神様とツンデレ吸血鬼と恥ずかしがり魔皇のトリニティデスティニー 〜神様と吸血鬼の姉妹が転生して、気まぐれに世界を救います〜

ネコトーニャ

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白銀の魔皇と真紅の魔王編 伝説の魔王降臨

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シャルロットと別れて


宮殿の外に出た私達は木っ端微塵になった服を魔法で修復し


クルルちゃんとルミナと一緒に物陰に隠れていた。






突如、空が紅雷を纏った雲に覆われて暗雲に閉ざされた。

「あれ?急に天気が悪くなりましたよ?」

「なに……急に空気が……何か降りてくる!」


「なんなんじゃ…あれは!?」

「ヤバい魔力が近づいておるぞっ!?」






ソレは暗雲を切り裂き、私達の前に降り立った。 

現れたのは全身黒一色の装いをした怪しい男だ。




「アンタ…一体何者?」



その男は凄まじい魔力を有している事が

一目で理解出来てしまう程、絶大で底が全く見えないのだ。




理由は分からないけど、私とルミナは

この男のことを知っている気がした。

わたしは、動悸と汗が止まらなくなる。


動揺しているわたしとは違って

ルミナの行動は迅速だった。


その男の姿を視界に捉えた瞬間

最速で魔法陣を描き、魔法を放ったのだ。





星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァ!!」



ルミナが放った星座の魔法陣から放たれた

超新星爆発のような白銀の輝きにも見える

究極の極大消滅魔法の力は

星の最期の煌きを彷彿とさせる、淡く美しい輝き。

その極光は男を飲み込んだ。


直撃したにも関わらず男は無傷だった。

すかさずルミナは二発目を放つ。



星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァ!!」



しかし、二発目は、確実に命中したはずなのに

その男は、星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァを素手で弾いたのだ。



弾かれた星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァの軌道上にある建物数棟が全て音も無く消滅する。




「な…なんでよ…アレを食らって生きてるなんて!?」

「し…信じられません。」


「な…なんで……?」



「あの男が白銀の光を弾いた時に見えた

腕に纏っていた黒い靄のような闇は…まさか

伝承に記された伝説の魔王が使っていたという

この世の全てを無に還すという虚無の力か…!?」



「その通りだ、そこの堕天使は目が良いな。」



「ねえ、アンタが何者なのかを聞きたいけど

それより先に聞きたいことがあんのよ。」


「わたし、アンタと何処かで出会った事があるのよ。

でも、思い出せないの。」


「被検体T-000、この名前に憶えはあるかしら?」

「被検体…?……ああ、なるほど…貴様はあの世界の者か。」


「ああ、なるほど、あの世界にいたのか。」

「何ということだ。勿体無いことをしてしまった。」

「そうかそうか、ルミナスはあの世界にしたのか~」


「あの世界は暇潰しで滅ぼすべきではなかったか?」



「暇潰し……?なにを…さっきから言ってるの?」




「貴様らの前世の世界が僅か数年で

人という種族の総数が僅か一万以下まで減少し

終末世界となり急激に滅びが加速し

最終的に滅んだのは、我があの世界を

暇潰しに滅ぼしたからだ。」


「なん……です…って?」


「そうだ…あの時の我は死ぬほど退屈していたのだ。」


「手始めに月を壊し新たな人類の誕生を不可能に

子供という希望を奪われていき

セカンドチルドレンなどという産物を産み出し

狂っていく人類の醜い様を眺めて退屈を紛らわせていたな」


「そうか…全部…アンタのせいだったんだ……」




「さあ、これで全て話したぞ?小娘。」

「次に聞きたいと言ったのは我の名だったか?」






「我の名は死と消滅の概念を司る虚空の魔王

サタナイル・トリニティ・ヴォルディス・ノアール」



「貴様らが、魔王サタニティと呼んでいる者だ。」



「魔王…サタニティ…様…なのか!?」


「我の憧れが目の前に…!?

ヤバい、かっこよすぎて心臓が止まりそう

この金色の瞳もサタニティ様に憧れて金色に染めたんだよなぁ

生の魔王サタニティ様を見れるとか

我は今日死んでしまうのか…!?

否、魔王サタニティ様に殺されるならむしろ本望っ!

ああ、しかも褒められちゃった!!!!

ああ~!昇天してしまう~~~!!

さっきから変な声しか出ません~!」



「アンタさっきから心の声が駄々漏れよっ!?」



「……ってヴォルディス……ノアール…ですって!?」

「それって……モルドレッドさんやシャルロットが使っている

影のような魔剣の銘と同じ…」






「全てを滅ぼす魔王の剣ヴォルディスノアールか

あれは、アルビオンが我の魔法を元に創り出した

剣の形をした破壊神の権能の全てが濃縮された魔法」




「そしてコレが…本家本元の魔王剣だ。」


魔王サタニティの影から剣の形を象った混沌が這い出る。


彼が影の剣を掴むと全てを無に還す魔剣が顕現する。


真紅の魔王剣が魔王サタニティの手に顕現した 。


「これが、虚無さえ滅ぼす真の魔王の魔剣だ。」




モルドレッドの影から剣の形を象った闇が現れる

混沌から這い出た闇のような破壊神の最も強力な権能を宿した

黒い粒子がモルドレッドの手に集まり、闇色の魔王の剣が顕現する。

魔剣の柄を握り破壊神の魔力を解き放ち大気が震える。


「アンタなんかが私に勝てると思ってるのかしら?」



「ほう、試してみるか?本物と模造品どちらが上か?」



魔王サタニティは真紅の魔王剣を構える。



両者は赤黒い斬撃と真紅の極大の斬撃を同時に放ち

お互い、虚構から発生させる不可視の刃で

全方位から互いを無限に斬りつけるが互角だ。


刃と刃が激しくぶつかり合う音だけが響く。




「ほう…?小娘、中々…魔剣の扱い方が上手いではないか?」



「アンタに褒められても全然嬉しくもないわよ!」


「私も…皆を助ける!」



肉体を完全に破壊する魔法グランドール!!」

ルクシアが放ったのは以前、モルドレッドが使った

血のような紅と漆黒の混ざった黒い光であった。


しかし、魔王サタニティの虚無に触れると消滅した。



星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァ!!」


ルミナは最速で星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァ

魔王サタニティに向けて放った。 



「フンッ」



魔王サタニティは、腕に禍々しい闇のように見える虚無を纏い

星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァを素手で弾いた。


弾かれた星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァ

ルミナの方に凄まじい速さで迫ってくる。


「キャアッ!?」


「ルミナ…!?」


ルミナは咄嗟に二発目の星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァを撃ち出して
 
弾かれた星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァを相殺したのだ。 


凄まじい極光でこの場の全員の目が眩む。


そしてルミナはその隙を見逃さず、より強力な

三発目の星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァを放った。


魔王サタニティは虚無を纏った真紅の魔王剣で咄嗟に受け止める。

しかし、魔王サタニティの体は後退していき、建物を数棟を破壊させながらぶっ飛ばされた。



「…………驚いた。」


「まさか、我が傷を付けられるとはな。」



「そうだな………そろそろ遊びは終わりにしよう。」


 

魔王サタニティの姿が掻き消えると、その彼の腕にはルミナの姿が


ルミナは眠り姫のように意識を失い魔王サタニティの腕の中だ。



「ルミナを……今すぐ返しなさい!!!」


「無理だな、何故なら、ここで貴様らは滅び去るからだ。」



魔王サタニティから溢れ出した

虚無がこの世界を照らしている黒い太陽のような

球体を象っていき、ソレは太陽のような虚構の熱を纏う。






「あれは……なんか嫌な感じがする!!」

「早く逃げないと…皆が死んじゃう!!!」

「待ってよ…まだルミナがっ!!」



「二人の気持ちは痛いほど分かるが今は逃げるのじゃ!

アレを食らってしまえばひとたまりもないぞ!!」


「ルミナアアアアアアアアアアアア!!!!!」








「滅べ。」



黒天魔無空虚星滅アストラルゼロ



魔王サタニティが放った

黒い太陽のような形を象った虚無は

ルミナの魔法のように半径数キロの範囲を跡形もなく消滅させたのであった。









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