【完結】疲れ果てた水の巫子、隣国王子のエモノになる

カシナシ

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本編

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……ピチャ、ピチャ。

視界が真っ暗だ。何か目に被せられている。何も、見えない。身体が、気持ち悪い……。


「……っ!?」


ガシャッ!

暴れようとして、動きが阻害された。それは無機質な音を立てて、僕の両腕をひとまとめに拘束し、頭上で固定している。


「はあっ、や、だ、だれ、なに?」

「……。」


身体を、誰かに弄られていた。

見えないが、分かるのは、僕は今、何も身につけておらず、下には柔らかなシーツの感触。
そして足元には重りがつけられていて、開脚していること。

そして、ぬめぬめと這いずり回る手が、いち、に……さん?

舌のざらざらとした感触が、乳首を舐めたり、ヘソや、際どいところまでも舐めていて……このぬるぬるは、まさか、他人の唾液?
気持ち悪さに、ぶるっと鳥肌がたつ。


「シュリエル……ああ、私のシュリエル……」

「!まさか……ディルク、殿下?」

「ああ、声で分かってくれるとは。やはり、私をまだ忘れていないんだね」

「こんなこと!今すぐ、おやめください!破門では、済まなくなります……!」

「どのみち、破門されたら生きてはいけないよ、シュリエル」


ねっとり、頬を撫でられる。そして唇に、唇の感触。

ガリッ!

思いっきり噛む!
鉄の味がして、次の瞬間、パンッと頬を叩かれた。これは。この容赦のない手は。
思い出したくもない、あの男。


「ああ、シュリエル。シリウスもここにいる。すまない。君を連れ出す条件として、シリウスも君に触れたいそうだ。大丈夫、身体を繋げるのは私だけだからね……」


あの男がいる、そう聞いて僕の身体は細かく震え出した。
こんな、裸をさらけ出して、なぜか魔術も使えない無防備な状態で、あの男が、僕に触れたい?あの、途中からは甚振ることを楽しみ始めていたあの男が?


「本当はその目隠しを取って、君の美しいアクアマリンを見たいけれど。シリウスが危険だと言って取らせてくれないんだ。残念だが……」

「シュリエル殿にここの手がかりを与えてはいけませんから。見たものを覚えられては都合が悪い」

「まぁ、どうせすぐに捕まるだろうけど、抵抗くらいはね。最後の思い出に、君ととっておきの一晩を過ごしたいと思ったんだよ。気持ち良いだろう?いちばんの媚薬入りのを塗ったからね。全てを私に任せていればいい……」

「い、いやです!僕は、クライヴ様だけっ、!」


パンッ!また殴られる。
目元は何か布で縛られているのに、シリウス様だと分かる。恐怖を思い出して、目元が濡れていく。

それなのに身体だけは敏感になっていて、心がついていかない。

僕は、ショックだった。

プリシラ嬢の影響下から、離れたはずなのに。
何で、あの、高潔だったディルク殿下は、そこまで堕ちてしまっているのか。


「あなたは……っ、貴方は、こんな卑怯なことは、しないと思っていたのに!嫌がる僕を手込めにして、何が一晩ですか!また僕に悪夢を見せようと言うのですか!」

「シュリエル。だって、君は私のものだから。許すと言ってくれたけれど、私は、許さないで欲しかった。ずっと、一生、私を思い出して。この胸に住まわせて」


するりと、胸をさすられたかと思えば、ぐっと食い込みそうなほどに強く、爪先を当てられる。


「そんっ、な、自分、勝手な……!」

「私が捕まった後も、死んだ後も、しっかり私を思い出せるように刻みつけておかないとね。そうだ!クライヴ殿とはまだなのだろう?ここは……しっかり柔らかくなっているようだけれど、好都合ということにしておこう」


ぷちゅっ。誰ともわからない指が、僕の後孔に入ってくる。
脚を閉じようとするのに、重しに遮られて出来ない。嫌だ。


嫌悪感で縮み上がった僕の芯を、生温い口が咥えだした!


言わば急所を人質に取られた僕は、大人しくなる他なかった。
分厚い舌が陰茎を撫であげ、ズルズルと滑りを増やして、喉まで使って攻め立ててくる。


気持ち悪い。
吐き気のするほどの嫌悪感。


その間にも、胸の飾りをびちょびちょに舐めまわされている。
こんな、こんな恥辱に塗れた状況で、気持ちよくなんか、ないのに……!
痛いほど立ち上がった僕の陰茎を叱咤し、絶対に放たないように歯を食いしばる。そうだ、ブリジット嬢は……!?


「彼女は……っ!?彼女は無事なんですか!?」

「こんな時に、人の心配をするなんて……さすが、シュリエルは優しいね。彼女は無事だよ。シュリエルの治癒が間に合ったから」

「あの大怪我は、もう少し気付くのが遅ければ命を失うものでした!殿下、貴方が?」

「んー。シリウスがね。命じたのは私だけど。彼女の父親も喜んで囮に差し出したから使ったまで。はぁ、はぁ、それより、シュリエル。君の身体は本当に美しくて、美味しい……」

「っ、やめてっ、嫌だ!く、クライヴ様っ!くらい、ゔ、様っ!」


僕の蕾をかき混ぜる指が、どんどん乱暴に、どんどん多くなっていく。痛みが走ってもお構いなし。胸の辺りで聞こえる荒い息遣いが、気持ち悪い。


「は、あ、もう、いいかな。シュリエル。ようやくひとつにーー」


ぴとりとあてがわれた切先は、一瞬だった。

ドガンッ!

土壁かなにかの破壊される音と同時に、僕の周囲にいた気配が消える。
パラパラ、と砂埃が降ってきて、パサリとローブのようなものが身体にかけられた。その匂いは、愛しい人のもの。

でも、本人はどこ?すぐ側で、ドカッ、バキッ、と乱闘する音が聞こえるけれど、クライヴ様はどこ?


「クライヴ様!どこ!どこですか!クライヴさまっ!」


キン!という音と共に、拘束から解放される。僕を抱き留めたのは、見なくても分かる、クライヴ様だ。


「シュリエル。すまない、遅くなって……」

「~~~っ」


匂い。大きさ。形。優しい低い声。
その全てに安心して、僕はしがみついたまま、気を失った。


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