5 / 26
5
しおりを挟む
陰陽師風になったうさぎは、かなりのイケメンだった。長い髪は後ろに紐で括られている。目は切れ長で、はっきり言って美亜の好みだ。身長も190センチはありそうだ。うっかり見惚れてしまいそうだが、頭を振り現実に戻ってくる。
「あの・・・、うさぎさん。何故私に着いて来たのかな?」
「は?お前が『一緒においで』って言ったから、契約が結ばれたんだろ?お前の意思だ」
あ、うっ、確かに言った。
言ったけど、ヒスイのうさぎにであって、幽霊とか陰陽師にとかじゃない・・・。
「ヒスイのうさぎは形代だ。俺の本体はもう無いからな。意思を入れておく石だな。ぷっ、意思の石。上手いこと言った!」
ゲラゲラとうさぎの陰陽師は笑い出してしまった。
「うさぎの陰陽師ではない。俺の名は耀だ。お前は?」
「私は美亜」
何か心の中、読まれてない?と思いながらも、美亜が名乗ると、耀と美亜の体から薄っすらと光が出て、中央で交わり数秒後、交わった光はそれぞれの体に戻る。
「何っ!?今の」
「コレで完全にお前は俺のモノ、俺はお前のモノだ。覚えておけ」
そう言って、左手の甲を指差す。そこには、まるで刺青を入れたかの様に、複雑な模様が刻まれている。しかもソレは耀の右手にも刻まれていた。
「きゃ~っ!なんて事してくれるのっ!」
「大事無い。大体は消えておる」
耀が言い終わるタイミングで、模様はスッと消えていった。
「さて、長距離の移動で疲れたな。休む」
耀は言い終わるとうさぎになり、ベッドの一角に陣取り、寝始めてしまった。
・・・、あの~、私のベッドで勝手に寝ないで下さい?
旅行に行くに当たり、冷蔵庫内は生物を整理して行ったので、野菜等は一切無い。仕方なく美亜は疲れていたが、スーパーに行く事にした。うさぎは勿論置いて行くつもりだったのだが、玄関の扉を開けた瞬間、またしても後ろからヒスイが鞄に飛び込んでくる。
鞄を持ってなかったら、どうするつもり?何て考えが一瞬頭をよぎるが、いつも何かしら袋は持っている。あ、ゴミ捨ての時は鍵だけだな?うさぎ、どうするんだろ?
翌日は旅行疲れの事も考えた日曜日だ。洗濯をし、掃除機をかける。ベッドで丸くなっているうさぎを見ながらふと思う。
「耀は餌とか食べるのかな?」
思わず呟いてから、あ、本体が無いんだから食べても無駄かと思い直すが。
「お前が触れてくれると、勝手に流れ込むからな。余程の力を使わなければ今のままで大丈夫だ」
流れ込む!?
「あの・・・、うさぎさん。何故私に着いて来たのかな?」
「は?お前が『一緒においで』って言ったから、契約が結ばれたんだろ?お前の意思だ」
あ、うっ、確かに言った。
言ったけど、ヒスイのうさぎにであって、幽霊とか陰陽師にとかじゃない・・・。
「ヒスイのうさぎは形代だ。俺の本体はもう無いからな。意思を入れておく石だな。ぷっ、意思の石。上手いこと言った!」
ゲラゲラとうさぎの陰陽師は笑い出してしまった。
「うさぎの陰陽師ではない。俺の名は耀だ。お前は?」
「私は美亜」
何か心の中、読まれてない?と思いながらも、美亜が名乗ると、耀と美亜の体から薄っすらと光が出て、中央で交わり数秒後、交わった光はそれぞれの体に戻る。
「何っ!?今の」
「コレで完全にお前は俺のモノ、俺はお前のモノだ。覚えておけ」
そう言って、左手の甲を指差す。そこには、まるで刺青を入れたかの様に、複雑な模様が刻まれている。しかもソレは耀の右手にも刻まれていた。
「きゃ~っ!なんて事してくれるのっ!」
「大事無い。大体は消えておる」
耀が言い終わるタイミングで、模様はスッと消えていった。
「さて、長距離の移動で疲れたな。休む」
耀は言い終わるとうさぎになり、ベッドの一角に陣取り、寝始めてしまった。
・・・、あの~、私のベッドで勝手に寝ないで下さい?
旅行に行くに当たり、冷蔵庫内は生物を整理して行ったので、野菜等は一切無い。仕方なく美亜は疲れていたが、スーパーに行く事にした。うさぎは勿論置いて行くつもりだったのだが、玄関の扉を開けた瞬間、またしても後ろからヒスイが鞄に飛び込んでくる。
鞄を持ってなかったら、どうするつもり?何て考えが一瞬頭をよぎるが、いつも何かしら袋は持っている。あ、ゴミ捨ての時は鍵だけだな?うさぎ、どうするんだろ?
翌日は旅行疲れの事も考えた日曜日だ。洗濯をし、掃除機をかける。ベッドで丸くなっているうさぎを見ながらふと思う。
「耀は餌とか食べるのかな?」
思わず呟いてから、あ、本体が無いんだから食べても無駄かと思い直すが。
「お前が触れてくれると、勝手に流れ込むからな。余程の力を使わなければ今のままで大丈夫だ」
流れ込む!?
0
あなたにおすすめの小説
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】あなたに従う必要がないのに、命令なんて聞くわけないでしょう。当然でしょう?
チカフジ ユキ
恋愛
伯爵令嬢のアメルは、公爵令嬢である従姉のリディアに使用人のように扱われていた。
そんなアメルは、様々な理由から十五の頃に海を挟んだ大国アーバント帝国へ留学する。
約一年後、リディアから離れ友人にも恵まれ日々を暮らしていたそこに、従姉が留学してくると知る。
しかし、アメルは以前とは違いリディアに対して毅然と立ち向かう。
もう、リディアに従う必要がどこにもなかったから。
リディアは知らなかった。
自分の立場が自国でどうなっているのかを。
婚約破棄?いいですけど私巨乳ですよ?
無色
恋愛
子爵令嬢のディーカは、衆目の中で婚約破棄を告げられる。
身分差を理由に見下されながらも、彼女は淡々と受け入れようとするが、その時ドレスが破れ、隠していた自慢のそれが解き放たれてしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる