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本編
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待ちに待った初めての休日。
僕はクライヴ様に大量に送られた荷物の箱の中から、街歩きに相応しい、控えめの装飾の服に着替える。
今日は甘味を食しに行くのだ。
デートという言葉に身構えてしまった僕だったが、なんのことはない。
恋人でなくとも、友人同士で遊びに行くことも含まれるのだって。『遊びに行く』を格好よく言ったのかな。
ちょっぴり緊張した僕に、ジタリヤ様が教えてくれたのだ。
僕もとても楽しみ。なんだかとても学生っぽくて。
浮き足立ってしまった気分がハクに伝わったのか、るんるんと僕の髪を繊細に編み込んでいく。
黒い髪紐と共に編まれ、小さな花を模した金色の簪を挿されている。わぁ、すごい気合いだ。
ハクをヨシヨシと撫でてやって、集合場所へと急いだ。
「おはようございます、クライヴ様!」
「……今日は一際輝いて見えるな。シュリエル。攫ってしまいたいくらいに」
「ふふ、そこにケーキがあるのなら喜んで!」
にこにこと意味もなく笑ってしまう。クライヴ様にも伝染したのか、表情が緩やかなように見えた。
連れてこられたのは、大きなショーケースを持つ茶屋だった。透明度の高いガラスを惜しげもなく使っており、卓や椅子、ティーカップも質が良いことから、貴族向けか、裕福な商人向けだと分かる店。
開店前なのか店員以外誰もいないが、そんな事は瑣末なこと。
僕の視界には、照明に照らされて輝く、種類豊富に並べられたケーキしか映っていない。ひとつひとつがなんて美しく、僕を誘惑してくるのだろう。
「はわ……………………綺麗…………」
「…………そろそろ決められるか?シュリエル」
「待って……ください。どれも美味しそうで……ああっ、決められない……!うーん、うー……本当に、どれでも、良いのですか?!」
目を輝かせている僕に、店長と思われる中年男性はにこにこと微笑ましそうに笑っている。最初は王族の訪問とあってかがちがちだった彼は、僕があまりにはしゃぐので、ピリついた空気は霧散してしまっていた。
「シュリエルが迷っているのは、このイチゴのやつか、キャラ……なんだ?この層になっているやつだろう。両方頼んだらいい」
「そんな、贅沢は。いいえ、き、決めました。イチゴのでお願いします!」
「……では、俺は層のものを」
「はい、イチゴのショートケーキと、キャラメリゼナッツミルクレープですね」
お客さんが僕たち二人きりの店内。護衛騎士が鎧人形のように微動だにせず直立して警戒している。
王族の護衛は大変そうだなと思いつつも、視線は運ばれてくるケーキから逸らせない。
色々と気になる種類はあったものの、初めてのケーキだ。
定番で、当たり外れのないというショートケーキにした。
絵本で見るケーキも大体これだもの。
キラキラと蜜がかかって輝く真っ赤な苺は、宝石のよう。ふわふわのスポンジと生クリームの布団にそっと大事そうに寝かせられている。
「うわ……っ、すごい、柔らか……」
そっとフォークを差し込むと、容易く沈み込む。ごくり、と唾を飲み込み、一口。
上品な甘さ!一緒に頼んだ、紅茶の芳醇な香りを邪魔しない。
ぱくぱくと夢中で食べてしまい、はっと気づく。すっかりクライヴ様のことを忘れていた。
上目遣いで伺えば、幼な子でも見るような温かい目線で見守られており恥ずかしさに悶絶する。護衛騎士たちも同じ目をしている!
