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プロローグ
結婚しました
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神秘的なピアノの調律に耳を澄ませながら、ウェディングドレス姿の彼女に目を向けていた。
「アナタは愛を誓いますか?」
間にいた神父が問う。
「はい、誓います。」
「あの…」
「どうしたんだ?」
「何で僕たちは結婚式をあげているんですか?」
「覚えていないのか?」
「え、逆に何であの状況からこんな事になってしまうんですか?」
「じゃあ仕方ないなぁ、少しだけ時間を巻き戻そうか。」
「はい?」
「時間よ戻れ。」
ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦⅧⅨⅩⅨⅧⅦⅥⅤⅣⅢⅡⅠⅡⅢⅣⅤⅥ……
1時間前
なんとか、1人の人間だけを女体化させる事に成功した俺は、この先何処に行こうかと悩んでいた。
「あの。」
顎に手をつけ、考え込んでいる俺のとなりで、彼…いや、彼女が涙目で言う。
「どうして、元の姿に戻してくれないんですか?1度きり…1回だけだからって言ったのあなたですよね??」
そういえば、何回もループしているから、いつものやり取りが面度臭くなって、つい、結論から入っちゃったんだよなぁ。しかし、
「だけど、すぐに戻すとは言ってないぞ。それに、お姉さんを探す良い方法だと思うんだよ。」
「はあ?」
「ほら、君がその姿で冒険していれば、いつか君の行方不明のお姉さんにも伝わって助けに来てくれるかもしれないじゃないか。」
「そのことを何て言うのか知っています…人質っていうんですよね?てか、何で私まで冒険について行くことになってるんですか?何でお姉ちゃんの事を知ってるんですか?」
「いいんだよ、無理してついてこなくても…その代わり、君は一生そのままだけど…」
「うう…選択の余地がないじゃないですか!…分かりましたよ!知らない方、ついていきますよ!ついていけばいいんですよね!?」
こうして、自分の能力の調節がてら、時間をループし続けて仲間になった個人での女体化の成功例と共に異世界での冒険が始まろうとしていた。
「じゃあ、ぱぱっとこの城から出るか。」
壁に手を当て力を入れる。
瞬間、目の前の壁にひびが入り、木っ端微塵に崩れ落ちた。
「…何やっているんですか?」
「ん?入り口探すのも面倒だし、壊せばいいと思った。」
「いや、あの…国家反逆罪。」
「大丈夫、大丈夫。」
彼女と共に外へと出た後、崩れた壁に手を当てた。
すぐさま、壁は元の形を取り戻していった。
「…あの、思ったんですけど、あなたの冒険の目的って何なんですか?」
「目的?」
「だって、あなた1人で大抵の事はできると思うのですが…」
「いや、そりゃあ君の姉探しに決まってるだろ?」
「…え、そそうなんですか!?でも、そんな強い能力持ってるんですし、こっちから探さなくても、呼び出す事で解決するのでは…」
「無理なんだよ。」
「無理?」
「そう、無理なんだよ。」
同じ時間を繰り返す中、彼女との会話で何度も姉の話が出てきたので、その姉を呼び出す事も自分の能力の程度を測るためにやってみようとした。
「姉の顔は覚えてる?」
「顔…」
「名前は…?」
「名前は…」
「何も思い出せないんだろ。」
彼女は顔を俯かせて思い出そうとしているみたいだった。
「…で、でも、確かにお姉ちゃんはいるんです!」
「だけど、姉がいたという記憶以外何も覚えていない。」
「そ、そうですけど…」
ここに来て得たこの最強の能力…だが、欠点もある。
それは、能力を適用させる物質の情報を得て、初めて能力が使えること。
あまりにもおおざっぱな情報で能力を使うと、広範囲、最悪、最初に使った時みたいに、世界全部を丸ごと変えてしまう。
「いや、1つだけあり得る可能性が…」
「可能性?」
「はい、何者かによる能力使用…それによって、記憶が消されているのかもしれません。」
「そう思う根拠って?」
「根拠というものではないのですが…まず、始めにこの世界にはあなた以外にも転生者がいるのは知っていますか?」
「知ってる。」
「あなたみたいな能力者がいれば、記憶を消せる能力を持った人もいると思うんですよ。」
「なるほどね。」
「でも、お姉ちゃんに関する記憶を消す理由が思い付かないんです…」
「ふむ…」
そもそも前提として、そんなチート級の能力を持っている奴が二人もいたら、この世界インフレしすぎだろ。
と思ったが、そんな野暮なツッコミはいれない事にした。
「理由なんて、そいつを見つけ出してから吐き出せばいいんじゃないか?」
「そうですね、じゃあ、早く行きましょ!」
そう言うと、さっきとはうって変わった明るい顔と声で手を引き、走り出した。
「おいおい、勢いが良いのは別に構わないんだが、あてはあるのか?」
「はい、ありますあります、おおありです!!」
「おおありねぇ…(まあ、そんなチート能力を持った奴が自分以外にもいるんだとしたら、会ってみたいかなぁ。後、後々闘う可能性もありそうだし、事前調査とでも)行こうか。」
関所
「ダメです。」
国から出る所を門番に止められ、彼女は抗議していた。
「何故です!?」
「冒険税って知ってますか?」
その間、俺は片手を開いたり閉じたりと開閉を繰り返していた。
「ダメですよ。」
門に手を向けた所、彼女に止められた。
「で、所で、冒険税って何ですか?」
「知らないんですか?最近、王命により出来た新しい法律ですよ。」
「また、あの愚王の仕業か…」
か簿そい声でヤバい事を言うな…
「え?何か言いました?」
「いえいえ、何も。」
二人の会話はまだまだ続く…その間、俺は足に力を入れていた。そっーと、壁に近づけ…
「足でもダメです!」
またも、彼女に止められてしまった。
「でも、最近冒険者が多くなってるような気がしますが…」
「ええ、適切な法改正により、国に対して利益をもたらした経験がある方には、その程度によって、税金を免除しているんです。」
「え?でも、そんなの冒険に出た事がないと、対象になる事すら難しいのでは?」
「いいえ、他国との貿易を盛んにしてくれたり、他国の人と交流を持っていたり…」
「ほとんど貴族ですよね。」
「そうですよ!そりゃあそうでしょ!貴族の方々がいなけりゃあこの国はとっくに滅んでいますよ、感謝してもしきれませんよ、貴族バンザーイ!!!」
「吹っ切れやがって…」
「悪いですか?文句があるなら冒険税100点を早く支払って下さい。」
「うぅ…」
「冒険税100点って高いのか?」
「高いも何も2階建ての家が買えます。」
「はへぇ~~。」
「あ、そうだった…」
ニヤニヤしながら、門番が口を開いた。
「夫婦なら、冒険税かかりませんよ。」
「夫婦!?」
「はい、万一子どもが出来たとき、国が支払う補償金が増えますしね、国もそういう芽にはささっと消えて欲しいんでしょ。」
「最悪ですねこの国!!てか、少しは隠そう…そんな堂々と言われると悲しくなるよ!!!」
へぇ、夫婦か…
「あなたも…て、何でそんなに笑顔なんですか?」
笑顔…あぁ、そっか…
「結婚しようぜ(すまない、つい、あいつが変な事を言うから笑ってしまった)。」
「おいおい??」
本音が口から出てしまった。
まぁ、いいや。
「ちょ、ほんとこれ以上近づかないで下さい…」
「大丈夫、安心して…痛くしないからぁ。」
「ひぃ…」
「大丈夫大丈夫。」
後ろにどんどん下がって行くのを追い詰めていき、結果、逃げ場がなくなった彼女を、
「おやすみ。」
催眠をかけて眠らせた。
「って言う感じ、分かった?」
「分かった?じゃないです。」
「良い体験になったと思う。」
「なりません、てか、時間を戻したり、記憶を維持させたり…僕には、あなたが犯人に思えてきました。」
「残念だったな…こんな最強な能力なのに記憶の一部だけを消す事が出来ないんだよ。」
「はあ…」
「じゃ、そんな訳で結婚しようか!」
「嫌です!」
「何で!?冒険税支払うことになるよ!!」
「だって、知ってますか?結婚したという証明を貰うにはキ、キスもしなくちゃいけないんですよ!!」
ウェディングドレスには何も反論しないのか…
「良いじゃん、キス。」
「嫌ですよ!!何ではじめてが男なんですか!?」
「だって、今のキミ女の子じゃん。」
「What??」
「あのですねぇ…ああもう、神父さんも困惑しちゃてますし…止めましょうよ、帰りましょ。」
「いいけど、この結婚式、君の財布に入っていたお金、全部使って開いたものだから、途中で止めたりしたらお金のムダかなぁ…て思う。」
「何やってるんですか?バカなの?」
「バカとはなんだ!こっちは真剣だぞ。」
「oh...」
間にいた神父の顔がある一点を見つめていた。
「どうしたんですか神父さん?」
視線の矛先に目をやる。
「ああ、もう、聞いていますか…」
「おい、あれ。」
「え?」
彼女の肩を叩き、目線を教会の入り口にへと向けさせる。
「aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」
神父は耐えきれず、悲鳴を上げ、裏口から逃げ出していった。
「な、何故ゴブリンが…」
教会の中へと入ってくるゴブリンは一体や二体の話ではない、数えきれないほど無数のゴブリンたちがこちらがいる方にへと迫ってきていた。
「お、犯される!!」
何でこいつは、ゴブリンを見てそんな事を直ぐに思い付くんだろ…Mなのか…?
「早く何とかしてくださいよ!」
「うーん…」
そうだな…試してみるか…
「なぁ、あんなにバラけてたら倒すのが面倒なんだよ。」
「はい。」
「だからさ、1人人質が欲しいんだよ。」
「嫌ですよ。」
「だいじょーぶさ、相手がオスのゴブリンだから嫌なんだろ?」
「嫌な予感しかしませんね、僕1人で逃げます。」
「シールドフォーゼ。」
「ちょっと…」
彼女が逃げ出せないようにするため、裏口の、扉という概念を消して、壁にしておいた。
「メトモルフォーゼ。」
教会内にいる全てのオスゴブリンの性別が反転し、メスゴブリンとなった。
「ああ、もう…」
そして、彼女だけを狙うよう、彼女の魅了度みたいなものをカンストさせておいた。
「やっぱり…」
先ほどまで教会入り口でたむろしていたゴブリン達だが、今はもう見当たらない。
その代わり…
「あうあう…」
メスゴブリンの群れに埋められた彼女の姿がすき間すき間に見え隠れしていた。
「あうあう…」
それは、エロスよりかは…
「Wow!!!Japanese百合!!!」
いつの間にか、隣に先ほど逃げ出したはずの神父が立ったまま、この闘い?を見物していた。
「百合…yes百合。」
「あうあう…」
もはや、語彙力の欠片もない空間が出来上がってしまっていた。
「ん?あれは…」
「あうあう…」
そんな空間の棲みに、1枚の紙を見つけた。
「運が良い…」
「あうあう…」
それは、結婚したことの証となる書類だった。
という事で俺たち二人は夫婦となりました。
「アナタは愛を誓いますか?」
間にいた神父が問う。
「はい、誓います。」
「あの…」
「どうしたんだ?」
「何で僕たちは結婚式をあげているんですか?」
「覚えていないのか?」
「え、逆に何であの状況からこんな事になってしまうんですか?」
「じゃあ仕方ないなぁ、少しだけ時間を巻き戻そうか。」
「はい?」
「時間よ戻れ。」
ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦⅧⅨⅩⅨⅧⅦⅥⅤⅣⅢⅡⅠⅡⅢⅣⅤⅥ……
1時間前
なんとか、1人の人間だけを女体化させる事に成功した俺は、この先何処に行こうかと悩んでいた。
「あの。」
顎に手をつけ、考え込んでいる俺のとなりで、彼…いや、彼女が涙目で言う。
「どうして、元の姿に戻してくれないんですか?1度きり…1回だけだからって言ったのあなたですよね??」
そういえば、何回もループしているから、いつものやり取りが面度臭くなって、つい、結論から入っちゃったんだよなぁ。しかし、
「だけど、すぐに戻すとは言ってないぞ。それに、お姉さんを探す良い方法だと思うんだよ。」
「はあ?」
「ほら、君がその姿で冒険していれば、いつか君の行方不明のお姉さんにも伝わって助けに来てくれるかもしれないじゃないか。」
「そのことを何て言うのか知っています…人質っていうんですよね?てか、何で私まで冒険について行くことになってるんですか?何でお姉ちゃんの事を知ってるんですか?」
「いいんだよ、無理してついてこなくても…その代わり、君は一生そのままだけど…」
「うう…選択の余地がないじゃないですか!…分かりましたよ!知らない方、ついていきますよ!ついていけばいいんですよね!?」
こうして、自分の能力の調節がてら、時間をループし続けて仲間になった個人での女体化の成功例と共に異世界での冒険が始まろうとしていた。
「じゃあ、ぱぱっとこの城から出るか。」
壁に手を当て力を入れる。
瞬間、目の前の壁にひびが入り、木っ端微塵に崩れ落ちた。
「…何やっているんですか?」
「ん?入り口探すのも面倒だし、壊せばいいと思った。」
「いや、あの…国家反逆罪。」
「大丈夫、大丈夫。」
彼女と共に外へと出た後、崩れた壁に手を当てた。
すぐさま、壁は元の形を取り戻していった。
「…あの、思ったんですけど、あなたの冒険の目的って何なんですか?」
「目的?」
「だって、あなた1人で大抵の事はできると思うのですが…」
「いや、そりゃあ君の姉探しに決まってるだろ?」
「…え、そそうなんですか!?でも、そんな強い能力持ってるんですし、こっちから探さなくても、呼び出す事で解決するのでは…」
「無理なんだよ。」
「無理?」
「そう、無理なんだよ。」
同じ時間を繰り返す中、彼女との会話で何度も姉の話が出てきたので、その姉を呼び出す事も自分の能力の程度を測るためにやってみようとした。
「姉の顔は覚えてる?」
「顔…」
「名前は…?」
「名前は…」
「何も思い出せないんだろ。」
彼女は顔を俯かせて思い出そうとしているみたいだった。
「…で、でも、確かにお姉ちゃんはいるんです!」
「だけど、姉がいたという記憶以外何も覚えていない。」
「そ、そうですけど…」
ここに来て得たこの最強の能力…だが、欠点もある。
それは、能力を適用させる物質の情報を得て、初めて能力が使えること。
あまりにもおおざっぱな情報で能力を使うと、広範囲、最悪、最初に使った時みたいに、世界全部を丸ごと変えてしまう。
「いや、1つだけあり得る可能性が…」
「可能性?」
「はい、何者かによる能力使用…それによって、記憶が消されているのかもしれません。」
「そう思う根拠って?」
「根拠というものではないのですが…まず、始めにこの世界にはあなた以外にも転生者がいるのは知っていますか?」
「知ってる。」
「あなたみたいな能力者がいれば、記憶を消せる能力を持った人もいると思うんですよ。」
「なるほどね。」
「でも、お姉ちゃんに関する記憶を消す理由が思い付かないんです…」
「ふむ…」
そもそも前提として、そんなチート級の能力を持っている奴が二人もいたら、この世界インフレしすぎだろ。
と思ったが、そんな野暮なツッコミはいれない事にした。
「理由なんて、そいつを見つけ出してから吐き出せばいいんじゃないか?」
「そうですね、じゃあ、早く行きましょ!」
そう言うと、さっきとはうって変わった明るい顔と声で手を引き、走り出した。
「おいおい、勢いが良いのは別に構わないんだが、あてはあるのか?」
「はい、ありますあります、おおありです!!」
「おおありねぇ…(まあ、そんなチート能力を持った奴が自分以外にもいるんだとしたら、会ってみたいかなぁ。後、後々闘う可能性もありそうだし、事前調査とでも)行こうか。」
関所
「ダメです。」
国から出る所を門番に止められ、彼女は抗議していた。
「何故です!?」
「冒険税って知ってますか?」
その間、俺は片手を開いたり閉じたりと開閉を繰り返していた。
「ダメですよ。」
門に手を向けた所、彼女に止められた。
「で、所で、冒険税って何ですか?」
「知らないんですか?最近、王命により出来た新しい法律ですよ。」
「また、あの愚王の仕業か…」
か簿そい声でヤバい事を言うな…
「え?何か言いました?」
「いえいえ、何も。」
二人の会話はまだまだ続く…その間、俺は足に力を入れていた。そっーと、壁に近づけ…
「足でもダメです!」
またも、彼女に止められてしまった。
「でも、最近冒険者が多くなってるような気がしますが…」
「ええ、適切な法改正により、国に対して利益をもたらした経験がある方には、その程度によって、税金を免除しているんです。」
「え?でも、そんなの冒険に出た事がないと、対象になる事すら難しいのでは?」
「いいえ、他国との貿易を盛んにしてくれたり、他国の人と交流を持っていたり…」
「ほとんど貴族ですよね。」
「そうですよ!そりゃあそうでしょ!貴族の方々がいなけりゃあこの国はとっくに滅んでいますよ、感謝してもしきれませんよ、貴族バンザーイ!!!」
「吹っ切れやがって…」
「悪いですか?文句があるなら冒険税100点を早く支払って下さい。」
「うぅ…」
「冒険税100点って高いのか?」
「高いも何も2階建ての家が買えます。」
「はへぇ~~。」
「あ、そうだった…」
ニヤニヤしながら、門番が口を開いた。
「夫婦なら、冒険税かかりませんよ。」
「夫婦!?」
「はい、万一子どもが出来たとき、国が支払う補償金が増えますしね、国もそういう芽にはささっと消えて欲しいんでしょ。」
「最悪ですねこの国!!てか、少しは隠そう…そんな堂々と言われると悲しくなるよ!!!」
へぇ、夫婦か…
「あなたも…て、何でそんなに笑顔なんですか?」
笑顔…あぁ、そっか…
「結婚しようぜ(すまない、つい、あいつが変な事を言うから笑ってしまった)。」
「おいおい??」
本音が口から出てしまった。
まぁ、いいや。
「ちょ、ほんとこれ以上近づかないで下さい…」
「大丈夫、安心して…痛くしないからぁ。」
「ひぃ…」
「大丈夫大丈夫。」
後ろにどんどん下がって行くのを追い詰めていき、結果、逃げ場がなくなった彼女を、
「おやすみ。」
催眠をかけて眠らせた。
「って言う感じ、分かった?」
「分かった?じゃないです。」
「良い体験になったと思う。」
「なりません、てか、時間を戻したり、記憶を維持させたり…僕には、あなたが犯人に思えてきました。」
「残念だったな…こんな最強な能力なのに記憶の一部だけを消す事が出来ないんだよ。」
「はあ…」
「じゃ、そんな訳で結婚しようか!」
「嫌です!」
「何で!?冒険税支払うことになるよ!!」
「だって、知ってますか?結婚したという証明を貰うにはキ、キスもしなくちゃいけないんですよ!!」
ウェディングドレスには何も反論しないのか…
「良いじゃん、キス。」
「嫌ですよ!!何ではじめてが男なんですか!?」
「だって、今のキミ女の子じゃん。」
「What??」
「あのですねぇ…ああもう、神父さんも困惑しちゃてますし…止めましょうよ、帰りましょ。」
「いいけど、この結婚式、君の財布に入っていたお金、全部使って開いたものだから、途中で止めたりしたらお金のムダかなぁ…て思う。」
「何やってるんですか?バカなの?」
「バカとはなんだ!こっちは真剣だぞ。」
「oh...」
間にいた神父の顔がある一点を見つめていた。
「どうしたんですか神父さん?」
視線の矛先に目をやる。
「ああ、もう、聞いていますか…」
「おい、あれ。」
「え?」
彼女の肩を叩き、目線を教会の入り口にへと向けさせる。
「aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」
神父は耐えきれず、悲鳴を上げ、裏口から逃げ出していった。
「な、何故ゴブリンが…」
教会の中へと入ってくるゴブリンは一体や二体の話ではない、数えきれないほど無数のゴブリンたちがこちらがいる方にへと迫ってきていた。
「お、犯される!!」
何でこいつは、ゴブリンを見てそんな事を直ぐに思い付くんだろ…Mなのか…?
「早く何とかしてくださいよ!」
「うーん…」
そうだな…試してみるか…
「なぁ、あんなにバラけてたら倒すのが面倒なんだよ。」
「はい。」
「だからさ、1人人質が欲しいんだよ。」
「嫌ですよ。」
「だいじょーぶさ、相手がオスのゴブリンだから嫌なんだろ?」
「嫌な予感しかしませんね、僕1人で逃げます。」
「シールドフォーゼ。」
「ちょっと…」
彼女が逃げ出せないようにするため、裏口の、扉という概念を消して、壁にしておいた。
「メトモルフォーゼ。」
教会内にいる全てのオスゴブリンの性別が反転し、メスゴブリンとなった。
「ああ、もう…」
そして、彼女だけを狙うよう、彼女の魅了度みたいなものをカンストさせておいた。
「やっぱり…」
先ほどまで教会入り口でたむろしていたゴブリン達だが、今はもう見当たらない。
その代わり…
「あうあう…」
メスゴブリンの群れに埋められた彼女の姿がすき間すき間に見え隠れしていた。
「あうあう…」
それは、エロスよりかは…
「Wow!!!Japanese百合!!!」
いつの間にか、隣に先ほど逃げ出したはずの神父が立ったまま、この闘い?を見物していた。
「百合…yes百合。」
「あうあう…」
もはや、語彙力の欠片もない空間が出来上がってしまっていた。
「ん?あれは…」
「あうあう…」
そんな空間の棲みに、1枚の紙を見つけた。
「運が良い…」
「あうあう…」
それは、結婚したことの証となる書類だった。
という事で俺たち二人は夫婦となりました。
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