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番外編
レオン(2)
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こんな夜中に、少年はどこへ行くのか。
恋人との逢瀬か?
一度旅装を解いたので手間取り、見失ってしまった。気配を探して、村の中を音もなく徘徊する。
この村は、星空が綺麗だ。フェリスくんに会えてテンションの上がった私は、酒を片手にぼちぼちと探すことにした。
出会う前は、『私に付き纏わなけばいい』なんて思っていた私。今や逆に、付き纏っているのは私の方だ。
村長の息子を追っているのも、必ずフェリスくんと接触するだろうと踏んでいるからだ。『旅に行くな』とか、『あの男はやめとけ』とか、思春期らしい嫉妬を剥き出しにして恋人を束縛するのだろうか。
と思いながらふらついていると、いた。
思っていたより10倍は酷い光景だった。
『俺が、好きなら、出来るだろっ……!』
『で、でも!いや、嫌だよ、やめてよっ……う、!』
「うわ……」
影になって良く見えないが、子供同士でセックスしている……。
フェリスくんが嫌がっているのは明白だった。木の幹に押さえつけられ、無理やり尻にぶち込まれている。
視界を強化して、フェリスくんの下肢をまじまじと見てしまった。柔らかそうでいてしっとりとした筋肉。子鹿のようなしなやかに伸びた脚が、白濁に汚されて、揺さぶられて、あっ、血まで出ている……!
飛び出していって辞めさせようかとも思った。
無体を働く男を殴り飛ばし、埋めようかとも思った。
理性がそれを押し留める。
彼は、恋人と行為をしている。幼馴染とも聞いた。私は今の所、『突然尋ねてきた赤の他人』でしかない。
泣きじゃくっても抵抗の少なさが、最たる理由。
フェリスくんは、……あの行為を、受け入れてしまっているんだ。
酒を握る手が震えた。私だったら、あんな悲しくて辛い顔などさせないのに。
……よそう。フェリスくんは、村の子供だ。まだ私たちについてくるとも限らない。これ以上深入りしては、戻って来れなくなる。
私はもう一度、犯されているフェリスくんを見やり、その場を後にした。
そうして朝。
まっっっったく眠れなかった。
瞼を閉じると真っ白で形の良い脚が揺れる。
欲情?している訳がない。21歳の私は、それなりに経験もある。純粋な少年の下肢に、まさか、そんな。
悶々とした私は冷水を浴び、パンパンと顔を叩く。
フェリスくんに会いに行こう。様子が心配だ。
「おはよう、フェリスくん。……おや?眠そうだね」
「わっ、あ、れれレオン様……!おはようございます!」
フェリスくんは、意外にも気丈だった。
あれだけ深夜に、あれだけ執拗に犯されたのに?
もしかしたら、彼は神力で自分を回復させているのか?
情事から数時間しか経っていないというのに清廉なフェリスくんに、逆に興奮してしまった。やばい。私は決して変態ではないのに……!
培ったそれなりの笑顔で誤魔化す。
「村長のところで朝食は期待出来なさそうでね。野外食をしようと思うのだが、フェリスくん、一緒にどうかな」
「はいっ!ぜひお供させてください!」
かわいい。弟的な可愛さ……ではない。あの姿を見てしまった今、腕の中に保護したい可愛さだった。
フェリスくんは気を遣ったのか、村の外を案内してくれると言う。
大丈夫かな?華奢なうなじを見ながらついていく。
細腕に、護身用という鉄棒を取り出したのは驚いたが、驚くことはもっと、あった。
フェリスくん。……どこでそんなに強くなったんだい?
護身術ですと誇らしげ(かわいい)に言うけど、護身術で倍の背丈の豚男は倒せないだろう……。
それも急所をちゃんと知っている。解体の手付きも熟練していて、サバイバルしていたのかなと聞きたくなるほど。
調理をするためちょこまかと動くフェリスくんは、私たちに歓迎の気持ちを伝えたいのだろう。優しい真心を感じ、胸が温まった。家では御母堂を手伝っているのだろうな。そんな気立の良さを感じた。
しかし……。
神官って、身体強化使えたか?普通の神官の魔力は少なく、生命維持にしか使われていなかったような……?
