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三春の心情
しおりを挟む三春のしたいようにさせる。
舌が絡んでは俺は逃げて、それを追いかけてまた絡め取られる。
「ん、んん…」
「ん…真琴さん、必死。可愛い」
舌が離れて名残惜しいと少し感じてしまう。
顔を上げて時計を見た三春は立ち上がって伸びをする。
「真琴さん、お昼作ってくれるんですよね。任せていいですか?僕、トイレ行ってきます」
「あっ、そうだった。任せろ」
人に作るって実は久しぶりだった。
某お料理サイトを開いて、凝ってるようにみえて簡単に出来るレシピを検索。
…いや、男飯っつったらそんな良いもんじゃなくてもいいよな。
「…なぁ!みは…る」
振り返って呼びかけて居ないことに気づく。
うわ、やった、これは恥ずかしい。
誰も見てなくても自滅するやつ。
バタバタ足音が廊下から聞こえ、慌ててリビングに入ってきた人影。
「…ごめん!どうしたの?」
「三春…今の…」
「あっ…えっとね…聞こえたよ。恥ずかしい思いしなくて済んだ?」
「…っ…お前さぁ…めっちゃ好き」
「ど、どうしたの、照れるなぁ。なんか用事?」
そうだ、忘れるとこだ。
「カレーうどんでもいい?」
「いいよ!僕好きだし」
「じゃ、ちょっと待ってな」
三春は食卓につくと、キッチンに立つ俺をガン見し始めたのだ。それは穴があく錯覚をするほどに。
真琴さんのキッチンに立つ姿がカッコイイ。
可愛いし、カッコイイし、あの人を眺めているのは飽きないな。時々、気になるようにこっちを見ては逸らすのが可愛い。
それにしても、さっきの…。
無意識にお腹を摩り誤魔化す。
セックス中から我慢しててそれなりに溜まってたから凄い量の小便が出て、呼ばれた時もまだ終わってなかったから、腹圧で無理矢理出したから腹の違和感がすごい。
カッコつけたから絶対に本人には言わないけど。真琴さんの前ではいつだって良いところを見てて欲しいと思う。子供が背伸びしてるってたぶんこれだ。僕はいつだってオトナになりたい。真琴さんを抱き上げられるくらい大きくなりたい。歳が離れていると悩みが尽きない。
だけど、幼児趣味…じゃないや、男児が好きな真琴さんに免じて今はこれでもいいのかなって。
あぁ、だけど。
真琴さんは僕が大人になっても好きでいてくれのかな。
子供だから僕が好きだったりして。
…そんなこと許すわけないだろ。
僕は真琴さんが誰よりも大好きだ。一生、僕の傍で俺に飼われてろ。
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