13 / 41
本編
雪華-1
しおりを挟む
(side:春成)
──4年前。
彼女と出会ったのは、雪に覆われた見間山と呼ばれる山だった。
しんと冷たい氷雪の匂いの中に、その甘い芳香を見つけて無意識に辿ると、そこに彼女はいた。
研究所の外の、雪の積もった植栽園で小さな雪達磨を作っていた。
近付いても、耳当ての着いている帽子を被った彼女が気が付く様子は無かった。
何者にも染められていない、魔力無しの芳香。
それを己の鼻腔に取り入れるのは初めての事だった。
魔力無しは魔力量の多い者だけが嗅ぎとることの出来る独特な芳香を持つ。
その芳香は、魔力量の多い者だけが甘受できる最高峰の娯楽だとも言い伝えられていた。
父も、祖父も、その前の当主も、何処からか連れて来た魔力無しを宮間家の地下に閉じ込め、その甘い香りと快楽を貪っていた。
子供の頃はそれが恐ろしかった。
そこから放たれる芳香には、父や祖父の魔力が染み付いていた。
3歳の頃。
悪戯に地下に降りた時、父が魔力無しを組み敷いているのを見てしまった。
それは本来自分の伴侶とだけする行為だと言う事は、何となく外部から得た知識で知っていた。
母親以外の女性と。
子供を作る以外の目的でそういった行為をしている父に酷く憤りを抱いたし、失望した。
父に問い正せば曰く、これは宮間の血を引く者の責務であり、特権でもあるそうだ。
魔力無しとの粘膜接触には、魔力の穢れを浄化する作用がある。魔力無しと交わり、強く穢れない魔力を保ち、家門を守る事こそが宮間家の長子の務めだと言われた。
それではいつか自分もそんな、母を裏切る事を当たり前のように行う魔術師になってしまうのかと、とても怖く、穢らわしいとさえ思った。
しかし──その魔力なしの女性から生まれてきた妹や弟達は、とても美しく、愛らしくて。
それが本当に穢らわしい行為だったのかさえ、分からなくなるくらいに。
魔力無しは突然変異で産まれてくる。
その確率は1%にも満たない。
たとえ他の御三家と呼ばれる家の当主が探し求めても出会えない事もあると聞く。
それ程に貴重な存在である。
しかもその多くは魔力無しの価値の分からない魔力持ちによって虐げられ、幼い内に亡くなる。
彼らを守る為だと言う大義名分を掲げて、宮間家では古来より魔力無しを囲っていた。
それはほぼ人攫いや人身売買に近い形で行われることが普通だった。
国の中枢を握っていたのは元々は御三家の血筋の者がほとんどだった。
しかし現代魔術や魔石技術が発展した事により、魔力量に関わらず本人の技量で中枢にのし上がる新興家門が軒並み台頭した。
そこで御三家が魔力無しを拐かしているなどという事件が表沙汰になり、信用問題に発展すれば御三家の立場が危うくなる。
かと言って、魔力無しの価値を全ての魔力持ちに知られてはいけない。魔力無しを独占できる魔術師は少なければ少ない程良い。
お互いに牽制し合い、幼い魔力無しを裏で取り引きする様な真似も取り止めなければならなかった。
表立って魔力無しを集める事が難しくなったと言うよりも、ほぼ不可能になった。
ちょうどその頃──今から30年程前、世界的にOrphan Racial Protection Agancyが本格的な活動を始めていた。
法制度の整備はもちろん魔力無しを保護する目的も兼ねた教育機関を作ったり、頚部に装着する魔石による保護を行うこともこの活動の一環だ。
魔力無しを表立って集める事は難しくなったが、これで魔力無しが虐げられて徐ろに数を減らすことは無い。
御三家が魔力無しとの偶然の出会いを待ち続ける事は暗黙の了解となった。
ーーーーー
曾祖父は強欲な人だった。
強欲であるからこそ、宮間グループを創設し、それまで影の世界で生きていた宮間を財界の表舞台に引きずり出した。
そして魔力無しの女を常に侍らせ、上級魔術師達に見せびらかしていた。
その横柄な振る舞いは長く続いていた。
曾祖父が亡くなった時の父と祖父の安堵の表情は忘れられない。
そんな曾祖父には康成という弟がいた。
康成の妻は、魔力無しであった。
曾祖父のように魔力持ちの本妻が居る訳でも、他の魔力無しの妾を持っている訳ではなく、康成にとっては正真正銘ただひとりの女性だった。
しかし曾祖父は、康成の妻をも強引に自分のものにしたそうだ。本妻の他に既に4人の魔力無しが側にいたのにも関わらず。
それ程に曾祖父の魔力無しに対する欲は深かった。
康成とその魔力無しの女性との婚姻関係は続いていたが、2人は引き裂かれたまま、曾祖父の元で康成の妻は病で亡くなった。
その後康成は、ひたすら引きこもるように見間山の研究所で魔石の研究を続けていた。
曾祖父が亡くなった少し後の事だ。
康成の妻──葵の遺骨をようやく引き渡す事が出来るようになり、彼の元を訪れた時の事だった。