そんなちっちゃなナイフで何をするのだろうと思えば、ファン、と白く神々しい光が宿る。神力の付加か!
それはベテラン神官でも成功率の低い魔法。もっ……勿体無い!私たちの武器に欲しい!
それでもって肉の解体なんかに……!ああっ、めちゃくちゃ切れている。それはそうだ!
目を剥く私たちに一切気付かず、ふんふんと鼻歌を歌いながら調理するフェリスくん。
その間に、私たちは密談した。
『……あの腕、完全に神官以上ね』
『違いない。身体強化が使えるとは……魔力もあるということか?そんな神官、いたか?』
『本人は自覚が無さそうだ。もしかしたら、村人にいいように使われてたんじゃ……』
『!だ、だめね。その真実は隠しましょう。村を出てからならいいかもしれないけど、今伝えるのは可哀想すぎるわ』
「みなさん、出来ましたよ!どうぞ食べてください」
私たちは、料理と共に、思うことを喉の奥へ流し込んだ。
彼の作った料理は絶品だった。もちろん、中に怪しい薬を混ぜることなんかしない。フェリスくんなら何入れられたって食べるけれど。
美味しい美味しいと伝えると、フェリスくんは、それはもう、花も恥じらう可憐さで照れて俯いてしまった。
ほんの少し、消えてしまいそうな儚さを感じたのは……気のせいだったろうか。
午後は私たちの格好良さをアピールをした。少しやりすぎた結果、本人に『僕、要らないんじゃ……』と言わせてしまったのは失敗だった。フォローしたが信じてくれているかどうか。
楽しい一日を終えて村へ帰れば、フェリスくんは村人たちにあっという間に攫われてしまった。
「……フェリスには、近づかないよう言ったはずです」
村長の家では、低い声で言う村長と、ぐるるると唸り声をあげそうな凶犬……息子がいた。
「ええ、言っておられましたね。ええ、言う自由もあれば、それを聞かない自由もありますねぇ」
「このっ……!お前、本当に勇者なのか!?そんなに性格悪いのに!フェリスを連れて行くのに相応しくない!」
「ほう……では、自分は相応しい、と?」
私がそう目を細めて村長の息子を見れば、ぐっ、と言葉を押し留めたようだ。ふむ。相応しくないという自覚はあるようだ。感心感心。
そして自覚があるのなら、手を離せばいい。
私が、一瞬で攫っていくのに。
「それを言うなら、我々はあなたが勇者を自称しているのを聞いたに過ぎない。証拠は……」
「聖剣がありますが」
背中から一振りの聖剣を抜く。村長め、私の言葉の揚げ足取りをしようとして失敗したな。滑稽だ。笑える。
聖剣を再び鞘へ戻し、ゴトリと置いた。
「抜いてみてください。勇者以外には抜けない代物です」
村長の息子が、ギリギリと歯軋りをしながら、聖剣に手を伸ばす。が、抜けるはずもない。なぜなら、持ち上げることすら不可能だからだ。
「~~ッ!?なんでこんなに重いんだ!?机にくっついてんじゃねぇのか!?」
「ははっ!まさか。勇者の手に渡るとほら、こんなにも軽い」
片手で持ち上げて、抵抗なく抜ける剣を見せびらかし、チャキンと戻した。このまま振り抜けば、この息子の息子を切り落とせるな、なんて考えながら。
「~~!じゃあ、こうしよう!勇者であるなら、ふあっとぼあ!脂猪を討伐するなど朝飯前だろう!?」
「存在さえすれば、可能ですよ」
