聖女の証

とーふ(代理カナタ)

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第11話『ではとっておきです! てりゃー!』①

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何だかんだ。五日ほどの時間を掛けて私たちは商業都市ダキンに到着した。

そこは今までに私が見たあらゆる街よりも綺麗で輝いており、煌びやかな光に満ちた街だった。

「おぉー」

「あんまり離れるなよ。アメリア。それとそっちのクソガキもな」

「すげぇー。これがダキンかー」

「あぁ、そう言えばカーネリアンも大都市は初めてか。どうだ。凄いだろ」

「うん! 凄い! 人もいっぱいだ! あ! あそこ! 姉ちゃん! 姉ちゃん! 何か売ってるぞ!」

「なんですか? わぁー。綺麗ですねぇ」

私はカー君に手を引っ張られて、道の端にあるお店に向かった。

多くの人が行き交う通りは、せわしなく流れており、そのお店までたどり着くのは大変だったが、近づくと先ほどよりも大きな感動があるのだった。

「これは鉱物……水晶ですか。綺麗に加工されているんですね。とても綺麗なまん丸です。しかも魔術用でしょうか。中心に魔力が渦巻いていますし。こうして内部を循環させる事で魔術を効率よく発動できる様にしているんですね」

「お。お嬢ちゃん。お目が高いねぇ。そう。コイツはドワーフが造った水晶玉っていう魔導具さ。一級品だよ?」

「魔道具……ですか?」

「なんだ。魔導具は知らないんだな。魔導具ってのはな。魔術を補助する為に生まれたモンなんだよ。まぁなんといっても、シャーラペトラ様のお陰で精霊と契約出来る様になってから六百五十年も経ったが、俺らは未だに魔術を上手く使えねぇからな。そこで工房の連中がドワーフと協力して開発したのが、魔導具って訳だ」

「ふぅーん。なら俺でも魔術が使える様になるのか?」

「坊主は精霊と契約してんのか?」

「いや。全然」

「なら無理だな。コイツはあくまでサポート用だ。しかも自分が契約している精霊の属性にしか使えん。こいつは水の精霊用だな」

「なんだー。つまんねーの!」

「アメリアちゃんは魔術使えたよね? 何の精霊と契約してるんだい?」

「私は風と火と水と土ですね」

私が指を折りながらそう言うと、店のオジサンが勢いよくテーブルを叩いた。

「なんと!! お嬢ちゃん! 全属性と契約してるのかい!? シャーラペトラ様と同じじゃないか!」

「てへへ。頑張りました」

「いや、頑張って出来る事でも無いが……凄いな。握手して貰っても良いか?」

「はい。私で良ければ」

「くぅー! 感動だ! きっとお嬢ちゃんは将来有名人になるな! 俺は応援してるぞ!」

「ありがとうございます!」
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