曾祖父は葵の遺骨までも手放さなかったのだった。
曾祖父の死後の手続きが終わり、揉めに揉めた形見分けも一段落着いた頃、渋る父を説得してようやく遺骨を移動させる事になった。
祖父は曾祖父に言いくるめられていたので遺骨を曾祖父と一緒の墓に入れると主張していたが、祖母と父は宮間の墓に葵を入れる事を強く拒絶していた。
壮絶な対立の果てに葵は無縁仏にされそうになったが、あくまでも中立の立場の自分が見間山に持っていく事で落ち着いた。
というよりも、厄介払いを押し付けられた。
魔石研究に於いて第一人者の康成に恩義を作っておくのも悪くないか、という不純な動機もあったが。
曾祖父の葬式でも、それ以前でも、形式的な挨拶以外康成と話をした事は全く無かった。
康成は凛とした面持ちで葵の遺骨を受け取った。
その心中は伺い知れなかった。
曾祖父に対する恨みの念をぶつけられるかとも思ったが、彼は何も言わなかった。
その代わりに彼は、意外なことを申し出た。
「この施設には、屋外植栽園があるのです。そこでしか見られない高山植物もありましてね。是非ともご覧になって行ってください」
「……この時期に見れる植物があるのか? 一面雪で覆われているようだったが」
宮間山の標高2500メートル付近に建設されたこの研究所の周囲は、深い雪に覆われている。
「ええ。確かにこの時期休眠期の植物は多いです。それでも、一見する価値はありますよ」
そう言うので、その言葉の裏には何があるのだろうかと研究所の裏手に回った。
そして真っ白な景色の中で、彼女──幸と出会った。
それまで康成が魔力無しを迎え入れたという話は聞いていなかった。
魔力無しには外見的な特徴がある。全体的に色素が薄く、茶色がかった灰色の髪色と、それと同じ色の瞳であるということだ。
茶灰色の髪の上にぐるぐるとマフラーを巻き、帽子をかぶっていて毛先しか見えなかったが、その芳香と相まって幸が魔力無しである事は間違えようがなかった。
「君は、ここで働いているのか」
「ひゃあっ!」
5歩ほど離れた場所から話しかけると、彼女は驚いたのか肩を大きく震わせた。持っていた雪達磨の頭を落としてしまい、それは粉々に割れてしまった。
「あっ……あぁ……」
「すまない。驚かせたようだな」
「……いえ。また作ればいいんです。ほら、雪はいっぱいありますから……」
「そうか。僕も一緒に作ろう」
自分でもそんな言葉が自分の口から出るとは思わなかった。
雪遊びなど1度もしたことが無い。
けれども、ただその場を立ち去ることはできなかった。
「えっ! い、いえ、大丈夫です。だってお客様……ですよね? それにそのコート、汚れてしまいますよ……?」
「そうだが、驚かせてしまった詫びだ」
「──あっ!」
空間魔術を駆使してその場に雪像を作り上げた。何を題材にしたらいいか分からなかったが、とりあえず研究所に来る途中に見かけた野兎を作る事にした。
「うわぁっ! 凄い……! 魔術って、こんな事もできるんですね」
作られていく雪像を歓声を上げながら見守る彼女を横目で常に確認していた。
「ええっと……ゾウ? ですか? あっ、オオカミ、かな……?」
「……兎だ」
そう言うと、幸はぽかんと雪像を見上げた後に、堪えきれなくなったように吹き出し、笑いだした。
「ぜ、ぜんぜん見えない……ふふふっ」
「……僕はこういう事には疎いんだ」
「ふふふ、ふふっ。ご、ごめんなさ、ふふっ。いえ、おかしくなんてないんです。でも、凄い力があっても、思い通りにならないことがあるんですね。ふふふふっ」
大笑いしてしまったことに対して照れ隠しのように笑ったその花のような笑顔を見て、電流のようなものが体を駆け巡った。
「そうだな。思い通りにならない事ばかりだ」
その感情が何なのか、その時の僕には分からなかった。
──4年前。
彼女と出会ったのは、雪に覆われた見間山と呼ばれる山だった。
しんと冷たい氷雪の匂いの中に、その甘い芳香を見つけて無意識に辿ると、そこに彼女はいた。
研究所の外の、雪の積もった植栽園で小さな雪達磨を作っていた。
近付いても、耳当ての着いている帽子を被った彼女が気が付く様子は無かった。
何者にも染められていない、魔力無しの芳香。
それを己の鼻腔に取り入れるのは初めての事だった。
魔力無しは魔力量の多い者だけが嗅ぎとることの出来る独特な芳香を持つ。
その芳香は、魔力量の多い者だけが甘受できる最高峰の娯楽だとも言い伝えられていた。
父も、祖父も、その前の当主も、何処からか連れて来た魔力無しを宮間家の地下に閉じ込め、その甘い香りと快楽を貪っていた。
子供の頃はそれが恐ろしかった。
そこから放たれる芳香には、父や祖父の魔力が染み付いていた。
3歳の頃。
