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第4話『ミラ。君の夢はなんだ?』 1/4
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「私とチームを組んで、伝わっていない世界の歴史、そして失われた魔術を一緒に調べませんか!?」
月明かりに照らされた家の中庭で、私は初対面の男の人たちに頭を下げながらお願いしていた。
しかし……。
「悪いが、断る」
「お前と組む理由がない」
「えぇ!?」
私は驚き、顔を上げるが、どうやら嘘や冗談では無いらしい。
「な、なぜ。だって私の知識が必要だって言ってたじゃ無いですか! 協力して欲しいって!」
「まぁ確かに言った。が、だからと言ってお前に協力してやる義理はないんだ。悪いな」
「俺は神刀さえ手に入れば、それ以上お前に用はない」
「あぅー」
私は冷たく突き放され、そのまま地面に座り込んでしまった。
そして、昼間殿下に言われた事や、お姉様やお兄様。そしてお父様やお母様に夢を諦める様、言われた事を思い出す。
どうして、どうしてただ夢を見る事も出来ないのだろうか。
貴族の家の生まれだから、いずれ国や領地の為に、身を捧げなくてはいけない事は分かっている。
だから、それまでの間。ちょっとだけで良い。
今強く抱きしめている本に出てくるお話の様に、世界へ飛び立ちたい。
自分の足で歩いて、自分の目で見て、自分の手で触れたい。ただ、それだけなのに。
「ぁぁああああ……うぅ、うぁぁぁあああ」
「お、おい」
私はあふれ出てくる涙を抑える事も出来ず、ただその場で泣き始めてしまった。
貴族の令嬢として、しっかりしなくてはいけないと分かっているのに。どれだけ腕で拭っても、涙が止まる事は無かった。
「……そんな風に泣くな」
「っ、ご、ごめん、なさい。すぐに泣き止んで」
「違う。泣くなと言っている訳では……いや、言っていたな。あー。なんだ。その、な。俺は今、世界を巡って、色々な任務をこなしている。だから、その……任務をこなす他は自由に動ける時間もあるんだ。だから、少しは手伝ってやっても良い」
「……ぇ?」
私はしゃくり上げながら、シュンさんが頬をかきつつ口にした言葉に、信じられないと鼻をすする。
「ミラ。君の夢はなんだ?」
月明かりに照らされた家の中庭で、私は初対面の男の人たちに頭を下げながらお願いしていた。
しかし……。
「悪いが、断る」
「お前と組む理由がない」
「えぇ!?」
私は驚き、顔を上げるが、どうやら嘘や冗談では無いらしい。
「な、なぜ。だって私の知識が必要だって言ってたじゃ無いですか! 協力して欲しいって!」
「まぁ確かに言った。が、だからと言ってお前に協力してやる義理はないんだ。悪いな」
「俺は神刀さえ手に入れば、それ以上お前に用はない」
「あぅー」
私は冷たく突き放され、そのまま地面に座り込んでしまった。
そして、昼間殿下に言われた事や、お姉様やお兄様。そしてお父様やお母様に夢を諦める様、言われた事を思い出す。
どうして、どうしてただ夢を見る事も出来ないのだろうか。
貴族の家の生まれだから、いずれ国や領地の為に、身を捧げなくてはいけない事は分かっている。
だから、それまでの間。ちょっとだけで良い。
今強く抱きしめている本に出てくるお話の様に、世界へ飛び立ちたい。
自分の足で歩いて、自分の目で見て、自分の手で触れたい。ただ、それだけなのに。
「ぁぁああああ……うぅ、うぁぁぁあああ」
「お、おい」
私はあふれ出てくる涙を抑える事も出来ず、ただその場で泣き始めてしまった。
貴族の令嬢として、しっかりしなくてはいけないと分かっているのに。どれだけ腕で拭っても、涙が止まる事は無かった。
「……そんな風に泣くな」
「っ、ご、ごめん、なさい。すぐに泣き止んで」
「違う。泣くなと言っている訳では……いや、言っていたな。あー。なんだ。その、な。俺は今、世界を巡って、色々な任務をこなしている。だから、その……任務をこなす他は自由に動ける時間もあるんだ。だから、少しは手伝ってやっても良い」
「……ぇ?」
私はしゃくり上げながら、シュンさんが頬をかきつつ口にした言葉に、信じられないと鼻をすする。
「ミラ。君の夢はなんだ?」
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