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本編
斑雪-2
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(side:春成)
──次の夜。
再び情報層へ潜行する準備を整える。
室内の照明を落とし、魔術式を展開する。
空間の亀裂が開き、情報の波が青白く光の糸となって現れる。
視界が反転し、無数の光の海が広がる。
その中を、僕は1頭の白い揚羽蝶として漂っていた。
視界域には質量と温度がない空間が広がっている。
けれど、そこには光があった。
無数の光の糸が交錯し、数式が生き物のようにうねり、構造化された意思が呼吸している。
情報層。
おおよそ慣れた空間だが、最初は現実離れした空間と重力感に吐き気が止まらなかった。
妹や弟達は耐性があるが、僕はどうも慣れない。
ここはヒトという情報量のまま存在するには不向きな空間だ。
19年前──
ここに最初に訪れた時、身を引き裂かれるような痛みと苦しみで1週間寝込んだ。
それ以来ここに転移する際には、蝶の姿になる事としている。
ひらひらと電子の風に乗り、情報の波に滑り込む。
2次元にも3次元にも擬態しやすいアイコニックな姿は割と気に入っている。
この姿は、情報層を安定して移動するための魔術式──《蝶形式》と自ら呼んでいる簡易演算体。
僕はそれを自らの魔術構造に埋め込み、意識だけで層の中を滑っていた。
身体の輪郭を失って久しい。
物理的な感覚は、すべて仮のものだ。
目的はただひとつ。
幸の全てを取り戻すこと。
婚約して2ヶ月。
物理層での彼女は、穏やかで、静かで──時に妖艶で。
どこか夢を見ているようだった。
いつも同じ時間に起き、同じ言葉で「おはようございます」と言う。
その律儀な挨拶の裏に、彼女なりの不安と、僕への遠慮があることを知っていた。
僕のような者に、彼女はどこか距離を置いている。
それでいいと思っていた。
僕が彼女を守ることと、彼女が僕を信じることは、同じではない。
──ただ、それでも。
あの研究施設で奪われた“彼女の未来”だけは、取り戻さなければならなかった。
白い蝶の翅を広げ、情報層の深部へ落ちて行く。
電脳の海に浮かぶ数値の渦が、やがて文字列に変わり、そこに「SIグループ」という名が浮かび上がる。
昨晩の琉香の言葉が、頭の中で再生される。
〈はる兄、SIのデータ倉庫にはC-13の輸送記録がある。けど、セキュリティ層が異常〉
〈異常? 〉
〈うん。防御式の構造が“宮間仕様”なんだ。やっぱりこれ、ただ事じゃない〉
──宮間自身の防御だと?
そのときだった。
視界が反転し、演算空間が歪む。
直後、斜め上から圧縮魔力が叩きつけられた。
光の波が裂け、巨大な構造体が姿を現した。
中心には無数の光球が浮かび、そのひとつひとつが被検体情報を保持している。
1つの球に翅を伸ばす。
“Control_13”。
見つけた。
その瞬間、警告式が展開され、空間が震えた。
『侵入者確認。排除プロトコル起動』
光の刃に包み込まれる
即座に魔術式を展開する。
衝撃波が走る。
情報の波が乱流となって吹き荒れる。
空間移動術式──情報層ごと転位させ、攻撃をすり抜ける。
幾つかの情報はクラッシュしただろうが、知ったことか。
次の瞬間、光球の背後へ移動していた。
その中心に、ひときわ強い光が脈動している。
C-13のデータコア。
解析式を重ね、コードを展開する。
そっと翅を伸ばして、光に飛び込む──しかし、そのはばたきは空回りした。
空間が歪む。
次の瞬間、すべてが弾けた。
「───っ!」
翅が焦げ、演算式が軋む。
誰かが僕を識別し、排除命令を出している。
攻撃者の魔力式を解析する。結果は、信じ難いものだった。
──識別コード:MIYAMA_DEF01
宮間グループの防衛式、そのものだ。
──しかも僕を、敵と認識している。
自嘲が漏れる。
内部からの防衛反応。
つまり、宮間グループ内部に僕を敵とみなす何者かがいる。
情報層の波が崩れ、数式の断片が雨のように降り注ぐ。
その断片によって白い揚羽蝶の翅は、真っ二つに両断された。
蝶の形が解け、僕の意識がむき出しになる。
──落ちる。
演算崩壊の中で、かすかに人の影を見た。
長い髪。
整った指先。
見知った輪郭。
誰よりも理知的な瞳。
──僕の妹にして、秘書。
「……吉野」
声に反応はない。
白い輪郭だけが、静かにこちらを見つめていた。
次の瞬間、情報層が暗転した。
ーーーーー
意識が戻ったとき、月光がまぶしく感じられた。
ずっと息を止めていた事に気が付いて、咳き込みながら深呼吸する。
全身が汗でじっとりと湿っている。
──そして、静寂。
マンションの寝室。
時計は午前4時を指している。
隣では、幸が浅い眠りに沈んでいた。
幸には個室を与えていない。
毎日ベッドを共にして、どんなに忙しかろうともその肌に触れたかった。
呼吸は静かで、肌は少し冷たい。
夢の中でも、彼女は笑っていない。
僕はそっと裸の彼女の毛布を整え、窓辺に立った。
都市の灯が夜気の中に溶けている。
その光の下に、守りたいものがいくつもある──その最上位が、ベッドの中の彼女だった。
僕はしばらく窓の外を眺めた後、眠りにつく幸の頬を見つめた。
その肌に指先が触れる寸前で、手を止める。
彼女はまだ、何も知らない。
僕が何を探しているのかも、自分が何を失ったのかも。
だから今は、ただひとつの願いだけを。
──どうか、彼女の幸せを。
ベッドを抜け出してリビングのソファでひとり考え事をしていると、寝室から幸が出てきた。
いつもよりも早い。
淡い朝の光の中、彼女の表情はぼんやりしていて、それでいてどこか脆い。
そして可愛い。
「おはようございます、旦那様……眠れなかったんですか……?」
幸の声は穏やかだが、慎重に距離を取る響きがあった。
「夢見が悪くてな。探し物をしているんだ。それが気になってしょうがない」
「……そうですか」
彼女は短く答え、目を伏せてから、もう一度こちらを向いた。
「お手伝い出来ることがあれば、何でも言ってくださいね」
「ああ。ありがとう」
幸はキッチンへ向かい、カップへ何か次いでいる。2人分。
薄く微笑み、隣まで歩いて行ってカップを受け取った。そこには吉野が作り置きしている冷茶が入っている。
魔力なしである彼女は、自分で湯を沸かす事すらできない。
蓄魔力式の家電があれば可能だろうが、僕はあえて与えていない。
それでもこうして、小さな事でも僕の為に気を使ってくれる。
幸が眩し過ぎて、遠くに行ってしまいそうで、思わず腰を抱き寄せる。
昨日もたくさん抱いた。この手の少し下の小さな柔らかい場所に、たくさん己を突き立て、注ぎ込んだ。彼女が気を失った後も、何度も。
それでも遠くへ行ってしまうのではないかと心のどこかで恐れを抱いている自分がいる。
「今日も君をたくさん抱けば、眠れそうな気がする」
耳元で囁くと、驚いて真っ赤になった幸の頬にキスをする。
この2ヶ月、僕は夜はほとんど眠る事ができていなかった。
目の下には、いつのまにか薄い影ができているのは知っている。
それでも体調を崩さないのは、ひとえに幸が傍に居るからだろう。
彼女と過ごすだけで、魔力が浄化される。
ノイズが打ち消されていく。
「おはよう、吉野」
「おはようございます、春成様」
吉野は何事も無かったかのように笑顔で挨拶をした。
この時間からは、兄妹では無く上司と部下だ。
「幸様、おはようございます」
「おはようございます、吉野さん。お茶、作っていてくれてありがとうございます。とっても美味しいです」
「ありがとうございます! 今日のお茶は、オレンジベルガモットのフレーバーです。気に入りましたらまた仕入れておきますね」
2人のやりとりは穏やかだった。
どこにも不自然な点は見当たらない。
むしろ最近は幸のほうの緊張が溶けて、吉野に甘えるような仕草が多くなった気がする。
吉野の視線は時折、幸の胸元へ、そして彼女の指先へ──
何かを計るように落ちていた。
僕はその視線の意味を計り知れない。
やはり吉野が絡んでいるのか──?
もう少し、尻尾を出すまで泳がせて置くべきか。
どのみち優秀な“監視役”は幸の側にいつも網を張っている。
それよりもまず、情報収集が先だ。
今朝の潜入の際のログを瑠香へ送る。
あれが本当に吉野だったのか。
弟妹達に今起こりつつある何かを警鐘する意味でも。
出勤し、席に着くとデバイスにメッセージの通知が来ている事に気が付く。
送り主は──吉野。
幾つかの画像ファイルが添付されている。
メッセージのタイトルは『【要確認】単独の際に開いてください』とある。
──なんだ? 罠か……?
周囲に人の気配が無いのを確認し、念の為防御壁をデバイス内と物理層の間に張る。
細心の注意を払い、メッセージを開く。
〈春成様へ 幸様の夜のお召し物の候補です。この他にもリクエストがあればお申し付けください。 吉野〉
添付ファイルの画像は、幸の夜着のリストだった。
──うん……なかなかいい。
流石吉野だ。
僕の趣味と幸の魅力をよく熟知して─────じゃない。
本文にも添付ファイルにも悪意のある魔力は付加されていない。
大きく息を吐いて椅子にもたれかかる。
少し深呼吸して、別のメッセージのチェックに入る。
──後でゆっくり、見るか……。
──次の夜。
再び情報層へ潜行する準備を整える。
室内の照明を落とし、魔術式を展開する。
空間の亀裂が開き、情報の波が青白く光の糸となって現れる。
視界が反転し、無数の光の海が広がる。
その中を、僕は1頭の白い揚羽蝶として漂っていた。
視界域には質量と温度がない空間が広がっている。
けれど、そこには光があった。
無数の光の糸が交錯し、数式が生き物のようにうねり、構造化された意思が呼吸している。
情報層。
おおよそ慣れた空間だが、最初は現実離れした空間と重力感に吐き気が止まらなかった。
妹や弟達は耐性があるが、僕はどうも慣れない。
ここはヒトという情報量のまま存在するには不向きな空間だ。
19年前──
ここに最初に訪れた時、身を引き裂かれるような痛みと苦しみで1週間寝込んだ。
それ以来ここに転移する際には、蝶の姿になる事としている。
ひらひらと電子の風に乗り、情報の波に滑り込む。
2次元にも3次元にも擬態しやすいアイコニックな姿は割と気に入っている。
この姿は、情報層を安定して移動するための魔術式──《蝶形式》と自ら呼んでいる簡易演算体。
僕はそれを自らの魔術構造に埋め込み、意識だけで層の中を滑っていた。
身体の輪郭を失って久しい。
物理的な感覚は、すべて仮のものだ。
目的はただひとつ。
幸の全てを取り戻すこと。
婚約して2ヶ月。
物理層での彼女は、穏やかで、静かで──時に妖艶で。
どこか夢を見ているようだった。
いつも同じ時間に起き、同じ言葉で「おはようございます」と言う。
その律儀な挨拶の裏に、彼女なりの不安と、僕への遠慮があることを知っていた。
僕のような者に、彼女はどこか距離を置いている。
それでいいと思っていた。
僕が彼女を守ることと、彼女が僕を信じることは、同じではない。
──ただ、それでも。
あの研究施設で奪われた“彼女の未来”だけは、取り戻さなければならなかった。
白い蝶の翅を広げ、情報層の深部へ落ちて行く。
電脳の海に浮かぶ数値の渦が、やがて文字列に変わり、そこに「SIグループ」という名が浮かび上がる。
昨晩の琉香の言葉が、頭の中で再生される。
〈はる兄、SIのデータ倉庫にはC-13の輸送記録がある。けど、セキュリティ層が異常〉
〈異常? 〉
〈うん。防御式の構造が“宮間仕様”なんだ。やっぱりこれ、ただ事じゃない〉
──宮間自身の防御だと?
