虐待弁当

食物連鎖

文字の大きさ
11 / 25

第11話 受けて立つよ 智亜紀side

しおりを挟む
私は浅井智亜紀。


どこにでもいる、ごく普通の母親です。

そして、そこまで部活というものに大きなウエイトは置いておりません。
はっきり言って、エリカさんのような部活に熱心な親にはドン引きしてるんです。

だって、中学って義務教育じゃないですか?
この先高校受験もありますし、そっちを見据えていかないと先に繋がっていかないと思うんです。
入学する高校で、子供の職業選択の自由度も変わってきますしね。

バスケでプロになりたくてもなれる人はほんの一握り。

テスト休み返上してまで部活はやらなくていいと思うんです。
部活より、テストの結果や内申点の方が大事だと思います。

バスケだけ頑張れば医者とか弁護士になれるんですか?ってエリカさんには是非とも聞きたいところです。

頑張るのは子供であって、親ではないですし。
親に出来るのは環境を整えてあげるだけっていうのを履き違えてるなぁーって思ってます。


私は、正直、大和をこの部活に入れたくなかったんです。
地元民ですし、このバスケ部が学校や教育委員会からの通達も無視して活動する俗にいう『ブラック部活』だったので。

直近だと、感染症が拡大して県から部活禁止の通達が来ていたのにこっそり体育館を確保して練習するなんて問題も起こしておられましたわ。

顧問の先生も頭を抱えておられましたよ。
顧問の先生は実に真面目で常識的な方でしたので、何とかこの部活を改善しようとされておられました。

大和が保護者達からいじめを受けた時も、全力で大和を守ってくれましたしね。


こんな非常識な部活に、近隣住民から白い目で見られながら誰が入れたいと思いますか?
いや、普通なら誰も入れたくない。


そこで私は、エリカさんを利用させていたたきました。
長身の靖さえ入部してくれたら、絶対あのクソコーチは靖を気に入るのはわかりきっていたので。
そしてどこかのタイミングで大和を退部の方向に持っていくつもりでいました。

大和も、高校は進学校を希望しているので、早いうちに部活が受験の妨げになるって気付いたので。


ただ、エリカさん。
いや、バカ女。
アンタよくもやったらいけない事までやってくれたね。

大和を傷付けるとこまで追い詰めた事は、例え話が大きくなったとしても絶対に許さないからね。



とりあえず私達夫婦は、人権問題を得意とする弁護士の伯父に相談し、学校側に責任追及しました。

学校側は、バカ女達に指導を入れ、大和にも謝罪させると言いました。

私はそれだけでは気持ちが収まらなかったので、訴訟も起こして形だけでもいいから慰謝料ももらってこちらには非がない形にしたかったのですが、それは主人に止められちゃいました。

主人は、大和への謝罪も要らないので、今後一切バスケ部の保護者達と大和が関わらないようにしてくれたらそれでいいと。チッ。

うちの主人、見た目めちゃくちゃイカついので、校長先生がビクビクしてたのが非常に印象的でした!!
冷や汗かきながら、必ず約束しますと言ってました。

一応言っておきますが、うちの主人、めちゃくちゃイカついですが職業は普通の公務員ですよ。


さてさて。
主人は丸く収めたけど、私はあのバカ女達にはやり返さないと気が済まないので、爆弾ひとつだけ投下させていただきますね。



「靖君、お母さんの実家から通ってるようですが、母子手当の不正受給に該当しませんか?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...