村長の舌なめずりが聞こえるようだった。つまりは、よほどのことがない限り村人では手の届かないファットボアを、持ってこいと。そうすれば認めてやる、と。
私たちはそれに乗った。
別に認めてくれなくとも私たちが勇者であることに変わりはない。
ひとえに、フェリスくんを攫うための、素地作りのためだ。
フェリスくんの家には近付くなと言われ、村人総出で隠されてはたまらないため、表向きは従うことにし、私は村が寝静まるのを待った。小一時間だけ仮眠すると、再び深夜の村に出る。
思ったとおり、村長の息子はフェリスくんを連れ出し、痛めつけるかのように犯していた。
『ひぐっ!いっ……~~!』
『あの顔の良さか?金か?そんなものでお前は俺を捨てるのか?』
『ちが……あああ!』
可哀想で、見ていられない。とそう思うのに、目が離せない。怒りと不快感でえづきたくなる光景だ。
会話を聞くと、村長の息子は、私を随分と警戒しているようだ。正確に言えば、私の顔より聖剣の方を見られていたし、金ではなく実力の方でフェリスくんのきらきらした視線を頂いている。
自分が格好悪いのを反省すればいい。男を磨け。嫉妬は決して、好きな子を嬲る理由になどならない。
『あいつらに着いていったら、俺は今度こそ死を選ぶ。お前がいないなんて耐えられない。死んだ方がマシだ』
『そん、な……こと、言わないで……っ』
ほほう……。
『今度こそ』と言った。つまり、あの男は何度か死を……自殺を試みた。それならなぜ、生きている?
ちがうな。自殺を試みるフリをした。そうすれば、フェリスくんが今のようにしがみついて止めてくると、わかっているから。……胸糞悪い。
『お前がふらふらしているからだ。いいか?あいつらだって、村からフェリスを引き離したらすぐに態度を変えるぞ。フェリスを性奴隷みたいに扱うかもしれないし、迷宮の中で捨てられるかもしれない』
あいつ斬っていいだろうか?
あー、だめだめ、一般人はだめ。
天使なフェリスくんをそれほどまでに手ひどく扱う者など、お前だけだ。そう言いたい。
彼から離れさえすれば、フェリスくんを幸せにしてみせる。君、そんな、泣かせるような男は選んじゃいけない。
恋人との逢瀬か?
一度旅装を解いたので手間取り、見失ってしまった。気配を探して、村の中を音もなく徘徊する。
この村は、星空が綺麗だ。フェリスくんに会えてテンションの上がった私は、酒を片手にぼちぼちと探すことにした。
出会う前は、『私に付き纏わなけばいい』なんて思っていた私。今や逆に、付き纏っているのは私の方だ。
村長の息子を追っているのも、必ずフェリスくんと接触するだろうと踏んでいるからだ。『旅に行くな』とか、『あの男はやめとけ』とか、思春期らしい嫉妬を剥き出しにして恋人を束縛するのだろうか。
と思いながらふらついていると、いた。
思っていたより10倍は酷い光景だった。
『俺が、好きなら、出来るだろっ……!』
『で、でも!いや、嫌だよ、やめてよっ……う、!』
「うわ……」
影になって良く見えないが、子供同士でセックスしている……。
フェリスくんが嫌がっているのは明白だった。木の幹に押さえつけられ、無理やり尻にぶち込まれている。
視界を強化して、フェリスくんの下肢をまじまじと見てしまった。柔らかそうでいてしっとりとした筋肉。子鹿のようなしなやかに伸びた脚が、白濁に汚されて、揺さぶられて、あっ、血まで出ている……!