そのときだった。
視界が反転し、演算空間が歪む。
直後、斜め上から圧縮魔力が叩きつけられた。
光の波が裂け、巨大な構造体が姿を現した。
中心には無数の光球が浮かび、そのひとつひとつが被検体情報を保持している。
1つの球に翅を伸ばす。
“Control_13”。
見つけた。
その瞬間、警告式が展開され、空間が震えた。
『侵入者確認。排除プロトコル起動』
光の刃に包み込まれる
即座に魔術式を展開する。
衝撃波が走る。
情報の波が乱流となって吹き荒れる。
空間移動術式──情報層ごと転位させ、攻撃をすり抜ける。
幾つかの情報はクラッシュしただろうが、知ったことか。
次の瞬間、光球の背後へ移動していた。
その中心に、ひときわ強い光が脈動している。
C-13のデータコア。
解析式を重ね、コードを展開する。
そっと翅を伸ばして、光に飛び込む──しかし、そのはばたきは空回りした。
空間が歪む。
次の瞬間、すべてが弾けた。
「───っ!」
翅が焦げ、演算式が軋む。
誰かが僕を識別し、排除命令を出している。
攻撃者の魔力式を解析する。結果は、信じ難いものだった。
──識別コード:MIYAMA_DEF01
宮間グループの防衛式、そのものだ。
──しかも僕を、敵と認識している。
自嘲が漏れる。
内部からの防衛反応。
つまり、宮間グループ内部に僕を敵とみなす何者かがいる。
情報層の波が崩れ、数式の断片が雨のように降り注ぐ。
その断片によって白い揚羽蝶の翅は、真っ二つに両断された。
蝶の形が解け、僕の意識がむき出しになる。
──落ちる。
演算崩壊の中で、かすかに人の影を見た。
長い髪。
整った指先。
見知った輪郭。
誰よりも理知的な瞳。
──僕の妹にして、秘書。
「……吉野」
声に反応はない。
白い輪郭だけが、静かにこちらを見つめていた。
次の瞬間、情報層が暗転した。
ーーーーー
意識が戻ったとき、月光がまぶしく感じられた。
ずっと息を止めていた事に気が付いて、咳き込みながら深呼吸する。
全身が汗でじっとりと湿っている。
──そして、静寂。
マンションの寝室。
時計は午前4時を指している。
隣では、幸が浅い眠りに沈んでいた。
幸には個室を与えていない。
毎日ベッドを共にして、どんなに忙しかろうともその肌に触れたかった。
呼吸は静かで、肌は少し冷たい。
夢の中でも、彼女は笑っていない。
僕はそっと裸の彼女の毛布を整え、窓辺に立った。
都市の灯が夜気の中に溶けている。
その光の下に、守りたいものがいくつもある──その最上位が、ベッドの中の彼女だった。
僕はしばらく窓の外を眺めた後、眠りにつく幸の頬を見つめた。
その肌に指先が触れる寸前で、手を止める。
彼女はまだ、何も知らない。
僕が何を探しているのかも、自分が何を失ったのかも。
だから今は、ただひとつの願いだけを。
──どうか、彼女の幸せを。
ベッドを抜け出してリビングのソファでひとり考え事をしていると、寝室から幸が出てきた。
いつもよりも早い。
淡い朝の光の中、彼女の表情はぼんやりしていて、それでいてどこか脆い。
そして可愛い。
「おはようございます、旦那様……眠れなかったんですか……?」
幸の声は穏やかだが、慎重に距離を取る響きがあった。
「夢見が悪くてな。探し物をしているんだ。それが気になってしょうがない」
「……そうですか」
彼女は短く答え、目を伏せてから、もう一度こちらを向いた。
