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「スミレは俺がインチキして愛の花を出したと思っているんだな?」
ガイナは今まで見た中では無かった様な怒った顔をした。
「じゃあ証明してやればいいんだな。丁度ソコに大きな鏡がある。横目で見ておけよ」
スミレが鏡越しに2人を捉えると、ガイナが屈んでスミレにキスをした。
「何すんだよっ!?離せっ・・・」
腕を伸ばし距離を取ろうとするが、固定され動けない。そのキスの間に
「鏡、見てみろよ。俺は何もしてないぞ?」
そう言う。
確かにガイナはキスしているだけで、手品師の様に花を降らせる様な真似はしていない。
ガイナは優しいキスから、スミレの口腔内を全て舐め尽くす様に舌を縦横無尽に動かす。
ふと気がつくと、甘いキスを強請る様にスミレはガイナにしがみついていて、突然力の抜けたスミレをガイナは腕1本で支えていた。
「俺はインチキなんてしてないだろ?」
動かない頭でスミレはコクリと頷いた。
「俺は疑われる事が嫌いだからな。分かればいいぞ」
ガイナは再びキスをしようとしたが、スミレは何とか回避する。
「もういいってば!!」
力いっぱいガイナを突き飛ばし、スミレも一歩下がる。すると足の下にあるのは、
「何だ、この量の薔薇はっ!?」
2人がいた場所を中心にオレンジの薔薇が沢山落ちていたのだ。
「だから愛の花なんだよ。スミレと俺が愛し合うと降って来るんだよ。花に祝福されてるみたいだな?」
ニヤニヤとガイナは笑う。
「例え番の証でも、この旅が終わるまでにガイナを番として一緒にいたいと思わなければ諦めるんだろ?私は今のところ一緒にいたいとは思わないぞ」
だからさっさと諦めてくれ。
「まだまだ、旅は始まったばかりだ。俺は気にしない。最終的にスミレが俺といてくれればいいんだからな」
そう言って薔薇を集めていた。その薔薇は定食屋の女将行きになった。女将は大量の薔薇に驚いたようだがお礼に干し肉を沢山くれたみたいだ。
「非常食にはありがたいよな。何があるか道中分からないからな。ホレ、スミレも半分荷物に入れとけよ」
包みは2つに分かれていたので、1つをスミレに渡してした。
山の麓で昼食を摂り、午後山を越える事にした。しかし、
「あんたらカッツェに行くのかい?だったら何人かで固まって行った方がいいよ。山賊が最近よく出るんで、行商人も被害に遭って困ってるんだ」
店主が話しかけて来た。
「山賊は何人位なんだ?」
「多い時は10人位と聞くね。そろぞれは余り強くないらしいんだが、数がいると防御出来ないみたいだよ」
「ふむ、強くないのか。じゃあ大丈夫だな?スミレ?」
「ああ、問題ないな。ちゃっちゃと山越えてチーズ食べよう」
ガイナとスミレは食べ終わると馬で出発した。2人の後には歩きだが数人の行商人が恐る恐る山へ向かうようだ。
ガイナは今まで見た中では無かった様な怒った顔をした。
「じゃあ証明してやればいいんだな。丁度ソコに大きな鏡がある。横目で見ておけよ」
スミレが鏡越しに2人を捉えると、ガイナが屈んでスミレにキスをした。
「何すんだよっ!?離せっ・・・」
腕を伸ばし距離を取ろうとするが、固定され動けない。そのキスの間に
「鏡、見てみろよ。俺は何もしてないぞ?」
そう言う。
確かにガイナはキスしているだけで、手品師の様に花を降らせる様な真似はしていない。
ガイナは優しいキスから、スミレの口腔内を全て舐め尽くす様に舌を縦横無尽に動かす。
ふと気がつくと、甘いキスを強請る様にスミレはガイナにしがみついていて、突然力の抜けたスミレをガイナは腕1本で支えていた。
「俺はインチキなんてしてないだろ?」
動かない頭でスミレはコクリと頷いた。
「俺は疑われる事が嫌いだからな。分かればいいぞ」
ガイナは再びキスをしようとしたが、スミレは何とか回避する。
「もういいってば!!」
力いっぱいガイナを突き飛ばし、スミレも一歩下がる。すると足の下にあるのは、
「何だ、この量の薔薇はっ!?」
2人がいた場所を中心にオレンジの薔薇が沢山落ちていたのだ。
「だから愛の花なんだよ。スミレと俺が愛し合うと降って来るんだよ。花に祝福されてるみたいだな?」
ニヤニヤとガイナは笑う。
「例え番の証でも、この旅が終わるまでにガイナを番として一緒にいたいと思わなければ諦めるんだろ?私は今のところ一緒にいたいとは思わないぞ」
だからさっさと諦めてくれ。
「まだまだ、旅は始まったばかりだ。俺は気にしない。最終的にスミレが俺といてくれればいいんだからな」
そう言って薔薇を集めていた。その薔薇は定食屋の女将行きになった。女将は大量の薔薇に驚いたようだがお礼に干し肉を沢山くれたみたいだ。
「非常食にはありがたいよな。何があるか道中分からないからな。ホレ、スミレも半分荷物に入れとけよ」
包みは2つに分かれていたので、1つをスミレに渡してした。
山の麓で昼食を摂り、午後山を越える事にした。しかし、
「あんたらカッツェに行くのかい?だったら何人かで固まって行った方がいいよ。山賊が最近よく出るんで、行商人も被害に遭って困ってるんだ」
店主が話しかけて来た。
「山賊は何人位なんだ?」
「多い時は10人位と聞くね。そろぞれは余り強くないらしいんだが、数がいると防御出来ないみたいだよ」
「ふむ、強くないのか。じゃあ大丈夫だな?スミレ?」
「ああ、問題ないな。ちゃっちゃと山越えてチーズ食べよう」
ガイナとスミレは食べ終わると馬で出発した。2人の後には歩きだが数人の行商人が恐る恐る山へ向かうようだ。
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