171 / 193
章1
幕間 【どこかの世界の誰かの話:灯火】 (2)
しおりを挟む
現れた火の玉が悪魔イグニス・ファトゥスであることを、俺は直感的に悟っていた。
周囲をふわりと舞う炎には目玉すらないが、値踏みするように体を観察されているのが分かる。
『あなた……あたしたちと契約するにしても、あたしたちの仲間になるにしても、ちょっと適性低すぎね。
こんなんでよくあたしを呼べた……って言いたいところだけど、あたしたぶん、あなたのその香りに引き寄せられたんだわ』
「香り?」
『あなた自身からじゃない。あなたの体から、甘い香りがする。……運命の子と交合しているでしょう?』
運命の子、と言われて、思い当たらないわけがない。
とはいえ、レイアの部屋に万一にも証拠を残さないよう、身を清めてから行動に移している。
イグニス・ファトゥスのいう香りというのが、そのまま彼の移り香だとは思えないが。
「……ヤクモのことか」
『そう! その子よ。あなたはその子とは、どれくらいの頻度で交わっているの?』
「なんでンなこと言わなきゃならねえんだよ」
人間のことなど食い物としか思っていないだろう女に、そんなでばがめをされる理由が分からない。
まさか興味があるわけでもあるまし、訊き返すと悪魔はごく親切に答えを寄越した。
『何をしたいか知らないけど、あたしの力が必要で、だからあたしを呼んだんでしょ? 対象が運命の子なら、性行為でも対価にできるわ』
なるほど、そういうことか。
手っ取り早い話は嫌いではない。
ヤクモの何が悪魔に好まれるのかは分からないが、おそらくガイアのキャパシティと関係しているのだろう。
『で、あなたはその子と恋仲か何かなのかしら?』
「いや……俺はただ、勇者サマの夜伽担当なだけだ」
『あらそう。それじゃあ毎晩お相手してるの? あなたと契約すれば、しばらく食うに困らなさそうね』
「……ああ。だが、俺の望みは――」
悪魔、イグニス・ファトゥスとの接触には成功した。
すぐにでも融合の流れに持ち込みたかったが、悪魔は『人じゃなくなるのよ、有限の終わりを楽しみなさい』と言って一日だけそれを引き伸ばした。
終わりを楽しめといったって、何をしろというのだろう。
明日世界が破滅するわけでもなければ他に大切にしているものなんかもない。
自分の在り方が変わるだけで、周囲が変わるわけではない。
結局、ヤクモのもとへ戻って一緒に眠り、ヤクモの訓練に付き合って、事務処理程度の雑務を片付けて。
夜にはいつもと同じに彼に求められ、体を預けた。
小休憩を挟んで、再び受け入れて、その夜更け。
ぺったりとくっついてくるヤクモの腕の中でふと、わがままを言ってみたくなった。
「コーヒーのみたい」
この時間に厨房が使えるとは思えない。
材料も必要だろう。
実現のさせようがない無意味なおねだりに、ヤクモはきょとんと目を瞬かせた。
「えっ? 俺の作ったたんぽぽコーヒー、おまえくそ不味いってさんざん」
「いれて」
「でも苦いよ?」
「まずくても、にがくてもいいから、いれて」
人ではないものになること。
永遠をさまよう存在になること。
自分は、恐れを知らずにいられるほど豪傑でもなければ、誰かのために身を投げ打てるほどの情熱だって持ち合わせていない。
それでも、彼を帰してやりたいと思う気持ちは捨てようがなくて。
これから過ごす長い時間の一部だけでも、彼のそばで、いい思いができればそれでいいじゃないか、なんて。
そんなことを思ってしまった。
しまったな。
ああ。これは。
「……うん。朝、ウィリーが起きる頃には、準備しておくよ」
すべてをこの目に焼き付けて、覚えていようと思う。
彼がいなくなっても、ひとりきりで永遠を生きる時が訪れても、変わらずこの思いを抱えていられるように。
幸い、見たものをそっくりそのまま覚えてしまうのは得意分野だ。
ヤクモの唯一持ってきた本だって、もう全ページ記憶できている。
あいつの故郷の文字はまだ読めないが、いつか、俺も読めるようになったら、この夜を思い出しながら読むのだろう。
読み進めるのを邪魔するみたいに、こいつが隣で大いびきかいてたらきっと愉快だろうな。
その時おまえは、いくつになってるんだろうな。
もっと背伸びてるか。
ハゲてきてたら笑ってやろう。
……そんな未来は、たぶん来ない。
「ていうかなんか……さっきの言い方えっちくない?」
ヤクモはあちらの世界で、まっとうな恋をして、まっとうな大人になるのだ。
この戦いを終えてもいつまでもこんな日陰者に構っていられちゃ、こっちが迷惑だと突き放してやる。
だから、いまは。
「キスしてくれるなら、そういうことにしてもいいぜ」
悪魔イグニス・ファトゥスとの融合で、無事主導権を握ることができた。