「あ、あの……すみません、その……はしたなくて」
「いや、どんどん食べてくれ。そのように美味しそうに食べているシュリエルを見ているだけで幸せだ。連れてきて良かった」
「そんな訳が……」
「ほら、食え」
差し出されたのはクライヴ様の注文したミルクレープの、一口。均一な層を成したそれは芸術品のよう。おずおずと口に含めば、控えめな甘さが広がり、解けるような感触が残って、消える。
「ん……っ!」
美味しい!目で訴えれば伝わったらしい。クライヴ様は目を細めて満足げに笑った。
十分に甘味を味わい、街を歩き、帰り道。
馬車の中で、僕は鞄から包みを取り出した。持て余した放課後の時間で作った、クライヴ様への贈り物。
何から何まで良くお世話してくれているお礼だ。
「こちらを、クライヴ様に……」
「?なんだ」
「『浄化』を込めた魔術符のセットと、僭越ながら、少ししか入りませんが空間収納の腕輪を。望む武器や道具が手に現れる仕様でして、瞬時に戦闘に対応出来るようにと……」
「……!見せて、くれ」
クライヴ様は腕輪と魔術符を受け取り、マジマジと見る。
クライヴ様にそのように見られているのはモノだというのに、自分が見られていると錯覚するような心地で、そわそわとお尻が浮きそうだ。
この腕輪自体は、以前ルルーガレスの商人から購入したものなので、王族に贈るとなっても遜色のない逸品だ。
クライヴ様の髪と同じ、黒く艶々とした本体に、アクアマリンのような輝きの魔石が組み込まれている。
空間収納としては、時間停止もないし容量も多くはない。しかし鞄のようにいちいち入り口に手を突っ込まなくてもすぐに手に取れる利点がある。
それから、一度魔力を覚えさせたらその人以外には取り出せなくなるのも安心だ。
似たものを、僕も身につけている。こちらは白燐貝の本体に、琥珀に似た魔石のもの。弓矢の他、筆記用具や身嗜みを直す小物も入れている。
「これは……なんて事だ……素晴らしい!一生大事にする!感謝する、シュリエル!」
「そんな……恐縮です」
「国宝にしてやりたいが、そうすると宝庫で眠ることになってしまう。こちらの魔術符も、シュリエルの魔力が込められているのが分かる。凄まじい浄化の力だ……どう使えばいい?」
「!そうでした、クライヴ様は魔力を見れるのでしたね。こちらは普通の魔術符と少し違うものでして、僕の魔力をかなりの量込めた特別製です。お部屋に貼ったり、装備に貼って下さい。恐らく数ヶ月は持つと思います」
呪いは跳ね返し、悪意をある程度遠ざける効果を発揮する。特に恨みを買いやすい王族には、あって困るようなものではない、と思う。
数ヶ月経てば魔力は切れるだろうが、その時はまた作れば良い。
「呆れるほどの魔力量だな……わかった、後で貼っておく。腕輪はシュリエルと揃いなのか?ぜひ、君に付けてもらいたい」
「あ……ええと、それは偶然、でして。んんっ、失礼しますね」
熱くなる頬を誤魔化すように、クライヴ様の手首に腕輪を嵌めた。
クライヴ様の腕輪と対のようなデザインの、僕の腕輪。僕の腕輪も一級品だし、クライヴ様に差し上げるのに相応しいものは、その時一緒に購入したこれしかなかったのだ。
たまたま、似通っているだけ。
でも、それを見ると、何だか胸に温かな何かが広がった気がした。
水の巫子候補は、すぐに分かる。青みがかった銀髪の、可憐な女生徒。ルルーガレスで学園に通っていた神官は僕だけだったから、新鮮だ。
向こうからやって来られて、その髪色に親近感を抱き、にこりと微笑むと、ご令嬢は顔を真っ赤にして、転がる様に前へ進み出る。
「ご機嫌よう、ルルーガレスの水の巫子様。お会いできて光栄です……っ!!」
「ごきげんよう。僕はシュリエル・エバンスと言います。貴方は……」
「わたくしはマリー・ホワイト侯爵家が次女ですっ!お声がけ頂けるなんて、とても、とても、ありがたき幸せ……っ!」
感動した様に両手を胸の前で組まれる。それはリュミクス神様への祈りの姿勢である。彼女が何をそんなに瞳をうるうるさせているのか分からず、小首を傾げると、隣のクライヴ様がふうとため息をついた。
「……シュリエルのような髪を見れば、水の巫子候補ならば尊敬を通り越し、神のように見えているかもしれないな」
「はい、殿下の仰る通りです!あの、あの、もし、よろしければ、握手など……」
「それは」
「もちろん。僕もまだ不慣れなことが多いと思いますし、ぜひよろしくお願い致しますね、マリー嬢。」
静止しようとするクライヴ様より早く、僕は率先して握手をする。男の僕より小さな柔らかい手だ。
新たな友の予感に嬉しくなって、両手でぎゅっと握る。
ついでに軽く浄化をかけると、キラキラと光の粒が舞う。
水の巫子の候補生は、感謝の気持ちをこうして浄化で表すことがある。『貴方に祝福が訪れますように』、という気持ちだ。魔力に余裕があれば、だけれど。
「はひ……」
きゅう。
崩れ落ちる身体を慌てて抱き抱える。
あれ?
目の前の彼女は失神してしまったようで、意識がない。……けれど幸せそうなお顔だ。
「やりすぎだ……」
苦虫を噛み潰したような顔で咎められた。
僕は苦笑いして誤魔化し、彼女を医務室へ運び込むのだった。
僕はクライヴ様に大量に送られた荷物の箱の中から、街歩きに相応しい、控えめの装飾の服に着替える。
今日は甘味を食しに行くのだ。
デートという言葉に身構えてしまった僕だったが、なんのことはない。
恋人でなくとも、友人同士で遊びに行くことも含まれるのだって。『遊びに行く』を格好よく言ったのかな。
ちょっぴり緊張した僕に、ジタリヤ様が教えてくれたのだ。
僕もとても楽しみ。なんだかとても学生っぽくて。
浮き足立ってしまった気分がハクに伝わったのか、るんるんと僕の髪を繊細に編み込んでいく。
黒い髪紐と共に編まれ、小さな花を模した金色の簪を挿されている。わぁ、すごい気合いだ。
ハクをヨシヨシと撫でてやって、集合場所へと急いだ。
「おはようございます、クライヴ様!」
「……今日は一際輝いて見えるな。シュリエル。攫ってしまいたいくらいに」
「ふふ、そこにケーキがあるのなら喜んで!」
にこにこと意味もなく笑ってしまう。クライヴ様にも伝染したのか、表情が緩やかなように見えた。
連れてこられたのは、大きなショーケースを持つ茶屋だった。透明度の高いガラスを惜しげもなく使っており、卓や椅子、ティーカップも質が良いことから、貴族向けか、裕福な商人向けだと分かる店。
開店前なのか店員以外誰もいないが、そんな事は瑣末なこと。
僕の視界には、照明に照らされて輝く、種類豊富に並べられたケーキしか映っていない。ひとつひとつがなんて美しく、僕を誘惑してくるのだろう。
「はわ……………………綺麗…………」
「…………そろそろ決められるか?シュリエル」
「待って……ください。どれも美味しそうで……ああっ、決められない……!うーん、うー……本当に、どれでも、良いのですか?!」
目を輝かせている僕に、店長と思われる中年男性はにこにこと微笑ましそうに笑っている。最初は王族の訪問とあってかがちがちだった彼は、僕があまりにはしゃぐので、ピリついた空気は霧散してしまっていた。
「シュリエルが迷っているのは、このイチゴのやつか、キャラ……なんだ?この層になっているやつだろう。両方頼んだらいい」
「そんな、贅沢は。いいえ、き、決めました。イチゴのでお願いします!」
「……では、俺は層のものを」
「はい、イチゴのショートケーキと、キャラメリゼナッツミルクレープですね」
お客さんが僕たち二人きりの店内。護衛騎士が鎧人形のように微動だにせず直立して警戒している。
王族の護衛は大変そうだなと思いつつも、視線は運ばれてくるケーキから逸らせない。
色々と気になる種類はあったものの、初めてのケーキだ。
定番で、当たり外れのないというショートケーキにした。
絵本で見るケーキも大体これだもの。
キラキラと蜜がかかって輝く真っ赤な苺は、宝石のよう。ふわふわのスポンジと生クリームの布団にそっと大事そうに寝かせられている。
「うわ……っ、すごい、柔らか……」
そっとフォークを差し込むと、容易く沈み込む。ごくり、と唾を飲み込み、一口。
上品な甘さ!一緒に頼んだ、紅茶の芳醇な香りを邪魔しない。
ぱくぱくと夢中で食べてしまい、はっと気づく。すっかりクライヴ様のことを忘れていた。
上目遣いで伺えば、幼な子でも見るような温かい目線で見守られており恥ずかしさに悶絶する。護衛騎士たちも同じ目をしている!
