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彩音が目を覚ましたのは救急搬送された病院の処置室だった。幸い彩音には大きな怪我はなく、打撲だけだったが、アヤトは未だに治療を続けている。
「アヤトさんの血液型は?輸血が必要なんです」
看護師の人が側にいる美緒子と等々力に向かってたずねてくる。その質問に美緒子が
「アヤトは珍しい血液型でRH-O型なんです」
と、答えると看護師が厳しい顔をする。
「実は先日、急患があり血液のストックが今は病院にないんです。至急手配しますが時間がかかります。親族で同じ血液型の方はいませんか?」
美緒子は彩音の肩を抱きながら言う。
「彩音が同じ血液型です。彩音、献血大丈夫よね?あと、彩音の血液が別の病院に保存してあるので、それを取りに行ってきます」
「まあ、ご兄妹ですか?身近にいらして良かったです。血液を調べて問題無ければ、直接献血します」
看護師がバタバタ手配をはじめる。
「母さん、兄妹って?珍しい血液型なんだよね?」
彩音はオズオズと聞く。彩音の血液型は珍しく、父親譲りだった。既に父親は他界している。不測の事態に備える為、彩音は自己血液を定期的に保存している程だ。
「それはまた落ちついてから、ゆっくり話すわ。さ、準備出来たみたいよ。私は病院にストック取りに行ってくるから。等々力さん、しばらくお願いしますね」
と、等々力さんに2人を預け美緒子は病院を後にした。
「アヤトさんの血液型は?輸血が必要なんです」
看護師の人が側にいる美緒子と等々力に向かってたずねてくる。その質問に美緒子が
「アヤトは珍しい血液型でRH-O型なんです」
と、答えると看護師が厳しい顔をする。
「実は先日、急患があり血液のストックが今は病院にないんです。至急手配しますが時間がかかります。親族で同じ血液型の方はいませんか?」
美緒子は彩音の肩を抱きながら言う。
「彩音が同じ血液型です。彩音、献血大丈夫よね?あと、彩音の血液が別の病院に保存してあるので、それを取りに行ってきます」
「まあ、ご兄妹ですか?身近にいらして良かったです。血液を調べて問題無ければ、直接献血します」
看護師がバタバタ手配をはじめる。
「母さん、兄妹って?珍しい血液型なんだよね?」
彩音はオズオズと聞く。彩音の血液型は珍しく、父親譲りだった。既に父親は他界している。不測の事態に備える為、彩音は自己血液を定期的に保存している程だ。
「それはまた落ちついてから、ゆっくり話すわ。さ、準備出来たみたいよ。私は病院にストック取りに行ってくるから。等々力さん、しばらくお願いしますね」
と、等々力さんに2人を預け美緒子は病院を後にした。
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