飛び出していって辞めさせようかとも思った。
無体を働く男を殴り飛ばし、埋めようかとも思った。
理性がそれを押し留める。
彼は、恋人と行為をしている。幼馴染とも聞いた。私は今の所、『突然尋ねてきた赤の他人』でしかない。
泣きじゃくっても抵抗の少なさが、最たる理由。
フェリスくんは、……あの行為を、受け入れてしまっているんだ。
酒を握る手が震えた。私だったら、あんな悲しくて辛い顔などさせないのに。
……よそう。フェリスくんは、村の子供だ。まだ私たちについてくるとも限らない。これ以上深入りしては、戻って来れなくなる。
私はもう一度、犯されているフェリスくんを見やり、その場を後にした。
そうして朝。
まっっっったく眠れなかった。
瞼を閉じると真っ白で形の良い脚が揺れる。
欲情?している訳がない。21歳の私は、それなりに経験もある。純粋な少年の下肢に、まさか、そんな。
悶々とした私は冷水を浴び、パンパンと顔を叩く。
フェリスくんに会いに行こう。様子が心配だ。
「おはよう、フェリスくん。……おや?眠そうだね」
「わっ、あ、れれレオン様……!おはようございます!」
フェリスくんは、意外にも気丈だった。
あれだけ深夜に、あれだけ執拗に犯されたのに?
もしかしたら、彼は神力で自分を回復させているのか?
情事から数時間しか経っていないというのに清廉なフェリスくんに、逆に興奮してしまった。やばい。私は決して変態ではないのに……!
培ったそれなりの笑顔で誤魔化す。
「村長のところで朝食は期待出来なさそうでね。野外食をしようと思うのだが、フェリスくん、一緒にどうかな」
「はいっ!ぜひお供させてください!」
かわいい。弟的な可愛さ……ではない。あの姿を見てしまった今、腕の中に保護したい可愛さだった。
フェリスくんは気を遣ったのか、村の外を案内してくれると言う。
大丈夫かな?華奢なうなじを見ながらついていく。
細腕に、護身用という鉄棒を取り出したのは驚いたが、驚くことはもっと、あった。
フェリスくん。……どこでそんなに強くなったんだい?
護身術ですと誇らしげ(かわいい)に言うけど、護身術で倍の背丈の豚男は倒せないだろう……。
それも急所をちゃんと知っている。解体の手付きも熟練していて、サバイバルしていたのかなと聞きたくなるほど。
調理をするためちょこまかと動くフェリスくんは、私たちに歓迎の気持ちを伝えたいのだろう。優しい真心を感じ、胸が温まった。家では御母堂を手伝っているのだろうな。そんな気立の良さを感じた。
しかし……。
神官って、身体強化使えたか?普通の神官の魔力は少なく、生命維持にしか使われていなかったような……?
そんなちっちゃなナイフで何をするのだろうと思えば、ファン、と白く神々しい光が宿る。神力の付加か!
それはベテラン神官でも成功率の低い魔法。もっ……勿体無い!私たちの武器に欲しい!
それでもって肉の解体なんかに……!ああっ、めちゃくちゃ切れている。それはそうだ!
目を剥く私たちに一切気付かず、ふんふんと鼻歌を歌いながら調理するフェリスくん。
その間に、私たちは密談した。
『……あの腕、完全に神官以上ね』
『違いない。身体強化が使えるとは……魔力もあるということか?そんな神官、いたか?』
『本人は自覚が無さそうだ。もしかしたら、村人にいいように使われてたんじゃ……』
『!だ、だめね。その真実は隠しましょう。村を出てからならいいかもしれないけど、今伝えるのは可哀想すぎるわ』
「みなさん、出来ましたよ!どうぞ食べてください」
私たちは、料理と共に、思うことを喉の奥へ流し込んだ。
彼の作った料理は絶品だった。もちろん、中に怪しい薬を混ぜることなんかしない。フェリスくんなら何入れられたって食べるけれど。
美味しい美味しいと伝えると、フェリスくんは、それはもう、花も恥じらう可憐さで照れて俯いてしまった。
ほんの少し、消えてしまいそうな儚さを感じたのは……気のせいだったろうか。
午後は私たちの格好良さをアピールをした。少しやりすぎた結果、本人に『僕、要らないんじゃ……』と言わせてしまったのは失敗だった。フォローしたが信じてくれているかどうか。
