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・第三十五話「東吼との戦争までの間に蛮姫筆頭剣闘士と語らう事」
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「そげな訳で、チェレンティ殿の扱は捕虜とした降将を客将として用いるに準ずる形とばとして、監視ば付けた上でボルゾ家地方軍団諸共、こん度ん手柄で正式に将軍ん位ば得たる俺の指揮下に入ってんらう事になったんじゃが」
今は剣闘士興行どころか運動大会や戦車競走や競馬や歌劇等ですらなく留置場として使われる有様となっている闘技場にて。
控室の一室に囚われた嘗ての筆頭剣闘士であるアントニクスとアルキリーレは対面していた。
「お主さえ良ければじゃが、俺もチェレンティ殿も、お主等剣闘士達をば解放し、来たるじゃろう東吼との戦争への備えとして雇いたかち考げておる。如何に?」
アルキリーレは堂々とそう呼びかけた。戦いが終わればノーサイド、憎む等無いさっぱりとした表情でだが、お前にはそれが出来るだろうか、と。
チェレンティは既に納得したと告げるその言葉は、要するにこういう意味だ。
「チェレンティ殿は立派じゃ。我等がこれまでより加速した改革を実行すると約束した故怨みば捨てた。偏に国と民を思えばこそ、〈革命〉はその為の手段であって目的では無か。そいがよう分かっちょう」
そう詳しくその意志を、その意志の大切な所を盛風力の徒たるアントニクスにも分かりやすく告げた上で、問う。
先の戦いでの負傷はレーマリア最新の医療と単神教の神秘の使用で万全に手当てされたアントニクスは、そんな己の腕を確かめると、鉄格子越しにアルキリーレを見て問うた。
「……怪我で済んだ奴が大半だったのは、それが理由か」
「応よ。チェレンティ殿ば雇う事んしたるもそん為じゃ。チェレンティ殿も同じ事ば言うちおったぞ」
アルキリーレもレーマリア外交筋も、チェレンティが予言した通り東吼からの近日中における再度の宣戦は不可避であると考え観測していた。
故にアルキリーレは独自の対策を考えていたが、チェレンティが政権奪取後に行おうとしていた手に関する既に進められていた諸々の情報収集や工作もかなりの数取り込んで使用する事を決めていた。無論カエストゥスの方針に沿う範囲で。
「最初からその心算だったのか!?」
と当然チェレンティは驚き。アルキリーレは。
「まあ、ある程度はの。それに、これはカエストゥスも、お主の努力ば台無しにするのも惜しか、とな」
と答えて、驚きながらもチェレンティは応じてくれたのだが。
それはチェレンティを処刑しなかったからこそ、情報や資料や準備をした本人による能率的なそれらの運用が可能となった事でもあるのだが。
同じように剣闘士達についても、己には劣るとはいえ彼らの武才を失うは惜しいと感じていたアルキリーレは、ばったばったと薙ぎ倒していったが、その命までをばっさばっさと死神めいて刈り取るのではなく、殺さずに済む状況、手加減して戦闘力を奪える状況であれば殺さないように手加減したのであった。後日のこの状況を想定して。
その為、実際死者は少なかった。普段の一級剣闘士興行の範囲に近かった程だ。本気の戦だったのに。それだけ、アルキリーレの実力が冠絶していたという事でもあるが。
「成程な。それじゃあ、俺も応えねえ訳にはいかねえな」
それを聞いて、アントニクスもチェレンティと同じ答えを選んだ。日頃命を的に高額報酬と血塗れの名声を追い求める剣闘士らしい割り切りと、彼もまた本気で国と民を憂いた者であるが故に。
「おう、さぱっとしたものよな!やはりお主は良か武者じゃ!」
そんなアントニクスの答えはアルキリーレが見込んだ北摩の悪い所を持たぬ北摩戦士という在り方に適うもので、その点で彼を見込んでいた彼女を大いに喜ばせた。
「……戦った時も思ったが。あんた、やっぱ綺麗だな。顔がって意味じゃない。ああ、勿論顔も綺麗なんだが、生き方がな」
「俺んごたる蛮族がか?」
そのアルキリーレの輝くようなさぱっとした笑顔は、闘技場の戦いの日、守るべき場所を守る為アントニクスの石礫を避けずに受けた覚悟の表情の様に、あまりに清冽で鮮烈なあり方で。
あの日それに魅入られたアントニクスは故にそう告げたが、実感がない様子のアルキリーレに苦笑いした。弱った、こいつぁきちんと言わないと伝わらないぞと。
