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第1章 トーナメント編
第3話 パーティー結成
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「俺とパーティーを組まないか?」
この時、俺は戸惑った。
魔王の言葉が理解出来ない。
だって、魔王は敵でしょ!?
しかも、ラスボスだし!
「なんで俺なんかと?」
「面白いからだ。」
「たったそれだけの理由で?」
「あぁ、だめか?理由なんてそれだけで十分だと思わないか?」
「俺のこと皆なんて呼ぶか知ってます?
最弱プレイヤーですよ。」
「そんなのどうでもいい。
とにかく、パーティー結成をしに行くぞ!」
えーーーーーーーー!!!!!
こうして、俺は《ワールド・クエスト》一年目にして
魔王にパーティー結成を申し込まれたのだ。
ークエスト受注所ー
「すまん。ここでパーティーは作れるか?」
一応、魔王は変装している。
そして、街からは魔王は完全に消えたと報じられた。
「はい。大丈夫ですよ。」
「じゃあ、名前をお願いします。」
「はい、俺がハルで、こっちが・・・」
どうしよ。
魔王ってことバレたら大変なことなる!
あ、そうだ。
「こっちがベルです。」
「なに?なんだその名は!?俺の名はベルゼ・・・」
こいつ、馬鹿だーーー!バレないために決まってんだろ。
俺はこのバカ魔王に丁寧に説明してやった。
「なんだ、それを早く言え。」
普通は言わなくても分かるって。
「ではー、ジョブを教えてください。」
「はい。えー、俺が料理人で。
こっちが・・・・・・、剣士です!」
「おい、俺は剣士じゃないぞ。」
こいつ!
ホンモノのアホ野郎だ。
俺は丁寧に説明してやった。
「なんだ、それをすぐに言え。」
「はい。じゃあ、お2人の魔力量を調べるので
こちらの水晶に手を乗っけてください。」
そう言って渡されたのは紫色の水晶だった。
「俺からいきますよ。」
俺は水晶に手を乗せた。
水晶が光だした。
「こ、これは・・・。少なすぎますね。
魔力量が50しかないですね。」
と言って、受付は笑った。
何故か無性に殴りたくなったが、なんとか感情を殺した。
「次は俺だな」
そう言って魔王は水晶に手を乗せた。
「ま、魔力量測定不能・・・です。」
えーー!こんなことあんのかよ。
受付は目を丸くした。
「まぁ、こんなもんだな。」
こいつのドヤ顔が何かムカつく。
「では、この魔力量から新しいジョブを選べますが
どうしますか?」
「じゃあ、お願いします。」
料理人じゃあダンジョンなんか入れないからな。
「ちょっと待て。」
「なんですか?」
「お前、ラーメン作れなくなっちゃうじゃん。」
「まぁ、少し味が落ちるぐらいですよ。」
「んん。なぁ、いいか。」
なんだよ!
意外と外見は豚骨だが内面は醤油ベースのあっさりとした性格の魔王だった。
「こちらがハルさんが可能なジョブ一覧です。」
どれどれ
ージョブ一覧ー
・盗賊
・剣士
・見習い魔導師
・ヒーラー
・召喚士
・錬金術師
・NEET
おぉ、結構あるもんだな。
一番最後のはなんだ?
えーと、NEET・・・?
ニートだと?ふざっけんな。
完全にバカにされている。
「は、は、は。NEETだとよ。」
うるせ、魔王。
じゃあ、俺は・・・
「見習い魔導師でお願いします。」
「見習い魔導師ですね。
このジョブは自分の成長次第で
ジョブチェンジすることができるので
ハルさんにはあってると思います。
ちなみに、年収は300~700万マネーです。」
余計なお世話だ。
本当は盗賊でもいいが。
料理人を1年やっていたので既に
ナイフの使い方にはなれている。
俺は新しいとこから始めたい人間だ。
「では、次。ベルさん。こちらです。
とは言っても、だいたいできるんですけどね。」
ージョブ一覧(一部)ー
・勇者
・暗黒騎士
・ネクロマンサー
・神官
・将軍
スゲーな。
やっぱりこいつほどとなるとな。
「勿論、俺は魔お・・・」
バッ!
(馬鹿ですか、魔王ってことバレちゃダメでしょ。)
(そうだった、悪い悪い。)
「勿論、ゆ。」
「ゆ?」
「勇者だ!」
見た目からしたら完璧な暗黒騎士だが・・・
「勇者ですね?
勇者の年収は1000~3000万マネーとなります。」
「分かりました。
では、ここにハルさん、ベルさんのパーティーが
結成されました。おめでとうございます。」
俺はこうして正式に魔王を仲間にした。
というよりも仲間にされたと言った方が正しい。
一年前の俺からは全く想像することが出来ないだろう。
「ハル、今から俺らはパーティーメンバーだ。
だから、お前は俺とタメでいいぞ。」
「え、でもそんなこと・・・」
「いいから。名前を読んでみろ。」
「じゃあ、べ、ベル。」
「いい響きだ。」
「ところで、ハル。」
改まって魔王がくるりとこちらを向いた。
「くっ!」
魔王は俺の胸ぐらをつかんだ。
「い、痛いです。離してください!」
魔王は俺をにらめつけた、なにも発さずにじっと。
俺はこの時の魔王の鋭い眼光を忘れもしない。
この時俺は思い出した。
こいつはこのゲームのラスボスだということを。
世界中の人々がプレイするこのゲームの・・・
そして魔王はこう言い放った。
「お前、俺に隠し事してんだろ!」
この時、俺は戸惑った。
魔王の言葉が理解出来ない。
だって、魔王は敵でしょ!?
しかも、ラスボスだし!
「なんで俺なんかと?」
「面白いからだ。」
「たったそれだけの理由で?」
「あぁ、だめか?理由なんてそれだけで十分だと思わないか?」
「俺のこと皆なんて呼ぶか知ってます?
最弱プレイヤーですよ。」
「そんなのどうでもいい。
とにかく、パーティー結成をしに行くぞ!」
えーーーーーーーー!!!!!
こうして、俺は《ワールド・クエスト》一年目にして
魔王にパーティー結成を申し込まれたのだ。
ークエスト受注所ー
「すまん。ここでパーティーは作れるか?」
一応、魔王は変装している。
そして、街からは魔王は完全に消えたと報じられた。
「はい。大丈夫ですよ。」
「じゃあ、名前をお願いします。」
「はい、俺がハルで、こっちが・・・」
どうしよ。
魔王ってことバレたら大変なことなる!
あ、そうだ。
「こっちがベルです。」
「なに?なんだその名は!?俺の名はベルゼ・・・」
こいつ、馬鹿だーーー!バレないために決まってんだろ。
俺はこのバカ魔王に丁寧に説明してやった。
「なんだ、それを早く言え。」
普通は言わなくても分かるって。
「ではー、ジョブを教えてください。」
「はい。えー、俺が料理人で。
こっちが・・・・・・、剣士です!」
「おい、俺は剣士じゃないぞ。」
こいつ!
ホンモノのアホ野郎だ。
俺は丁寧に説明してやった。
「なんだ、それをすぐに言え。」
「はい。じゃあ、お2人の魔力量を調べるので
こちらの水晶に手を乗っけてください。」
そう言って渡されたのは紫色の水晶だった。
「俺からいきますよ。」
俺は水晶に手を乗せた。
水晶が光だした。
「こ、これは・・・。少なすぎますね。
魔力量が50しかないですね。」
と言って、受付は笑った。
何故か無性に殴りたくなったが、なんとか感情を殺した。
「次は俺だな」
そう言って魔王は水晶に手を乗せた。
「ま、魔力量測定不能・・・です。」
えーー!こんなことあんのかよ。
受付は目を丸くした。
「まぁ、こんなもんだな。」
こいつのドヤ顔が何かムカつく。
「では、この魔力量から新しいジョブを選べますが
どうしますか?」
「じゃあ、お願いします。」
料理人じゃあダンジョンなんか入れないからな。
「ちょっと待て。」
「なんですか?」
「お前、ラーメン作れなくなっちゃうじゃん。」
「まぁ、少し味が落ちるぐらいですよ。」
「んん。なぁ、いいか。」
なんだよ!
意外と外見は豚骨だが内面は醤油ベースのあっさりとした性格の魔王だった。
「こちらがハルさんが可能なジョブ一覧です。」
どれどれ
ージョブ一覧ー
・盗賊
・剣士
・見習い魔導師
・ヒーラー
・召喚士
・錬金術師
・NEET
おぉ、結構あるもんだな。
一番最後のはなんだ?
えーと、NEET・・・?
ニートだと?ふざっけんな。
完全にバカにされている。
「は、は、は。NEETだとよ。」
うるせ、魔王。
じゃあ、俺は・・・
「見習い魔導師でお願いします。」
「見習い魔導師ですね。
このジョブは自分の成長次第で
ジョブチェンジすることができるので
ハルさんにはあってると思います。
ちなみに、年収は300~700万マネーです。」
余計なお世話だ。
本当は盗賊でもいいが。
料理人を1年やっていたので既に
ナイフの使い方にはなれている。
俺は新しいとこから始めたい人間だ。
「では、次。ベルさん。こちらです。
とは言っても、だいたいできるんですけどね。」
ージョブ一覧(一部)ー
・勇者
・暗黒騎士
・ネクロマンサー
・神官
・将軍
スゲーな。
やっぱりこいつほどとなるとな。
「勿論、俺は魔お・・・」
バッ!
(馬鹿ですか、魔王ってことバレちゃダメでしょ。)
(そうだった、悪い悪い。)
「勿論、ゆ。」
「ゆ?」
「勇者だ!」
見た目からしたら完璧な暗黒騎士だが・・・
「勇者ですね?
勇者の年収は1000~3000万マネーとなります。」
「分かりました。
では、ここにハルさん、ベルさんのパーティーが
結成されました。おめでとうございます。」
俺はこうして正式に魔王を仲間にした。
というよりも仲間にされたと言った方が正しい。
一年前の俺からは全く想像することが出来ないだろう。
「ハル、今から俺らはパーティーメンバーだ。
だから、お前は俺とタメでいいぞ。」
「え、でもそんなこと・・・」
「いいから。名前を読んでみろ。」
「じゃあ、べ、ベル。」
「いい響きだ。」
「ところで、ハル。」
改まって魔王がくるりとこちらを向いた。
「くっ!」
魔王は俺の胸ぐらをつかんだ。
「い、痛いです。離してください!」
魔王は俺をにらめつけた、なにも発さずにじっと。
俺はこの時の魔王の鋭い眼光を忘れもしない。
この時俺は思い出した。
こいつはこのゲームのラスボスだということを。
世界中の人々がプレイするこのゲームの・・・
そして魔王はこう言い放った。
「お前、俺に隠し事してんだろ!」
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