「お手伝い出来ることがあれば、何でも言ってくださいね」
「ああ。ありがとう」
幸はキッチンへ向かい、カップへ何か次いでいる。2人分。
薄く微笑み、隣まで歩いて行ってカップを受け取った。そこには吉野が作り置きしている冷茶が入っている。
魔力なしである彼女は、自分で湯を沸かす事すらできない。
蓄魔力式の家電があれば可能だろうが、僕はあえて与えていない。
それでもこうして、小さな事でも僕の為に気を使ってくれる。
幸が眩し過ぎて、遠くに行ってしまいそうで、思わず腰を抱き寄せる。
昨日もたくさん抱いた。この手の少し下の小さな柔らかい場所に、たくさん己を突き立て、注ぎ込んだ。彼女が気を失った後も、何度も。
それでも遠くへ行ってしまうのではないかと心のどこかで恐れを抱いている自分がいる。
「今日も君をたくさん抱けば、眠れそうな気がする」
耳元で囁くと、驚いて真っ赤になった幸の頬にキスをする。
この2ヶ月、僕は夜はほとんど眠る事ができていなかった。
目の下には、いつのまにか薄い影ができているのは知っている。
それでも体調を崩さないのは、ひとえに幸が傍に居るからだろう。
彼女と過ごすだけで、魔力が浄化される。
ノイズが打ち消されていく。
「おはよう、吉野」
「おはようございます、春成様」
吉野は何事も無かったかのように笑顔で挨拶をした。
この時間からは、兄妹では無く上司と部下だ。
「幸様、おはようございます」
「おはようございます、吉野さん。お茶、作っていてくれてありがとうございます。とっても美味しいです」
「ありがとうございます! 今日のお茶は、オレンジベルガモットのフレーバーです。気に入りましたらまた仕入れておきますね」
2人のやりとりは穏やかだった。
どこにも不自然な点は見当たらない。
むしろ最近は幸のほうの緊張が溶けて、吉野に甘えるような仕草が多くなった気がする。
吉野の視線は時折、幸の胸元へ、そして彼女の指先へ──
何かを計るように落ちていた。
僕はその視線の意味を計り知れない。
やはり吉野が絡んでいるのか──?
もう少し、尻尾を出すまで泳がせて置くべきか。
どのみち優秀な“監視役”は幸の側にいつも網を張っている。
それよりもまず、情報収集が先だ。
今朝の潜入の際のログを瑠香へ送る。
あれが本当に吉野だったのか。
弟妹達に今起こりつつある何かを警鐘する意味でも。
出勤し、席に着くとデバイスにメッセージの通知が来ている事に気が付く。
送り主は──吉野。
幾つかの画像ファイルが添付されている。
メッセージのタイトルは『【要確認】単独の際に開いてください』とある。
──なんだ? 罠か……?
周囲に人の気配が無いのを確認し、念の為防御壁をデバイス内と物理層の間に張る。
細心の注意を払い、メッセージを開く。
〈春成様へ 幸様の夜のお召し物の候補です。この他にもリクエストがあればお申し付けください。 吉野〉
添付ファイルの画像は、幸の夜着のリストだった。
──うん……なかなかいい。
流石吉野だ。
僕の趣味と幸の魅力をよく熟知して─────じゃない。
本文にも添付ファイルにも悪意のある魔力は付加されていない。
大きく息を吐いて椅子にもたれかかる。
少し深呼吸して、別のメッセージのチェックに入る。
──後でゆっくり、見るか……。
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