【完結】あなたが幸せなら、僕も幸せ……?

カシナシ

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 夜には、ルドルクス様のお膝に乗せてもらいながら結婚式の打ち合わせを進める。

 一人で悪戦苦闘する必要はない。むしろ、とてもスムーズに事が決まっていくので、小気味よさまであった。


 ひと段落したところで、ルドルクス様の悪戯な手に導かれて、唇が合わさった。

 ふ、と息を詰める。甘やかすような吐息と共に食まれ、バターにでもなったかのような心地になった。

 ずるずると力が抜けていき、ソファの腕おきにもたれかかると、ルドルクス様の大きな体が覆い被さってくる。どこにも逃げ場のないキスは、激しくて、気持ちが良い。

 最近キスをしていると……不思議なことに、それだけでは物足りなくなってしまって、お互い、体を余す事なくぴったりくっつけてしまう。


「……ん、ぅ……」

「……腰を」

「……っ、んん……」


 ルドルクス様の要求に、腰を少し上げる。するとしゅるりとベルトを引き抜かれ、下衣を寛げてしまう。

 緩んだ腰元からするり、と大きな手が入ってきて、僕の胸や鱗、脇腹やあらゆるところに触れて、撫でていくのだ。

 ビリビリと弱い電流が流れてるみたい。変な声が出てしまって嫌なのに、何でか、止められない。


「っは、は、ふ……っ、う、ルド、様」

「君は、声すら甘いな……」


 それは、ルドルクス様だって。耳元で囁かれると一層くらくらするから、いけない。
 腰の陽物はとっくに、息を顰めるように硬く張り詰めていた。


「……はぁぁぁぁ……ああ、辛い……まだ、数ヶ月もあるのか……」


 キスを繰り返しながら、ルドルクス様はぐるると喉を鳴らしていた。手はいよいよ卑猥に体のラインをなぞっていて、その先を望む、切なげな声に、キュン、と胸が跳ねる。


「そ、の……ルド様。僕……僕も、辛いです……ルド様にもっと気持ちよくなって頂きたいのに、何も知らなくて……」

「……同じ気持ち、だな……。では、少し、進んでもいいか……?」

「え……は、はい……!」


 ルドルクス様は僕の下衣を丁寧に脱がし、ご自身のもまた脱ぎ去った。

 湯浴みの時に目撃する、あの力強い男根は、下履きの中で窮屈そうにしておられる。痛そう……と見ていれば、ルドルクス様は下履きも脱いでしまわれた。

 その隆起した雄の象徴から目を逸せないでいると、恥ずかしそうにしたルドルクス様はコホン、と咳払いをし、僕の下履きにも手をかけた。


「嫌なら、言ってくれ」

「嫌なわけ、ありません……でも、なにをされるのか……」


 動悸が止まらない。眼下で曝け出された僕のつるんとした花芯は、ルドルクス様のものと比べると、あまりに頼りなかった。

 二人とも興奮しているのが、一目でわかるの、恥ずかしい……。

 再び覆い被さって来たルドルクス様は、僕をキスで宥めながら、その二本の陰茎をまとめて……上下に、扱き出した。


「わ、あ……っ、ぅ、」


 あ、あ、熱い。ゴツゴツする!

 どちらのものかわからない、透明の先走りがぬるついて、どんどん滑りが良くなってくる。


「くふ……っ、んんんっ、あぁっ、待っ……」


 ぴったりとくっついた体の間で、熱の塊がぶつかり合っている。呼吸はどんどん浅くなり、唇の隙間の空気を求めても遮られ、苦しいのに気持ちよさは際限がない。


「もっと聞かせてくれ……」

「!~~~~ッ」


 ぶるっ、と全身に快感が広がり、堪えきれずに吐精してしまった。腹の上が温かな白濁でいっぱいに汚れているのが、たまらなく淫靡で。


「あ……んん…………っ」

「ぐっ…………」


 優しい、啄むようなキスが甘い。何となく目が合って、照れて、ふふ、と笑ってしまう。


「君は、本当に、可愛い…………」


 そう囁かれた時。

 遠くで、ビーーーーッ!と警報音が鳴ったのだった。











 



 僕たちはドギマギしながら急いで身支度を整えた。少々汗ばんでしまったし、火照りは収まっていないけれど、その警報は僕の工房に仕掛けた警報の音。

 誰かが、僕の工房から何かを持ち出したのだ。


 慌てて駆けつけた先には、既に犯人が捕まっていた。警備兵によって地面へ引き倒されているのは、ティターニャだ。


「…………はぁ、全く……………………」


 ルドルクス様は非常に不機嫌だった。夜中だということもあるし、僕と……ちょっと口に出せない如何わしいことをしていた後ろめたさもあるのだろう。


「違う!違うんですっ!ぼく、嵌められたんですぅっ!」

「言い訳は後で聞く。牢へ入れておけ」

「ハッ!」


 ずるずると引き摺られていく途中、ティターニャは僕とルドルクス様を凝視し、あっと声を上げた。


「なにさ!二人ともヤることやってるんじゃないか!えっ?エッチの途中だったからぼく、八つ当たりじゃない?えっ?旦那様、絶対ぼくの方が上手ですよっ!?」

「…………あの品性のない口を塞いでおけ」

「んぐぅ~!」


 集まった使用人さんたちから白い目で見られたルドルクス様が、必死に弁明していたけど……これがとばっちりというやつである。

 もう、恥ずかしい……。





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