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第21話『戦いのその後』①
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人形遣いの魔王との戦闘が終わり、私たちは倒れている冒険者さんと冒険者組合の人を助け起こした。
直接的には傷つけてないけど、傀儡魔法が解けて勢いよく倒れている人も居たし、怪我をしていないか心配である。
という訳で、怪我をしている人を介抱しつつ、私は荒れてしまった冒険者組合の建物も修理するのだった。
「シーラ様。この度は大変申し訳ございませんでした」
「いえいえ! しょうがないですよ。あの魔王の事はどんな資料にも書いてなかったですし。それに、あの魔王は触れるだけで相手を操れますからね。対策は難しいです」
「……そうですか。それで、その魔王は」
「一応倒しました。しかし、魔王である以上、いずれ復活するでしょう。どのくらいで復活するのか、その時間まではちょっと分かりませんが」
「承知いたしました。では、かの魔王の姿や傀儡魔法を他の地区にも伝えます」
「お願いします」
「そして、おそらくは最も重要な案件になると思うのですが」
「ん?」
先ほどまでとは雰囲気が完全に変わり、重々しい空気になるとジャックさんは一つ一つ言葉を選んでいる様な雰囲気で、口を開いた。
「魔王なる存在がシーラ様を狙っていると分かった以上、我々としてはシーラ様の護衛を増やし、どの様な事態が起きても対処が出来る様にと」
「本当にそれが可能であると、貴方は考えているのですか?」
ピリッと空気が弾けて、ジャックさんとオリヴァー君が危険な雰囲気になる。
今にも戦いが始まりそうな空気だ。
なんで? なんで、ここでバトルが始まるの!?
「シーラ様は王都に戻るべき。そうでしょう?」
「それは!」
「王都の騎士団は優秀だ。個としても優秀な人間たちが、群として存在している。他の魔王がどの様な魔法、手段を用いてシーラ様を狙うか分からない以上、その護衛はより優秀な方が良い。というのは当たり前の事だと思いますが?」
「し、しかし。ムイゼンも魔物と長く戦い続けてきた者たちばかりだ。どの様な者が相手でも負けはしない」
「負けたでしょう。しかもシーラ様の足を引っ張り、危うく魔王の手の内に落ちるところだった」
「同じことが騎士団で起きないという保証がどこにある。我々の所では実際に起こった。が、その優秀な騎士団とやらは未だ戦場にすら立っていないだけだ」
「……」
「……」
直接的には傷つけてないけど、傀儡魔法が解けて勢いよく倒れている人も居たし、怪我をしていないか心配である。
という訳で、怪我をしている人を介抱しつつ、私は荒れてしまった冒険者組合の建物も修理するのだった。
「シーラ様。この度は大変申し訳ございませんでした」
「いえいえ! しょうがないですよ。あの魔王の事はどんな資料にも書いてなかったですし。それに、あの魔王は触れるだけで相手を操れますからね。対策は難しいです」
「……そうですか。それで、その魔王は」
「一応倒しました。しかし、魔王である以上、いずれ復活するでしょう。どのくらいで復活するのか、その時間まではちょっと分かりませんが」
「承知いたしました。では、かの魔王の姿や傀儡魔法を他の地区にも伝えます」
「お願いします」
「そして、おそらくは最も重要な案件になると思うのですが」
「ん?」
先ほどまでとは雰囲気が完全に変わり、重々しい空気になるとジャックさんは一つ一つ言葉を選んでいる様な雰囲気で、口を開いた。
「魔王なる存在がシーラ様を狙っていると分かった以上、我々としてはシーラ様の護衛を増やし、どの様な事態が起きても対処が出来る様にと」
「本当にそれが可能であると、貴方は考えているのですか?」
ピリッと空気が弾けて、ジャックさんとオリヴァー君が危険な雰囲気になる。
今にも戦いが始まりそうな空気だ。
なんで? なんで、ここでバトルが始まるの!?
「シーラ様は王都に戻るべき。そうでしょう?」
「それは!」
「王都の騎士団は優秀だ。個としても優秀な人間たちが、群として存在している。他の魔王がどの様な魔法、手段を用いてシーラ様を狙うか分からない以上、その護衛はより優秀な方が良い。というのは当たり前の事だと思いますが?」
「し、しかし。ムイゼンも魔物と長く戦い続けてきた者たちばかりだ。どの様な者が相手でも負けはしない」
「負けたでしょう。しかもシーラ様の足を引っ張り、危うく魔王の手の内に落ちるところだった」
「同じことが騎士団で起きないという保証がどこにある。我々の所では実際に起こった。が、その優秀な騎士団とやらは未だ戦場にすら立っていないだけだ」
「……」
「……」
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