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プロローグ
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「フレッドは番が見つかったから、ガイナード1人で行くがよい」
父である国王に宣言されてしまった。
そもそもはフラワーテイル王国王太子・フレデリック(フレッド)の番探しの地方行脚計画だったのに、フレッドの番は先日見つかり既に結婚したのだ。だから無理に地方行脚する必要は無いのに、3兄弟で俺だけ結婚しておらず番もいないからと、予定通り地方行脚させられる事になってしまったのだ。
「ああ~、気が重い。そもそも俺には番は無理だ。アンタ達みたいにラブラブは無理だろうよ」
兄弟の膝の上には、漏れ無く妻が座らされている。そして茶を飲ませ・菓子を食べさせている。合間にチュッチュとキスをし、番の証である愛の花を撒き散らしている。床は赤い薔薇とピンクの薔薇が溜まってきた。はっきり言って砂吐きそうだ。
「ガイナも番が現れれば考えが変わるぞ?」
「そうそう、愛する人がそばにいるのは幸せだ。ん~、ハニー愛してるよっ」
そしてまた愛の花は増え続けるのだ。
王宮を出発して3つ目の街で、俺はその匂いに気がついた。
父である国王に宣言されてしまった。
そもそもはフラワーテイル王国王太子・フレデリック(フレッド)の番探しの地方行脚計画だったのに、フレッドの番は先日見つかり既に結婚したのだ。だから無理に地方行脚する必要は無いのに、3兄弟で俺だけ結婚しておらず番もいないからと、予定通り地方行脚させられる事になってしまったのだ。
「ああ~、気が重い。そもそも俺には番は無理だ。アンタ達みたいにラブラブは無理だろうよ」
兄弟の膝の上には、漏れ無く妻が座らされている。そして茶を飲ませ・菓子を食べさせている。合間にチュッチュとキスをし、番の証である愛の花を撒き散らしている。床は赤い薔薇とピンクの薔薇が溜まってきた。はっきり言って砂吐きそうだ。
「ガイナも番が現れれば考えが変わるぞ?」
「そうそう、愛する人がそばにいるのは幸せだ。ん~、ハニー愛してるよっ」
そしてまた愛の花は増え続けるのだ。
王宮を出発して3つ目の街で、俺はその匂いに気がついた。
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