悪戯に地下に降りた時、父が魔力無しを組み敷いているのを見てしまった。
それは本来自分の伴侶とだけする行為だと言う事は、何となく外部から得た知識で知っていた。
母親以外の女性と。
子供を作る以外の目的でそういった行為をしている父に酷く憤りを抱いたし、失望した。
父に問い正せば曰く、これは宮間の血を引く者の責務であり、特権でもあるそうだ。
魔力無しとの粘膜接触には、魔力の穢れを浄化する作用がある。魔力無しと交わり、強く穢れない魔力を保ち、家門を守る事こそが宮間家の長子の務めだと言われた。
それではいつか自分もそんな、母を裏切る事を当たり前のように行う魔術師になってしまうのかと、とても怖く、穢らわしいとさえ思った。
しかし──その魔力なしの女性から生まれてきた妹や弟達は、とても美しく、愛らしくて。
それが本当に穢らわしい行為だったのかさえ、分からなくなるくらいに。
魔力無しは突然変異で産まれてくる。
その確率は1%にも満たない。
たとえ他の御三家と呼ばれる家の当主が探し求めても出会えない事もあると聞く。
それ程に貴重な存在である。
しかもその多くは魔力無しの価値の分からない魔力持ちによって虐げられ、幼い内に亡くなる。
彼らを守る為だと言う大義名分を掲げて、宮間家では古来より魔力無しを囲っていた。
それはほぼ人攫いや人身売買に近い形で行われることが普通だった。
国の中枢を握っていたのは元々は御三家の血筋の者がほとんどだった。
しかし現代魔術や魔石技術が発展した事により、魔力量に関わらず本人の技量で中枢にのし上がる新興家門が軒並み台頭した。
そこで御三家が魔力無しを拐かしているなどという事件が表沙汰になり、信用問題に発展すれば御三家の立場が危うくなる。
かと言って、魔力無しの価値を全ての魔力持ちに知られてはいけない。魔力無しを独占できる魔術師は少なければ少ない程良い。
お互いに牽制し合い、幼い魔力無しを裏で取り引きする様な真似も取り止めなければならなかった。
表立って魔力無しを集める事が難しくなったと言うよりも、ほぼ不可能になった。
ちょうどその頃──今から30年程前、世界的にOrphan Racial Protection Agancyが本格的な活動を始めていた。
法制度の整備はもちろん魔力無しを保護する目的も兼ねた教育機関を作ったり、頚部に装着する魔石による保護を行うこともこの活動の一環だ。
魔力無しを表立って集める事は難しくなったが、これで魔力無しが虐げられて徐ろに数を減らすことは無い。
御三家が魔力無しとの偶然の出会いを待ち続ける事は暗黙の了解となった。
ーーーーー
曾祖父は強欲な人だった。
強欲であるからこそ、宮間グループを創設し、それまで影の世界で生きていた宮間を財界の表舞台に引きずり出した。
そして魔力無しの女を常に侍らせ、上級魔術師達に見せびらかしていた。
その横柄な振る舞いは長く続いていた。
曾祖父が亡くなった時の父と祖父の安堵の表情は忘れられない。
そんな曾祖父には康成という弟がいた。
康成の妻は、魔力無しであった。
曾祖父のように魔力持ちの本妻が居る訳でも、他の魔力無しの妾を持っている訳ではなく、康成にとっては正真正銘ただひとりの女性だった。
しかし曾祖父は、康成の妻をも強引に自分のものにしたそうだ。本妻の他に既に4人の魔力無しが側にいたのにも関わらず。
それ程に曾祖父の魔力無しに対する欲は深かった。
康成とその魔力無しの女性との婚姻関係は続いていたが、2人は引き裂かれたまま、曾祖父の元で康成の妻は病で亡くなった。
その後康成は、ひたすら引きこもるように見間山の研究所で魔石の研究を続けていた。
曾祖父が亡くなった少し後の事だ。
康成の妻──葵の遺骨をようやく引き渡す事が出来るようになり、彼の元を訪れた時の事だった。
曾祖父は葵の遺骨までも手放さなかったのだった。
曾祖父の死後の手続きが終わり、揉めに揉めた形見分けも一段落着いた頃、渋る父を説得してようやく遺骨を移動させる事になった。
祖父は曾祖父に言いくるめられていたので遺骨を曾祖父と一緒の墓に入れると主張していたが、祖母と父は宮間の墓に葵を入れる事を強く拒絶していた。
壮絶な対立の果てに葵は無縁仏にされそうになったが、あくまでも中立の立場の自分が見間山に持っていく事で落ち着いた。
というよりも、厄介払いを押し付けられた。
魔石研究に於いて第一人者の康成に恩義を作っておくのも悪くないか、という不純な動機もあったが。
曾祖父の葬式でも、それ以前でも、形式的な挨拶以外康成と話をした事は全く無かった。
康成は凛とした面持ちで葵の遺骨を受け取った。
その心中は伺い知れなかった。
曾祖父に対する恨みの念をぶつけられるかとも思ったが、彼は何も言わなかった。
その代わりに彼は、意外なことを申し出た。
「この施設には、屋外植栽園があるのです。そこでしか見られない高山植物もありましてね。是非ともご覧になって行ってください」
「……この時期に見れる植物があるのか? 一面雪で覆われているようだったが」
宮間山の標高2500メートル付近に建設されたこの研究所の周囲は、深い雪に覆われている。
「ええ。確かにこの時期休眠期の植物は多いです。それでも、一見する価値はありますよ」
そう言うので、その言葉の裏には何があるのだろうかと研究所の裏手に回った。
そして真っ白な景色の中で、彼女──幸と出会った。
それまで康成が魔力無しを迎え入れたという話は聞いていなかった。
魔力無しには外見的な特徴がある。全体的に色素が薄く、茶色がかった灰色の髪色と、それと同じ色の瞳であるということだ。
茶灰色の髪の上にぐるぐるとマフラーを巻き、帽子をかぶっていて毛先しか見えなかったが、その芳香と相まって幸が魔力無しである事は間違えようがなかった。
「君は、ここで働いているのか」
「ひゃあっ!」
5歩ほど離れた場所から話しかけると、彼女は驚いたのか肩を大きく震わせた。持っていた雪達磨の頭を落としてしまい、それは粉々に割れてしまった。
「あっ……あぁ……」
「すまない。驚かせたようだな」
「……いえ。また作ればいいんです。ほら、雪はいっぱいありますから……」
「そうか。僕も一緒に作ろう」
自分でもそんな言葉が自分の口から出るとは思わなかった。
雪遊びなど1度もしたことが無い。
けれども、ただその場を立ち去ることはできなかった。
「えっ! い、いえ、大丈夫です。だってお客様……ですよね? それにそのコート、汚れてしまいますよ……?」
「そうだが、驚かせてしまった詫びだ」
「──あっ!」
空間魔術を駆使してその場に雪像を作り上げた。何を題材にしたらいいか分からなかったが、とりあえず研究所に来る途中に見かけた野兎を作る事にした。
「うわぁっ! 凄い……! 魔術って、こんな事もできるんですね」
作られていく雪像を歓声を上げながら見守る彼女を横目で常に確認していた。
「ええっと……ゾウ? ですか? あっ、オオカミ、かな……?」
「……兎だ」
そう言うと、幸はぽかんと雪像を見上げた後に、堪えきれなくなったように吹き出し、笑いだした。
「ぜ、ぜんぜん見えない……ふふふっ」
「……僕はこういう事には疎いんだ」
「ふふふ、ふふっ。ご、ごめんなさ、ふふっ。いえ、おかしくなんてないんです。でも、凄い力があっても、思い通りにならないことがあるんですね。ふふふふっ」
大笑いしてしまったことに対して照れ隠しのように笑ったその花のような笑顔を見て、電流のようなものが体を駆け巡った。
「そうだな。思い通りにならない事ばかりだ」
その感情が何なのか、その時の僕には分からなかった。
0
あなたにおすすめの小説
淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる
柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった!
※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃった件
楠富 つかさ
恋愛
久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃうし、なんなら恋人にもなるし、果てには彼女のために職場まで変える。まぁ、愛の力って偉大だよね。
※この物語はフィクションであり実在の地名は登場しますが、人物・団体とは関係ありません。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
日常的に罠にかかるうさぎが、とうとう逃げられない罠に絡め取られるお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレっていうほど病んでないけど、機を見て主人公を捕獲する彼。
そんな彼に見事に捕まる主人公。
そんなお話です。
ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。
魚人族のバーに行ってワンナイトラブしたら番いにされて種付けされました
ノルジャン
恋愛
人族のスーシャは人魚のルシュールカを助けたことで仲良くなり、魚人の集うバーへ連れて行ってもらう。そこでルシュールカの幼馴染で鮫魚人のアグーラと出会い、一夜を共にすることになって…。ちょっとオラついたサメ魚人に激しく求められちゃうお話。ムーンライトノベルズにも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる