15 / 22
番外編
レオン(2)
しおりを挟む
こんな夜中に、少年はどこへ行くのか。
恋人との逢瀬か?
一度旅装を解いたので手間取り、見失ってしまった。気配を探して、村の中を音もなく徘徊する。
この村は、星空が綺麗だ。フェリスくんに会えてテンションの上がった私は、酒を片手にぼちぼちと探すことにした。
出会う前は、『私に付き纏わなけばいい』なんて思っていた私。今や逆に、付き纏っているのは私の方だ。
村長の息子を追っているのも、必ずフェリスくんと接触するだろうと踏んでいるからだ。『旅に行くな』とか、『あの男はやめとけ』とか、思春期らしい嫉妬を剥き出しにして恋人を束縛するのだろうか。
と思いながらふらついていると、いた。
思っていたより10倍は酷い光景だった。
『俺が、好きなら、出来るだろっ……!』
『で、でも!いや、嫌だよ、やめてよっ……う、!』
「うわ……」
影になって良く見えないが、子供同士でセックスしている……。
フェリスくんが嫌がっているのは明白だった。木の幹に押さえつけられ、無理やり尻にぶち込まれている。
視界を強化して、フェリスくんの下肢をまじまじと見てしまった。柔らかそうでいてしっとりとした筋肉。子鹿のようなしなやかに伸びた脚が、白濁に汚されて、揺さぶられて、あっ、血まで出ている……!
飛び出していって辞めさせようかとも思った。
無体を働く男を殴り飛ばし、埋めようかとも思った。
理性がそれを押し留める。
彼は、恋人と行為をしている。幼馴染とも聞いた。私は今の所、『突然尋ねてきた赤の他人』でしかない。
泣きじゃくっても抵抗の少なさが、最たる理由。
フェリスくんは、……あの行為を、受け入れてしまっているんだ。
酒を握る手が震えた。私だったら、あんな悲しくて辛い顔などさせないのに。
……よそう。フェリスくんは、村の子供だ。まだ私たちについてくるとも限らない。これ以上深入りしては、戻って来れなくなる。
私はもう一度、犯されているフェリスくんを見やり、その場を後にした。
そうして朝。
まっっっったく眠れなかった。
瞼を閉じると真っ白で形の良い脚が揺れる。
欲情?している訳がない。21歳の私は、それなりに経験もある。純粋な少年の下肢に、まさか、そんな。
悶々とした私は冷水を浴び、パンパンと顔を叩く。
フェリスくんに会いに行こう。様子が心配だ。
「おはよう、フェリスくん。……おや?眠そうだね」
「わっ、あ、れれレオン様……!おはようございます!」
フェリスくんは、意外にも気丈だった。
あれだけ深夜に、あれだけ執拗に犯されたのに?
もしかしたら、彼は神力で自分を回復させているのか?
情事から数時間しか経っていないというのに清廉なフェリスくんに、逆に興奮してしまった。やばい。私は決して変態ではないのに……!
培ったそれなりの笑顔で誤魔化す。
「村長のところで朝食は期待出来なさそうでね。野外食をしようと思うのだが、フェリスくん、一緒にどうかな」
「はいっ!ぜひお供させてください!」
かわいい。弟的な可愛さ……ではない。あの姿を見てしまった今、腕の中に保護したい可愛さだった。
フェリスくんは気を遣ったのか、村の外を案内してくれると言う。
大丈夫かな?華奢なうなじを見ながらついていく。
細腕に、護身用という鉄棒を取り出したのは驚いたが、驚くことはもっと、あった。
フェリスくん。……どこでそんなに強くなったんだい?
護身術ですと誇らしげ(かわいい)に言うけど、護身術で倍の背丈の豚男は倒せないだろう……。
それも急所をちゃんと知っている。解体の手付きも熟練していて、サバイバルしていたのかなと聞きたくなるほど。
調理をするためちょこまかと動くフェリスくんは、私たちに歓迎の気持ちを伝えたいのだろう。優しい真心を感じ、胸が温まった。家では御母堂を手伝っているのだろうな。そんな気立の良さを感じた。
しかし……。
神官って、身体強化使えたか?普通の神官の魔力は少なく、生命維持にしか使われていなかったような……?
そんなちっちゃなナイフで何をするのだろうと思えば、ファン、と白く神々しい光が宿る。神力の付加か!
それはベテラン神官でも成功率の低い魔法。もっ……勿体無い!私たちの武器に欲しい!
それでもって肉の解体なんかに……!ああっ、めちゃくちゃ切れている。それはそうだ!
目を剥く私たちに一切気付かず、ふんふんと鼻歌を歌いながら調理するフェリスくん。
その間に、私たちは密談した。
『……あの腕、完全に神官以上ね』
『違いない。身体強化が使えるとは……魔力もあるということか?そんな神官、いたか?』
『本人は自覚が無さそうだ。もしかしたら、村人にいいように使われてたんじゃ……』
『!だ、だめね。その真実は隠しましょう。村を出てからならいいかもしれないけど、今伝えるのは可哀想すぎるわ』
「みなさん、出来ましたよ!どうぞ食べてください」
私たちは、料理と共に、思うことを喉の奥へ流し込んだ。
彼の作った料理は絶品だった。もちろん、中に怪しい薬を混ぜることなんかしない。フェリスくんなら何入れられたって食べるけれど。
美味しい美味しいと伝えると、フェリスくんは、それはもう、花も恥じらう可憐さで照れて俯いてしまった。
ほんの少し、消えてしまいそうな儚さを感じたのは……気のせいだったろうか。
午後は私たちの格好良さをアピールをした。少しやりすぎた結果、本人に『僕、要らないんじゃ……』と言わせてしまったのは失敗だった。フォローしたが信じてくれているかどうか。
楽しい一日を終えて村へ帰れば、フェリスくんは村人たちにあっという間に攫われてしまった。
「……フェリスには、近づかないよう言ったはずです」
村長の家では、低い声で言う村長と、ぐるるると唸り声をあげそうな凶犬……息子がいた。
「ええ、言っておられましたね。ええ、言う自由もあれば、それを聞かない自由もありますねぇ」
「このっ……!お前、本当に勇者なのか!?そんなに性格悪いのに!フェリスを連れて行くのに相応しくない!」
「ほう……では、自分は相応しい、と?」
私がそう目を細めて村長の息子を見れば、ぐっ、と言葉を押し留めたようだ。ふむ。相応しくないという自覚はあるようだ。感心感心。
そして自覚があるのなら、手を離せばいい。
私が、一瞬で攫っていくのに。
「それを言うなら、我々はあなたが勇者を自称しているのを聞いたに過ぎない。証拠は……」
「聖剣がありますが」
背中から一振りの聖剣を抜く。村長め、私の言葉の揚げ足取りをしようとして失敗したな。滑稽だ。笑える。
聖剣を再び鞘へ戻し、ゴトリと置いた。
「抜いてみてください。勇者以外には抜けない代物です」
村長の息子が、ギリギリと歯軋りをしながら、聖剣に手を伸ばす。が、抜けるはずもない。なぜなら、持ち上げることすら不可能だからだ。
「~~ッ!?なんでこんなに重いんだ!?机にくっついてんじゃねぇのか!?」
「ははっ!まさか。勇者の手に渡るとほら、こんなにも軽い」
片手で持ち上げて、抵抗なく抜ける剣を見せびらかし、チャキンと戻した。このまま振り抜けば、この息子の息子を切り落とせるな、なんて考えながら。
「~~!じゃあ、こうしよう!勇者であるなら、ふあっとぼあ!脂猪を討伐するなど朝飯前だろう!?」
「存在さえすれば、可能ですよ」
村長の舌なめずりが聞こえるようだった。つまりは、よほどのことがない限り村人では手の届かないファットボアを、持ってこいと。そうすれば認めてやる、と。
私たちはそれに乗った。
別に認めてくれなくとも私たちが勇者であることに変わりはない。
ひとえに、フェリスくんを攫うための、素地作りのためだ。
フェリスくんの家には近付くなと言われ、村人総出で隠されてはたまらないため、表向きは従うことにし、私は村が寝静まるのを待った。小一時間だけ仮眠すると、再び深夜の村に出る。
思ったとおり、村長の息子はフェリスくんを連れ出し、痛めつけるかのように犯していた。
『ひぐっ!いっ……~~!』
『あの顔の良さか?金か?そんなものでお前は俺を捨てるのか?』
『ちが……あああ!』
可哀想で、見ていられない。とそう思うのに、目が離せない。怒りと不快感でえづきたくなる光景だ。
会話を聞くと、村長の息子は、私を随分と警戒しているようだ。正確に言えば、私の顔より聖剣の方を見られていたし、金ではなく実力の方でフェリスくんのきらきらした視線を頂いている。
自分が格好悪いのを反省すればいい。男を磨け。嫉妬は決して、好きな子を嬲る理由になどならない。
『あいつらに着いていったら、俺は今度こそ死を選ぶ。お前がいないなんて耐えられない。死んだ方がマシだ』
『そん、な……こと、言わないで……っ』
ほほう……。
『今度こそ』と言った。つまり、あの男は何度か死を……自殺を試みた。それならなぜ、生きている?
ちがうな。自殺を試みるフリをした。そうすれば、フェリスくんが今のようにしがみついて止めてくると、わかっているから。……胸糞悪い。
『お前がふらふらしているからだ。いいか?あいつらだって、村からフェリスを引き離したらすぐに態度を変えるぞ。フェリスを性奴隷みたいに扱うかもしれないし、迷宮の中で捨てられるかもしれない』
あいつ斬っていいだろうか?
あー、だめだめ、一般人はだめ。
天使なフェリスくんをそれほどまでに手ひどく扱う者など、お前だけだ。そう言いたい。
彼から離れさえすれば、フェリスくんを幸せにしてみせる。君、そんな、泣かせるような男は選んじゃいけない。
恋人との逢瀬か?
一度旅装を解いたので手間取り、見失ってしまった。気配を探して、村の中を音もなく徘徊する。
この村は、星空が綺麗だ。フェリスくんに会えてテンションの上がった私は、酒を片手にぼちぼちと探すことにした。
出会う前は、『私に付き纏わなけばいい』なんて思っていた私。今や逆に、付き纏っているのは私の方だ。
村長の息子を追っているのも、必ずフェリスくんと接触するだろうと踏んでいるからだ。『旅に行くな』とか、『あの男はやめとけ』とか、思春期らしい嫉妬を剥き出しにして恋人を束縛するのだろうか。
と思いながらふらついていると、いた。
思っていたより10倍は酷い光景だった。
『俺が、好きなら、出来るだろっ……!』
『で、でも!いや、嫌だよ、やめてよっ……う、!』
「うわ……」
影になって良く見えないが、子供同士でセックスしている……。
フェリスくんが嫌がっているのは明白だった。木の幹に押さえつけられ、無理やり尻にぶち込まれている。
視界を強化して、フェリスくんの下肢をまじまじと見てしまった。柔らかそうでいてしっとりとした筋肉。子鹿のようなしなやかに伸びた脚が、白濁に汚されて、揺さぶられて、あっ、血まで出ている……!
飛び出していって辞めさせようかとも思った。
無体を働く男を殴り飛ばし、埋めようかとも思った。
理性がそれを押し留める。
彼は、恋人と行為をしている。幼馴染とも聞いた。私は今の所、『突然尋ねてきた赤の他人』でしかない。
泣きじゃくっても抵抗の少なさが、最たる理由。
フェリスくんは、……あの行為を、受け入れてしまっているんだ。
酒を握る手が震えた。私だったら、あんな悲しくて辛い顔などさせないのに。
……よそう。フェリスくんは、村の子供だ。まだ私たちについてくるとも限らない。これ以上深入りしては、戻って来れなくなる。
私はもう一度、犯されているフェリスくんを見やり、その場を後にした。
そうして朝。
まっっっったく眠れなかった。
瞼を閉じると真っ白で形の良い脚が揺れる。
欲情?している訳がない。21歳の私は、それなりに経験もある。純粋な少年の下肢に、まさか、そんな。
悶々とした私は冷水を浴び、パンパンと顔を叩く。
フェリスくんに会いに行こう。様子が心配だ。
「おはよう、フェリスくん。……おや?眠そうだね」
「わっ、あ、れれレオン様……!おはようございます!」
フェリスくんは、意外にも気丈だった。
あれだけ深夜に、あれだけ執拗に犯されたのに?
もしかしたら、彼は神力で自分を回復させているのか?
情事から数時間しか経っていないというのに清廉なフェリスくんに、逆に興奮してしまった。やばい。私は決して変態ではないのに……!
培ったそれなりの笑顔で誤魔化す。
「村長のところで朝食は期待出来なさそうでね。野外食をしようと思うのだが、フェリスくん、一緒にどうかな」
「はいっ!ぜひお供させてください!」
かわいい。弟的な可愛さ……ではない。あの姿を見てしまった今、腕の中に保護したい可愛さだった。
フェリスくんは気を遣ったのか、村の外を案内してくれると言う。
大丈夫かな?華奢なうなじを見ながらついていく。
細腕に、護身用という鉄棒を取り出したのは驚いたが、驚くことはもっと、あった。
フェリスくん。……どこでそんなに強くなったんだい?
護身術ですと誇らしげ(かわいい)に言うけど、護身術で倍の背丈の豚男は倒せないだろう……。
それも急所をちゃんと知っている。解体の手付きも熟練していて、サバイバルしていたのかなと聞きたくなるほど。
調理をするためちょこまかと動くフェリスくんは、私たちに歓迎の気持ちを伝えたいのだろう。優しい真心を感じ、胸が温まった。家では御母堂を手伝っているのだろうな。そんな気立の良さを感じた。
しかし……。
神官って、身体強化使えたか?普通の神官の魔力は少なく、生命維持にしか使われていなかったような……?
そんなちっちゃなナイフで何をするのだろうと思えば、ファン、と白く神々しい光が宿る。神力の付加か!
それはベテラン神官でも成功率の低い魔法。もっ……勿体無い!私たちの武器に欲しい!
それでもって肉の解体なんかに……!ああっ、めちゃくちゃ切れている。それはそうだ!
目を剥く私たちに一切気付かず、ふんふんと鼻歌を歌いながら調理するフェリスくん。
その間に、私たちは密談した。
『……あの腕、完全に神官以上ね』
『違いない。身体強化が使えるとは……魔力もあるということか?そんな神官、いたか?』
『本人は自覚が無さそうだ。もしかしたら、村人にいいように使われてたんじゃ……』
『!だ、だめね。その真実は隠しましょう。村を出てからならいいかもしれないけど、今伝えるのは可哀想すぎるわ』
「みなさん、出来ましたよ!どうぞ食べてください」
私たちは、料理と共に、思うことを喉の奥へ流し込んだ。
彼の作った料理は絶品だった。もちろん、中に怪しい薬を混ぜることなんかしない。フェリスくんなら何入れられたって食べるけれど。
美味しい美味しいと伝えると、フェリスくんは、それはもう、花も恥じらう可憐さで照れて俯いてしまった。
ほんの少し、消えてしまいそうな儚さを感じたのは……気のせいだったろうか。
午後は私たちの格好良さをアピールをした。少しやりすぎた結果、本人に『僕、要らないんじゃ……』と言わせてしまったのは失敗だった。フォローしたが信じてくれているかどうか。
楽しい一日を終えて村へ帰れば、フェリスくんは村人たちにあっという間に攫われてしまった。
「……フェリスには、近づかないよう言ったはずです」
村長の家では、低い声で言う村長と、ぐるるると唸り声をあげそうな凶犬……息子がいた。
「ええ、言っておられましたね。ええ、言う自由もあれば、それを聞かない自由もありますねぇ」
「このっ……!お前、本当に勇者なのか!?そんなに性格悪いのに!フェリスを連れて行くのに相応しくない!」
「ほう……では、自分は相応しい、と?」
私がそう目を細めて村長の息子を見れば、ぐっ、と言葉を押し留めたようだ。ふむ。相応しくないという自覚はあるようだ。感心感心。
そして自覚があるのなら、手を離せばいい。
私が、一瞬で攫っていくのに。
「それを言うなら、我々はあなたが勇者を自称しているのを聞いたに過ぎない。証拠は……」
「聖剣がありますが」
背中から一振りの聖剣を抜く。村長め、私の言葉の揚げ足取りをしようとして失敗したな。滑稽だ。笑える。
聖剣を再び鞘へ戻し、ゴトリと置いた。
「抜いてみてください。勇者以外には抜けない代物です」
村長の息子が、ギリギリと歯軋りをしながら、聖剣に手を伸ばす。が、抜けるはずもない。なぜなら、持ち上げることすら不可能だからだ。
「~~ッ!?なんでこんなに重いんだ!?机にくっついてんじゃねぇのか!?」
「ははっ!まさか。勇者の手に渡るとほら、こんなにも軽い」
片手で持ち上げて、抵抗なく抜ける剣を見せびらかし、チャキンと戻した。このまま振り抜けば、この息子の息子を切り落とせるな、なんて考えながら。
「~~!じゃあ、こうしよう!勇者であるなら、ふあっとぼあ!脂猪を討伐するなど朝飯前だろう!?」
「存在さえすれば、可能ですよ」
村長の舌なめずりが聞こえるようだった。つまりは、よほどのことがない限り村人では手の届かないファットボアを、持ってこいと。そうすれば認めてやる、と。
私たちはそれに乗った。
別に認めてくれなくとも私たちが勇者であることに変わりはない。
ひとえに、フェリスくんを攫うための、素地作りのためだ。
フェリスくんの家には近付くなと言われ、村人総出で隠されてはたまらないため、表向きは従うことにし、私は村が寝静まるのを待った。小一時間だけ仮眠すると、再び深夜の村に出る。
思ったとおり、村長の息子はフェリスくんを連れ出し、痛めつけるかのように犯していた。
『ひぐっ!いっ……~~!』
『あの顔の良さか?金か?そんなものでお前は俺を捨てるのか?』
『ちが……あああ!』
可哀想で、見ていられない。とそう思うのに、目が離せない。怒りと不快感でえづきたくなる光景だ。
会話を聞くと、村長の息子は、私を随分と警戒しているようだ。正確に言えば、私の顔より聖剣の方を見られていたし、金ではなく実力の方でフェリスくんのきらきらした視線を頂いている。
自分が格好悪いのを反省すればいい。男を磨け。嫉妬は決して、好きな子を嬲る理由になどならない。
『あいつらに着いていったら、俺は今度こそ死を選ぶ。お前がいないなんて耐えられない。死んだ方がマシだ』
『そん、な……こと、言わないで……っ』
ほほう……。
『今度こそ』と言った。つまり、あの男は何度か死を……自殺を試みた。それならなぜ、生きている?
ちがうな。自殺を試みるフリをした。そうすれば、フェリスくんが今のようにしがみついて止めてくると、わかっているから。……胸糞悪い。
『お前がふらふらしているからだ。いいか?あいつらだって、村からフェリスを引き離したらすぐに態度を変えるぞ。フェリスを性奴隷みたいに扱うかもしれないし、迷宮の中で捨てられるかもしれない』
あいつ斬っていいだろうか?
