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章1
幕間 【どこかの世界の誰かの話:記憶】 (1)
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イグニス・ファトゥスの記憶を継承し終え、俺は手に入れた情報の整理を始めた。
ヤクモを故郷へ送り返すための手段として求めたものが、まさかこんな副産物を置いていくとは思ってもいなかった。
まず……闇目という種族を作り出したのは、イグニス・ファトゥスと同種の存在――俺たちが悪魔と呼んでいたものだった。
彼らは厳密には、悪魔ではない。
だが、イグニス・ファトゥスを火の悪魔と例えるなら、この世界は、「光の悪魔」によって作られたまやかしの世界、なのだそうだ。
といっても、なにもかも全てが虚構というわけではない。
もともとこの世界は一度滅びており、その上に光のやつが巣を作ったのだ。
そして、長い年月によってその巣の上に土が被り、巣を覆い隠した地層の上に新たな文明が作り上げられた。
それが、俺たちの生きた世界だった。
地層奥深く、そこに光のやつが今も居座っているとは思えない。
しかし、光のはどうやら出不精だったようで、その昔、外に出ずとも食料を調達できる仕組みを作り出そうとした。
その「仕組み」が、闇目と塔なのだ。
飽きたかなんだか知らないが、今この世界にやつの気配はない。
やつは食料を調達する仕組みだけをそのまま残し、どこかへ去っていってしまったのだろう。
闇目に、やつらを統べる「創造主」など存在しない。
「仕組み」そのものが闇目を生み続けているのだ。
そしておそらく、このまま無策で塔を攻略することになれば、ヤクモは――。
「ウィリー、さっきから難しい顔してどうしたんだ?」
何年も日課としてこなしてきた手合わせのあと、ヤクモがこちらを覗き込んで訊ねてくる。
「……ああ、そうだな……ちょっと耳貸せ」
第三者に唇の動きを読まれぬよう、手を添えてヤクモの耳元にささやく。
――帰る方法が見つかった。転移魔法の習得に成功したから、これでおまえをいつでも故郷に返してやれる。
イグニス・ファトゥスの件は、ぼかして伝えるしかないだろう。
芋づるでレイアの計画までもが露見してしまいかねない。
あの上司がいくら困ろうが最早知ったことではないが、人助けのためとしてこの歳になるまで延々と戦ってきたヤクモを傷付けるようなことはしたくない。
「じゃあこれで思いっきり戦えるな!」
「は?」
もういっそこいつを連れて、どこかへ逃げてしまおうか。
「創造主」との戦いの危険を正しく理解し、そんな方向に寄りつつあった俺の考えを切り捨てるように、ヤクモが笑う。
「ほら、レイアは倒したら自動で戻れるはずって言ってたけど、確証はないだろ? だから、創造主のこと倒しちゃったら帰る方法聞き出せなくなるかなー、とか考えててさ」
馬鹿だ馬鹿だと思っていたが、意外と考えるところは考えていたヤクモに、今更ながら成長を感じる。
だがやはり、途中で戦いを放棄して帰る、という選択肢はないらしかった。
まあ、彼らしいかもしれない。
「ついでにウィリーも、日本観光していけよ。おれん家泊まっていいからさ」
彼の故郷の観光か。
それもいいな。
それくらいなら構わないだろう。
「ていうかその、なんならずっと一緒にいてくれても……」
「……ああ、そうだな」
「え? そ、それって……」
「この力でおまえの好きな場所、どこにでも連れてってやるよ。この戦いが終わったら、男同士気ままに二人旅でもしようぜ」
……おまえが、本当にそのつもりなら。
俺がおまえの国の言葉を覚えてしまうまで、あの本を読めるようになるまで。
それくらいの間だけ、夢を見てもいい。
「あ、そういう……」
何かを言いかけたヤクモが、言葉を飲み込んで改めた。
「でも賛成! 楽しそうじゃん二人旅! まずは地球一周だな!」
「馬鹿、まずは創造主との戦いだ」
「あはは、わかってるって」
闇目の創造主。
人間に「ガイア」を与え、ガイアの器が大きいものを塔へ呼び寄せ、闇に取り込む「仕組み」。
取り込まれたものは新たな「創造主」となり、過去の創造主たちと交じり合い、調節され、やがて悪魔に飲まれていく。
まるで複数の食材をまとめて鍋の中にぶち込んで煮るようなものだ。
だが、それを食う悪魔はいない。ガイアの器は無意味に殺され、塔という鍋の中でたゆたい続ける。
「誰も死なせないよ。エナも、オルグも、ウィリーも」
創造主や塔について、もう少し早くわかっていれば。
いつレイアからの出立の命令が下るかも知れない状況下で、俺はどうすればヤクモを守れるか、それしか頭になかった。
俺たちの様子をしばし見はらせていたレイアは、ヤクモを懐柔し終えたと判断したらしい。
イグニス・ファトゥスとの一件から数日も過ぎないうちに、最終決戦へ赴くことを指示してきた。
呼び出しの際に、いよいよか、という予感はあった。
だが、このままヤクモを対策なしに塔に向かわせるのは危険だ。
失敗に終わればまた一から育成のしなおしになることを前面に、俺はレイアにあと少しの猶予を願い出た。
しかし、上司はそうとは考えなかったようだ。
ヤクモのおかげで、アルカスフィア国の周辺はずいぶん闇目被害が落ち着いてきている。
今ここでヤクモを失っても、新しい勇者を召喚して鍛えるだけならさほど手はかからない……あの上司の考えそうなことだ。
暗黒の塔への突入作戦は、あらかじめレイアが持っていた情報を中心に王宮勤務の文官たちが立案し、ろくに闇目と戦ってもいない王国騎士団の連中が改案したものを実行することとなった。
勇者ヤクモとその一行に、一点集中で制圧する予定の戦力のみが割かれた頼りない軍勢。
たったそれっぽっちで、暗黒の塔の闇目たちと全面戦争の開始である。
お貴族様たちのほとんどは、我が国から遠く離れた暗黒の塔を現状さほど危険視していない。
国内や隣国に出没する闇目たちの討伐の方が、よっぽど真剣に取り組もうとしてくれる。
これについてはもう、そういうものだから仕方ない。
そして騎士団の闇目戦闘経験の少なさは、ヤクモがここ数年で必要以上に頑張ってしまったことが裏目に出たのだ。
こちらの計画を闇目たちに読まれていたのかどうかはわからない。
だが、待ち構えていた闇目たちを前に、指揮官が総員撤退の指示を伝えられたのは不幸中の幸いだった。
自軍の敗走に、勇者ヤクモ一行も乗じた。
ともに撤退するのではない。
その混乱を利用して、先へ進む。
これは戦ではない。
もちろん持てる兵力を投じてうまくことを進められればそれに越したことはないが、結局のところ「勇者様による魔王討伐」が重要なのだ。
誰がいくら倒れようと、最終的に勇者一人が魔王の首をはねれば良い。
暗黒の塔は、上階に登るのではない。
地表に見えている階層は、闇目たちの娯楽のために用意された施設で構成されている。
実際に組織として重要になるのは下層、地下だ。
塔への侵入後、俺たちは各フロアで闇目と戦いながら階下へ進んでいった。
一人、また一人と闇目の足止めに残っていく。
最下層へ降りるための階段が見えたところで、待ち受ける幹部をエナが相手取った。
勇者一人だけでも、最深部に送り込めれば勝てる。
その共通認識が、ヤクモを除いた俺たち全員の間にはあった。
彼を無傷でそこまで守り抜ければ、自分たちの役目は終わりだ。
次に何か罠が待ち受けているなら、今度は俺の番。
その覚悟をもってヤクモとともに次の階へ降りた。
そして、どういうわけだか、俺は最終決戦までヤクモに付き添うことになってしまった。
ヤクモを故郷へ送り返すための手段として求めたものが、まさかこんな副産物を置いていくとは思ってもいなかった。
まず……闇目という種族を作り出したのは、イグニス・ファトゥスと同種の存在――俺たちが悪魔と呼んでいたものだった。
彼らは厳密には、悪魔ではない。
だが、イグニス・ファトゥスを火の悪魔と例えるなら、この世界は、「光の悪魔」によって作られたまやかしの世界、なのだそうだ。
といっても、なにもかも全てが虚構というわけではない。
もともとこの世界は一度滅びており、その上に光のやつが巣を作ったのだ。
そして、長い年月によってその巣の上に土が被り、巣を覆い隠した地層の上に新たな文明が作り上げられた。
それが、俺たちの生きた世界だった。
地層奥深く、そこに光のやつが今も居座っているとは思えない。
しかし、光のはどうやら出不精だったようで、その昔、外に出ずとも食料を調達できる仕組みを作り出そうとした。
その「仕組み」が、闇目と塔なのだ。
飽きたかなんだか知らないが、今この世界にやつの気配はない。
やつは食料を調達する仕組みだけをそのまま残し、どこかへ去っていってしまったのだろう。
闇目に、やつらを統べる「創造主」など存在しない。
「仕組み」そのものが闇目を生み続けているのだ。
そしておそらく、このまま無策で塔を攻略することになれば、ヤクモは――。
「ウィリー、さっきから難しい顔してどうしたんだ?」
何年も日課としてこなしてきた手合わせのあと、ヤクモがこちらを覗き込んで訊ねてくる。
「……ああ、そうだな……ちょっと耳貸せ」
第三者に唇の動きを読まれぬよう、手を添えてヤクモの耳元にささやく。
――帰る方法が見つかった。転移魔法の習得に成功したから、これでおまえをいつでも故郷に返してやれる。
イグニス・ファトゥスの件は、ぼかして伝えるしかないだろう。
芋づるでレイアの計画までもが露見してしまいかねない。
あの上司がいくら困ろうが最早知ったことではないが、人助けのためとしてこの歳になるまで延々と戦ってきたヤクモを傷付けるようなことはしたくない。