「あ、あの……すみません、その……はしたなくて」
「いや、どんどん食べてくれ。そのように美味しそうに食べているシュリエルを見ているだけで幸せだ。連れてきて良かった」
「そんな訳が……」
「ほら、食え」
差し出されたのはクライヴ様の注文したミルクレープの、一口。均一な層を成したそれは芸術品のよう。おずおずと口に含めば、控えめな甘さが広がり、解けるような感触が残って、消える。
「ん……っ!」
美味しい!目で訴えれば伝わったらしい。クライヴ様は目を細めて満足げに笑った。
十分に甘味を味わい、街を歩き、帰り道。
馬車の中で、僕は鞄から包みを取り出した。持て余した放課後の時間で作った、クライヴ様への贈り物。
何から何まで良くお世話してくれているお礼だ。
「こちらを、クライヴ様に……」
「?なんだ」
「『浄化』を込めた魔術符のセットと、僭越ながら、少ししか入りませんが空間収納の腕輪を。望む武器や道具が手に現れる仕様でして、瞬時に戦闘に対応出来るようにと……」
「……!見せて、くれ」
クライヴ様は腕輪と魔術符を受け取り、マジマジと見る。
クライヴ様にそのように見られているのはモノだというのに、自分が見られていると錯覚するような心地で、そわそわとお尻が浮きそうだ。
この腕輪自体は、以前ルルーガレスの商人から購入したものなので、王族に贈るとなっても遜色のない逸品だ。
クライヴ様の髪と同じ、黒く艶々とした本体に、アクアマリンのような輝きの魔石が組み込まれている。
空間収納としては、時間停止もないし容量も多くはない。しかし鞄のようにいちいち入り口に手を突っ込まなくてもすぐに手に取れる利点がある。
それから、一度魔力を覚えさせたらその人以外には取り出せなくなるのも安心だ。
似たものを、僕も身につけている。こちらは白燐貝の本体に、琥珀に似た魔石のもの。弓矢の他、筆記用具や身嗜みを直す小物も入れている。
「これは……なんて事だ……素晴らしい!一生大事にする!感謝する、シュリエル!」
「そんな……恐縮です」
「国宝にしてやりたいが、そうすると宝庫で眠ることになってしまう。こちらの魔術符も、シュリエルの魔力が込められているのが分かる。凄まじい浄化の力だ……どう使えばいい?」
「!そうでした、クライヴ様は魔力を見れるのでしたね。こちらは普通の魔術符と少し違うものでして、僕の魔力をかなりの量込めた特別製です。お部屋に貼ったり、装備に貼って下さい。恐らく数ヶ月は持つと思います」
呪いは跳ね返し、悪意をある程度遠ざける効果を発揮する。特に恨みを買いやすい王族には、あって困るようなものではない、と思う。
数ヶ月経てば魔力は切れるだろうが、その時はまた作れば良い。
「呆れるほどの魔力量だな……わかった、後で貼っておく。腕輪はシュリエルと揃いなのか?ぜひ、君に付けてもらいたい」
「あ……ええと、それは偶然、でして。んんっ、失礼しますね」
熱くなる頬を誤魔化すように、クライヴ様の手首に腕輪を嵌めた。
クライヴ様の腕輪と対のようなデザインの、僕の腕輪。僕の腕輪も一級品だし、クライヴ様に差し上げるのに相応しいものは、その時一緒に購入したこれしかなかったのだ。
たまたま、似通っているだけ。
でも、それを見ると、何だか胸に温かな何かが広がった気がした。
水の巫子候補は、すぐに分かる。青みがかった銀髪の、可憐な女生徒。ルルーガレスで学園に通っていた神官は僕だけだったから、新鮮だ。
向こうからやって来られて、その髪色に親近感を抱き、にこりと微笑むと、ご令嬢は顔を真っ赤にして、転がる様に前へ進み出る。
「ご機嫌よう、ルルーガレスの水の巫子様。お会いできて光栄です……っ!!」
「ごきげんよう。僕はシュリエル・エバンスと言います。貴方は……」
「わたくしはマリー・ホワイト侯爵家が次女ですっ!お声がけ頂けるなんて、とても、とても、ありがたき幸せ……っ!」
感動した様に両手を胸の前で組まれる。それはリュミクス神様への祈りの姿勢である。彼女が何をそんなに瞳をうるうるさせているのか分からず、小首を傾げると、隣のクライヴ様がふうとため息をついた。
「……シュリエルのような髪を見れば、水の巫子候補ならば尊敬を通り越し、神のように見えているかもしれないな」
「はい、殿下の仰る通りです!あの、あの、もし、よろしければ、握手など……」
「それは」
「もちろん。僕もまだ不慣れなことが多いと思いますし、ぜひよろしくお願い致しますね、マリー嬢。」
静止しようとするクライヴ様より早く、僕は率先して握手をする。男の僕より小さな柔らかい手だ。
新たな友の予感に嬉しくなって、両手でぎゅっと握る。
ついでに軽く浄化をかけると、キラキラと光の粒が舞う。
水の巫子の候補生は、感謝の気持ちをこうして浄化で表すことがある。『貴方に祝福が訪れますように』、という気持ちだ。魔力に余裕があれば、だけれど。
「はひ……」
きゅう。
崩れ落ちる身体を慌てて抱き抱える。
あれ?
目の前の彼女は失神してしまったようで、意識がない。……けれど幸せそうなお顔だ。
「やりすぎだ……」
苦虫を噛み潰したような顔で咎められた。
僕は苦笑いして誤魔化し、彼女を医務室へ運び込むのだった。
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2025.4.28 ムーンライトノベルに投稿しました。