2 / 38
耐久系はつらいよ・・でも思ったより充実感ある仕事です!(前編)
しおりを挟むーーー
「ということで次の戦争はなんだ?」
かWくぁいい新人君がかわいく顔をわなわなさせるのを見つめながら私は笑顔で問うた。かわいい新人君はかわいく汗をかわいいハンカチで拭いて答えた。
「次の戦争hア・・耐久系っです!」
「へぇ・・・」
私にとってこの程度の戦争など・・戦争など・・。
「うあぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ””””」
「落ち着いてください!落ち着いてください!落ち着いてください!落ち着いてください!!!!」
過去のトラウマのアレがアレした結果、なんかあれになった私に、新人君はアレになった。ちょっと待ってね語彙力低下してるからね。ってあれ?ごいりょくってなにー?!わからないときはじしょひかないとー!あれーじしょってなにー?なにってなにー?あっ、もうおやつのじかんだーしんじんのみみをはみはみしよー♪
そして、
「落ち着いた。」
「よかったー!」
まあ絶叫から半日は立ってるんだけどね。
ま、もう覚悟決めました。
っていうか、アレだ。あれだわ。あれ?あれってなんだったっけ?なんか思い出さないといけないことがあるようなないような。いやないわ。
なんか不自然にあるきおくが抜け落ちている気がするんだが、まさかこれはスタンド攻撃を受けているのでは?!
「気をつけろ新人君!!今私たちはスタンド攻撃を」
「受けてないと思いますよー」
というわけで記憶の混濁のこともあり、今回は私から事前に語られることは少ない。というわけで早速行ってみよー!!
「いきたくないぃいいいいいい!!いきたくなぃいいいいい!!」
「ほら!さっさときびきび歩け!!」
「やーーーー!!」ぺちぺち
そして私が出発した後、人知れず新人君はこういったのだ。
「やはり・・いずれ僕も・・いや!!禅!!日本の禅ならなんとかなるはず!!無の心!!つまり無敵!!(禅万能説)ワンチャンあるデコレ!」そう狂信的に言ったのだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
というわけで私たちは真っ白い広大な空間にきたのだった。
地下水路的に柱がところどころ立っている以外は本当に何もない。あるはずの通気口とか電灯とか。そんなのがないのに暗がりとかが一切ない。っていうか濃淡自体がない?すごくない?ってことは壁自体が光を放ってることになるのだが?
まあそんなわけで何も持たされず装備されず私は着地した。
「ふーむ・・・」
というか、服も着られないのかーそうなのかー
というわけでルールの説明を求む!!
しぃいいいいいいいん
「あ、あれ・・??」
おかしいな。早起きしたからかな?(絶対違う)
なのに・・なんでこんなに涙が出るんだろー!!
あれ?というか強烈なデジャブ・・私はここをすでに知っている・・?
そんな私の疑念をかき消すように、なんか遠くから物音がしてきた。
「行くぞっ!!」行くしかない。
そこにいたのは、幸運にも顔見知りだった。
そう、この業界、ベテランになると、殺し殺され愛みたいな、格ゲー対戦とかで知り合ったみたいな悪い友達ができるのである。
「おやや~?!バーテックス・森羅ではないですかー!」
「そういうお前は、横三ケ原、藍!!」
名前は全然覚えなくていいが、こいつは細身の体、ナナフシの亜人みたいな体格をしており、その素早い動きは先端マッハを超えていると見間違うほどであった。
そう・・こいつの能力が・・・といったところで割り込んでくるナナフシ
「能力の説明くらい私がしますよー。私はですね・・体感時間を早めることによって素早い運動を行うことができる能力なのですー!」
そう、この業界、特殊能力持ちは多い。修羅場を潜り抜けた戦士は強いみたいなやつあるじゃん?あれみたいな感じで実際にそういうことしてると能力を超えた能力、すなわち超能力みたいなのが身につくのだろう。
まあ生き返るといっても痛いのだし、それに勝てばうれしい。殺してうれしい殺されて悔しいみたいなところがあるので、大体みんな必死になってるところがある。
かと思えば死んでしまったりしても大丈夫という余裕もあるので、テンプレ的というよりも自分がより楽しめるスタイルの能力が身につくみたいな傾向がある。
あとよく言われてるところとして、特殊性癖持ちが強いみたいなところがあるな。下着とかストッキングに興奮することで強くなるみたいな。そういうシンプルなのがやっかいなんだよなー。
こいつは素早さに全振り。耐久力ゼロだとしてもあたらなければどうということはない。ゲームによっては最強ともいえる戦闘スタイルだ。さすが忍者汚い。
ちなみに私は全ステータスが高いみたいな。そういうところがあるな。特徴がないのが特徴。でも平均よりは格段上みたいな。十桁の暗算くらいなら一瞬でできるし、運動神経もそこらのアスリートよりかは上よ!!
「とにかくお前がいてくれて助かったよー!これで話し相手には困らないな!!」
「そうですな~。というわけでとりあえずダンスでもしませぬか?」
「よろこんぶ!!」
というわけで私たちは汗だくになるまで全力で踊った。だんすっだんすっだんすっだんすっ!!飛び散る汗。そして・・汗!というわけで数時間くらい踊った。
「はぁ、はぁ、はぁ。はぁ」
「ふひひ~!!ダンスは最高の文化だよー!」
そしてそれから夢を語り合った。過去のこと,そしてこれからの将来のこと。それに飽きたらまた踊った。踊ることに飽きたらまた語った。語ったことのない思い出話を語った。生き別れの妹や感動の再開で闇落ちした妹を語った。いや騙った。
マジ切れして相手の骨を粉砕することもあれば、仲直りの印に血をすすってで乾杯することもあった。肉を剥いでオリジナルのファッションショーを行うこともあった。(まあすぐに何故か再生したけどな!)
数年。数十年、数百年。数千、万一億、十億。オープンザプライスカナ?だとしたらスゴイ値段じゃんよかったね?
そう、私たちは脱出することを考えなかった。そう、ある意味で語り合ったといえる。
いや、【もう全部ご存じなんだろ?】
この部屋からは何億年経たないと出られないということに。
いや、部屋というよりここは時が加速された仮想空間だ。
実際の私たちはなんかすごい注目されている中で眠っていうるはず。なんか確かコードとかスゴイついてた。
だからこれが私たちの精一杯の抵抗なんだ・・・この娯楽をクーラーの効いた部屋で恋人や家族とみて笑っているやつらへの、せめてもの・・・な。
そう、この何もない空間から生み出す無意味な文明(暇つぶし)の開発。
この営みが最善の手だと、その時は私たちは疑ってなかったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
王国の女王即位を巡るレイラとカンナの双子王女姉妹バトル
ヒロワークス
ファンタジー
豊かな大国アピル国の国王は、自らの跡継ぎに悩んでいた。長男がおらず、2人の双子姉妹しかいないからだ。
しかも、その双子姉妹レイラとカンナは、2人とも王妃の美貌を引き継ぎ、学問にも武術にも優れている。
甲乙つけがたい実力を持つ2人に、国王は、相談してどちらが女王になるか決めるよう命じる。
2人の相談は決裂し、体を使った激しいバトルで決着を図ろうとするのだった。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる