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「間違えた告白」(5分程度、ギャグ、女性目線)
間違えた告白
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バレンタインの朝、私は決めた。
「今年こそ、告白する!」
相手は、会社の隣の席の高橋さん。
いつもお菓子を分けてくれるし、八重歯が見える笑顔が、もう反則レベルに可愛い。
でも私は、恋愛に関しては超初心者。
チョコを作るのも、告白するのも初めてだ。
⸻
昨夜、キッチンで3時間かけて作ったチョコは、まるでCMみたいに可愛くラッピングされて…いるはずだった。
…けど、今朝、ふと見たらリボンがほどけてた。
慌てて結び直したら、なんか…不格好に。
まぁいい。気持ちが大事だ。
そう自分に言い聞かせ、会社に向かった。
⸻
午前中、心臓はずっとドラムみたいに鳴ってた。
「いつ渡そう…昼休み?それとも帰り?」
隣で高橋さんがパソコンを打つ音が、やけに近く聞こえる。
たまに視線が合うと、私は慌ててモニターに目を戻した。
そして昼休み、ついに決行。
⸻
「…あの、高橋さん」
「ん?」
「これ…作ったんです」
震える手で紙袋を差し出すと、彼は目を丸くして笑った。
「ありがとう! …えっと、佐藤さんだよね?」
…佐藤?
私、斉藤なんですけど。
⸻
頭の中が真っ白になった。
え、私、今、名前間違えられた?
もう帰って布団にくるまりたい。
けど、高橋さんは気にする様子もなく、紙袋を開けて言った。
「わぁ、美味しそう! あ、そうだ。今夜、これ一緒に食べない?」
…え?一緒に?なんで?どうして?
「えっと…なんで、ですか?」
「いや…ほんとは俺から誘うつもりだったんだ。でも緊張して…名前、間違えた」
耳まで真っ赤になって、視線を落とす高橋さん。
…なんだそれ。
ずるいじゃん。
⸻
夜、二人でカフェに入った。
私は持ってきたチョコをテーブルに置く。
「じゃあ…一口目はどうぞ」
高橋さんは、一口食べて目を輝かせた。
「これ…めちゃくちゃ美味しい」
その笑顔に、私の胸もとろけた。
帰り道、ふと彼が言った。
「来年も、また…作ってくれる?」
私は少し笑って答えた。
「名前を間違えなければ、ね」
「今年こそ、告白する!」
相手は、会社の隣の席の高橋さん。
いつもお菓子を分けてくれるし、八重歯が見える笑顔が、もう反則レベルに可愛い。
でも私は、恋愛に関しては超初心者。
チョコを作るのも、告白するのも初めてだ。
⸻
昨夜、キッチンで3時間かけて作ったチョコは、まるでCMみたいに可愛くラッピングされて…いるはずだった。
…けど、今朝、ふと見たらリボンがほどけてた。
慌てて結び直したら、なんか…不格好に。
まぁいい。気持ちが大事だ。
そう自分に言い聞かせ、会社に向かった。
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「いつ渡そう…昼休み?それとも帰り?」
隣で高橋さんがパソコンを打つ音が、やけに近く聞こえる。
たまに視線が合うと、私は慌ててモニターに目を戻した。
そして昼休み、ついに決行。
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「…あの、高橋さん」
「ん?」
「これ…作ったんです」
震える手で紙袋を差し出すと、彼は目を丸くして笑った。
「ありがとう! …えっと、佐藤さんだよね?」
…佐藤?
私、斉藤なんですけど。
⸻
頭の中が真っ白になった。
え、私、今、名前間違えられた?
もう帰って布団にくるまりたい。
けど、高橋さんは気にする様子もなく、紙袋を開けて言った。
「わぁ、美味しそう! あ、そうだ。今夜、これ一緒に食べない?」
…え?一緒に?なんで?どうして?
「えっと…なんで、ですか?」
「いや…ほんとは俺から誘うつもりだったんだ。でも緊張して…名前、間違えた」
耳まで真っ赤になって、視線を落とす高橋さん。
…なんだそれ。
ずるいじゃん。
⸻
夜、二人でカフェに入った。
私は持ってきたチョコをテーブルに置く。
「じゃあ…一口目はどうぞ」
高橋さんは、一口食べて目を輝かせた。
「これ…めちゃくちゃ美味しい」
その笑顔に、私の胸もとろけた。
帰り道、ふと彼が言った。
「来年も、また…作ってくれる?」
私は少し笑って答えた。
「名前を間違えなければ、ね」
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