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お父様の話によるとこの水晶は特殊な魔力を秘めておりその魔力を使うことで他人の夢に入ったりすることが出来るらしい。
さらに他人の夢を繋ぐことも出来る役にたつのか分からない品物だ。
たまたまとある美しい川の近くで見つけたらしい。
ただこのくらいの大きさ的に使えるのはたったの1回らしい。
だからもし使用するなら注意することと説明し終わった途端お父様は仕事、お母様はやり残した刺繍の続きをするために帰って行った。
「……悪役令嬢ソフィアの父親ってなんか…変な人ね…」
でもとても優しくていい父親だなと思いながら夢見の水晶を見る。
キラキラと輝いているその水晶は普通に加工品にすれば高く売れそうだ。
「だけど他人の夢に干渉に繋げるね……」
あんまり需要がないな…
いやだがしかしもしかしたら推しの声優と同じ夢が見られるかも…
そんなことを考えていると急にとある考えが浮かんだ。
「もしかしたらこの水晶を使ったら…」
お父さんとお母さんに会えるかもしれない…。
無謀かも知れないしまず1度死んだ私が両親達の夢に干渉してもいいのだろうか…?
まずこの姿で両親達が私と気づいてくれるのか…
そんなことを悶々と考えながら水晶を見る。
美しく輝く水晶は難しい顔で悩んでいる私の顔を映している。
だけどすぐにそんな考えは私の頭から吹っ飛んだ。
「あぁ~!もうやってみないと分かんないでしょ!」
そもそもこの話がお父様の作り話と言う説もある!
それにその話が本当にだったとしても死人が夢枕に立つ話を聞いた事はあるし!
大丈夫大丈夫!と念じながらベッドの近くの机に水晶を置く。
そして布団に潜って目を閉じ水晶に願う。
「私のお父さんとお母さんの夢に入れますように…!」
ぎゅっと目を閉じ願ったその瞬間水晶が光輝きだした!
「えっ!?なになに!!」
すごく強烈に輝くその光に一瞬瞼が開いたがすぐに閉じてしまう。
するとすぐに私の意識は遠くなっていった。
……………聞いた事がある声がする。
どうやら私の事を心配しているらしい。
「大丈夫?しっかりして!」
その声に目を覚ますとそこは
すこし傷んでいるダイニングテーブル。
ちょっと狭い家。
ソファーの上にはお母さんが一目惚れして買ったと言っていたオシャレなクッション。
何より私が倒れているそこはお母さんと一緒にこれがいい!と言って買ったふわふわのラグ。
見覚えのありすぎる光景に急激に覚醒し、起き上がる。
そして私を案じている声の主を見ておもわずびっくりしてしまった。
お父さん…お母さん…?
少しやつれているが間違いない。
お気に入りのクリーム色のエプロンを付けたお母さんと、私が誕生日にプレゼントした眼鏡を付けたお父さんがいた。
「よかった!目が覚めたのね。今日は少し疲れてすぐに寝たのに気がついたらパジャマじゃないしなぜかリビングには女の子が倒れているしで…びっくりしちゃって…」
「あぁ…。いったいどうなってんだ。
あとなんで俺達はリビングに立っているんだ?」
お父さんとお母さんはなぜだという顔でお互いを見つめあっている。
私はそれどころではなく泣きそうになっていたが手に違和感を感じ下を見るとそこには夢見の水晶があった。
ただ、光が少しずつ鈍くなっている。
どうやらこの光が完全に消えると私の夢は終わるらしい。
私は下を見ながらなんて話せばいいのだろうか。
こんな姿で「私」だと信じてもらえるのかと
悩んでいるとふとリビングの奥にある黒い物に目がいった。
私の視線に気がついたお母さんがその方向を見て納得した顔で私を見る。
「……1ヶ月前に私達の娘が死んじゃったの。
あれはあの子の仏壇よ。」
って言っても分からないか。とお母さんは諦めた表情で言う。
そこにあったのは黒い仏壇の中の写真立てに笑顔でこちらを向いている「私」だった……
故人 「佐藤 あかり」 享年17歳
そう私の名前が書かれていた。
さらに他人の夢を繋ぐことも出来る役にたつのか分からない品物だ。
たまたまとある美しい川の近くで見つけたらしい。
ただこのくらいの大きさ的に使えるのはたったの1回らしい。
だからもし使用するなら注意することと説明し終わった途端お父様は仕事、お母様はやり残した刺繍の続きをするために帰って行った。
「……悪役令嬢ソフィアの父親ってなんか…変な人ね…」
でもとても優しくていい父親だなと思いながら夢見の水晶を見る。
キラキラと輝いているその水晶は普通に加工品にすれば高く売れそうだ。
「だけど他人の夢に干渉に繋げるね……」
あんまり需要がないな…
いやだがしかしもしかしたら推しの声優と同じ夢が見られるかも…
そんなことを考えていると急にとある考えが浮かんだ。
「もしかしたらこの水晶を使ったら…」
お父さんとお母さんに会えるかもしれない…。
無謀かも知れないしまず1度死んだ私が両親達の夢に干渉してもいいのだろうか…?