故に、きちんと言う事にした。
「はっきり言う。戦士としてのアンタに敬意を表してるし心服してる。それに加えて、俺は戦ってアンタに恋をした。愛してる」
正にチェストの如き勢いある告白であった。
「ああ、やっぱりのう。お主もやはり半分はレーマリア者じゃからのう」
「えっ」
ところが、アルキリーレの様子は、さもありなん、という感じのものだったので。
一瞬がっかりしかけたアントニクスだが、直後ある疑念に囚われ尋ねずにはおられなかった。その具体的な意図を。
「ええと、レーマリア人だから、というのは」
「いやカエストゥスもペルロもレオルロも、とりあえずレーマリア人っちゅうは女ば見れば恋をするもんなんじゃろ? カエストゥスなんぞ家に何人もおるし」
あっ駄目だ、と、アントニクスは理解した。アントニクスですら理解した。
生来育ちのせいで恋愛感情がマヒしてる上に、なまじ皆が好き好き言うもんだからさらに感覚が別方向にマヒしてきている、これはきちんと言わなきゃいけない、と。
「そういうんじゃねえ。ちょっとナンパするとかそういう事じゃねえんだ」
故にアントニクスは、真剣に、アルキリーレに分かる言葉を選んで語る。
「戦士としても心服してると言った。こいつぁ本気だ。本気で……お前の為に死んでいいくらい愛してるって事だ。俺の心の主君は今でもチェレンティだが、魂と命はお前のもんだって事だ。生きる理由で死ぬ理由で、生きた意味、俺の人生が表す物語の主題って事だ」
戦いの時と同じ本気の表情で、そう言う。戦士同士だからこそ、多神教の教義的にも伝わる感覚で。
「……お前が名を挙げた連中も、戦士じゃないが同じだ……多分チェレンティもな」
俺の方に来い、そう叫んだ時のチェレンティの初めて見る渇望の表情を反芻しながら、アントニクスは律儀に他の男達の思いについても代弁した。一番後発なのに先発する恋敵の男共を利する行為ではあるが……それをいちいち律儀に告げるのが、アントニクスという男のアルキリーレも知る美徳であり。
「……そぎゃん、か」
故にこそ、戦士同士としてその言葉の意味がこれまでよりもさらにはっきりとアルキリーレに伝わったのか。
「そぎゃんか。そう、じゃったのか。恋や愛ちゅうものは、そげん程までのもんじゃったのか」
アルキリーレは、これまで触れてきた様々な言葉と感情を思い返しながら、それに圧倒された。
「弱ったのう。どげんしたものか。俺の心が、変わってしまうばい」
片手で顔の半面を抑え、一歩引いて壁に寄り掛かる。凍り付いた心が、また少し動き出そうとしていた。積もった雪の下から、芽吹きが起きようとしていた。
「……だが、そいつぁ俺が今言うまでも無く始まってるんじゃないのか」
「何ち?」
しかしその変化は今意識しただけで、これまでも既に始まっていた筈だとアントニクスは尚も踏み込んだ。アルキリーレは怪訝な顔をしたが。
「……多分だが、アンタ。俺と戦う前、北摩にいた頃は、もっと強かったんじゃないのか」
「……やるのう」
そのただ一言が、アルキリーレにその意味を理解させた。第三者からすれば信じられない事かもしれないが。
「確かにそん通りだ。昔より俺は遅そなった。昔は斬る時に何も考げなかった。己を阻む者は考ぐっ前に斬っちょった。だが、今は斬っていいか考ぐっようになった。斬る事に、良か悪りかば持ち込んようになった。斬る敵にも命がある事、心がある事、愛がある事ば意識するようになった。昔より俺は間違いなく遅そなっちょっ」
恐らく昔通りの速さを保てていたのはカエストゥスを襲った刺客を斬った時が最後では無かろうかと。
アントニクスにとってすらにわかに信じがたい事をアルキリーレは言った。だがアントニクスは愛すると決めたので信じた。さっぱりとした男であった。故にただ一心にアルキリーレを気遣った。
「……これから戦争なんだろ。そんな調子で……弱くなって、大丈夫か」
「さあ、のう。ただ」
アントニクスの問いに、アルキリーレは分からんと答え、だが続けた。
「そいでん、こん国で知り合うた皆の為に出来っ事をしてやろごちゃ思う。じゃっで勝っか負くいか、生きるかけ死んかは兎も角、戦うさ。もしけ死んとしてものう」
それは既に、己の心に歩むべき道として定まっていると。
それはアルキリーレの心に、大切なものが出来ている証で。
「……俺が死なせないさ。この国でアンタと轡を並べて戦って、アンタの背中を守れるのは俺だけだからな」
