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番外編(リスティアの花紋)
3 ※
しおりを挟むじゅこっ……じゅこっ……
気持ちいい……、身体が溶けて甘い蜜壺になって、波に混ざるようにして揺蕩っている。
……ァ……ァん……
(……誰?うるさいなぁ……)
「あ"ぁ"っ!?ぅん……!」
「可愛い、ああ、止まらない……」
自分の声に起こされると、両脚の間にノエル。汗をかいて息を荒げた危険な色気を放つ男が、遠慮なくずっぷりと突き刺して揺さぶっていた。
その妖艶なノエルに組み敷かれていることに気付いた瞬間、リスティアの蜜壺はきゅっと収縮する。
「えっ!?ひぁ、っん!?ど、ゆ……!?」
「ごめん、ね、?でも、リスティアも悪い人ですよ……こんな恋人を放っておくのですから」
「あ……――――っ!」
ずちゅん!と奥まで、ノエルの矛が埋め込まれたと同時に、何も出さずにイッていた。脳髄が痺れ、全身を苛む快楽に抵抗もできない。
力が入らないのに、ノエルによって抱き起こされ、くるりとうつ伏せにされた状態で腕を取られる。
ぱんっ!ぱんっ!と尻肉に叩きつけられると同時に、ぐらぐらと揺れる視界。生理的な涙でぼやけて、何も分からない。それなのに、腹部は喜んでノエルを締め付けていた。
「リスティア、はあっ、可愛い、です。びっくり、してます?」
「ひ、ぁぁあああっ!や、待っ、ああああ!!」
また、絶頂した。ぎゅうっと内部の畝りに絞られて、ノエルの男芯が爆発したかのように弾けた。熱い飛沫がドクドクと注ぎ込まれているのに、まだ硬さを保った陰茎でゆるゆると抽送されている。
たぷん、たぷん、と腹の中いっぱいに満たされたそこから、入りきれなかった白濁が泡立ち、垂れて落ちていく。
「あ……っ、あ……っ」
「ああ……、気持ちいい、あなたのナカはいつも最高に良い」
「ひぅ……っ」
「リスティアも、もっと、感じて……?」
ノエルの色っぽい声が耳元でして、リスティアはそれだけでまたピクピクと感じてしまう。ああ、だめだ、こうなったノエルにはもう、泣きながらでも快楽地獄に落とされてしまう。
「だ、!のえ、――――!」
―――――――― アルバート side
アルバートが帰ってくると、そわそわしたラヴァから『これ、リスティアくんに持っていってあげて』と花瓶を渡されて戸惑った。何でも試作品の影響を受けて寝込んでいるらしい。
そう聞いてムッと顔に出そうになるのを堪えた。愛しい人の体調を崩すとは何事かと。それでもラヴァはリスティアの唯一で、最高峰の師匠。言える事は何もなかった。
この師匠達の屋敷は、アルバートたちの引っ越しによってコの字型に変形していた。アルバートにはさっぱりよく分からないが、ラヴァがふんふん言いながら手を加え、気がつくと部屋が増えていたのだ。
そのコの字の端と端が、それぞれの寝室で、互いに不可侵となっている。そのためどれだけリスティアを鳴かせたとしても全く問題ないのが素晴らしい。この技術はぜひ、リスティアにも習得して欲しい、と思いながら、自分たちの部屋に繋がる扉を開けると。
『あぅっ……ゔゔっ……もっ、抜"い"でぇ……っ、あ、あ、あ、』
『あはっ、可愛い……大好きです、リスティア』
『ち、がっ……~~っ』
甘い桜桃のフェロモンがここまで漂っていた。急いで寝室へ飛び込むと、ノエルがリスティアを犯している!
手に持っていた花瓶をカチ割りそうになりながら、そっとその辺に置いてノエルに飛びかかった。
「ノエル!お前、ティアが嫌がってるじゃないか!」
「んっ……はぁ、アルバートか、ラヴァ様から聞きませんでしたか?」
「聞いた、調子が悪くなったと。寝込んでいるから……」
「寝込んではないですよ。ラヴァ様のせいで、お尻が疼くのだそうです」
「…………」
リスティアを見ると、全身を震わせ、涎も口の端から垂らし、達し続けている。優しい甘いフェロモンは、『抱いて』と濃厚に誘っているし、桃色に火照った頬や乳首、真っ赤な唇や舌を見れば。
(これは……我慢できなかったのも仕方ない)
あっさりと態度を変えたアルバートを責める者は、ここには存在し得なかった。
「ノエルは一旦頭冷やしてこい。ラットになりかけてる」
「あ~~、そうかもしれません。はぁ、まだまだ味わいたかったですが……あとは頼みます」
ノエルが腰を引き離れると、白濁がリスティアの秘孔からくぽっ、と溢れ出す。『あ……、あ……、』と体をかき抱くリスティア。
(視覚的暴力……)
アルバートは服を脱ぎ、裸になった。リスティアは素肌で触れ合うのが好きだとよく知っている。そのまま覆い被さり、頭のてっぺんからつま先まで包み込むように抱きしめると、子供のようにくっついてきた。
「可愛いな、ティア。大丈夫か?」
「あ、ある……ううっ、ある」
「よしよし。いい子だ、よく頑張った」
アルバートの体温に安心したリスティアは、すぅと眠りについた。もう体力の限界だったのだろう。これ以上は無体だと思う一方、アルバートは腰にずっしりと硬いものを携えたまま、苦悶の夜を過ごすこととなった。
(肌がふわふわ、しっとりすべすべで、汗だってこの甘い匂いなんだ、本当に同じ男なのか?ティアは。まつ毛の長さはこう上から見るとよく分かるな。真っ直ぐに生えているから……今は涙で束になって固まってしまっている、後で拭いてやらないと。この尻はむちむちしているのに腰は細い、筋肉もしっかりあるのは頑張り屋だからな、ああ、寝息ですらかわいい、すぴすぴ言って……ぐっ……)
あまりに我慢をしすぎて脳の血管がはち切れそうになったアルバートは、気絶する様に意識を失った。そしてはたからみれば、何事もなかったかのようにリスティアを包み続けていたのだった。
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