まずこの姿で両親達が私と気づいてくれるのか…
そんなことを悶々と考えながら水晶を見る。
美しく輝く水晶は難しい顔で悩んでいる私の顔を映している。
だけどすぐにそんな考えは私の頭から吹っ飛んだ。
「あぁ~!もうやってみないと分かんないでしょ!」
そもそもこの話がお父様の作り話と言う説もある!
それにその話が本当にだったとしても死人が夢枕に立つ話を聞いた事はあるし!
大丈夫大丈夫!と念じながらベッドの近くの机に水晶を置く。
そして布団に潜って目を閉じ水晶に願う。
「私のお父さんとお母さんの夢に入れますように…!」
ぎゅっと目を閉じ願ったその瞬間水晶が光輝きだした!
「えっ!?なになに!!」
すごく強烈に輝くその光に一瞬瞼が開いたがすぐに閉じてしまう。
するとすぐに私の意識は遠くなっていった。
……………聞いた事がある声がする。
どうやら私の事を心配しているらしい。
「大丈夫?しっかりして!」
その声に目を覚ますとそこは
すこし傷んでいるダイニングテーブル。
ちょっと狭い家。
ソファーの上にはお母さんが一目惚れして買ったと言っていたオシャレなクッション。
何より私が倒れているそこはお母さんと一緒にこれがいい!と言って買ったふわふわのラグ。
見覚えのありすぎる光景に急激に覚醒し、起き上がる。
そして私を案じている声の主を見ておもわずびっくりしてしまった。
お父さん…お母さん…?
少しやつれているが間違いない。
お気に入りのクリーム色のエプロンを付けたお母さんと、私が誕生日にプレゼントした眼鏡を付けたお父さんがいた。
「よかった!目が覚めたのね。今日は少し疲れてすぐに寝たのに気がついたらパジャマじゃないしなぜかリビングには女の子が倒れているしで…びっくりしちゃって…」
「あぁ…。いったいどうなってんだ。
あとなんで俺達はリビングに立っているんだ?」
お父さんとお母さんはなぜだという顔でお互いを見つめあっている。
私はそれどころではなく泣きそうになっていたが手に違和感を感じ下を見るとそこには夢見の水晶があった。
ただ、光が少しずつ鈍くなっている。
どうやらこの光が完全に消えると私の夢は終わるらしい。
私は下を見ながらなんて話せばいいのだろうか。
こんな姿で「私」だと信じてもらえるのかと
悩んでいるとふとリビングの奥にある黒い物に目がいった。
私の視線に気がついたお母さんがその方向を見て納得した顔で私を見る。
「……1ヶ月前に私達の娘が死んじゃったの。
あれはあの子の仏壇よ。」
って言っても分からないか。とお母さんは諦めた表情で言う。
そこにあったのは黒い仏壇の中の写真立てに笑顔でこちらを向いている「私」だった……
故人 「佐藤 あかり」 享年17歳
そう私の名前が書かれていた。
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