「じゃあこれで思いっきり戦えるな!」
「は?」
もういっそこいつを連れて、どこかへ逃げてしまおうか。
「創造主」との戦いの危険を正しく理解し、そんな方向に寄りつつあった俺の考えを切り捨てるように、ヤクモが笑う。
「ほら、レイアは倒したら自動で戻れるはずって言ってたけど、確証はないだろ? だから、創造主のこと倒しちゃったら帰る方法聞き出せなくなるかなー、とか考えててさ」
馬鹿だ馬鹿だと思っていたが、意外と考えるところは考えていたヤクモに、今更ながら成長を感じる。
だがやはり、途中で戦いを放棄して帰る、という選択肢はないらしかった。
まあ、彼らしいかもしれない。
「ついでにウィリーも、日本観光していけよ。おれん家泊まっていいからさ」
彼の故郷の観光か。
それもいいな。
それくらいなら構わないだろう。
「ていうかその、なんならずっと一緒にいてくれても……」
「……ああ、そうだな」
「え? そ、それって……」
「この力でおまえの好きな場所、どこにでも連れてってやるよ。この戦いが終わったら、男同士気ままに二人旅でもしようぜ」
……おまえが、本当にそのつもりなら。
俺がおまえの国の言葉を覚えてしまうまで、あの本を読めるようになるまで。
それくらいの間だけ、夢を見てもいい。
「あ、そういう……」
何かを言いかけたヤクモが、言葉を飲み込んで改めた。
「でも賛成! 楽しそうじゃん二人旅! まずは地球一周だな!」
「馬鹿、まずは創造主との戦いだ」
「あはは、わかってるって」
闇目の創造主。
人間に「ガイア」を与え、ガイアの器が大きいものを塔へ呼び寄せ、闇に取り込む「仕組み」。
取り込まれたものは新たな「創造主」となり、過去の創造主たちと交じり合い、調節され、やがて悪魔に飲まれていく。
まるで複数の食材をまとめて鍋の中にぶち込んで煮るようなものだ。
だが、それを食う悪魔はいない。ガイアの器は無意味に殺され、塔という鍋の中でたゆたい続ける。
「誰も死なせないよ。エナも、オルグも、ウィリーも」
創造主や塔について、もう少し早くわかっていれば。
いつレイアからの出立の命令が下るかも知れない状況下で、俺はどうすればヤクモを守れるか、それしか頭になかった。
俺たちの様子をしばし見はらせていたレイアは、ヤクモを懐柔し終えたと判断したらしい。
イグニス・ファトゥスとの一件から数日も過ぎないうちに、最終決戦へ赴くことを指示してきた。
呼び出しの際に、いよいよか、という予感はあった。
だが、このままヤクモを対策なしに塔に向かわせるのは危険だ。
失敗に終わればまた一から育成のしなおしになることを前面に、俺はレイアにあと少しの猶予を願い出た。
しかし、上司はそうとは考えなかったようだ。
ヤクモのおかげで、アルカスフィア国の周辺はずいぶん闇目被害が落ち着いてきている。
今ここでヤクモを失っても、新しい勇者を召喚して鍛えるだけならさほど手はかからない……あの上司の考えそうなことだ。
暗黒の塔への突入作戦は、あらかじめレイアが持っていた情報を中心に王宮勤務の文官たちが立案し、ろくに闇目と戦ってもいない王国騎士団の連中が改案したものを実行することとなった。
勇者ヤクモとその一行に、一点集中で制圧する予定の戦力のみが割かれた頼りない軍勢。
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これについてはもう、そういうものだから仕方ない。
そして騎士団の闇目戦闘経験の少なさは、ヤクモがここ数年で必要以上に頑張ってしまったことが裏目に出たのだ。
こちらの計画を闇目たちに読まれていたのかどうかはわからない。
だが、待ち構えていた闇目たちを前に、指揮官が総員撤退の指示を伝えられたのは不幸中の幸いだった。
自軍の敗走に、勇者ヤクモ一行も乗じた。
ともに撤退するのではない。
その混乱を利用して、先へ進む。
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暗黒の塔は、上階に登るのではない。
地表に見えている階層は、闇目たちの娯楽のために用意された施設で構成されている。
実際に組織として重要になるのは下層、地下だ。
塔への侵入後、俺たちは各フロアで闇目と戦いながら階下へ進んでいった。
一人、また一人と闇目の足止めに残っていく。
最下層へ降りるための階段が見えたところで、待ち受ける幹部をエナが相手取った。
勇者一人だけでも、最深部に送り込めれば勝てる。
その共通認識が、ヤクモを除いた俺たち全員の間にはあった。
彼を無傷でそこまで守り抜ければ、自分たちの役目は終わりだ。
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