【完結】疲れ果てた水の巫子、隣国王子のエモノになる

カシナシ

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本編

41 練習

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その日はまた、僕は練習をしに、クライヴ様のお部屋を訪ねていた。


「気を鎮める方法、でしたよね、クライヴ様。ぜひご教授をお願いいたします」

「……ああ。しかし、基本的には自分に施すのとコツは同じだ。」

「自分に……ですか?」

「まさか……シュリエル、自分で気を鎮める時は……?」

「はい。クライヴ様にさせて頂いたように、冷却してしばらくすれば、自然と治りますが」

「……!」


クライヴ様は頭を抱えていた。かと思えば、ガバッと僕に抱きつく。


「はぁ、はぁ、君は本当に隠し持っている爆弾が多いな。俺でなければ即座に襲われているところだ。よし、分かった。初めから丁寧に教えてやろう。まずは自慰の仕方からだ」

「……?はい、よろしくお願いします」


若干早口なクライブ様に引っ張られるようにして、ソファの方へと誘われる。そしてクライヴ様を背もたれにするように、脚の間に座らされた。

夜間着の下衣を脱がされて、下着も解かれる。相変わらずつるんとした下肢は恥ずかしいけれど、この角度ではクライヴ様からは、ゆったりめのシャツが邪魔になってあまりよく見えない、はず。


「脱げたな。はぁ、シュリエル……、いつ見ても美しい身体だ」

「うっ、そんな、耳元で……っ」

「俺の声がいいのか?……もう、反応し始めている」

「んっ……」


後ろから、クライヴ様の腕にがっしりと抱かれて、さらに芯を持ち始めた陰茎はゆっくりと撫でられていた。何か、滑りの良いものを塗られている。

クライヴ様の低い良いお声が、耳の中を犯すように入ってくるものだから、脳が痺れそう。

なんて馬鹿なことを考えていると、あっという間に僕の雄芯は天を向いて立っていた。

クライヴ様は僕の手をとってそれを握らせ、その上から手を重ねる。そして上下に、扱き始めた。

ぬちゃ。ぬちゃ。くちくち。


「ふ、ふ……っ、んっ」


はぁ。どうしよう。とても、気持ちが良い。後ろにいるクライヴ様を気にしている余裕なんてまるでなくて、手を動かすのに集中し始めていた。

先端の鈴口から、透明な蜜がたらりと溢れる。あ、あ、あ、そんな親指でくりくりと撫でないで。


「はぁ、はっ、くら、イヴ、様……っ!」

「良い、気を放て」

「ああっ……」


どぴゅっ!びゅくっ、びゅくっ……

クライヴ様の声に耳が犯されて、ビリリとした快感が走る。僕の先端からは白濁が溢れてソファを汚していた。

ぐったりとした僕の頬や髪に、ちゅっ、ちゅっ、と口付けが振ってきて、何だか、心が満たされていく。


「この手法は、主に一人でする時だが……まぁ、シュリエル、覚える必要はない。俺がいるからな」

「はい……?」


その時の僕は、身体じゅうが快感の余韻に浸っていて、クライヴ様のその意味深な言葉を良く聞いていなかった。


「次は、シュリエルが、もし、俺の気を鎮めたいと思ったら……という想定だ。俺は俺のモノをある程度コントロール出来るから、無理は決してするな。分かったか?」

「はい……かしこまりました。でも、僕がしたいので……是非、教えてください」

「分かった。もう一度言う、君が無理をする必要はないからな。これは単なる技術の伝授で……まぁいい。まず、俺が手本を見せよう」


クライヴ様はそう言うなり、僕を押し倒した。
ひっくり返った視界いっぱいに、クライヴ様のお顔が映り、優しいキスをされる。


「ん……」


思えば僕も小慣れてきたと思う。舌と舌を絡ませて、甘い蜜を啜る蝶のように、唾液を飲ませ合う。
クライヴ様のは、果実水のような爽やかな甘みがあっていくらでも欲してしまう。

そのお口は寂しいことに、どんどん下へ降りて行って、僕の鈴口の方をぱくりと咥えてしまった。


「あっ、く、クライヴ様……!そこはまだ、障りが……」


そう、先ほど出したばかりの白濁塗れなのに。
クライヴ様は何の躊躇もなく咥えて、嬲り、舌で転がすように舐めしゃぶっている。

それは。
つい先日もされた、お口で扱かれるやつ。
あったかくて、ぬめぬめして、柔らかくて、ざらざらして。
それをされると僕はもう、とことん弱いということを知っている。

敏感になっている僕の芯は、クライヴ様によって再び立ち上げさせられていた。
気持ち良いけど、気持ちは良いけど……っ!


「はっ、あ、うそ、待って、あ、あ、――っ」


巧みな舌技はカリ裏や裏筋を擽り、優しく玉の方も揉まれると、頭の中の糸がぷつりと切れて、僕は呆気なく、また吐精してしまった。

二度も射精した僕の芯は、疲れ切ったようにぽたぽたと涙を溢していた。


残念ながら、僕の、クライヴ様のお気を鎮める練習は、次回に持ち越すこととなり、そしてさらにその後、禁止されることになった。……まるで鎮められないから。くうう。下手でごめんなさい。
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