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第12話 不正受給①
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大和が部活を辞めてからというものの、私は毎日が幸せであった。
超えたかった女をとうとう超えたのだという優越感。
実際、大和が辞めたところで部活動は何事もなかったように回っている。
大和の自傷行為に関して絶対聞き取り調査があると思って、取り巻き達と口裏合わせまで考えていたのに、智亜紀は学校に報告していないのか、そのような話も全く聞こえてこない。
逆に顧問の先生が全く部活に来なくなったが、気にはならなかった。
むしろ、あの顧問は絶対に智亜紀から話を聞いているだろう。
それから来なくなったって事は、大和の問題に関して先生が責任を全て背負ったのだろう。
真面目すぎるし、正論ばかりで大嫌いだったんだよなー。
智亜紀と共に去ってくれるなら超ラッキーなんて思っていた。
そんな平和すぎるある日。
遂に、学校から呼び出しの連絡が来た。
絶対に大和の件だ。
「こんな事があったなんて私は知りませんでした」
「大和君のお母さんの勘違いでは?」
「むしろこっちも疑いかけられ、周りから白い目で見られて困っているので逆にこっちが、大和君のご両親に謝罪してもらいたい」
など、喋る言葉を予習しながら学校へ向かった。
呼ばれた場所は会議室であった。
会議室に入ったら、校長先生と教頭先生に部活の顧問、靖の学年の先生全員と、知らないおじさんが数名いた。
あまりの物々しさに、動揺した。
そして、智亜紀があまりにも話を大きくしたんだなと怒りの感情も出てきた。
そして、知らないおじさんの1人が徐に話し始めた。
「わたくしは●●市役所の児童福祉課の者です。
あなたが児童扶養手当を不正受給している件で、この度このような機会を設けさせていただきました。
尚、息子の靖君には既に聞き取り調査を行いまして、住民票があるアパートではなく、隣町の実家から通っているというお話を伺っております。」
超えたかった女をとうとう超えたのだという優越感。
実際、大和が辞めたところで部活動は何事もなかったように回っている。
大和の自傷行為に関して絶対聞き取り調査があると思って、取り巻き達と口裏合わせまで考えていたのに、智亜紀は学校に報告していないのか、そのような話も全く聞こえてこない。
逆に顧問の先生が全く部活に来なくなったが、気にはならなかった。
むしろ、あの顧問は絶対に智亜紀から話を聞いているだろう。
それから来なくなったって事は、大和の問題に関して先生が責任を全て背負ったのだろう。
真面目すぎるし、正論ばかりで大嫌いだったんだよなー。
智亜紀と共に去ってくれるなら超ラッキーなんて思っていた。
そんな平和すぎるある日。
遂に、学校から呼び出しの連絡が来た。
絶対に大和の件だ。
「こんな事があったなんて私は知りませんでした」
「大和君のお母さんの勘違いでは?」
「むしろこっちも疑いかけられ、周りから白い目で見られて困っているので逆にこっちが、大和君のご両親に謝罪してもらいたい」
など、喋る言葉を予習しながら学校へ向かった。
呼ばれた場所は会議室であった。
会議室に入ったら、校長先生と教頭先生に部活の顧問、靖の学年の先生全員と、知らないおじさんが数名いた。
あまりの物々しさに、動揺した。
そして、智亜紀があまりにも話を大きくしたんだなと怒りの感情も出てきた。
そして、知らないおじさんの1人が徐に話し始めた。
「わたくしは●●市役所の児童福祉課の者です。
あなたが児童扶養手当を不正受給している件で、この度このような機会を設けさせていただきました。
尚、息子の靖君には既に聞き取り調査を行いまして、住民票があるアパートではなく、隣町の実家から通っているというお話を伺っております。」
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