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本編
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そのジタリヤ様が爆発したのは、部屋へ戻ってからだった。
「何なんですか!何なんですか!あれは何なんですか!精神の強さだけが王族並みって一番上に居て欲しくないやつ!シュリエル様!ボクはあれしきじゃ物足りないですよ~っ!」
ジタリヤ様は綺麗な顔を真っ赤にして、物凄い荒れっぷりをみせていた。どうやら、僕の口から出た、かつての扱いを初めて聞いたらしく、怒りを枕に向けてポカスカと殴りつけている。
「こんなっ!地上の!天使様を!わざわざ結界を外させて!殴って!唾まで吐いて!?いち……、三回は八つ裂きにしてやらないとおさまりません!」
「まぁまぁ……どうどう……」
僕はウォルを召喚し、そのふわふわに靡く翡翠の鬣をジタリヤ様に撫でさせる。最近分かったこと。ジタリヤ様は結構、もふもふがお好きだ。
「ふぁぁ~……」
「俺の側近がチョロすぎるな……」
「もうっ!クライヴ様だってお怒りでしょう!?足りないでしょう!?」
ウォルを撫でくり回しながら、ジタリヤ様が噛み付く。一方で、クライヴ様は穏やかだった。
「まぁ、気持ちは分かる。だが……シュリエルを見てみろ」
「「?」」
僕はお二人に見られて、きょとんとする。僕?
「シュリエルの中に、恨みも、怒りも嫌悪も何もない。つまり、あいつに向ける感情など一切残っていないということだ。それが俺は嬉しい。報復は……手は回すが、シュリエルの側を離れてまで、俺が直接下す価値もない」
「うわぁ……マジかぁ……そこまで悟るなんて。以前までの殿下なら、秒で消し炭にしていたでしょうけど、大人になりましたね~」
「だからお前は……」
ジタリヤ様は、ウォルのふわふわに誤魔化されてくれたようだ。良かった、ジタリヤ様の手が傷付く前に止められて。
破門者となった二人はおそらく、廃嫡され、城からも家からも追い出される。そしてどこへ行くか。
もし王が何も手配をしなければ、おそらくは、破門者村に行き着くだろう。
そこは烙印を押された者たちの集まる村。
国のどこにも存在することを認められていない村だ。
荒くれ者の集まる村で、造形の良い二人がどう生活していけるか想像出来ない。もしかしたら破門者村でない所で二人、暮らした方が安全かもしれない。
もしくは、奉仕活動に準じれば、破門者でも細々と恵みを得られるかもしれない。
かつて大好きだった王子様がそんなことになると思うと、僕の心はほんの少し、傷んだ。
そしてそれは、傷ませるべきではなかった。
追い詰められた人間は、時に、驚くような手段に出るのだから。
ディルク殿下らは王城で少し休んだ後、ルルーガレスへと帰国する。
僕たちは意図して学園に引きこもり、王城との連絡は文書のみにした。もう、ディルク殿下たちとは会いたくないし、クライヴ様にも会わせたくないから。
だって、昔の僕が尽くしてくれたよとか、こんなふうだったよとか、例え事実であってもクライヴ様に吹き込まれたくない。
あの時の僕は必死だった。けれど、幸せにしてくれない人のために努力していたなんて、滑稽だし、時間の無駄だった。
それをクライヴ様のお耳に入れるなんて恥でしかない。
そう思えるようになったのは、ひとえにクライヴ様のおかげだ。
「クライヴでんか~っ!あっ、またシュリエル様ですか!?もうっ、少しくらい譲ってくださいよ!」
「ポップロディ男爵令嬢。君の親は手紙を読めない程病弱なようだから、今すぐに他の健康な奴に爵位を譲るよう進言しよう」
「あっ、ワタクシ用事が出来たようなので~!残念ですが、またっ!」
鮮やかな程速やかに踵を返すブリジット嬢に、僕はクスリと笑った。もう。
爵位剥奪が怖いのならクライヴ様に近づかなければいいのに。大変アグレッシブな令嬢である。
お顔も可愛らしいし、少しふっくらとした女性らしいスタイルの彼女は男子生徒に人気である。
あの底抜けに明るく、物怖じしない性格も好まれているようだから、クライヴ様じゃない、婚約者のいない令息にいけば、結構勝算はあると思っている。
有能なジタリヤ様調べでは、ブリジット嬢は隣国ルルーガレスで起こったものを一部脚色した『男爵令嬢が王子様を射止めた』恋愛物語を吟遊詩人に聞いたらしく、夢中だそう。
それ、もう、プリシラ嬢とディルク殿下のことじゃないか。
しかも良い風にアレンジされているみたいで、最後は男爵令嬢が王妃になってめでたしめでたしなんだとか。
クライブ様はそれを聞いて、その吟遊詩人を特定し、ラウラディアにおいて出禁にしたそう。お仕事が早い。
だからこの国ではそれほど広まってはいないのだが、いかんせん、ブリジット嬢の記憶が消える訳ではない。
でも、クライヴ様とジタリヤ様が速攻対処してくださっているから、今日も元気だなぁ、なんて僕はのんびりしていたのだった。
婚姻式が二日後に迫っていた。
僕はそわそわしてしまうから、極力いつも通りのルーティンをこなすことで心を落ち着けるようにしていた。だって、気をつけていないと空を飛びそうなほどに浮かれている。
クライヴ様と正式に夫婦となる。そして、その、初夜も……!
その後は一週間休学して、クライヴ様に与えられている離宮で過ごすことになっているのだ。新婚旅行、も良かったけど、当然のようにそうはならなかった。
いいのだ、それは結婚式の後で。クライヴ様に、とことんお付き合い……させていただく予定。
早朝の鍛錬をこなし、部屋に戻る途中、令嬢が蹲っていたから不思議に思いつつも駆け寄った。
「うう……」
「大丈夫ですか?」
ブリジット嬢が、腹を抑えて、痛みに歯を食いしばっている。何だろう、月のものだろうか?
「ブリジット嬢、シュリエルです。わかりますか?」
「しゅ、リエル様……っ!?逃げ、逃げて!」
バッ、と顔を上げたブリジット嬢の顔は、真っ青だった。
腹を抑えていた手を剥がすと、ドクドクと溢れ出す、血。
「……!!」
この量は……!
一刻も早く治癒しなければ、失血死してしまう!
だから、誰かが背後に現れたのにも気付かず、迷いなく治癒を発動して、いる途中で、意識が、途絶えた。
「何なんですか!何なんですか!あれは何なんですか!精神の強さだけが王族並みって一番上に居て欲しくないやつ!シュリエル様!ボクはあれしきじゃ物足りないですよ~っ!」
ジタリヤ様は綺麗な顔を真っ赤にして、物凄い荒れっぷりをみせていた。どうやら、僕の口から出た、かつての扱いを初めて聞いたらしく、怒りを枕に向けてポカスカと殴りつけている。
「こんなっ!地上の!天使様を!わざわざ結界を外させて!殴って!唾まで吐いて!?いち……、三回は八つ裂きにしてやらないとおさまりません!」
「まぁまぁ……どうどう……」
僕はウォルを召喚し、そのふわふわに靡く翡翠の鬣をジタリヤ様に撫でさせる。最近分かったこと。ジタリヤ様は結構、もふもふがお好きだ。
「ふぁぁ~……」
「俺の側近がチョロすぎるな……」
「もうっ!クライヴ様だってお怒りでしょう!?足りないでしょう!?」
ウォルを撫でくり回しながら、ジタリヤ様が噛み付く。一方で、クライヴ様は穏やかだった。
「まぁ、気持ちは分かる。だが……シュリエルを見てみろ」
「「?」」
僕はお二人に見られて、きょとんとする。僕?
「シュリエルの中に、恨みも、怒りも嫌悪も何もない。つまり、あいつに向ける感情など一切残っていないということだ。それが俺は嬉しい。報復は……手は回すが、シュリエルの側を離れてまで、俺が直接下す価値もない」
「うわぁ……マジかぁ……そこまで悟るなんて。以前までの殿下なら、秒で消し炭にしていたでしょうけど、大人になりましたね~」
「だからお前は……」
ジタリヤ様は、ウォルのふわふわに誤魔化されてくれたようだ。良かった、ジタリヤ様の手が傷付く前に止められて。
破門者となった二人はおそらく、廃嫡され、城からも家からも追い出される。そしてどこへ行くか。
もし王が何も手配をしなければ、おそらくは、破門者村に行き着くだろう。
そこは烙印を押された者たちの集まる村。
国のどこにも存在することを認められていない村だ。
荒くれ者の集まる村で、造形の良い二人がどう生活していけるか想像出来ない。もしかしたら破門者村でない所で二人、暮らした方が安全かもしれない。
もしくは、奉仕活動に準じれば、破門者でも細々と恵みを得られるかもしれない。
かつて大好きだった王子様がそんなことになると思うと、僕の心はほんの少し、傷んだ。
そしてそれは、傷ませるべきではなかった。
追い詰められた人間は、時に、驚くような手段に出るのだから。
ディルク殿下らは王城で少し休んだ後、ルルーガレスへと帰国する。
僕たちは意図して学園に引きこもり、王城との連絡は文書のみにした。もう、ディルク殿下たちとは会いたくないし、クライヴ様にも会わせたくないから。
だって、昔の僕が尽くしてくれたよとか、こんなふうだったよとか、例え事実であってもクライヴ様に吹き込まれたくない。
あの時の僕は必死だった。けれど、幸せにしてくれない人のために努力していたなんて、滑稽だし、時間の無駄だった。
それをクライヴ様のお耳に入れるなんて恥でしかない。
そう思えるようになったのは、ひとえにクライヴ様のおかげだ。
「クライヴでんか~っ!あっ、またシュリエル様ですか!?もうっ、少しくらい譲ってくださいよ!」
「ポップロディ男爵令嬢。君の親は手紙を読めない程病弱なようだから、今すぐに他の健康な奴に爵位を譲るよう進言しよう」
「あっ、ワタクシ用事が出来たようなので~!残念ですが、またっ!」
鮮やかな程速やかに踵を返すブリジット嬢に、僕はクスリと笑った。もう。
爵位剥奪が怖いのならクライヴ様に近づかなければいいのに。大変アグレッシブな令嬢である。
お顔も可愛らしいし、少しふっくらとした女性らしいスタイルの彼女は男子生徒に人気である。
あの底抜けに明るく、物怖じしない性格も好まれているようだから、クライヴ様じゃない、婚約者のいない令息にいけば、結構勝算はあると思っている。
有能なジタリヤ様調べでは、ブリジット嬢は隣国ルルーガレスで起こったものを一部脚色した『男爵令嬢が王子様を射止めた』恋愛物語を吟遊詩人に聞いたらしく、夢中だそう。
それ、もう、プリシラ嬢とディルク殿下のことじゃないか。
しかも良い風にアレンジされているみたいで、最後は男爵令嬢が王妃になってめでたしめでたしなんだとか。
クライブ様はそれを聞いて、その吟遊詩人を特定し、ラウラディアにおいて出禁にしたそう。お仕事が早い。
だからこの国ではそれほど広まってはいないのだが、いかんせん、ブリジット嬢の記憶が消える訳ではない。
でも、クライヴ様とジタリヤ様が速攻対処してくださっているから、今日も元気だなぁ、なんて僕はのんびりしていたのだった。
婚姻式が二日後に迫っていた。
僕はそわそわしてしまうから、極力いつも通りのルーティンをこなすことで心を落ち着けるようにしていた。だって、気をつけていないと空を飛びそうなほどに浮かれている。
クライヴ様と正式に夫婦となる。そして、その、初夜も……!
その後は一週間休学して、クライヴ様に与えられている離宮で過ごすことになっているのだ。新婚旅行、も良かったけど、当然のようにそうはならなかった。
いいのだ、それは結婚式の後で。クライヴ様に、とことんお付き合い……させていただく予定。
早朝の鍛錬をこなし、部屋に戻る途中、令嬢が蹲っていたから不思議に思いつつも駆け寄った。
「うう……」
「大丈夫ですか?」
ブリジット嬢が、腹を抑えて、痛みに歯を食いしばっている。何だろう、月のものだろうか?
「ブリジット嬢、シュリエルです。わかりますか?」
「しゅ、リエル様……っ!?逃げ、逃げて!」
バッ、と顔を上げたブリジット嬢の顔は、真っ青だった。
腹を抑えていた手を剥がすと、ドクドクと溢れ出す、血。
「……!!」
この量は……!
一刻も早く治癒しなければ、失血死してしまう!
だから、誰かが背後に現れたのにも気付かず、迷いなく治癒を発動して、いる途中で、意識が、途絶えた。
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