながら
赤雷と黒い稲妻をバチバチと弾けさせながら変化し
赤黒い色の刀と鞘と成る。



神人武神覚醒することにより
左目のみが紅い月のような瞳に変化し
宝石のような美しき瞳と禍々しい紅い瞳のオッドアイとなる。

そして、ティナの服は神の魔力の放出に伴い
服は全て光の粒子となり、完全に全裸となる。
神様としての格が極めて高い神格となった故の
シャルロットの話を真に受けて
強さの象徴として、ティナが選択した姿が
一糸纏わぬこの姿である。




「この力を、使いこなしてみせるっ!」



そして、師匠から受け取った


解放鍵を胸に刺し、神核の力を解放させると



彼女から溢れ出した魔力が大地を砕き


天地を虹色に染め上げる。


華奢な細い少女の拳と刃に彼の拳と同質の輝きが灯る。


「力の解放がまだ不完全だが…… 」

暴走する気配を感じられない。

これは中々の逸材じゃのお

それに、この少女の面影や気配には見覚えがある。

まるで、十数年前に出会い、かつて

荒廃し秩序も法も人も何もかも腐りきっていた

この島の悪意を何もかも全て消し飛ばした

聖剣ではなく、神の光を纏った拳を振るって

邪悪な存在を根こそぎ滅ぼした、拳の勇者

霊神様の再来と言われたあの少女のようじゃあ


もしや、この少女は……あの女の娘なのではないか…?


開戦の合図が鳴り響くと


両者は同時に構えるが

營珱の姿が掻き消える。

そして一瞬で百の打撃を繰り出しながら

ティナを追い詰めていく。

凄まじい打撃の嵐をなんとか避けながら

大振りの一撃で壁まで吹き飛ばされてしまう。

營珱の姿が見当たらない。

しかし、營珱は少女の背後に立っていた。

「しまっ……!?」


後頭部に全力の蹴りを食らわされて

少女は地に叩きつけられた。

全身の骨が砕けるような痛みがティナを襲うが

それでも、少女は立ち上がった。


しかし、少女の気配が変わっていた。

意志が消失しているようにも見受けられるが


それでも構わず營珱は全方位から白銀の魔力弾を発射するが

ティナはそこから一歩も動かすに

軽く腕を動かすだけで、全ての弾を弾き落とす。



「何だ今のは……!?」


まるで、自身の意志とは関係なく

体が動き迎撃したように見えたが

まさか…目覚め始めているというのか…!?

霊神の本来の力が…!?


この凄まじい成長速度ならば、今日、今ここで

この力を極めてしまうこともあり得るぞ!?



ゆらりと、ティナは營珱を見つめ、跳躍し音を置き去りにした。


營珱の頬を少女の拳が掠めた。

拳を受けた場所は跡形もなく消滅していた。


營珱は飛び上がり空中で互いに拳を激しくぶつけ合う

両者は激しく殴打の嵐を浴びせる。

營珱は少女の攻撃を防ぐと同時に、反撃するが

その反撃がティナに届くことはなく

必要最小限の動作で拳を避け、弾き、迎撃し

營珱の攻めも守りも上回る

神の領域に達した攻防一体の動きをし続けている。


そして、營珱の拳を受け止めたティナは

腕を捻って營珱を凄まじい勢いで投げ飛ばす。 


そして、ティナは地面を蹴り上げて駆け抜けていく

營珱は迎撃し一瞬で百の拳のラッシュを繰り出すが

陽炎のように揺らめき、残像を残しながら全て避けていく。 


營珱の神々しい光の拳が煌めく

少女に向かって正拳突きを繰り出すが

その姿が幻のように掻き消える。


「なん……じゃと!?」

營珱の背中に数千の打撃を与えられた感覚を受けて

背後を振り返ると、少女が立っていた。

營珱は自身の背中を確認するとあり得ない量の痣が出来ていた。


ワンツースリー、三連パンチを繰り出すが

当たるのは陽炎のように怪しげに揺れる残像のみ

少女の放った拳が營珱の腹筋を穿つ。

「ガバッッッ!?」


營珱は後退り、膝を付いた。


「まだまだ…!!!」


營珱は紅く燃え盛る太陽を召喚するが


ティナは掌から小さな青白い光弾を繰り出し

巨大な太陽を相殺した。


「バカなっ!?掻き消しただとっ!?」

弾け爆ぜた太陽は青白い炎となり消える


營珱とティナの拳がぶつけ合い

營珱の猛攻をティナは足刀だけで全て軽く受け止め

營珱の顎に飛び膝蹴りを食らわせ

足刀で額を引き裂き、腹筋を蹴り前方にぶっ飛ばす



營珱は百の紅い太陽を召喚し乱れ撃つが

ティナは空中で側転しながら全て避けていき

アクロバティックな動きを見せる。

營珱は更に無数の紅い太陽を召喚するが

ティナにそれが当たることはなく天高く飛び上がり

爆炎を背に着地し走り抜ける。


そして、營珱の腹部に勢いを乗せた腕が埋め込まれる。

そして、拳に宿った白銀と虹色の光が

營珱を遥か遠くまで吹き飛ばした。



「ぐぅぬおおおおお…!!!??」







「こうなれば……ワシの奥義を見せるしかあるまい。」


營珱の闘気が極限まで高まり

營珱の両腕が激しく振動したかと思うと

視認不可能な程の十億発の拳撃を繰り出していた。

しかし、それでも彼女には掠りもしない

拳の嵐など存在しないとでも言うように

ゆるりと歩いて營珱の元まで歩くと

營珱は少女に向けて拳を振り抜くが

それを躱すと、少女は居合斬りのように

凄まじい勢いで、營珱を振り切った。

背後に立っている少女の姿と捉えようと振り返ろうとすると

營珱は体の異変に気がついた。

腕が動かなくなっていたのだ。


營珱は、あの一瞬の間に、ティナは

百億発の拳を營珱に浴びせたのだ。

全方位から凄まじい打撃の衝撃波が襲いかかり

ありとあらゆる骨や臓器を破壊していく

壊れた人形のように打撃の嵐により

營珱は体中に血を滲ませながらダンスを踊る。

そして、營珱が最後に見た一撃は

白銀と虹の混ざった色の拳型の光であった。

「ば…バカなアアアアアアアアア!!!???」


殴り飛ばされた營珱とティナは同時に駆けていき


巨大な柱を蹴って空中を走りながら

お互いの拳と拳がぶつかり合い


白銀の極光がこの空間の景色を塗り潰す。


か細い腕にも関わらず、その力は規格外の純粋な腕力


超人化した營珱の豪腕をか細い腕の力で押しきり

解放鍵を使ったことで、更なる腕力を得た少女は

營珱を壁まで殴り飛ばすと

たった一撃で營珱の超人化を解除させてしまった。



「な……ん……じゃ……と……!?」


あんなに幼い少女だというのに

もうここまでの力を持っているというのか……!?


これは、霊神様の再来どころの騒ぎではないぞ!?




「私の勝ちですね。營珱おじいさん。」


「ああ…ここまで圧倒的な力の差を魅せられては

認めるしかあるまい。ワシの完敗じゃ」







「気を付けるんだな、アルビオン様

彼女の首には100億以上の価値が付けられている。」


「彼女を攫う奴らが現れたって不思議じゃあない」

「大丈夫だよ、じいさん。アンタは知ってるだろ?

昔に、随分とお世話になったらしい少女

あの子はアンタの予測通り、あの女神の娘だよ。」


「やはり…そうであった。」


「それで、あの少女は元気か?」


「残念ながら、とっくの昔に死んだよ。」


「……そうか」


營珱は悲しげな表情を浮かべる。




「霊神の生まれ変わりの少女よ…名前は何と言う?」


「えっと……ティナ・レガリアです。」



「レガリアか……やはり……そうなのだな……」


「気をつけなさい、君のその力は特別な物だ

いつか、その力を狙って悪い奴らが押し寄せてくるだろう。」



「悪い奴らが来たって

私達がやっつけるから平気だよおじいさん。」


「そうか、ワシを倒せるなら心配は不要のようじゃな」


「それじゃ、私達は帰るよ。」

「次会う時までくたばるんじゃあないぞ~」

「余計なお世話じゃわい。」


私達は転移の魔法で魔界に帰還するのでした。



「…また会えるといいですね」

「まあ、次に会えるのは当分先だろうな」




「あのおじいさん
私のお母さんについて知ってる気がしたんですけど…」


「ああ、私と營珱はあの子と知り合いだからね」

「へえ、お母さんとおじいさんとはどんな風に出会ったんですか?」


「私は營珱に聞いただけだからよくわからんのだが 

かつて、あの島は腐敗していたそうだ。

それで、この島を訪れた君のお母さんが

島を裏から支配して腐敗させていた

黒幕や裏組織や悪者を島ごと消し飛ばした

千年は復興が望めなくなるまで

それはもう徹底的に破壊し尽くしたらしいぜ?」


「お母さん…昔から凄かったんだ。」


「まあそうだね、母は強しとはいうけど

物理的に最強だった母は君のお母さんが多分はじめてだよ。」



「アハハ…そうだったんだ…。

私はお父さんやお母さんの顔も覚えてないけど

どんな顔をしていましたか?」



「そうだねえ…声や容姿は君と大差ないよ。

父は君をそのまま男性にしたような優しそうな顔をした人で

母親は髪の色が左右で綺麗に別れていて

右が白髪で左が黒髪っていう珍しい髪だったな~」



「へえ、そうだったんですね。」



「それよりもさ、この硬貨が消えるまでに

遊ぶ尽くそうぜ!時間は有限なんだしさ」


「…そうですね。師匠っ!

私、アレとかコレとか沢山食べたい物があるんですけど

一緒に食べましょう!」

「ああ、いいよー」


その後、シャルロットは腹がパンパンになるまで

食べ放題巡りをさせられることになる。

ちなみに、これでも彼女は腹八分目らしく

まだまだ食べ放題の店を巡るそうだ。

シャルロットは育ち盛りの少女の食欲は

恐ろしいモノだと思ったのであった。


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