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バイトが終わり部屋に帰ると母・美緒子とアヤトがリビングにいた。
「彩音ちゃん、チャイ飲みたいから入れてね?」
「ごめん、彩音。チャイの話ししたら美緒子さんも飲みたいって」
あ~はいはい。
作りますよ~。
すぐにキッチンに向かい作り始める。もう何度も作っているし、スパイスは一杯毎に小分けしてあるので簡単に仕上がる。
「はい母さん、アヤト」
マグカップを2人の前に置き、自分のマグカップも持ってくる。
「でね~、彩音ちゃん。アヤトから聞いたんだけど、3作目の話し。いいの?アヤトで」
「えっ、あ、う、うん」
「ふ~ん、彩音ちゃんがいいならいいけど。クライアント喜ぶと思うし。でも、彩音ちゃん、3作目のキスは唇なんだよ~。いいの?アヤトなんかで」
「何か酷い言いようだね、美緒子さん」
ムスッとしながらアヤトが答える。
「ま、いいけど。それなら絵コンテ見せるからね。大体こんな感じで撮ろうと思ってるの。まあ、撮影までに練習しといて?あっ、もう行かなきゃ。彩音ちゃん、チャイご馳走様~っ」
バタバタっ走り去って行き、部屋は急に静かになる。
絵コンテを手に取り、撮影の流れを見ているアヤトがふと顔を上げ、『彩音も見るだろ?』と手招きする。
アヤトの横に座る。
ペラペラと紙をめくってくれる。
そして問題のキスシーンはやはり唇だ!
あっ、でも2秒って書いてある。
「良かったぁ、短い」
思わず声に出してしまった。
「彩音ちゃん、チャイ飲みたいから入れてね?」
「ごめん、彩音。チャイの話ししたら美緒子さんも飲みたいって」
あ~はいはい。
作りますよ~。
すぐにキッチンに向かい作り始める。もう何度も作っているし、スパイスは一杯毎に小分けしてあるので簡単に仕上がる。
「はい母さん、アヤト」
マグカップを2人の前に置き、自分のマグカップも持ってくる。
「でね~、彩音ちゃん。アヤトから聞いたんだけど、3作目の話し。いいの?アヤトで」
「えっ、あ、う、うん」
「ふ~ん、彩音ちゃんがいいならいいけど。クライアント喜ぶと思うし。でも、彩音ちゃん、3作目のキスは唇なんだよ~。いいの?アヤトなんかで」
「何か酷い言いようだね、美緒子さん」
ムスッとしながらアヤトが答える。
「ま、いいけど。それなら絵コンテ見せるからね。大体こんな感じで撮ろうと思ってるの。まあ、撮影までに練習しといて?あっ、もう行かなきゃ。彩音ちゃん、チャイご馳走様~っ」
バタバタっ走り去って行き、部屋は急に静かになる。
絵コンテを手に取り、撮影の流れを見ているアヤトがふと顔を上げ、『彩音も見るだろ?』と手招きする。
アヤトの横に座る。
ペラペラと紙をめくってくれる。
そして問題のキスシーンはやはり唇だ!
あっ、でも2秒って書いてある。
「良かったぁ、短い」
思わず声に出してしまった。
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