というよりも、彼女はこの永遠から「降りたかった」ように思う。
競合する意識の中、彼女は至極あっさりと”自分”を手放し、俺にイグニス・ファトゥスの肩書きと能力、そして彼女の持っていた知識のすべてを継承させて消えていった。
受け継いだ知識は膨大で、頭痛と吐き気に苛まれながらヤクモの部屋に戻るのにはひどく苦労したものだ。
一眠りすれば、彼は昨晩の戯言を真に受けて泥水のような味の飲み物をこしらえてくる。
大丈夫だ。切り札は手に入った。
俺さえ間違えなけりゃ、ヤクモは無事、故郷に帰ることができる。
闇目の正体、創造主のこと、この悪魔の肉体は”栄養”をとらねば人型を保てなくなること。
空いていた本棚に急に山ほど書籍が詰め込まれていく感覚に、抗わず目を閉じる。
まどろんでいると、隣で寝息を立てていたはずのヤクモがそっとベッドから抜け出した。
そろそろ朝がやってくる。
約束の通り、コーヒーの材料となるあの雑草を取りに行ったのだろう。
彼が抜け出して空間の空いたベッドは、少し肌寒かった。
周囲をふわりと舞う炎には目玉すらないが、値踏みするように体を観察されているのが分かる。
『あなた……あたしたちと契約するにしても、あたしたちの仲間になるにしても、ちょっと適性低すぎね。
こんなんでよくあたしを呼べた……って言いたいところだけど、あたしたぶん、あなたのその香りに引き寄せられたんだわ』
「香り?」
『あなた自身からじゃない。あなたの体から、甘い香りがする。……運命の子と交合しているでしょう?』
運命の子、と言われて、思い当たらないわけがない。
とはいえ、レイアの部屋に万一にも証拠を残さないよう、身を清めてから行動に移している。
イグニス・ファトゥスのいう香りというのが、そのまま彼の移り香だとは思えないが。
「……ヤクモのことか」
『そう! その子よ。あなたはその子とは、どれくらいの頻度で交わっているの?』
「なんでンなこと言わなきゃならねえんだよ」
人間のことなど食い物としか思っていないだろう女に、そんなでばがめをされる理由が分からない。
まさか興味があるわけでもあるまし、訊き返すと悪魔はごく親切に答えを寄越した。
『何をしたいか知らないけど、あたしの力が必要で、だからあたしを呼んだんでしょ? 対象が運命の子なら、性行為でも対価にできるわ』
なるほど、そういうことか。
手っ取り早い話は嫌いではない。
ヤクモの何が悪魔に好まれるのかは分からないが、おそらくガイアのキャパシティと関係しているのだろう。
『で、あなたはその子と恋仲か何かなのかしら?』
「いや……俺はただ、勇者サマの夜伽担当なだけだ」
『あらそう。それじゃあ毎晩お相手してるの? あなたと契約すれば、しばらく食うに困らなさそうね』
「……ああ。だが、俺の望みは――」
悪魔、イグニス・ファトゥスとの接触には成功した。
すぐにでも融合の流れに持ち込みたかったが、悪魔は『人じゃなくなるのよ、有限の終わりを楽しみなさい』と言って一日だけそれを引き伸ばした。
終わりを楽しめといったって、何をしろというのだろう。
明日世界が破滅するわけでもなければ他に大切にしているものなんかもない。
自分の在り方が変わるだけで、周囲が変わるわけではない。
結局、ヤクモのもとへ戻って一緒に眠り、ヤクモの訓練に付き合って、事務処理程度の雑務を片付けて。
夜にはいつもと同じに彼に求められ、体を預けた。
小休憩を挟んで、再び受け入れて、その夜更け。
ぺったりとくっついてくるヤクモの腕の中でふと、わがままを言ってみたくなった。
「コーヒーのみたい」
この時間に厨房が使えるとは思えない。
材料も必要だろう。
実現のさせようがない無意味なおねだりに、ヤクモはきょとんと目を瞬かせた。
「えっ? 俺の作ったたんぽぽコーヒー、おまえくそ不味いってさんざん」
「いれて」
「でも苦いよ?」
「まずくても、にがくてもいいから、いれて」
人ではないものになること。
永遠をさまよう存在になること。
自分は、恐れを知らずにいられるほど豪傑でもなければ、誰かのために身を投げ打てるほどの情熱だって持ち合わせていない。
それでも、彼を帰してやりたいと思う気持ちは捨てようがなくて。
これから過ごす長い時間の一部だけでも、彼のそばで、いい思いができればそれでいいじゃないか、なんて。
そんなことを思ってしまった。
しまったな。
ああ。これは。
「……うん。朝、ウィリーが起きる頃には、準備しておくよ」
すべてをこの目に焼き付けて、覚えていようと思う。
彼がいなくなっても、ひとりきりで永遠を生きる時が訪れても、変わらずこの思いを抱えていられるように。
幸い、見たものをそっくりそのまま覚えてしまうのは得意分野だ。
ヤクモの唯一持ってきた本だって、もう全ページ記憶できている。
あいつの故郷の文字はまだ読めないが、いつか、俺も読めるようになったら、この夜を思い出しながら読むのだろう。
読み進めるのを邪魔するみたいに、こいつが隣で大いびきかいてたらきっと愉快だろうな。
その時おまえは、いくつになってるんだろうな。
もっと背伸びてるか。
ハゲてきてたら笑ってやろう。
……そんな未来は、たぶん来ない。
「ていうかなんか……さっきの言い方えっちくない?」
ヤクモはあちらの世界で、まっとうな恋をして、まっとうな大人になるのだ。
この戦いを終えてもいつまでもこんな日陰者に構っていられちゃ、こっちが迷惑だと突き放してやる。
だから、いまは。
「キスしてくれるなら、そういうことにしてもいいぜ」
悪魔イグニス・ファトゥスとの融合で、無事主導権を握ることができた。
というよりも、彼女はこの永遠から「降りたかった」ように思う。
競合する意識の中、彼女は至極あっさりと”自分”を手放し、俺にイグニス・ファトゥスの肩書きと能力、そして彼女の持っていた知識のすべてを継承させて消えていった。
受け継いだ知識は膨大で、頭痛と吐き気に苛まれながらヤクモの部屋に戻るのにはひどく苦労したものだ。
一眠りすれば、彼は昨晩の戯言を真に受けて泥水のような味の飲み物をこしらえてくる。
大丈夫だ。切り札は手に入った。
俺さえ間違えなけりゃ、ヤクモは無事、故郷に帰ることができる。
闇目の正体、創造主のこと、この悪魔の肉体は”栄養”をとらねば人型を保てなくなること。
空いていた本棚に急に山ほど書籍が詰め込まれていく感覚に、抗わず目を閉じる。
まどろんでいると、隣で寝息を立てていたはずのヤクモがそっとベッドから抜け出した。
そろそろ朝がやってくる。
約束の通り、コーヒーの材料となるあの雑草を取りに行ったのだろう。
彼が抜け出して空間の空いたベッドは、少し肌寒かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
転生したらBLゲームのホスト教師だったのでオネエ様になろうと思う
ラットピア
BL
毎日BLゲームだけが生き甲斐の社畜系腐男子凛時(りんじ)は会社(まっくろ♡)からの帰り、信号を渡る子供に突っ込んでいくトラックから子供を守るため飛び出し、トラックに衝突され、最近ハマっているBLゲームを全クリできていないことを悔やみながら目を閉じる。
次に目を覚ますとハマっていたBLゲームの攻略最低難易度のホスト教員籠目 暁(かごめ あかつき)になっていた。BLは見る派で自分がなる気はない凛時は何をとち狂ったのかオネエになることを決めた
オチ決定しました〜☺️
※印はR18です(際どいやつもつけてます)
毎日20時更新 三十話超えたら長編に移行します
メインストーリー開始時 暁→28歳 教員6年目
凛時転生時 暁→19歳 大学1年生(入学当日)
訂正箇所見つけ次第訂正してます。間違い探しみたいに探してみてね⭐︎
11/24 大変際どかったためR18に移行しました
12/3 書記くんのお名前変更しました。今は戌亥 修馬(いぬい しゅうま)くんです
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)は、見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良ワーウルフの悪友(同級生)まで……なぜかイケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、異世界学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日AM2:10分に予約投稿。
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸にクリスがひたすら愛され、大好きな兄と暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスは冤罪によって処刑されてしまう。
次に目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過保護な兄たちに可愛がられ、溺愛されていく。
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな気持ちで新たな人生を謳歌する、コミカル&シリアスなハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる