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二
しおりを挟む見たくてみたんじゃない。
男同士のキスシーン。
しかも、そのうち一人がもう一人のズボンの前に手を入れてた。
え、うわ。
ガチ?
これ、こんな堂々見えてていいもんかよ?
驚いてるけど、変にドキドキした。
俺には縁がなかっただけで…。
いや、それより、長居は危険だ。
気づかれないように、そっと距離を取り、向きを変えたところで、落ちてた枝を踏んでしまった。
やべ、音、でかい。向こうに気づかれた。
背を向けていた男がこっちを見た。
あ、まずい、ばれた。
見てたのばれた。
服を乱された男は、異変に気づき、俺を見ると青ざめ、耐えられなかったのか、男を置いて走って去っていった。
残された男は舌打ちして、こっちに来るではないか。
あ、いや、まって?
嘘だろ、こっち来る。
まって、悪かったって。
「まってっ…違う、ごめんなさい!」
そいつは途中で立ち止まって「あ?本田?」と聞いてきた。
何で名前…。
知ってるやつ?よくよく観察してたら男は学校で、ぶつかった忘れられない奴。
「あ、え…?」
さっきのさっきだったから余計言葉が出ない。
「わり…見てたわけじゃなくて、偶然で…」
「は、嘘くさ…別にいいけど。…あんたのせいで相手に逃げられたのはどうしてくれるわけ」
「いや、俺に言われても…」
「…お前、頭ぽんこつか?…ちょっと来い」
腕を掴まれ、死角に連れていかれる。
「なんで、むり、やだ…意味わかんねぇ、離せよ、怖ぇ…」
「…うるせぇな…」
身長差を感じさせないような身軽な動きで一瞬の間に膝をつかされる。
鬱陶しそうに、片手で前髪をかきあげた時、隠れた表情がよく見えた。
あ、やっぱり、こいつ、わざとなんだ。
「不完全燃焼なんだ…お前があいつの代わりやれ」
「は!?いや、むりむり、俺、男とかむり、ありえね…んぐっ!?」
口の中に指をつっこまれ、無理やりこじ開けられる。
ズボンに閉まってあった太いものを目の前に出されて、何をされるかバカでも分かって血の気が引き、冷や汗が出る。
まじか、こいつ!!
首をひねって抵抗するが問答無用に、口内に押し込まれた。
女の子の秘部ならいくらでも舐めたけど、男のちんこなんて誰だって未知だろ。
こんなのおかしい、何で俺がこんな目に合わないといけないんだ。
しかも意外とデカいんだ、こいつの。
容赦なく突っ込んでくれたけど、喉つぶれそうだし、開いた口が疲れてくるし、勝手に涙目になる。
…噛んでやる。
「…噛むなよ。…奉仕のやり方覚えろ…舐めて」
舐めるって…どうやって。
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