楽しい一日を終えて村へ帰れば、フェリスくんは村人たちにあっという間に攫われてしまった。
「……フェリスには、近づかないよう言ったはずです」
村長の家では、低い声で言う村長と、ぐるるると唸り声をあげそうな凶犬……息子がいた。
「ええ、言っておられましたね。ええ、言う自由もあれば、それを聞かない自由もありますねぇ」
「このっ……!お前、本当に勇者なのか!?そんなに性格悪いのに!フェリスを連れて行くのに相応しくない!」
「ほう……では、自分は相応しい、と?」
私がそう目を細めて村長の息子を見れば、ぐっ、と言葉を押し留めたようだ。ふむ。相応しくないという自覚はあるようだ。感心感心。
そして自覚があるのなら、手を離せばいい。
私が、一瞬で攫っていくのに。
「それを言うなら、我々はあなたが勇者を自称しているのを聞いたに過ぎない。証拠は……」
「聖剣がありますが」
背中から一振りの聖剣を抜く。村長め、私の言葉の揚げ足取りをしようとして失敗したな。滑稽だ。笑える。
聖剣を再び鞘へ戻し、ゴトリと置いた。
「抜いてみてください。勇者以外には抜けない代物です」
村長の息子が、ギリギリと歯軋りをしながら、聖剣に手を伸ばす。が、抜けるはずもない。なぜなら、持ち上げることすら不可能だからだ。
「~~ッ!?なんでこんなに重いんだ!?机にくっついてんじゃねぇのか!?」
「ははっ!まさか。勇者の手に渡るとほら、こんなにも軽い」
片手で持ち上げて、抵抗なく抜ける剣を見せびらかし、チャキンと戻した。このまま振り抜けば、この息子の息子を切り落とせるな、なんて考えながら。
「~~!じゃあ、こうしよう!勇者であるなら、ふあっとぼあ!脂猪を討伐するなど朝飯前だろう!?」
「存在さえすれば、可能ですよ」
村長の舌なめずりが聞こえるようだった。つまりは、よほどのことがない限り村人では手の届かないファットボアを、持ってこいと。そうすれば認めてやる、と。
私たちはそれに乗った。
別に認めてくれなくとも私たちが勇者であることに変わりはない。
ひとえに、フェリスくんを攫うための、素地作りのためだ。
フェリスくんの家には近付くなと言われ、村人総出で隠されてはたまらないため、表向きは従うことにし、私は村が寝静まるのを待った。小一時間だけ仮眠すると、再び深夜の村に出る。
思ったとおり、村長の息子はフェリスくんを連れ出し、痛めつけるかのように犯していた。
『ひぐっ!いっ……~~!』
『あの顔の良さか?金か?そんなものでお前は俺を捨てるのか?』
『ちが……あああ!』
可哀想で、見ていられない。とそう思うのに、目が離せない。怒りと不快感でえづきたくなる光景だ。
会話を聞くと、村長の息子は、私を随分と警戒しているようだ。正確に言えば、私の顔より聖剣の方を見られていたし、金ではなく実力の方でフェリスくんのきらきらした視線を頂いている。
自分が格好悪いのを反省すればいい。男を磨け。嫉妬は決して、好きな子を嬲る理由になどならない。
『あいつらに着いていったら、俺は今度こそ死を選ぶ。お前がいないなんて耐えられない。死んだ方がマシだ』
『そん、な……こと、言わないで……っ』
ほほう……。
『今度こそ』と言った。つまり、あの男は何度か死を……自殺を試みた。それならなぜ、生きている?
ちがうな。自殺を試みるフリをした。そうすれば、フェリスくんが今のようにしがみついて止めてくると、わかっているから。……胸糞悪い。
『お前がふらふらしているからだ。いいか?あいつらだって、村からフェリスを引き離したらすぐに態度を変えるぞ。フェリスを性奴隷みたいに扱うかもしれないし、迷宮の中で捨てられるかもしれない』
あいつ斬っていいだろうか?
あー、だめだめ、一般人はだめ。
天使なフェリスくんをそれほどまでに手ひどく扱う者など、お前だけだ。そう言いたい。
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