「おお、そや心強か。頼んぞ」
故にそう語るアルキリーレの顔を見てアントニクスは覚悟を固め、アルキリーレはそれを受け入れた。己の背を、命を預ける、武人としての最上位の評価で。
今は剣闘士興行どころか運動大会や戦車競走や競馬や歌劇等ですらなく留置場として使われる有様となっている闘技場にて。
控室の一室に囚われた嘗ての筆頭剣闘士であるアントニクスとアルキリーレは対面していた。
「お主さえ良ければじゃが、俺もチェレンティ殿も、お主等剣闘士達をば解放し、来たるじゃろう東吼との戦争への備えとして雇いたかち考げておる。如何に?」
アルキリーレは堂々とそう呼びかけた。戦いが終わればノーサイド、憎む等無いさっぱりとした表情でだが、お前にはそれが出来るだろうか、と。
チェレンティは既に納得したと告げるその言葉は、要するにこういう意味だ。
「チェレンティ殿は立派じゃ。我等がこれまでより加速した改革を実行すると約束した故怨みば捨てた。偏に国と民を思えばこそ、〈革命〉はその為の手段であって目的では無か。そいがよう分かっちょう」
そう詳しくその意志を、その意志の大切な所を盛風力の徒たるアントニクスにも分かりやすく告げた上で、問う。
先の戦いでの負傷はレーマリア最新の医療と単神教の神秘の使用で万全に手当てされたアントニクスは、そんな己の腕を確かめると、鉄格子越しにアルキリーレを見て問うた。
「……怪我で済んだ奴が大半だったのは、それが理由か」
「応よ。チェレンティ殿ば雇う事んしたるもそん為じゃ。チェレンティ殿も同じ事ば言うちおったぞ」
アルキリーレもレーマリア外交筋も、チェレンティが予言した通り東吼からの近日中における再度の宣戦は不可避であると考え観測していた。
故にアルキリーレは独自の対策を考えていたが、チェレンティが政権奪取後に行おうとしていた手に関する既に進められていた諸々の情報収集や工作もかなりの数取り込んで使用する事を決めていた。無論カエストゥスの方針に沿う範囲で。
「最初からその心算だったのか!?」
と当然チェレンティは驚き。アルキリーレは。
「まあ、ある程度はの。それに、これはカエストゥスも、お主の努力ば台無しにするのも惜しか、とな」
と答えて、驚きながらもチェレンティは応じてくれたのだが。
それはチェレンティを処刑しなかったからこそ、情報や資料や準備をした本人による能率的なそれらの運用が可能となった事でもあるのだが。
同じように剣闘士達についても、己には劣るとはいえ彼らの武才を失うは惜しいと感じていたアルキリーレは、ばったばったと薙ぎ倒していったが、その命までをばっさばっさと死神めいて刈り取るのではなく、殺さずに済む状況、手加減して戦闘力を奪える状況であれば殺さないように手加減したのであった。後日のこの状況を想定して。
その為、実際死者は少なかった。普段の一級剣闘士興行の範囲に近かった程だ。本気の戦だったのに。それだけ、アルキリーレの実力が冠絶していたという事でもあるが。
「成程な。それじゃあ、俺も応えねえ訳にはいかねえな」
それを聞いて、アントニクスもチェレンティと同じ答えを選んだ。日頃命を的に高額報酬と血塗れの名声を追い求める剣闘士らしい割り切りと、彼もまた本気で国と民を憂いた者であるが故に。
「おう、さぱっとしたものよな!やはりお主は良か武者じゃ!」
そんなアントニクスの答えはアルキリーレが見込んだ北摩の悪い所を持たぬ北摩戦士という在り方に適うもので、その点で彼を見込んでいた彼女を大いに喜ばせた。
「……戦った時も思ったが。あんた、やっぱ綺麗だな。顔がって意味じゃない。ああ、勿論顔も綺麗なんだが、生き方がな」
「俺んごたる蛮族がか?」
そのアルキリーレの輝くようなさぱっとした笑顔は、闘技場の戦いの日、守るべき場所を守る為アントニクスの石礫を避けずに受けた覚悟の表情の様に、あまりに清冽で鮮烈なあり方で。
あの日それに魅入られたアントニクスは故にそう告げたが、実感がない様子のアルキリーレに苦笑いした。弱った、こいつぁきちんと言わないと伝わらないぞと。
故に、きちんと言う事にした。
「はっきり言う。戦士としてのアンタに敬意を表してるし心服してる。それに加えて、俺は戦ってアンタに恋をした。愛してる」
正にチェストの如き勢いある告白であった。
「ああ、やっぱりのう。お主もやはり半分はレーマリア者じゃからのう」
「えっ」
