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木森林木林

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地底人

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 (この物語はフィクションで、科学的証拠は一切ありません)





 地底人。この世界には地底人とういう種族が存在していた。

 その名の通り、地下に住んでいる。

 遠く昔のある時、彼らは地下に住み始めた。


 その理由は、なんだったのだろうか。

 その答えは、意外や意外。止むをえなかったからだった。





 そう、時は、地上から恐竜が消滅した日のことだった。


 山からたくさんの溶岩が流れてくる。

 それは、大量なだけでなく、多くの期間噴火が続いたのだ。

 百年くらい、溶岩が流れてくる時期があった。


 それによって、生命は多く死んだ。

 最初の犠牲だけならば、まだ軽傷だっただろう。


 大小さまざまな生き物たちは、その溶岩から逃げる。

 恐竜、虫、小動物、人、あらゆる動物が、多少の犠牲を出しながら、逃走していく。

 そして、、ついに噴火が止まり、再び平穏が訪れるのかと思っていたが、、

 いかんせん、

 それは、地球という惑星が、ゆがんでしまうほどの災害だった。

 その災害によって、いろいろな事象が重なり、結果的に地球の重力が数倍に増えることになる。


 そうなると、困るのは巨大な生物だった。

 その時期の生き物は、重力による体の支えが現代と比べ弱かったのだ。

 それゆえに、体を大きくしても、重力によって潰れる心配がない。

 つまり巨大であればあるほど有利だったのだ。

 ティラノサウルスなどの不安定な体も、現代よりも軽い重力があるからこそ成り立つものだった。

 故に、恐竜などの、体の大きな生物は、数倍になった地球の重力に耐え切れず死滅した。


 これが、この世界の恐竜絶滅の理由だ。


 だが、、今でも生き残っている恐竜はいた。


 それは、意外なことに、逃げ遅れた恐竜だった。


 ある恐竜の集団たちは幸運だった。

 その恐竜は、洞窟に住み着く習性をもつ種族。

 その噴火が起こった日も、洞窟で過ごしていたのだが、その出入り口が溶岩でふさがれたのだ。

 幸いなことに、その洞窟は広大で、エサも豊富だったので、彼らは災害の最中、そしてその後も、何百何千年といきのこることができた。

 そして、、その進化の過程の中で、偶然にも文化、知性を獲得した種族が現れたのである。

 その姿は、偶然にも人型に体格は逃げいるが、恐竜を祖先にもつことからして、鱗や、牙などといった特徴がある。(さすがに多少退化はしているが)

 それこそが、地底人と呼ばれることになる種族だった。


 つまり、、彼らは地上から地底に潜ったわけではない。


 彼らが住んでいた地上が、その高さのまま地底になってしまっただけのことなのだ。

 人と地底人は、距離的にも遠い。ゆえに何千年というときを、一切関係せずに過ごしていた。



 だが、そして、、彼らは独自の言語で、話していた。

 彼らは地底人の中でも、科学的、合理的に考えるタイプのチームだった。

 彼らは議論している。

 自分たちが、当たり前だと思っていることへの疑問。

 そう、例えば・・・なぜ空は岩で覆いつくされているのか。

 その『空』の向こうには何があるのか。


 岩を掘ることは、彼らの宗教的法律的に硬く禁止されている。

 何故ならば地盤沈下を恐れているからだ。

 彼らの歴史の中で、何度か大量に地底人が死んでしまった地盤沈下が起こっており、それがDNAレベルでも刻み込まれているのだ。


 だが、、それでも好奇心は止められない。


 いずれ、彼らは地上へと旅立つときが来るだろう。



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