異界冒険譚シリーズ【ミラ編】-少女たちの冒険譚-

とーふ(代理カナタ)

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第18話『冒険者ランクやら危険度やらはどういう物なんだ?』 3/3

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「ちょ、ちょっと待ってください!? あれ!? あれー!?」

「どうした。ミラ。そろそろ疲れただろう。寝ると良い」

私はオーロさんに抱きかかえられ、近くにあった眠る用に置かれた布の上に降ろされた。

そしてそのまま掛け布団の様に毛布を被せられ、寝る様に言われる。

むー! 夢くらい見せてくれても良いのに!!

「もう! 夢くらい見せてくれても良いですのに! 」

「なんだ。まだ寝ないのか?」

「早く寝た方が良いぞ。子供にはもう遅い時間だ」

「私は子供じゃありません! 立派な大人です!」

「そうか。そうか。それは良かったな」

「一つ教えておいてやろう。ミラ。自分を大人だと自称するのは子供しか居ないんだ」

「えっ、じゃ、じゃあ! 私、子供です!」

「そうだな。見たままだな」

「じゃあ子供だと分かった事だし。早く寝るんだな」

「むー! むー!!」

私は布団の上から抗議するが、二人はハハハと笑うばかりだった。

悔しい! 悔しい!!

「ワハハ。早く大人になりたいのなら、夜更かしせずに、さっさと寝るべきだ」

「そうだな。寝ないと大きくなれないぞ」

「うー。分かりました。分かりました! じゃあ寝ますよ! 寝れば良いんでしょう!? 明日になったらオーロさんの倍くらい大きくなってますから! はい! おやすみなさい!!」

「あぁ。おやすみ」

「また明日だな。ミラ」

私は怒りのままに掛け布団を体に掛けて、横になった。

そのまま目を閉じて夢の世界へと向かう。

今日見る夢はきっと、私がとっても大きくなって、オーロさんとシュンさんがこんなに大人になっていたなんてと驚く夢だろう。

そうに違いない。

そしてそして! その夢を私は現実にするんだ!

という訳でさっさと寝よう。そうしよう!

かくして、私はそのまま深い眠りの中に落ちていったのだった。



翌朝。

私は、特に変わってない身長と、夢の中でも子供扱いされ、現実でも子供扱いされることに怒りながらも、ちゃんと成長する様に朝ごはんをしっかりと食べるのだった。
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