ところが、アルキリーレの様子は、さもありなん、という感じのものだったので。
一瞬がっかりしかけたアントニクスだが、直後ある疑念に囚われ尋ねずにはおられなかった。その具体的な意図を。
「ええと、レーマリア人だから、というのは」
「いやカエストゥスもペルロもレオルロも、とりあえずレーマリア人っちゅうは女ば見れば恋をするもんなんじゃろ? カエストゥスなんぞ家に何人もおるし」
あっ駄目だ、と、アントニクスは理解した。アントニクスですら理解した。
生来育ちのせいで恋愛感情がマヒしてる上に、なまじ皆が好き好き言うもんだからさらに感覚が別方向にマヒしてきている、これはきちんと言わなきゃいけない、と。
「そういうんじゃねえ。ちょっとナンパするとかそういう事じゃねえんだ」
故にアントニクスは、真剣に、アルキリーレに分かる言葉を選んで語る。
「戦士としても心服してると言った。こいつぁ本気だ。本気で……お前の為に死んでいいくらい愛してるって事だ。俺の心の主君は今でもチェレンティだが、魂と命はお前のもんだって事だ。生きる理由で死ぬ理由で、生きた意味、俺の人生が表す物語の主題って事だ」
戦いの時と同じ本気の表情で、そう言う。戦士同士だからこそ、多神教の教義的にも伝わる感覚で。
「……お前が名を挙げた連中も、戦士じゃないが同じだ……多分チェレンティもな」
俺の方に来い、そう叫んだ時のチェレンティの初めて見る渇望の表情を反芻しながら、アントニクスは律儀に他の男達の思いについても代弁した。一番後発なのに先発する恋敵の男共を利する行為ではあるが……それをいちいち律儀に告げるのが、アントニクスという男のアルキリーレも知る美徳であり。
「……そぎゃん、か」
故にこそ、戦士同士としてその言葉の意味がこれまでよりもさらにはっきりとアルキリーレに伝わったのか。
「そぎゃんか。そう、じゃったのか。恋や愛ちゅうものは、そげん程までのもんじゃったのか」
アルキリーレは、これまで触れてきた様々な言葉と感情を思い返しながら、それに圧倒された。
「弱ったのう。どげんしたものか。俺の心が、変わってしまうばい」
片手で顔の半面を抑え、一歩引いて壁に寄り掛かる。凍り付いた心が、また少し動き出そうとしていた。積もった雪の下から、芽吹きが起きようとしていた。
「……だが、そいつぁ俺が今言うまでも無く始まってるんじゃないのか」
「何ち?」
しかしその変化は今意識しただけで、これまでも既に始まっていた筈だとアントニクスは尚も踏み込んだ。アルキリーレは怪訝な顔をしたが。
「……多分だが、アンタ。俺と戦う前、北摩にいた頃は、もっと強かったんじゃないのか」
「……やるのう」
そのただ一言が、アルキリーレにその意味を理解させた。第三者からすれば信じられない事かもしれないが。
「確かにそん通りだ。昔より俺は遅そなった。昔は斬る時に何も考げなかった。己を阻む者は考ぐっ前に斬っちょった。だが、今は斬っていいか考ぐっようになった。斬る事に、良か悪りかば持ち込んようになった。斬る敵にも命がある事、心がある事、愛がある事ば意識するようになった。昔より俺は間違いなく遅そなっちょっ」
恐らく昔通りの速さを保てていたのはカエストゥスを襲った刺客を斬った時が最後では無かろうかと。
アントニクスにとってすらにわかに信じがたい事をアルキリーレは言った。だがアントニクスは愛すると決めたので信じた。さっぱりとした男であった。故にただ一心にアルキリーレを気遣った。
「……これから戦争なんだろ。そんな調子で……弱くなって、大丈夫か」
「さあ、のう。ただ」
アントニクスの問いに、アルキリーレは分からんと答え、だが続けた。
「そいでん、こん国で知り合うた皆の為に出来っ事をしてやろごちゃ思う。じゃっで勝っか負くいか、生きるかけ死んかは兎も角、戦うさ。もしけ死んとしてものう」
それは既に、己の心に歩むべき道として定まっていると。
それはアルキリーレの心に、大切なものが出来ている証で。
「……俺が死なせないさ。この国でアンタと轡を並べて戦って、アンタの背中を守れるのは俺だけだからな」
「おお、そや心強か。頼んぞ」
故にそう語るアルキリーレの顔を見てアントニクスは覚悟を固め、アルキリーレはそれを受け入れた。己の背を、命を預ける、武人としての最上位の評価で。
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