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アヤトにピアスを着けられ『花笑みの庭』を後にする。凄く素敵な庭だったな。けど、ソコで過ごした記憶が全くないのは寂しい。まだ、小さな頃アヤトと一緒に過ごしていたなんて。
「彩音、どうした?」
車に乗ってからずっと黙っている彩音の頭に手を置きながらアヤトは問いかける。
「う、ううん。素敵なお庭だったなぁって。『花笑みの庭』気に入っちゃた」
少し車で走る。
「彩音、お腹空かないか?」
「うん、ちょっと空いたかな?」
と答えた所で『ぐぅ』とお腹がなる。
やだっ、鳴らなくてもいいのに。
「ぷぷっ、彩音~っ!お腹で返事出来るんだな」
しばらく笑い転げる。案外、アヤトって笑い上戸なのだ。
「ほら、ココのレストランでいいか?」
細い道に入った瞬間現れた、緑に囲まれた童話に出てきそうなレンガが可愛い建物だ。
「うわ~っ、可愛いっ」
建物内も猫足のテーブルや椅子、室内に置かれているものはアンティーク調で可愛らしい。
「アヤト、意外。こんなお店知ってるなんて」
「ああ、ここはーーー」
と話しかけた所で
「あら、彩音ちゃん・アヤト!2人で出かけてたら、またリョウが目くじら立てるわよ~っ?」
進出鬼没な母・美緒子が現れる。
「母さんっ、何でココにいるの?」
「え?春だし、ココでランチしたいなぁと。それより彩音ちゃん、そのピアス可愛いわね。今度貸して?」
「それは・・・」
「美緒子さん、ダメ。それは俺の独占欲の塊だから」
言いながら自分の左耳を見せる。
「まぁ!彩音ちゃん、あなた大変な男選んだわよね。どうしてこうも執着心が強いのかしらねぇ。じゃ、お先に」
既に食事は済んでいた様で帰ってしまった。
ランチコースを堪能し、デザートのシャーベットと紅茶を飲みながらのんびりくつろぐ。
「外でアヤトとのんびりするの初めてだねっ。アヤト有名人だから仕方ないけど」
「何言ってるんだ、彩音もだぞ?あのCM反響凄いらしいぞ。しばらくは一緒に出かけられないかもな」
「そうなんだ、でも今日色々連れて行ってもらえたから大丈夫っ!部屋に帰ればアヤトいるし」
ねっ!と笑顔で彩音は笑う。
「彩音、どうした?」
車に乗ってからずっと黙っている彩音の頭に手を置きながらアヤトは問いかける。
「う、ううん。素敵なお庭だったなぁって。『花笑みの庭』気に入っちゃた」
少し車で走る。
「彩音、お腹空かないか?」
「うん、ちょっと空いたかな?」
と答えた所で『ぐぅ』とお腹がなる。
やだっ、鳴らなくてもいいのに。
「ぷぷっ、彩音~っ!お腹で返事出来るんだな」
しばらく笑い転げる。案外、アヤトって笑い上戸なのだ。
「ほら、ココのレストランでいいか?」
細い道に入った瞬間現れた、緑に囲まれた童話に出てきそうなレンガが可愛い建物だ。
「うわ~っ、可愛いっ」
建物内も猫足のテーブルや椅子、室内に置かれているものはアンティーク調で可愛らしい。
「アヤト、意外。こんなお店知ってるなんて」
「ああ、ここはーーー」
と話しかけた所で
「あら、彩音ちゃん・アヤト!2人で出かけてたら、またリョウが目くじら立てるわよ~っ?」
進出鬼没な母・美緒子が現れる。
「母さんっ、何でココにいるの?」
「え?春だし、ココでランチしたいなぁと。それより彩音ちゃん、そのピアス可愛いわね。今度貸して?」
「それは・・・」
「美緒子さん、ダメ。それは俺の独占欲の塊だから」
言いながら自分の左耳を見せる。
「まぁ!彩音ちゃん、あなた大変な男選んだわよね。どうしてこうも執着心が強いのかしらねぇ。じゃ、お先に」
既に食事は済んでいた様で帰ってしまった。
ランチコースを堪能し、デザートのシャーベットと紅茶を飲みながらのんびりくつろぐ。
「外でアヤトとのんびりするの初めてだねっ。アヤト有名人だから仕方ないけど」
「何言ってるんだ、彩音もだぞ?あのCM反響凄いらしいぞ。しばらくは一緒に出かけられないかもな」
「そうなんだ、でも今日色々連れて行ってもらえたから大丈夫っ!部屋に帰ればアヤトいるし」
ねっ!と笑顔で彩音は笑う。
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