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不死

不死VS不死





「うぉおおおおおおおおお！！」

　おれは銃を撃った。この銃は特殊であり、弾丸が着弾と同時に爆発する。それは確かに奴の体に刺さった。そして・・
　
　ﾊﾞｧﾝｯ！！
　
　破裂。しかし、その爆炎の先に確かに奴の息遣いが聞こえてきた。
　
「くッ！！」

　直後、避ける。しかし一瞬遅かった。奴のかぎづめが俺の首を掻ききり、傷跡から血しぶきが散らす。
　
　しかし、俺は噴出力に抗い、体を動かして頭を基の位置に戻した。
　
　直後に再生する。
　
「・・やはりお前も不死か・・」

　そう不死。なぜそういった存在がいるのかはわからない。しかしこの世界には確かにそういった不思議な存在があった。
　
　生物的な理解も、魔法でもなく、ただ死を取り上げられたかのような生命力を誇る。
　
　そして、不死と不死が戦えば、どちらが勝つのか。

　今ここに決められようとしていた。

「うおおおお！！！」

　骨を砕き、肉を断つが、しかし再生する。次の瞬間再生する。

　そして、その残った肉塊は、いつしか周囲に堆積し始めた。

　それらは栄養分があり、なんかいつしか周囲には獣とか植物が集まって森ができたのだ。

　そうそれは、いつしか人々が樹海と呼ばれる中心で起きた古代の出来事だった。

　この事実を知るものは、創生の初期からいる生物、そして中心に到達した一部の冒険者のみである。