37 / 63
・第三十七話「東吼との戦争までの間に天才と語らう事」
しおりを挟む
「……どうだ?」
過ごす日々の中のある日。想定される対東吼戦争準備の一つという理由を付けて、アルキリーレはレオルロの工房に足を運んでいた。
「う、うん、いいよ、触るね」
事実として戦争の為の準備もしている事に違いはない。以前レオルロが見せてアルキリーレに駄目出しされた武器の改良、そして何より、練兵に用いた間に合わせの継ぎ接ぎではないアルキリーレ用の鎧のオーダーメイド。
その為に採寸が必要というレオルロに対して、今アルキリーレは惜しげもなく裸身を晒していた。昼下がりの陽光の中に露わになるのが、一際非日常的な色香と美を強調した。
古傷が幾つかあるとはいえその体は長身で均整がとれ、戦士としての引き締まった美しさと女性としての華やかな美しさを両立していた。北の大地に育まれた白い肌を、金色の長髪が縁取る。
(凄い……////)
自分から採寸が必要だとませた風で言ったにも関わらず、こうも景気よく脱がれると巻き尺を持ちながら鼻血を出さないのが精一杯なくらい赤面してしまうレオルロ。天才といえ微妙な年齢である。
「ふふ。筋と骨の加減ば掴めたか?」
喉を鳴らしてからかうように笑いながら、そんなレオルロの手を寧ろ逆に取って、己の腕や腰回りに触れさせていくアルキリーレ。からかうようにかどうかは分からないが兎に角挑発的で刺激的だ。
「~~~~っ、わ、分かった、採寸終わったからもう服着ていいからね!?」
必死に巻き尺を操って図った数値を、慌てて顔をそむけるようにしてペンで紙に書きつけながらレオルロは叫んだ。工房に設置された水源から冷たい水を汲んで呷り落ち着く。
(はあ、これで平然としてたとか、カエストゥスもアルキリーレも大人すぎるだろ)
「おう。こいで鎧が出来っとじゃな? ふふ、ちょいとからかって悪かったのう。レーマリアには裸婦の絵や彫像があるからよかち思うたが」
衣擦れの音をさせながら服を着るアルキリーレの言葉が、動揺したレオルロの意識を落ち着かせる。アルキリーレからすれば、落ち着いて考えれば工房にはレオルロの書いた絵や彫刻もありが、その中には裸婦ものは無かったなあ、と改めて認識して。
「うん、大丈夫。基礎設計は出来てるから後は数字と可動範囲を反映するだけでいける。ぴったり合って、それでいて衝撃を受けても歪まず動けるようにする」
転がった試作品を弄りながら、レオルロはようやく落ち着いた。
「……」
その後、ふとアルキリーレの言葉に、レオルロは改めて芸術家魂をそそられた。
「アルキリーレ。絵、書いていいかな」
「ん? また脱ぐとか?」
「裸じゃない奴ね!? 普通に座ってくれてるだけでいいから! あんまし動かないでいてくれれば多少動いてくれても問題ないから!」
「分かった。よかど」
また艶笑冗談を言うアルキリーレに慌てつつも多少動いても全然問題ないという天才ならではの把握能力を見せ、アルキリーレはそれを是とした。
椅子に座りアルキリーレは行儀よく座り、レオルロはペンと木炭と何種類かの紙をかき集めると、素描とスケッチをすらすらと重ねていく。
「おお……」
その素早さ、正確さ。芸術には門外漢のアルキリーレも息を呑むものだ。すらすらと軽く手が動くと、そこに神秘的なまでに、シンプルな白と黒だけで驚く程様々な要素を掌握した画像が現れていくのだ。
「……少し動いていても問題なかなら、語いがなっか?」
「勿論」
しゃんとした天才少年芸術家の表情になったレオルロの顔を見て、アルキリーレはそう言った。相談したい事が思い浮かんだのだ。レオルロは集中し、研ぎ澄まされた精神状態で頷く。
「連弩と携帯式投火器の改良についてじゃが……」
「うん。注文通り脆弱性は克服した。その分大きくなったけど、それをどう使うかはアルキリーレの考え次第。でもアルキリーレの考えを聞かせておいてくれればそれに合わせて調整できる」
アルキリーレは最初ぽつぽつと実務的な事について語った。大型化による頑丈化、大型化という代償をどう緩和して活用するか。
それに関する相談は、すぐに済んだ。そして、アルキリーレ個人の相談になった。
「……こいは、戦に関係なか話じゃが」
「うん、いいよ」
レオルロの思考と視線は研ぎ澄まされ、紡ぐ言葉と並行して絵も冴えていた。
アルキリーレの顔、手指、座り姿。幾つかの断片が何枚かの紙を彩る。アルキリーレが動く度、別々の角度の顔が描かれる。軍事について語る時の迷いない表情、何気ない素の顔、穏やかな表情、悩み陰る表情。どれも美しく、これらを元に、恐らくレオルロは美しい油絵を描けるだろう。穏やかな女性としてのアルキリーレも、戦場に立つアルキリーレも。……今重なる素描からすれば、レオルロはあえて前者を書きたい様子らしかった。
「お主は絵ば書き、彫刻を作り、町の仕組みを作り、他にも色々な物ば作る。お主は様々な物を残す。本来の多神教においてそいは嘉すべき事じゃ。実に立派で、羨ましかくらいじゃ」
本来の、と漬けたのは、現代の多神教が武に偏り過ぎている為であるが、多神教は称えられる事績を残した者こそが尊ばれる。それは本来なら芸術や文明などでも同じだ。アルキリーレはそういった偏りから意外と自由で、レオルロの在り方をとても評価している。故にこその相談なのだが。
「俺は戦で世ば変える、そいが俺がこの世に残す物、俺の物語と考えちょった」
北摩での戦いを思う。それが潰えた今、己が生きた証は何だろう。
「……アルキリーレはきっとレーマリアを救うよ。大体今の段階だって、カエストゥス達を守って、歴史を動かしてる。それは僕が、最高の芸術にして残してあげる」
そんなアルキリーレに、芸術に集中しながらも慈愛の表情でレオルロは答える。
「かくありたかのう。じゃがその為に、俺は己ん中から色んなもんば削ぎ落として来た。情も恋も愛も。ここに来て、それが口惜しい」
「アルキリーレ……」
見た事の無い表情に、レオルロは筆を止めた。
「のう、レオルロ。戦で国を守っ事、政で乱れた国を立て直す事、芸術や街を作っ事。それらは、恋や愛に劣ると思もか」
「……僕はそうとは思わない。断じて。だからこそ僕は僕の才能をそういう事に投じてるんだ。その中では、戦や政や街作りの方が芸術に勝るという人もいるかもしれないけど……芸術は国に誇りをもたらし、人の魂を救う事だってある。神の行いに近いものだ、決して劣るものなんかじゃないと思うし……アルキリーレの振るう刃は、ペルロ十八世猊下の説かれる言葉やカエストゥス執政官の仁政には出来ない事をする、一殺多生の護国の刃だと僕は信じる。アルキリーレの戦いが人々を守り、その結果多くの命が育まれる、それは愛や恋や芸術や政治と同じく尊い事だ」
真剣に尋ねるアルキリーレ。愛も恋も知らないコンプレックス。……そんなものをこの人は抱えるべきではないとレオルロは信じて応じた。
愛や恋は人を救うものであるべきで、人を苦しめたり劣等感をもたらすものであってはならない。
そして人を救うものは、等しく皆尊く、そこに貴賤があってはならないし、何より、愛や恋が二人で幸せになるように、人を救う者は救われていいのだと。
筆を強く握りながら、レオルロは芸術家としての言葉でアルキリーレを救う。
「……有り難う御座る」
真摯な少年の言葉に、アルキリーレは深々と頭を下げた。
だが己が救われるだけでは駄目だと思うのだと、アルキリーレは頭を上げ言葉を重ねる。しかし……
「俺は幾らか救われた気がしもす。じゃっどん、お主等に、どう報いればよかろう。どげん風に接すれば良かとじゃ、お主等の恋や愛に、何を返せるじゃろう……それがよく分からんのは、やはり悔しか」
「アルキリーレ……」
その言葉は尊くて。思わずレオルロもじんと来て、思い過去を持つアルキリーレの尚優しい心に胸が詰まったが。
「……恋愛には色事がつきまとう事くらいは分かるで、そいで返してみんかと思うたが、カエストゥスは慣れたもんじゃから平然として有難味も無さそうじゃったし、お主は逆に悶々としよるし……」
「ちょっと待って」
続く言葉は……ちょっと突っ込み対象だった。
「……まさかと思うけど脱いだのはサービスというか報いる心算で?」
恐る恐る問うレオルロに対して。
「……」
アルキリーレは、え、駄目なの? という表情で。
「マジかよ」
とりあえずその方向性は変えた方がいいんじゃないかなというアドバイスが、その後ぐだぐだなムードで繰り広げられる羽目になったのだった。
過ごす日々の中のある日。想定される対東吼戦争準備の一つという理由を付けて、アルキリーレはレオルロの工房に足を運んでいた。
「う、うん、いいよ、触るね」
事実として戦争の為の準備もしている事に違いはない。以前レオルロが見せてアルキリーレに駄目出しされた武器の改良、そして何より、練兵に用いた間に合わせの継ぎ接ぎではないアルキリーレ用の鎧のオーダーメイド。
その為に採寸が必要というレオルロに対して、今アルキリーレは惜しげもなく裸身を晒していた。昼下がりの陽光の中に露わになるのが、一際非日常的な色香と美を強調した。
古傷が幾つかあるとはいえその体は長身で均整がとれ、戦士としての引き締まった美しさと女性としての華やかな美しさを両立していた。北の大地に育まれた白い肌を、金色の長髪が縁取る。
(凄い……////)
自分から採寸が必要だとませた風で言ったにも関わらず、こうも景気よく脱がれると巻き尺を持ちながら鼻血を出さないのが精一杯なくらい赤面してしまうレオルロ。天才といえ微妙な年齢である。
「ふふ。筋と骨の加減ば掴めたか?」
喉を鳴らしてからかうように笑いながら、そんなレオルロの手を寧ろ逆に取って、己の腕や腰回りに触れさせていくアルキリーレ。からかうようにかどうかは分からないが兎に角挑発的で刺激的だ。
「~~~~っ、わ、分かった、採寸終わったからもう服着ていいからね!?」
必死に巻き尺を操って図った数値を、慌てて顔をそむけるようにしてペンで紙に書きつけながらレオルロは叫んだ。工房に設置された水源から冷たい水を汲んで呷り落ち着く。
(はあ、これで平然としてたとか、カエストゥスもアルキリーレも大人すぎるだろ)
「おう。こいで鎧が出来っとじゃな? ふふ、ちょいとからかって悪かったのう。レーマリアには裸婦の絵や彫像があるからよかち思うたが」
衣擦れの音をさせながら服を着るアルキリーレの言葉が、動揺したレオルロの意識を落ち着かせる。アルキリーレからすれば、落ち着いて考えれば工房にはレオルロの書いた絵や彫刻もありが、その中には裸婦ものは無かったなあ、と改めて認識して。
「うん、大丈夫。基礎設計は出来てるから後は数字と可動範囲を反映するだけでいける。ぴったり合って、それでいて衝撃を受けても歪まず動けるようにする」
転がった試作品を弄りながら、レオルロはようやく落ち着いた。
「……」
その後、ふとアルキリーレの言葉に、レオルロは改めて芸術家魂をそそられた。
「アルキリーレ。絵、書いていいかな」
「ん? また脱ぐとか?」
「裸じゃない奴ね!? 普通に座ってくれてるだけでいいから! あんまし動かないでいてくれれば多少動いてくれても問題ないから!」
「分かった。よかど」
また艶笑冗談を言うアルキリーレに慌てつつも多少動いても全然問題ないという天才ならではの把握能力を見せ、アルキリーレはそれを是とした。
椅子に座りアルキリーレは行儀よく座り、レオルロはペンと木炭と何種類かの紙をかき集めると、素描とスケッチをすらすらと重ねていく。
「おお……」
その素早さ、正確さ。芸術には門外漢のアルキリーレも息を呑むものだ。すらすらと軽く手が動くと、そこに神秘的なまでに、シンプルな白と黒だけで驚く程様々な要素を掌握した画像が現れていくのだ。
「……少し動いていても問題なかなら、語いがなっか?」
「勿論」
しゃんとした天才少年芸術家の表情になったレオルロの顔を見て、アルキリーレはそう言った。相談したい事が思い浮かんだのだ。レオルロは集中し、研ぎ澄まされた精神状態で頷く。
「連弩と携帯式投火器の改良についてじゃが……」
「うん。注文通り脆弱性は克服した。その分大きくなったけど、それをどう使うかはアルキリーレの考え次第。でもアルキリーレの考えを聞かせておいてくれればそれに合わせて調整できる」
アルキリーレは最初ぽつぽつと実務的な事について語った。大型化による頑丈化、大型化という代償をどう緩和して活用するか。
それに関する相談は、すぐに済んだ。そして、アルキリーレ個人の相談になった。
「……こいは、戦に関係なか話じゃが」
「うん、いいよ」
レオルロの思考と視線は研ぎ澄まされ、紡ぐ言葉と並行して絵も冴えていた。
アルキリーレの顔、手指、座り姿。幾つかの断片が何枚かの紙を彩る。アルキリーレが動く度、別々の角度の顔が描かれる。軍事について語る時の迷いない表情、何気ない素の顔、穏やかな表情、悩み陰る表情。どれも美しく、これらを元に、恐らくレオルロは美しい油絵を描けるだろう。穏やかな女性としてのアルキリーレも、戦場に立つアルキリーレも。……今重なる素描からすれば、レオルロはあえて前者を書きたい様子らしかった。
「お主は絵ば書き、彫刻を作り、町の仕組みを作り、他にも色々な物ば作る。お主は様々な物を残す。本来の多神教においてそいは嘉すべき事じゃ。実に立派で、羨ましかくらいじゃ」
本来の、と漬けたのは、現代の多神教が武に偏り過ぎている為であるが、多神教は称えられる事績を残した者こそが尊ばれる。それは本来なら芸術や文明などでも同じだ。アルキリーレはそういった偏りから意外と自由で、レオルロの在り方をとても評価している。故にこその相談なのだが。
「俺は戦で世ば変える、そいが俺がこの世に残す物、俺の物語と考えちょった」
北摩での戦いを思う。それが潰えた今、己が生きた証は何だろう。
「……アルキリーレはきっとレーマリアを救うよ。大体今の段階だって、カエストゥス達を守って、歴史を動かしてる。それは僕が、最高の芸術にして残してあげる」
そんなアルキリーレに、芸術に集中しながらも慈愛の表情でレオルロは答える。
「かくありたかのう。じゃがその為に、俺は己ん中から色んなもんば削ぎ落として来た。情も恋も愛も。ここに来て、それが口惜しい」
「アルキリーレ……」
見た事の無い表情に、レオルロは筆を止めた。
「のう、レオルロ。戦で国を守っ事、政で乱れた国を立て直す事、芸術や街を作っ事。それらは、恋や愛に劣ると思もか」
「……僕はそうとは思わない。断じて。だからこそ僕は僕の才能をそういう事に投じてるんだ。その中では、戦や政や街作りの方が芸術に勝るという人もいるかもしれないけど……芸術は国に誇りをもたらし、人の魂を救う事だってある。神の行いに近いものだ、決して劣るものなんかじゃないと思うし……アルキリーレの振るう刃は、ペルロ十八世猊下の説かれる言葉やカエストゥス執政官の仁政には出来ない事をする、一殺多生の護国の刃だと僕は信じる。アルキリーレの戦いが人々を守り、その結果多くの命が育まれる、それは愛や恋や芸術や政治と同じく尊い事だ」
真剣に尋ねるアルキリーレ。愛も恋も知らないコンプレックス。……そんなものをこの人は抱えるべきではないとレオルロは信じて応じた。
愛や恋は人を救うものであるべきで、人を苦しめたり劣等感をもたらすものであってはならない。
そして人を救うものは、等しく皆尊く、そこに貴賤があってはならないし、何より、愛や恋が二人で幸せになるように、人を救う者は救われていいのだと。
筆を強く握りながら、レオルロは芸術家としての言葉でアルキリーレを救う。
「……有り難う御座る」
真摯な少年の言葉に、アルキリーレは深々と頭を下げた。
だが己が救われるだけでは駄目だと思うのだと、アルキリーレは頭を上げ言葉を重ねる。しかし……
「俺は幾らか救われた気がしもす。じゃっどん、お主等に、どう報いればよかろう。どげん風に接すれば良かとじゃ、お主等の恋や愛に、何を返せるじゃろう……それがよく分からんのは、やはり悔しか」
「アルキリーレ……」
その言葉は尊くて。思わずレオルロもじんと来て、思い過去を持つアルキリーレの尚優しい心に胸が詰まったが。
「……恋愛には色事がつきまとう事くらいは分かるで、そいで返してみんかと思うたが、カエストゥスは慣れたもんじゃから平然として有難味も無さそうじゃったし、お主は逆に悶々としよるし……」
「ちょっと待って」
続く言葉は……ちょっと突っ込み対象だった。
「……まさかと思うけど脱いだのはサービスというか報いる心算で?」
恐る恐る問うレオルロに対して。
「……」
アルキリーレは、え、駄目なの? という表情で。
「マジかよ」
とりあえずその方向性は変えた方がいいんじゃないかなというアドバイスが、その後ぐだぐだなムードで繰り広げられる羽目になったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
異世界猫カフェでまったりスローライフ 〜根暗令嬢に憑依した動物看護師、癒しの猫パラダイスを築く〜
きよぴの
ファンタジー
「もし、動物の言葉がわかれば、もっと彼らを救えるのに――」
動物病院で働く動物看護師、天野梓は、野良猫を庇って命を落とす。次に目覚めると、そこは生前読んでいた恋愛小説の世界。しかも、憑依したのは、主人公の引き立て役である「根暗で人嫌いの令嬢」アイリスだった。
他人の心の声が聞こえる能力を持ち、そのせいで人間不信に陥っていたアイリス。しかし、梓はその能力が、実は動物の心の声も聞ける力だと気づく。「これこそ、私が求めていた力だ!」
虐げる家族と婚約者に見切りをつけ、持ち前の能力と動物たちの力を借りて資金を貯めた梓は、ついに自由を手に入れる。新たな土地で、たくさんの猫たちに囲まれた癒しの空間、「猫カフェ『まどろみの木陰』」をオープンさせるのだった。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる