花笑みの庭で

ゆきりん(安室 雪)

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 アヤトと共に部屋に帰り着いた。玄関を開けた瞬間から、ほわ~んと美味しそうな匂いが漂ってくる。

「え?何、なんの匂い?」

 リビングに入るとここ数日と雰囲気が違っていた。朝には無かった生花が至る所に飾ってあり、いつも使わないダイニングテーブルにはレストランの様にテーブルクロスがかけられ、カラトリーやグラスが並んでいる。

「えっ、アヤトの部屋だよね?」

「彩音、座ってね」

 と椅子を引いてくれる。

 う~、何が始まるの~。

 キッチンを覗くと、こないだエレベーターで会った颯さんがシェフの出で立ちで料理を盛り付けている。

「颯さんはココのフロアーの専属シェフなんだ、一見怖いけど元有名ホテルの料理長もやってたんだ」

「すごいっ。そして、美味しそうっ」

 アシスタントに運ばれてきた前菜を見て急にお腹の虫が騒ぎ出す。

「彩音はノンアルカクテルね」

 アヤトの前にはワインが置かれる。アヤトはどうやら赤派みたいだ。

 「彩音のソロ歌録り終わりに乾杯~」

 とアヤトはワイングラスを掲げる。

「ありがとっ。仕上がるの楽しみっ」

「そこで仕上げを急かすかなぁ~」

 アヤトはちょっと渋い顔をする。

 運ばれてくる料理を次々と平らげ、デザートのシャーベットまで美味しく頂く。

 食べ終わる頃には颯もそのアシスタントも姿を消し、2人だけになっていた。

 「すっごく美味しかった~、ご馳走さま~っ」

「ぷっ。彩音はホントに幸せそうに食べるね」

「だって、美味しいんだもん」

 「明日からまた、大変だからお風呂早く入って休もう。先、入ってきて」

「はぁ~い、お先に~」

 彩音がお風呂から出てくると、アヤトがソファーで寝そべっていた。

 うわ~、貴重な光景っ。

 写メ撮っちゃお、るるんっ。

 一枚だけ写真を撮ったあとにアヤトを起こす。

 ううっ、お酒のせいかアヤトめちゃ色っぽいっ!

「アヤト、お風呂入ってから寝ようよ。アヤト~っ」

 と呼びかけるど、ゆっくり瞼を開け彩音を認識するとゆっくり口づけたのだった!

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