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第16話『どんな事も必要なのは経験と知識ですよ』②
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キャロンさんは横向きに寝ころんだ姿勢のまま器用に釣り竿を川から上げて、そこに掛かった魚をリアムさんに見せつけた。
「なっ」
「え? 何かさっき言ってなかった? アタシの気のせいかなー。んー? リアムくーん。アタシに、なんだって?」
「やかましい!!! 黙っていろ!!」
リアムさんはケラケラと笑うキャロンさんに怒りながら強く、強く釣り竿を握りしめた。
そのせいか餌は先ほどから川の水面近くで暴れている。
私はそれを見ながら釣り竿を川から上げ、魚を外し、処理してから川にまた餌のついた針を投げる。
「お前はさっきから何で、そんなポンポン、ポンポン釣れるんだ!!」
「釣りは経験と知識ですよ。リアムさん」
「知ってるわ! 同じ事を何度も言うな!! クソがっ!」
「おいおい。アメリアに当たるなんて大人げないんじゃないの? リアムクぅン」
「ウザったい言い方で話しかけやがって、見てろ。俺がお前たち全員を丸のみ出来るくらいデカい魚を釣ってやるからな!」
「へーへー。頑張ってくだせぇ。あ。アタリ来たね。ういー。二匹目ぇ~。余裕すぎー。え? こんなので苦労してる人、いるぅー? いねぇよなぁー!」
「イライライライラ」
「あぁ、リアムさん。落ち着いて」
「うるさい!! 黙っていろ!!」
リアムさんは大分追い詰められていたが、どうやらフィンさんは何かコツを掴んだようである。
私たちの動きを観察していたのか、分かったと呟いた。
「ふ、ふふ。俺は理解したぜ。アメリアちゃん。釣りの極意が」
「おぉー」
フィンさんは笑みを浮かべながらそれっぽい感じで川に餌の付いた針を投げた。
その後、釣り竿を非常にそれっぽい感じで構える。
「……っ!! 見えた!!」
そして、釣り竿が動いた感触に勢いよく上にあげて……川に落ちていたと思われるゴミを吊り上げるのだった。
「きゃははははは!! 見えた。だってさ!!」
「ぷくふふふ。フィンも大した事ねーなー! 俺が教えてやろうか? 俺は釣りの天才だからな!」
「あぁ、フィンさん」
「良いんだ。気にしないでくれ。アメリアちゃん。失敗は誰にでもある。そうだろう?」
「えぇ。えぇ! その通りです!」
「……見えた! はえー」
「ギャハハハハ。キャロン姉ちゃん最高ー!」
「っ」
「もう二人とも! あんまりフィンさんを虐めちゃ駄目ですよ!」
「はぁーい」
「分かってるよ。姉ちゃん」
フィンさんは二人の言葉に怒りを示す事はなく、黙ってまた餌を針に付けて川に投げ込んだ。
しかし、その落ち着いた仕草からは信じられない程に目は鋭くなっており、ブツブツと何か呟いている様に燃える。
こ、怖い。
「なっ」
「え? 何かさっき言ってなかった? アタシの気のせいかなー。んー? リアムくーん。アタシに、なんだって?」
「やかましい!!! 黙っていろ!!」
リアムさんはケラケラと笑うキャロンさんに怒りながら強く、強く釣り竿を握りしめた。
そのせいか餌は先ほどから川の水面近くで暴れている。
私はそれを見ながら釣り竿を川から上げ、魚を外し、処理してから川にまた餌のついた針を投げる。
「お前はさっきから何で、そんなポンポン、ポンポン釣れるんだ!!」
「釣りは経験と知識ですよ。リアムさん」
「知ってるわ! 同じ事を何度も言うな!! クソがっ!」
「おいおい。アメリアに当たるなんて大人げないんじゃないの? リアムクぅン」
「ウザったい言い方で話しかけやがって、見てろ。俺がお前たち全員を丸のみ出来るくらいデカい魚を釣ってやるからな!」
「へーへー。頑張ってくだせぇ。あ。アタリ来たね。ういー。二匹目ぇ~。余裕すぎー。え? こんなので苦労してる人、いるぅー? いねぇよなぁー!」
「イライライライラ」
「あぁ、リアムさん。落ち着いて」
「うるさい!! 黙っていろ!!」
リアムさんは大分追い詰められていたが、どうやらフィンさんは何かコツを掴んだようである。
私たちの動きを観察していたのか、分かったと呟いた。
「ふ、ふふ。俺は理解したぜ。アメリアちゃん。釣りの極意が」
「おぉー」
フィンさんは笑みを浮かべながらそれっぽい感じで川に餌の付いた針を投げた。
その後、釣り竿を非常にそれっぽい感じで構える。
「……っ!! 見えた!!」
そして、釣り竿が動いた感触に勢いよく上にあげて……川に落ちていたと思われるゴミを吊り上げるのだった。
「きゃははははは!! 見えた。だってさ!!」
「ぷくふふふ。フィンも大した事ねーなー! 俺が教えてやろうか? 俺は釣りの天才だからな!」
「あぁ、フィンさん」
「良いんだ。気にしないでくれ。アメリアちゃん。失敗は誰にでもある。そうだろう?」
「えぇ。えぇ! その通りです!」
「……見えた! はえー」
「ギャハハハハ。キャロン姉ちゃん最高ー!」
「っ」
「もう二人とも! あんまりフィンさんを虐めちゃ駄目ですよ!」
「はぁーい」
「分かってるよ。姉ちゃん」
フィンさんは二人の言葉に怒りを示す事はなく、黙ってまた餌を針に付けて川に投げ込んだ。
しかし、その落ち着いた仕草からは信じられない程に目は鋭くなっており、ブツブツと何か呟いている様に燃える。
こ、怖い。
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