あー、だめだめ、一般人はだめ。
天使なフェリスくんをそれほどまでに手ひどく扱う者など、お前だけだ。そう言いたい。
彼から離れさえすれば、フェリスくんを幸せにしてみせる。君、そんな、泣かせるような男は選んじゃいけない。
290
あなたにおすすめの小説
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
姉の婚約者の心を読んだら俺への愛で溢れてました
天埜鳩愛
BL
魔法学校の卒業を控えたユーディアは、親友で姉の婚約者であるエドゥアルドとの関係がある日を境に疎遠になったことに悩んでいた。
そんな折、我儘な姉から、魔法を使ってそっけないエドゥアルドの心を読み、卒業の舞踏会に自分を誘うように仕向けろと命令される。
はじめは気が進まなかったユーディアだが、エドゥアルドの心を読めばなぜ距離をとられたのか理由がわかると思いなおして……。
優秀だけど不器用な、両片思いの二人と魔法が織りなすモダキュン物語。
「許されざる恋BLアンソロジー 」収録作品。
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 一月十日のアルファポリス規約改定を受け、サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をこちらへ移しましたm(__)m サブ垢の『バウムクーヘンエンド』はこちらへ移動が出来次第、非公開となりますm(__)m)
政略結婚のはずが恋して拗れて離縁を申し出る話
藍
BL
聞いたことのない侯爵家から釣書が届いた。僕のことを求めてくれるなら政略結婚でもいいかな。そう考えた伯爵家四男のフィリベルトは『お受けします』と父へ答える。
ところがなかなか侯爵閣下とお会いすることができない。婚姻式の準備は着々と進み、数カ月後ようやく対面してみれば金髪碧眼の美丈夫。徐々に二人の距離は近づいて…いたはずなのに。『え、僕ってばやっぱり政略結婚の代用品!?』政略結婚でもいいと思っていたがいつの間にか恋してしまいやっぱり無理だから離縁しよ!とするフィリベルトの話。
王家の影ですので
渡辺 佐倉
BL
王家の影として動く伯爵令息であるカイルは淡々と役目をこなす。
王太子のルイスは妃探しをしているが難癖をつけて上手くいっていない。
その難癖を探すのが最近のカイルの仕事になってしまっている。
カイルが影であることは王家の一部のものしか知らない。
知っていたとしても影の薄いカイルを探すことはできない筈だ。
その筈だったのだけれど――
失恋したと思ってたのになぜか失恋相手にプロポーズされた
胡桃めめこ
BL
俺が片思いしていた幼なじみ、セオドアが結婚するらしい。
失恋には新しい恋で解決!有休をとってハッテン場に行ったエレンは、隣に座ったランスロットに酒を飲みながら事情を全て話していた。すると、エレンの片思い相手であり、失恋相手でもあるセオドアがやってきて……?
「俺たち付き合ってたないだろ」
「……本気で言ってるのか?」
不器用すぎてアプローチしても気づかれなかった攻め×叶わない恋を諦めようと他の男抱かれようとした受け
※受けが酔っ払ってるシーンではひらがな表記や子供のような発言をします
雪解けに愛を囁く
ノルねこ
BL
平民のアルベルトに試験で負け続けて伯爵家を廃嫡になったルイス。
しかしその試験結果は歪められたものだった。
実はアルベルトは自分の配偶者と配下を探すため、身分を偽って学園に通っていたこの国の第三王子。自分のせいでルイスが廃嫡になってしまったと後悔するアルベルトは、同級生だったニコラスと共にルイスを探しはじめる。
好きな態度を隠さない王子様×元伯爵令息(現在は酒場の店員)
前・中・後プラスイチャイチャ回の、全4話で終了です。
別作品(俺様BL声優)の登場人物と名前は同じですが別人です! 紛らわしくてすみません。
小説家になろうでも公開中。
「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜
鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。
そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。
あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。
そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。
「お前がずっと、好きだ」
甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。
※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる