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第11話『ではとっておきです! てりゃー!』②
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両手を握り、フンスと息を吐く。
「あ、そうだ! 何か、何か記念に、そうだ! コイツに魔力を注いでみてくれないか? どうなるのか見てみたいんだ!」
「承知です!」
私はオジサンが置いたいくつかの水晶玉を手に取り、その中にそれぞれの属性魔力を注いでゆく。
「お、おぉー。本当に全属性だ」
「すげぇ。綺麗だな」
「ふふ。ではとっておきです! てりゃー!」
私は全ての精霊に力を借りて上手く調整しながら一つの水晶玉に全ての属性魔力を注ぎ込むのだった。
「「おぉー!!」」
「なんだ、これは……凄いな。何やったんだ? アメリアちゃん」
「これはですねー。全ての属性魔力を均等に注ぎ込んだんです。こうする事によって、魔力は互いに刺激し合い、より効果的な……」
「そろそろ行くぞ」
「あぁー。まだ説明が」
「いらん。お前らもさっさとしろ」
「ちぇー。じゃ、オッサンじゃあな」
「おい。待てよリアム!」
「あー。ではまたお会いしましょう!」
「え? あっ、待ってくれよ! こんなの受け取れないぞ! お嬢ちゃん!」
「あっ、ではその内受け取りに行きますー」
「その内って、いつなんだよー!!」
「ではー」
私は大きく手を振りながらお店を後にした。
まぁ、闇を封印した帰り道にまた寄れば良いだろう。
あんまり荷物をいっぱい持っていくのも大変だしね。
オジサンと別れた私たちは、とりあえず最後の仲間を探すべく、この広い町のどこから探すか考える事にした。
そして手分けをする事になったのだが。
「おい。やり直せ。なんだこの組み合わせは」
「そうだそうだ! やり直しだー!」
「えと」
「あんまり文句を言うなよ。二人とも。平等な方法だっただろ?」
「何が平等だ。運に任せただけだろうが」
「それが平等なんだよ。リアムクン」
「チッ」
私は怒るリアムさんと、カー君。そして二人を平然とした顔でかわすフィンさんを見ながらどうするべきかとオロオロしていた。
しかし、よくよく考えればいつもの事である。
そしてこうなった時の解決法も私は最近思いついていたのだった。
「私に良い考えがあります! こんな案はどうでしょうか!?」
「ん?」
「私は一人でその最後の方を探しますので、皆さんは三人で! お願いします!」
「さっさとやり直しをさせろ。フィン」
「何度も同じ事を言うようだけど、平等なやり方で分けただろ? それで? また違ったらまた文句を言うのか?」
「当然だ」
「あのね。いくらなんでもそれは横暴だろうに」
「あ、そうだ! 何か、何か記念に、そうだ! コイツに魔力を注いでみてくれないか? どうなるのか見てみたいんだ!」
「承知です!」
私はオジサンが置いたいくつかの水晶玉を手に取り、その中にそれぞれの属性魔力を注いでゆく。
「お、おぉー。本当に全属性だ」
「すげぇ。綺麗だな」
「ふふ。ではとっておきです! てりゃー!」
私は全ての精霊に力を借りて上手く調整しながら一つの水晶玉に全ての属性魔力を注ぎ込むのだった。
「「おぉー!!」」
「なんだ、これは……凄いな。何やったんだ? アメリアちゃん」
「これはですねー。全ての属性魔力を均等に注ぎ込んだんです。こうする事によって、魔力は互いに刺激し合い、より効果的な……」
「そろそろ行くぞ」
「あぁー。まだ説明が」
「いらん。お前らもさっさとしろ」
「ちぇー。じゃ、オッサンじゃあな」
「おい。待てよリアム!」
「あー。ではまたお会いしましょう!」
「え? あっ、待ってくれよ! こんなの受け取れないぞ! お嬢ちゃん!」
「あっ、ではその内受け取りに行きますー」
「その内って、いつなんだよー!!」
「ではー」
私は大きく手を振りながらお店を後にした。
まぁ、闇を封印した帰り道にまた寄れば良いだろう。
あんまり荷物をいっぱい持っていくのも大変だしね。
オジサンと別れた私たちは、とりあえず最後の仲間を探すべく、この広い町のどこから探すか考える事にした。
そして手分けをする事になったのだが。
「おい。やり直せ。なんだこの組み合わせは」
「そうだそうだ! やり直しだー!」
「えと」
「あんまり文句を言うなよ。二人とも。平等な方法だっただろ?」
「何が平等だ。運に任せただけだろうが」
「それが平等なんだよ。リアムクン」
「チッ」
私は怒るリアムさんと、カー君。そして二人を平然とした顔でかわすフィンさんを見ながらどうするべきかとオロオロしていた。
しかし、よくよく考えればいつもの事である。
そしてこうなった時の解決法も私は最近思いついていたのだった。
「私に良い考えがあります! こんな案はどうでしょうか!?」
「ん?」
「私は一人でその最後の方を探しますので、皆さんは三人で! お願いします!」
「さっさとやり直しをさせろ。フィン」
「何度も同じ事を言うようだけど、平等なやり方で分けただろ? それで? また違ったらまた文句を言うのか?」
「当然だ」
「あのね。いくらなんでもそれは横暴だろうに」
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